いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【サッカー用語】≪インナーラップ≫に強い違和感を覚える件

2023-03-30 更新

 

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

主にサイドバック(フルバック)がボールを保持しているプレイヤー(ウイングやサイドハーフの場合が多い)を外側から追い越す動きをオーバーラップと呼びます。

今回はその反対、内側のスペースに向けて追い越す動きについて。

 

 

 

アンダー派vsインナー派

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 (ボード:TACTICALista)

 

まず結論から申し上げるとインナーラップは誤りでアンダーラップが正確な表現だと考えられます

 

これは至ってシンプルな理由でoverの対義語はunderであってinnerではないからです。

 

インナーラップ派の方々がサイドバックが外を駆け上げる動きをアウターラップと呼称しているならばある意味芯が通っているのでアリかもしれませんが"アウターラップ"で検索をしても私と同じような疑問を投げかけている方がぼちぼち出てくるだけで所謂オーバーラップ的用法でこのワードを使用しているケースは全く出てきませんでした。

 

日本のフットボール界には他にも偽SBのようにその言葉だけでは具体的な中身が分からない謎用語が溢れていますが、インナーラップに関しては完全に誤用だと思うので今からでもいいのでアンダーラップに統一しません?

 

例えば、オリンピックのニュースなどで

アンダー23日本代表のオーバーエイジには○○選手が選出されました

という文章をフットボールファンの方なら一度は見たことがあると思います。

このように他の場面では正しい使い方が出来ているにも関わらずどうしてここだけインナーラップという不思議な言葉が市民権を得たのかが本当に謎。

 

このブログを見て下さった方は"アンダーラップ"を広めて欲しい

 

Embed from Getty Images  

先日マンチェスター・ユナイテッドのトップチームでデビューを果たした"Shola Shoretire"のケースでは当初カタカナ表記はショラ・ショアタイアで現地実況もこれに近い発音をしていましたが、本人側からの訂正で現在はショラ・ショレティレに変更されています。

 

今のままインナー派閥アンダー派閥が両方存在する状況が長引くと本当にインナーラップが1つの言葉として定着してしまう危険がある(というか既にそうなりかけている現状)なのでダメージが少ない内に変えていきましょう。

 

プレーの中身云々を語る前に一番の基本である『言葉』にもっと注意を払って欲しいなというのがメディアや解説者などの方々に対していの一番に感じる事です。

湧き水のように新用語を作っていくのも別に止めはしませんが、一般には意味が伝わらない暗号のようなものになってしまっては仲間内で勝手に盛り上がるだけで終わっていまいますし既存の言葉で代用できるならばそちらを使うべきだと改めて主張しておきます。

 

 

〇〇lapの語源

 

lapという単語は元々衣服の裾、そしてそれが被さっている部分を表す言葉だったそうで、主に大腿部から膝までの部分を表すワードとして使われています。

持ち運び可能な折り畳み式のパソコンの事をラップトップと呼びますが、このラップはまさに膝上に置いて使用できるという意味でlapがあてがわれています。

 

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立体的に考えるとlapはぐるりと1周回るような筒状のエリアを指すのでそこから転じて(何かで)囲む、包み込むという意味も持つようになり、陸上トラック競技やレースなどで使われるラップはここから派生した使われ方のようです。

(参考:lap | Origin and meaning of lap by Online Etymology Dictionary)

 

因みにサランラップのラップはwrapでこちらも包むという意味があるのですが違う単語なので注意。

 

オーバーラップ(overlap)という言葉もこのlapから枝分かれした単語で〈重ねる、覆うように伸ばす〉といった使われ方をするようになり、現在では〈あるものが別のものの上に重なる事、重なっている部分や物そのもの〉を指す言葉にもなっています。

 

 

【追記】"インナーラップ" は破廉恥な意味に捉えられかねない?

 

記事を最初に投稿してから丁度2年が経過したようですが、残念ながらアンダーラップは定着する気配が無く地上波の実況・解説ですらインナーラップという謎の言葉を連呼し続ける日々が続いています。

 

フットボール解説者のベン・メイブリ―氏曰く、インナーラップという言葉を無理やり英語で表現すると"inner lap" 。lapというのはラップトップのlapで「座った時の腰からひざ頭までのももの上の部分」という意味を訳の1つとして持っていますから、『(座った状態における)ももの内側、または両脚太ももの間』という何だか変態性のある意味が出来上がってしまうらしい。

 

ふと思いついた事ですが、日本ではピッチを想像する際に縦向きの俯瞰を思い浮かべる事が多く、一方英語圏では横向きで考える、この差もinnerという言葉が市民権を得ている現状に繋がっているのかも。

 

確かに縦向きで見ていくとセンターサークルやペナルティーアークを挟む2本の脚、或いは人間の身体全体を連想出来るような気もしなくはない。深堀りしていくと信仰や価値観の違いという所から起因する間違いである可能性もあるのだろうか?

 

 

あとがき

 

カタカナ表記でラップと一括りにされる中身はlap、rap、wrapと思いつくだけでも3つの言葉に分かれていて、更に1つ1つの言葉が持つ意味を数えるととても大きな数になりそうなのでなんだか開けてはいけない箱の封印を解いたような気分。

 

他にも不思議な使われ方をしている用語があるかもしれませんがどうやら私はスタミナ切れらしいので、ここからは皆さんに任せます😇。

 

 

 

 

SNSの現状を嘆き憂いアカウントを削除したティエリ・アンリ

00年代のプレミアリーグナンバーワンストライカーで合計4度の得点王に輝いているアーセナルのレジェンド ティエリ・アンリ

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今年の2月26日に”個人的な理由”で指揮を執っていたモントリオール・インパクトを退任したアンリですが丁度1か月後の3月26日に自身がアカウントを持つ全てのSNS(facebookinstagramtwitter)の利用を中止する事をフォロワーに発表しました。

 

Thierry Henry (@ThierryHenry) March 26, 2021

From tomorrow morning I will be removing myself from social media until the people in power are able to regulate their platforms with the same vigour and ferocity that they currently do when you infringe copyright.

"The sheer volume of racism, bullying and resulting mental torture to individuals is too toxic to ignore. There HAS to be some accountability. It is far too easy to create an account, use it to bully and harass without consequence and still remain anonymous.

"Until this changes, I will be disabling my accounts across all social platforms. I'm hoping this happens soon." 

ティエリ・アンリの投稿(アカウントは既に削除されていて現在見る事は出来ない状態なのでSkysports.comより引用) 

 

明日の朝からSNSプラットフォームが動画の権利違反や著作権侵害と同じくらい精力的な対応を人種差別、いじめなどにも行うようになるまで私はSNSから身を引きます。

それらによってもたらされる精神的苦痛は無視できない程に有害です。

簡単にアカウントを作成しいじめや嫌がらせを匿名のまま行える現状に対してSNS企業は何らかの説明責任を果たさなければいけません。

 この状況が変わるまで私は全てのSNSアカウントを無効にします。一刻も早く今の状態が改善される事を願っています。

 

 

確かにSNSではいつどんな時も何かに対する攻撃で溢れかえっており、人間の醜悪さを象徴するような一面を抱えているのでアンリの想いはよく分かります。

マンチェスター・ユナイテッドの選手でもマーカス・ラッシュフォード、アクセル・トゥアンゼベ、アンソニー・マルシャル、フレッジらが人種差別攻撃の標的になる事が何度も繰り返されてきたので無差別的な攻撃に対しては本当に腹立たしいと思っているのが正直なところ。

 

FA(イングランドサッカー協会)も2月8日にアンリと同様の意思を表明する投稿をSNSに上げていましたが特に効果があったかと言えば否。

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

この時もSNS企業はメッセージこそ出しましたがそれ以降何か変化があった訳ではなくパッと検索をかければ今でも数多の差別的・攻撃的言動がズラリと並ぶ状態。

 

 

怒りは勿論ですが疲れ果ててしまった、というのが彼の抱いている気持ちなのかもしれませんね。

最初に書いた通り”個人的事情”で指揮官を退任したアンリですがその詳しい理由はロンドンに住む家族と離れ離れになっていて更に新型コロナウイルスの影響で会う事もままならない状況が続いたのがその要因だったそうなので、只でさえ精神が疲弊しているところに誰かに対する誹謗中傷、人種差別などを目にするのはもううんざりだと感じてもおかしくないと思います。

 

〇〇疲れというのは今の時代の1つのキーワードになっていると私自身は考えていて、1人の人間が手に出来る情報量が年を追うごとに増加している中で既に許容量をオーバーしてしまった人間が多数存在しているように思えます。

ミニマリズムのように意識的に引き算をする考えが流行の兆しを見せているのもそういったストレスへの解答の1つなのかもしれません。

 

(全く関係ありませんがこのブログのデザインもminimalismを使用しています。

自分自身も無意識化ではそういった感情を抱いているかも?)

ミーガン・ラピノーのスピーチを受けて

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

今回は女子サッカー界のスターが度々言及している賃金を巡る発言、そこから転じてフットボール界の今後についても考えていこうと思います。

 

 

 

はじめに

 

アメリ女子サッカー代表でこれまでに173試合のキャップ数(Wikipedia enより)を誇りプレー以外にもその発言でこれまで幾度も注目を集めてきたミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)。

 

彼女が常々口にしているフットボール界の男女の賃金格差是正についての個人的な考えを書いていこうと思います。

 

 

給料格差は男女差ではなく1990年代の2大ビッグバンが理由だと推測される

 

メーガン・ラピノーは『Equal Pay Day』(同一賃金の日)にホワイトハウスへ同じ女子サッカー選手のマーガレット・パース(Margaret Purce)と共に招待されて給料格差についてスピーチを行っています。

 

"I've helped, along with all my teammates virtually here, one teammate literally here today, win 4 World Cup championships and 4 Olympic gold medals for the United States," Rapinoe said.

私は全てのチームメイト、そしてここにいる1人(パース)と共にアメリカに4回のワールドカップ王者、4度のオリンピック金メダルをもたらしてきました。

 

"Despite all the wins, I'm still paid less than men who do the same job that I do." 

 これだけ勝利を収めたにも関わらず、私は同じ仕事をしている男性よりも給料が低いのです。

 

She continued ... "I know there are millions of people who are marginalized by gender in the world and experience the same thing in their jobs ... and I and my teammates are here for them."  

彼女は続けます。 「世界には、性別によって疎外され、仕事で同じような経験をしている人が何百万人もいることを知っています…… そして、私とチームメイトは彼らのためにここにいます。」

 これらはスピーチの一部ですが②に関してはその通りなので特にいう事はありません。

 

今回考えてみるのは①です。

彼女はアメリ女子サッカー代表がオリンピック、ワールドカップで勝者であり続けた事を理由に自身らの待遇改善を訴えていますが男子サッカー界で給料のインフレが始まったキッカケを思い返してみて下さい。

 

影響が大きかったのは

  1. 放映権マネー
  2. ボスマン判決

どちらも1990年代の出来事でそれまでは今のような何十何百億というお金が1人の選手を巡って動くことはありませんでした。

 

放映権料が跳ね上がったキッカケは有料放送、PPVの登場です。

イングランド プレミアリーグを例に取ると1992~1997年の放映権料は1億9千100万£

そして2016~2019年には51億£と20年で26倍以上に膨れ上がっています。

(参考:TV Rights in Football - Premier League Analysis | Sports Business institute)

 

入るお金が増えればその分使える金額も増えるという事でプレミアリーグは世界で一番商業的に成功しているフットボールリーグに成長しました(貧乏クラブはますます貧乏になる、パラシュート・ペイメントと言われる放映権料の分割払いシステムが理由でプレミアリーグからチャンピオンシップに降格したチームが翌シーズンの昇格争いで大きく有利になるなど多くの問題を抱えていますが本筋とはそれるのでここでは割愛)

 

 

ボスマン判決について

  • クラブとの契約期間が終わった選手の所有権をそのクラブは主張できない
  • EU内であればEU加盟国の国籍所有者の就労が制限されない”というEU労働規約をフットボール選手にも適用すべきである

 

という主張が欧州司法裁判所に認められたこの一件がキッカケとなってクラブ間の選手保有競争はそれまでのような強引さが通用しなくなり、良い条件を提示しなければ契約切れをもって選手に出て行かれるのでトップリーグでは給与が爆発的に上昇し、それに伴って契約期間も5年、6年という長期が当たり前になり移籍金ビジネスもこの契約期間の残り部分を買い取るという形に変化を遂げています。

それに伴い100億越えの移籍金も00年代以降は目にするようになりました。

 

余談ですが、Jリーグ開設当初にジーコドゥンガストイチコフなど海外のスター選手を獲得出来たのはこれらの影響が本格的になる前というタイミングも味方していました。

 

 

女子プロリーグには興行的な魅力が足りていない?

 

男性のフットボールで給与が跳ね上がったのは上記のような背景がありましたが、果たして女性のプロフットボールではこのブレイクスルーは発生していません。

 

アメリカの女子プロリーグを例にすると

 

  1. 2001年に初のプロリーグWUSAがスタート。当初は一定の人気を獲得しMLSに負けず劣らずの支持を集めたものの興行は伸び悩み2003年スポンサーの資金提供が打ち切られてリーグ休止。
  2. 2009年そのMLSの支援でWPSと名を変え再びプロリーグ開設。新規参入と撤退を繰り返す不安定な運営でチーム数も年度によってバラバラという状況でこちらも3シーズンでリーグ休止に追い込まれる。
  3. WPSを継ぐ形でNWSLが2013年に開幕。2020シーズンは新型コロナウイルスの影響でリーグが開催されなかった為直近は2019シーズンでチーム数は9チーム。昨年はNWSLチャレンジカップと名目したカップ戦を代替として開催。

というように興っては消えのサイクルを繰り返していて近年に入りようやく安定期を迎えたばかり。

 ラピノー氏の個人的な要求は尊重するが残念ながら母体となる団体には男性のプロリーグと同等の報酬を女性プロに払う体力が無いと考えられる。

 

 

同一の賃金を求めるならば同水準の働きが要求され、上記のスピーチ②に当てはまる方々は能力的に同程度或いは上回っているにも関わらず性差によって不当な扱いを受けているケースだと考えられますが、女子プロフットボーラーは男性プロフットボーラーと比較するとやはりフィジカルの差が大きく、技術では埋まらない差(フットボールそのものだけでなく興行的魅力も)があるので心苦しいのですがこれに当てはまらないのではないでしょうか。

更に言えば9チームのリーグ戦だと試合数には限界があり、実際に2019シーズンのリーグ戦は8×3のレギュラーシーズン24試合+プレーオフと比較すると数には大きな開き。

協会側もこれには対策を打っているようで2022年からは新たにロサンゼルスに本拠地を持つAngel City FCというクラブが新規参入を果たす予定らしい。

 

 

ただ、彼女が以前主張していた代表戦の報酬についてはアメリカの男子チームと女子チームでは後者の方が人気を得ていて近年の成績も上なのは確かに事実である部分も多いので同情はします。

報酬に関しても比較する先が欧州フットボールではなくアメリMLSならばマッチ数にそれほど差が無いので分かる部分もありますが彼女の普段の発言を見ているとどうやらそういう訳でも無さそうなので判断が難しい。

 

 

因みに、プレミアリーグにはシアン・マッシ―・エリスさんという女性審判がいるのですが、彼女はオフサイドラインの見極めがリーグ内の審判でも抜きん出て上手くファンの間でも実力を高く評価されています。

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彼女が正に②の代表例では。

実際に2011年にはプレミアリーグを放送するSkysportsのコメンテーター アンドリュー・グレイとプレゼンターのリチャード・キーズが彼女に対して"女性はオフサイドラインを知らない"などと性差別的発言をしたとして番組から降ろされる事件も起きています。

 

女子フットボールの地位・魅力向上にもっと協力すべきという提言には完全に同意

 

ここまではラピノー氏の発言を否定するような文章を書いてきましたが、彼女のように発言力がある人物が問題提起をする事自体は大きな意義があると思うのでこれからもそのままでいて欲しい。(ロナウドやメッシにまで喧嘩を売って軽くあしらわれるムーブはちょっと……ですが)

今回の内容はあくまでフットボール界の構造的な理由を元に彼女の発言を考察してみただけなので特に批判的立場を取っている訳ではありません。

 

今の状態のままで報酬を上げろという実現性の低い意見ではなく女子フットボール界の地位向上、魅力UPに向けて男子フットボール界にも協力して欲しいという主張には全面的に同意します。

ボールさえあれば性別・年齢・身体的特徴などに囚われず皆で楽しめるというのがフットボールの目標の1つだと思うので女子フットボールだけでなく、フットサル、ビーチサッカーブラインドサッカーなど関連する競技全体の発展に尽力するのが体制側に求められるものだと私自身は考えています。

 

これを言うと一部の過激派がやいのやいの言う事は承知の上ですが、レギュレーションを変更してみるのはどうでしょう。

例えば女子の試合を見ていて毎度気になるゴールマウスの大きさ、そしてコートの規格の問題。

 

ふわっとした何でもないクロスのようなシュートのような軌道のハイボールをGKが処理出来ずにそのまま失点に直結するシーンが大変多いのでせめてゴールポストの高さを変更してみてはと思う事がよくあります。

ただ、草の根レベルを考えるといきなりゴールの大きさを変えるのは難しいのでまずはプロスポーツか大学辺りで試験的に導入すべきか。

 

コートの大きさを変えるのも大体同じ理由で現状は男子と同じ大きさで試合を行っていますがより試合の展開と強度を上げる為に小さい規格を導入する事を強くおすすめしたいです。

完全に同じルールでやってしまうと単純な劣化版にしかならないのでここを弄れば狭いピッチ特有、つまり女子フットボール独自の戦術が生まれ差別化を図る事も可能になるのでは。

 

または、バスケットボールのようにボールサイズを1つ小さくするのもアリ。

小学生サッカーで使っている4号ボールを使えばキックの威力も上がるので上記の変更を加えなくてもダイナミックな試合が増えるかもしれない。

 

Goal NxGn(Next Generation)2021が発表! ユナイテッドからはアマド・ディアロが19位にランクイン

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

フットボールメディア『Goal.com』が毎年選定している次世代の有望株TOP50の2021年版が3月23日に発表されました。

www.goal.com


対象は2002年1月1日以降に生まれた選手で、プロデビューの有無は問いません。

なので、既に世界中のフットボールファンから名を知られているスターもいれば未だアカデミーでプレーする未来の主力選手などその内訳は様々です。

 

 

 

選出リスト

 

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(参照:NxGn 2021:世界最高の若手ランキングTOP50 | 日本人選手もランクイン | Goal.com)

 

1位はバルセロナのアンス・ファティ。

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彼はラ・リーガUEFAチャンピオンズリーグの得点にまつわる最年少記録を続々と塗り替えていったワンダーキッドなので妥当な選出だと思います。

 

日本人選手ではレアル・マドリーカンテラ(下部組織)でプレーしているPIPIこと中井卓大選手が49位にランクインしています。

一見すると低い順位にも思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、すぐ下の50位イライクス・モリバは既にトップチームデビューを飾っており3月4日のラ・リーガ26節 バルセロナvsオサスナ戦で追加点となる左足のミドルシュートを決めているスター候補なので、その彼より高い順位に入ったという事実は驚きです。

そんな中井選手は先日のフベニールB(U-18相当)の試合でゴラッソ!!

 

 

クラブとして最多選出は50人中5人を輩出したオランダの名門アヤックス

30位のブライアン・ブロビーはRBライプツィヒへの加入が決まり真価を発揮する前に手放す事になりましたが、他のプレイヤーはあと数年はクラブに貢献してくれるはずなので彼らの未来は明るいですね。

近年のマンチェスター・ユナイテッドにゆかりのある選手に絞ってもティモシー・フォス=メンサー、タヒス・チョン 、ディロン・フーゲワーフと3人の有望株が10代のうちに国外移籍をしている現状でここまでワンダーキッドをトップチーム手前まで育て上げられるアヤックス

一体どんな魔法を使っているのでしょうか。

 

 

個人的に気にかけている選手はアマドを除くと5位のジュード・ベリンガムと32位のフィリップ・ステヴァノヴィッチ。

共に一時はマンチェスター・ユナイテッドへの加入が有力視された選手だったので実現はしませんでしたが今でも動向を追ってしまう。

特にステヴァノヴィッチは自身のSNSでユナイテッド移籍を匂わす投稿をして、その後ライバルのマンチェスター・シティ加入が決まったので愛憎入り交じったとまでは行きませんがかなり複雑な想いを抱いています(笑)

 

 

他にはこの企画の常連になっているモハメド・イハッターレン、ライアン・グラフェンベルフのオランダのワンダーキッド2人もそれぞれ今オフの移籍が噂されているので動向を気にかけています。

 

余談ですがFootball Managerで若手を獲得する際はこの50人から選ぶとまず間違いないと思います。

最新作のFM2021では過去作よりもワンダーキッドの移籍金が高くなり易くバーゲン価格で引き入れるのは難しくなったようですが契約切れのタイミングを上手く利用できれば10年近く主力として君臨してくれる事でしょう(賃金への不満・ビッグクラブへの移籍願望で移籍希望が提出されなければ……)

 

ユナイテッドからのランクインはアマド1人

 

今回のイングランド招集メンバーには4人のアカデミー出身者を送り込む(ラッシュフォード、ディーン・ヘンダーソン、リンガード、ジョンストン)など国内、ひいては世界でも指折りの実績を持つユナイテッドの育成組織ですが、今回のNxGnでは冬にアタランタから加わったアマド・ディアロ1人。

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昨年、一昨年はメイソン・グリーンウッドがそれぞれ3位、16位にノミネートされていましたが彼は2001年生まれなので今年からはその対象外。

 

因みに、一昨年のランキングではアマドの兄ハメドジュニオール・トラオレも第25位に入っていたので彼らは兄弟揃ってのNxGn選出となりました。

 

 

アカデミーでプレーしている選手ではショラ・ショレティレ、ハンニバル・メイブリ、ジョー・ヒューギル辺りは来年の50人に選出されていても不思議ではないポテンシャルを有していると思うのでこれからの1年で大きく才能を伸ばして欲しい。

 

参考

www.goal.com

 

www.goal.com

 

 

【レッドブルの新エース】パトソン・ダカ(Patson Daka)はプレミアリーグで通用するのか

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どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

今回は移籍マーケットの主役の1人になるかもしれないストライカーについて。

 

 

 

はじめに

 

オーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクで得点量産中のパトソン・ダカ。

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このザンビア出身の若きストライカーは今シーズンオフの目玉商品(言い方は悪いですが)の1人でマンチェスターの両雄、リバプールアーセナルイングランド プレミアリーグのメガクラブが挙ってその動向に注目していると報道されています。

(ソース:https://www.thesun.co.uk/sport/football/14417620/man-utd-arsenal-daka-transfer-striker/)

 

The Sun誌はイギリスのフットボールメディア信用度のランクでは下層にカテゴリーされておりこの報道自体の信憑性はそう高くないと考えられますが、ダカの残している成績を見れば全く興味を持っていないという事も考えづらいので、今回は彼がプレミアリーグにやってきた場合どれくらいの活躍をするのか、そして既存のプレイヤーでは誰に似ているのかなどといった要素をデータを見ながら判断していこうと思います。

 

因みにダカの代理人は現役時代セビージャ、ウエストハムトッテナムなどで活躍したフレデリック・カヌーテ

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彼の顧客リストを見ていくと同郷のマリ人プレイヤーが多く、そしてそのほとんどがレッドブルグループに所属しているorいた経験を持つ選手です。

ザンビア出身のダカは国内リーグでプレーしていたところを彼に見出されてザルツブルクへの入団に繋がっているのでこの関係性も今後の移籍を巡って焦点の1つになっていきそうな気がします。

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 (参照:12 MANagement - Player agency - Player Agents | Transfermarkt)

 

 

今シーズンの成績を振り返る

 

まだシーズン途中ですが、2020‐2021のパトソン・ダカはこの記事を書いている3月23日までに国内リーグ/カップチャンピオンズリーグ予備選&グループリーグ、ヨーロッパリーグの4コンペティションで合計31試合に出場し27ゴール8アシストの成績を残しています。

 

特にオーストリアブンデスリーガでは18試合20ゴール5アシストとリーグレベルを完全に逸脱した活躍を見せています。

これはチーム総得点の37%を超える数字で、昨シーズン同クラブに半シーズンだけ在籍していたアーリング・ハーランドに迫る活躍です。

 

 

また、ダカは両足から高精度のキックを繰り出す事が可能でPKの蹴り足を見るに右利きの選手なのですが、ゴールシーンを見ると左足の方が強烈なシュートを多く決めているくらいなのでボックス内であればどこからでも得点を奪えるパターンの豊富さも魅力。

 

 

データ

 

 

フットボールアナリストで【The Athletic】のライターでもあるTom Worville氏によればパトソン・ダカと最もデータ的特徴が近いのはインテルラウタロ・マルティネス

 

実際に私もこのsmarterscoutというデータベースに会員登録をして調べてみたところ、similar playerの項目にラウタロ・マルティネスの19‐20が2番目、20‐21が3番目に表示されたのでこれに関しては概ね正しいと言えるのでしょう。

因みに1番手は19‐20のダニー・イングス。

 

余談ですが、このsmarterscoutはこの手のサイトにしては珍しくJリーグも網羅されていて会員登録(無料版)をすれば一日5回まで選手の検索が可能なのでデータ愛好家の方は使ってみて損は無いと思います。

有料のプロorプレミアム版に登録すれば下部リーグのデータも閲覧可能。

 

上記グラフからダカの能力を推定していくと攻撃面においてはシュートの質、バリエーションにおいてプレミアリーグのFWと比べても優秀なスタッツを記録している事が伺えます。

チャンピオンズリーグでの成績は懸念材料ではありますが2010年代から今に至るまで数多くの点取り屋を輩出しているザルツブルクブランドという事を考慮すれば個人的には”買い”だと思います。

レッドブルグループのFWは新チーム移籍当初はシステムの違いで苦しむケースも多く見られていますが2年目、3年目になると本領発揮する事をOB達が身をもって示しているので、得点源が既に在籍していて近未来のエースを探しているようなクラブに行くといいのかもしれない。

 

 

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(参照:smarterscout)

 

また、同サイト内にある3Dマップを参照するとダカは中央から右サイドでのプレーを好みピッチ上の広範囲でプレーをするオールラウンダーなのでタイプ的には1トップというより2トップや3トップの両翼に高い適性を見せると思われます。

ドリブルはそれほど脅威にはなっていないので理想はロメル・ルカクとコンビを組んでいる大元のラウタロ・マルティネスのようにフィジカルの強い相棒の周りを衛星のように駆け回る役割。

 

そして守備においても平均以上の貢献が見込める選手で、同サイトが独自に採点したディフェンスの質においてはプレミアリーグ基準で61と十分な数字を残しています。

タックル数は1試合平均0.8、インターセプトは0.4回(sofascoreより)

 

空中戦に関しては身長183㎝と十分な上背があり、得意とまでは行きませんが著しく弱いという事はない筈なので1トップでロングボールを競らせるような極端な戦術を取らない限りは問題なくこなせるでしょう。

 

懸念材料はパス精度の低さでオーストリアブンデスリーガでのパス成功率はsofascoreによれば64%。

この数字をプレミアリーグにそのまま当てはめるとフィールドプレイヤーでは殆どワーストに近い数字になってしまい、リーグ間のレベル差を考慮するとパスに関してはかなり我慢を要求される気がします。

ただ、然程変わらない位置にハマーズのマイケル・アントニオやsimilar playerに挙げられていたダニー・イングス、そしてレスターのジェイミー・ヴァーディなどプレミアで実績のあるストライカーが並んでいるので得点さえ積み重ねていく事が出来れば目をつぶれるか。

 

 

総合的に見て

 

結論としてはパトソン・ダカはプレミアリーグでも一定の成績(二桁ゴール)を残す可能性が十分見込める期待株だと判断。

 

初年度から得点王争いに参戦するようなセンセーショナルな活躍は難しいと思いますが、1シーズン猶予を与えればチームのスコアラーとして幾年に渡り頼れる選手になると考えています。(これに関しては今シーズンRBライプツィヒからチェルシーに加わったティモ・ヴェルナーにも同様の事が言える)

 

マンチェスター・ユナイテッドには既にタイプの近いプレイヤーが複数いるので獲得に動くとは考えづらいですが、例えばサディオ・マネが30歳を間近に控えそろそろ後継者の選定を始めたいリバプール、アレクサンドル・ラカゼット、ピエール・エメリク・オーバメヤンが同様に年齢的に下降線を迎える事が予想されるアーセナル等は本腰を入れて彼の調査を始めているかもしれませんね。

 

 

 

サイトマップ

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ブログを始めて半年と少し。

このブログを見ていて気付いたのが全体像が見にくいという事実

 

なのでサイトマップを作ってみました。

おいおい今更か?というツッコミは甘んじて受けたいと思いますU_U

 

*画像はバナーになっているのでクリックorタップすれば該当するジャンルに飛ぶことが可能です。

 

カテゴリー一覧

 

 

サッカー

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試合やクラブの指標など、その時興味の沸いたものを書いているカテゴリーです。

主にイングランド プレミアリーグについて書いている事が多い。

 

後述するFootball Managerの縁でダービー・カウンティについても時々。

ウェイン・ルーニーがまさかこれほど早く監督になるとはブログ開設当初は思ってもいませんでした。

何とか残留争いに勝利して欲しい。

 

カンセロロールの源流を探る

 

成績浮上と予想したシーガルズは今

 

スタッツから見るワン=ビサカの変化

 

マンチェスター・ユナイテッドの失点の傾向

 

【ダービー・カウンティ】ウェイン・ルーニーが正式監督に就任。混沌のクラブの救世主となれるか

 

【来夏の人気銘柄?】下部リーグで順調にステップアップする点取り屋

 

 

試合レビュー

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文字通り試合について事前予測やデータを用いてレビューしています。

殆どがマンチェスター・ユナイテッドの試合ですが、たまに他のクラブの試合を詳しく見ていたりもする。

 

xGに触れる事は多いものの、まだまだ入り口に入ったばかりなのでもっと知識が欲しいというのが率直な思い。

 

【試合レビュー】やはり持っているポール・ポグバ。投入から2分で決勝ゴール

 

【試合レビュー】Manchester is Red!! ダービーに勝利しオーレ指揮下でのエティハド連勝記録を3に伸ばす

 

【試合レビュー】スタメンデビューの19歳が80秒で退場。試合は一方的な展開に

 

【試合レビュー】ブルーノ劇場inグディソン・パーク開演

 

 

FPL‐ファンタジープレミアリーグ

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プレミアリーグの公式アプリから始められるゲームで、活躍すると見込んだ選手を決められた予算内で15人選出しそこからスタメンを決めてその獲得ポイントを競う遊び。

 

毎週1人選手の入れ替えが可能で他にも3種類のボーナスがあります。

 

【FPL】28節、ヴァーディ―らの活躍で3週ぶりに平均を上回る獲得ポイント

 

【FPL】第23節、アストン・ヴィラがアーセナル相手にダブル達成で順調にポイントを稼げるかと思いきや

 

ファンタジープレミアリーグ始めました

 

 

FMプレイ日記

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サッカーシミュレーションゲームFootball Managerを実際にプレイした本当にただの日記のようなもの。

 

一応監督の設定としてサッカー協会の不正・汚職を正すという理念を設定したので僅か1シーズンで終了となりました。

 

最新作を買えばその度に新シリーズをやるかもしれない。

 

監督就任。羊飼いになりました

 

【ダービー19‐20】練習試合~開幕戦…野戦病院と化すチーム

 

【ダービー19‐20】首位攻防戦

 

【ダービー19‐20】栄冠まであと一息

 

【ダービー19‐20】チーム・個人成績

 

【ダービーカウンティ】〈最終回〉 監督業から足を洗うHAGE

 

 

マギレコ

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魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコードのゲームアプリについてあれこれ語っています。

 

主にストーリーの感想やミラーズランキングへの愚痴が中心

作中内キャラクター観鳥令について書いている記事は当ブログで最もアクセスが多い。

フットボールをメインに据えたブログなのにこの様というのはちょっぴり寂しい思いもありますが訪問してくれた皆さまには素直に感謝しかない。

 

 

【マギレコ】観鳥令と笠音アオの扱い方は”集結の百禍編”の大きな分岐点

 

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Rocket League(ロケットリーグ)

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車でサッカー(3vs3がメイン)をする異色のゲームRocket Leagueについて気づいた事 主に役割やその場の状況判断について書いています。

 

現実のサッカーと似ている部分も多くあるので、普段やっている試合分析が意外な形で活きたのは個人的に良いサプライズ。

 

 

【Rocket League】リカバリーを極めて相手に攻撃をさせない

 

【Rocket League】100ブーストより12ブースト

 

【Rocket League】空中戦に固執しない

 

 

野球

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文字通り野球について。

試合というよりは制度であったりオフシーズンの動向について言及する事が殆ど。

 

菅野智之投手の歴代最高額がアメリカから帰ってきたマー君こと田中将大投手にあっさり塗り替えられたのは予想外でした。

 

【巨人】菅野智之投手の本当の年俸はお幾らですか?

 

プロテクト逃れ?の育成契約に関する是非

 

東北楽天イーグルス、茨の道へ突き進む

 

 

バンドリ

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割と勢い先行で作ってしまったものの、結局1度しか投稿されていない幻のカテゴリー

 

最近はガルパをやる機会も殆どないのでこのままお蔵入りしてしまう可能性大

 

【ガルパ】おジャ魔女コラボ

 

 

その他

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今ままでの場所に入りきらなかった記事たち。

このブログ自身についての話題や他のゲームに関する単発ものが多い。

 

ただ、このカテゴリーに収納されているものは少なからず私自身興味を持っている(いた)事柄なので、今後単独カテゴリーになるかも?。

 

実際にプレイして分かったウマ娘大ヒットの理由

 

キャラデザ一新、PC大幅減の戦国無双5について

 

【PC】ウイルスバスタークラウド Anti-Malware Solution Platformが暴走する

 

 

 

 

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【試合レビュー】中盤2枚が精彩を欠き昨年12月のCL最終節ライプツィヒ戦以来3か月ぶりのアウェイ敗戦

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どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

マンチェスター・ユナイテッドFAカップが残っているのでこの週末はリーグ戦ではなくそちらの試合が入ります。

今回はFAカップ準々決勝、対レスター戦についての記事となります。

 

 

 

試合プレビュー

 

ミッドウィークのヨーロッパリーグは後半から途中出場して戦線復帰を果たしたポール・ポグバが48分に決めたゴールでイタリアの名門ACミランを下したマンチェスター・ユナイテッド

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

中二日で行われるFAカップはアウェイ開催となりますが、今シーズンのユナイテッドはホーム戦績よりもアウェイ戦績の方が飛びぬけて良いのでこれは寧ろアドバンテージ。

 

怪我人はフィル・ジョーンズフアン・マタ、そしてエディンソン・カバーニアントニー・マルシャルも欠場する可能性があります。

 

 

対するレスターはスラヴィア・プラハに敗れて既にヨーロッパリーグは敗退しており、日程的には彼らに大きく分があります。

そして直近2試合はブライトンに終盤の勝ち越しゴール、シェフィールド・ユナイテッドには5点を奪い圧勝し、連勝でこの1戦を迎える事が出来たので精神的にも肉体的にも充実した状態か?

 

怪我人は長期離脱中のウェズ・モーガン、ジェームズ・ジャスティン、デニス・プラート、ハーヴィー・バーンズ。そしてジェームズ・マディソンとジェンギズ・ウンデル(ASローマよりレンタル加入)も怪我により欠場が予想されています。

 

 

スタメン

 

レスター

 

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ベンチ入り

12D.ウォード、18アマーティ、20チョードリー、24N.メンディ、26D.プラート、28C.フクス、33L.トーマス、38T.ラシャベラ、46D-キャンベル

 

採用システムは3‐4‐1‐2

エバンス、フォファナ、ソユンクの3CBを正面突破で崩すのは難しいか。

 

鍵になるのは両ウイングバックの働き。

基本的にサイドレーンは彼らが単独でカバーする事になると思われるので高い運動量が要求されるでしょう。

 

サプライズはデニス・プラートのベンチ入り。

怪我人続出のクラブにとって中盤のマルチロールが終盤戦を迎える前に戻ってきたのは喜ばしいニュースでしょう。

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

1デヘア、7カバーニ、18ブルーノ、19アマド、21ダニエル・ジェームズ、23ルーク・ショー、33B.ウィリアムズ、38トゥアンゼベ、39マクトミネイ

 

ユナイテッドは主力を軒並み休養に回し、ファン・デ・ベークは2月14日のWBA戦以来の試合出場が決まりました。

 

懸念材料はマティッチ‐フレッジの2センター。

マティッチは4‐2‐3‐1の2を担当するには運動量とクイックネスが流石に不足してきた感もあるので、彼を起用するなら昨シーズン終盤の4‐1‐2‐3が好ましいのですが……

そしてフレッジはここ数試合かつてのような安易なパスミスが目立ってしまっているのでこの大一番では慎重なプレーを心掛けて欲しい。

 

 

試合内容

 

 日程の差がそのまま両チームのフィットネスに反映されているのか、序盤から主導権を握ったのはレスターでした。

 

4分には右サイドを深く抉ってクロスを上げるもののテレスが間一髪でクリア。

1分後にはユナイテッド陣内ミドルサードティーレマンスとマルシャルが交錯してティーレマンスが一時座り込んでしまうものの大きな問題にはならず試合再開。

 

ユナイテッドが初めてチャンスを作ったのは12分のプレーで、マルシャルが中央から右サイドのスペースにパスを出してワン=ビサカのクロスに繋がりました。

 

しかしながらこの日のユナイテッドは何でもないミスが異常に多く17分にはフレッジが安易なロストで失点の危機を招き、ヴァーディがシュートを放つもヘンダーソンが上手く敵のいない方に弾いてこれをセーブ。

 

次ぐ18分にもレスターはカウンターのチャンスを得てヴァーディにシュートチャンスが生まれるもこれをマグワイアが何とかシュートブロック。

Embed from Getty Images  

 

 

立て続けに起こるボーンヘッド。ついに失点が生まれる

 

まずは22分、ポグバが中盤低めの位置で無茶が過ぎるボールキープをして案の定ロストするとそのまま左サイド深い位置まで相手に攻め込まれますがクロスをマグワイアがブロックして危機脱出。

 

そしてその時がやってきました。

25分、ビルドアップの局面でフレッジがこの日2度目の致命的なエラーを犯します。

マグワイアからボールを受けた17番はダイレクトでGKにボールを戻そうとしますが、そのパスはあまりに弱くこれを背後からプレスをかけていたイヘアナチョにあっさり奪われそのまま失点。

 

 

確かにマグワイアのパスもリスクが高かったので100%ではありませんがフレッジのプレーはあまりにお粗末。

 

試合の数日前にマンチェスター・ユナイテッドの大ファンとしても知られる陸上界のレジェンド ウサイン・ボルトが語ったようにフレッジは確かに働き者でビッグマッチでは頼りになる事も多いのですが、中盤の選手としては頭の悪い選択をするプレーが多すぎるので彼をベンチに出来るようなクオリティを持つ選手を獲得できないとユナイテッドのタイトル獲得は厳しいかもしれません。

 

ソース

www.goal.com

 

 

 グリーンウッド遂に得点!!VDBも見事なスルーで貢献

 

先制を許した後のユナイテッドは流石に目が覚めたか徐々にレスターを押し込むような展開が増加していきます。

 

28分には右サイドペナルティボックスの角辺りからフレッジが左足で鋭いクロスを見せ、意表を突かれたのかGKシュマイケルはこのボールをキャッチし切れずコーナーへ。

珍しく良いキックでした。

 

 

待望の同点弾は38分

中央から左のテレスにボールが渡るとポグバが斜めのランでサイドに抜け出してパスを受けます。

ポグバはトラップする素振りでマークに付くフォファナの脚を一瞬止めるとすかさずドリブルに切り替えそのまま左足でクロス

Embed from Getty Images  

 

中で待っていたファン・デ・ベークには絶好のシュートチャンスでしたが彼はボール跨いで通過させるとその先で待っていたメイソン・グリーンウッドがダイレクトショット

 

公式記録ではVDBにボールが着く前にオルブライトンの足を掠めたのでアシストは付きませんでしたがこのプレーはポグバの良さがよく出ていましたね。

 

 

同点になったユナイテッドはまたもやエラーが目立つようになり、44分にワン=ビサカ45+1分にマティッチがそれぞれ失点を誘発しかねない危険なプレーを犯して不安を残した前半終盤でした。

 

前半は1vs1で折り返し

 

 

マティッチ余りにも軽い守備……ティーレマンスはお見事

 

後半に入ってもユナイテッドは不安定なプレーが続き48分にはエンディディが左サイドに進出してクロス

Embed from Getty Images  

 

 

52分、レスターのバックラインでのパス回しからティーレマンスに縦のボールが入るとこれに釣られてしまったマティッチがワンツーであっさり交わされてしまい、ぽっかりと空いた真ん中のスペースをこのベルギー出身の神童が自らドリブルで突き進み最後はゴール左下隅に狙いすましたシュートで再びレスターが試合をリード

 

こんなにあっさりバイタルエリアを空けてしまっては流行りのレーン守備も何もありませんね🙄

最初の失点も悲惨でしたがこれにはまた違った酷さがあります。。。

 

 

失点から5分後の57分にはVDBのタックルで左サイド深い位置でボールを奪い返すとグリーンウッドの見事なドリブルがありましたが後述する大胆な選手交代までほとんど得点チャンスは生まれませんでした。

 

そして58分にはグリーンウッドがセンターライン付近でロストすると一気にレスター攻撃陣が素早いカウンターを始動してヴァーディに決定機。

Embed from Getty Images  

 

シュートは僅か10㎝ほどゴールマウスから逸れて命拾いしましたがそこに至るまでのプレーは完全に相手の好き放題にされていたので生きた心地がしなかった……

 

 

一挙4枚替えでブルーノら主力を投入。しかしセットプレーから痛恨の

 

64分、マンチェスター・ユナイテッドは一度に4選手の交代を行いブルーノ、ショーら攻撃面の核を同時投入。

 

その中には怪我からの復帰戦となるエディンソン・カバーニも含まれていました。

Embed from Getty Images  

 

パフォーマンス的にはフレッジよりもポグバを残したかったですが怪我明けという事で無理はさせない方針だったのだろうと思います。

 

この判断は吉と出てここからユナイテッドは一気にレスターゴールへの距離が近づいていきます。

特にマクトミネイの後ろからの飛び出しがレスターにとっては厄介な動きに見えました

 

 

しかしながらこの日の赤い悪魔は悪い所を全てさらけ出すような結末が待っており、78分 ユナイテッド陣内右サイドの深い位置でレスターに与えてしまったFKでファーサイドを狙うオルブライトンのボールをマクトミネイがまさかの空振り

 

イヘアナチョはこれでこの試合2得点目。

リーグ戦ではここ3試合5ゴールと得点量産モードに入っていましたがその勢いはFAカップでも継続。

ヴァーディが得点からやや見放されている状況の中、こうして新たな点取り屋が台頭してくるレスター、本当に強いチームです。

 

 

88分にはブルーノがゴールからやや距離のある位置から惜しいFKを蹴りますがシュマイケルの好セーブに阻まれて得点は生まれず

 

 

試合はレスターが3vs1でマンチェスター・ユナイテッドを下して勝利

 

レスターは1981‐1982シーズン以来39年ぶりのFAカップ準決勝進出。

 

対するマンチェスター・ユナイテッドは昨年12月のUEFAチャンピオンズリーググループステージ最終節 vsライプツィヒ戦以来3カ月ぶりのアウェイマッチ敗北となりました。

 

動画ハイライト

 

 

ゴール⚽

24分:イヘアナチョ

38分:グリーンウッド

52分:ティーレマンス(👟イヘアナチョ)

78分:イヘアナチョ(👟オルブライトン)

 

交代選手

レスター

73分 in:プラート out:アジョセ・ペレス

83分 in:チョードリー out:ヴァーディ

 

マンチェスター・ユナイテッド

64分 in:ブルーノ               out:マティッチ

       マクトミネイ      ポグバ

    ルーク・ショー   テレス

    カバーニ      ファン・デ・ベーク

84分 in:アマド・ディアロ out:フレッジ

 

 

データ

 

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(xG:Leicester City vs Manchester United Predictions & H2H | FootyStats)

 

シュート数は11対9でレスターがややリード

しかし意外な事に他のスタッツではユナイテッドが優勢に立っていたようです。

 

また、xGでも僅かな差ですがアウェイチームが上回ったのでスコアの差ほど内容は酷くなかったのかもしれません。

 

ただ、そんな拮抗する試合の勝敗を分けたのは間違いなく失点に直結する凡ミスでマティッチとフレッジの中盤2枚はそれぞれ1失点ずつ見せてはいけないプレーが見られたので本当に悔しい試合でした。

 

 

この試合のベストプレイヤーは間違いなくイヘアナチョ

Embed from Getty Images  

 

得点二つはごっつぁんゴールと言ってしまえばそれまでですが、相性の悪かったマンチェスター・ユナイテッド相手に2ゴール1アシストで全得点に絡み自らの手で勝利を大きく引き寄せた文句なしのMVPです。

ユナイテッドとは同じ街のライバル マンチェスター・シティ出身のプライドを見せつける彼のキャリアでもベストマッチだったのではないでしょうか。

 

守備面でもインターセプト、タックルを2回ずつ成功させたように貢献度が高かったのでユナイテッドのFW陣にも見習ってもらいたい活躍。

 

 

あとがき

 

敗軍の将となったオーレ・グンナー・スールシャール監督は試合後のインタビューでこの試合の選手起用について

 

「いつだって、メンバー選考には理由がある。ブルーノは出場試合数が多い。木曜の夜も(サン・シーロで)フィジカル面、スタッツ面でも個人記録を作った。彼は超人ではない」 「彼だって人間だ。3日あるいは4日おきにプレーしている。それにドニー(ファン・デ・ベーク)とポール(ポグバ)を先発起用するチャンスだった。試合数の多さによる影響があったと言えるかもしれない」 「ブルーノがプレーしたがっているのは知っているが、チームと彼にとって有益な決断をしないといけない時もある」  

-マンチェスター・ユナイテッド公式サイトより-

 

 と語り、毎週のようにミッドウィークに試合がある過密日程の中で主力を休ませるのは致し方のない判断だったとのこと。

これに関しては100%その通りで、だからこそ久々に先発のチャンスを得た選手にはもっと気迫あふれるプレーを期待していました。

 

ファン・デ・ベークは確かにボックス内では一瞬のひらめきを見せて得点に直結するプレーを見せるのですが、如何せんミドルサードでボールを持った時の推進力が不足していて直ぐにバックパスを選択する傾向がこの試合でも強いままだったのでこの部分に関しては彼自身の真価が問われます。

 

チャンスメイクの前の部分でブルーノように効果的なプレーが出来るようになれば得意の裏へ抜け出す動きに味方がパスを出してくれる機会も増加すると思うので良さは残しつつ改善できる部分は変化を加えて欲しい。

 

もう一人心配なのはネマニャ・マティッチ。

以前からスピード不足は指摘されていましたがティーレマンスに決められた2点目の守備を見るとそろそろプレミアリーグの展開の速さに身体がついていけない年齢に差し掛かっているのかもしれないと不安になります。

現在離脱中のフアン・マタが以前のように出場機会を得られなくなったのもそれが理由だと思われるので低迷期を支えたベテラン2人とは今夏でお別れになる予感……

 

CBへ本格的にコンバートするかアンカー専念で縦の動きを減らせばもう少し貢献できると考えていますが、今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドは4‐2‐3‐1以外のフォーメーションを採用した試合は僅か7試合なので今から彼の為に他の陣形を使う事はおそらくないでしょう。

 

 

次の試合は代表ウィークの中断期間を挟んで現地時間4月4日のブライトン戦。

内容と結果の凄まじい乖離が続いていたブライトンでしたがここにきてサウサンプトンニューカッスルに連勝と調子は上向き。

ユナイテッドが押される展開になる可能性も十分ある危険な試合になりそうですが2位キープの為にもここでの勝利は必須です。

 

〈ブライトンのデータについてはこちら〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

それでは、代表戦で誰も負傷離脱しない事を祈りながら終わりにしようと思います

お読みいただきありがとうございました。

実際にプレイして分かったウマ娘大ヒットの理由

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どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

2021年2月24日にiOSAndroidでリリースされ3月10日にはPC版も配信された現時点で今年ナンバーワンヒットアプリの『ウマ娘 プリティーダービー

 

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配信直後からセールスランキング上位に顔を出し、現在はiOSAndroidの双方でランキング1位を取得している人気っぷり。

 

本来、このアプリは第一期アニメの放映された2018年内の配信が予定されていましたが「クオリティ向上のため」という理由で延期は発表されその後音沙汰なしの状況が続いていました。

その為、ウマ娘ファンの間でもこの「プリティーダービー」は幻の珍獣扱いで年に1度歩かないかの開発報告に一喜一憂しながら配信がいつになるのか不安視されていたようです。

 

そのような背景がありながらどうしてここまで流行になったのかを今回は実際にゲームをプレイしながら考えてみました。

 

 

 

グラフィックのクオリティ

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延期理由のクオリティ向上にも繋がってくるのですが、流石令和3年のアプリ。

 

今までのスマホゲームと比較すると映像が綺麗でまるでプレイステーションやスイッチなどのコンシューマのゲームをやっているような錯覚を覚えます。

 

 

 ウマ娘開発元のCygamesが配信している公式トレーラーやPVを見比べるとその差が顕著に表れており、2017年の第一弾トレーラーと今年1月の最新PVではレース内でのウマ娘の走り方やライブのモーションなどあらゆる面において質が大きく向上しています。

特にレース部分は2017年版だとジョギングのような状態で疾走感がまるで無かったのでこのまま配信していたら今のようなヒットには結び付かなかったのではないでしょうか。

 

2017年

 

 

2021年1月

 

 

 

運と実力(と課金力)のバランス

 

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このアプリのメインはガチャを引いて集めたキャラクターを育成して"トゥインクルシリーズ"と呼ばれる作中のレースを最後まで勝ち抜く事ですが、育成ゲームとして見たウマ娘には多くのゲーマーが慣れ親しんでいるパワ〇ロシリーズのオマージュのような方法が採用されているので、競馬の知識がなくとも簡単に始める事が出来ます。

 

本家大元のダ〇ジョーブ博士のような運試しイベントも存在しており、最強のキャラクターを作る為にはこのような博打にも手を染める機会もあるかもしれません。

 

 

また、レース部分ではいくらステータスの高いキャラクターを作成できてもその時の馬場や他のウマ娘の動向によっては結果が出ない事もあり、プレイしている側としてはイライラさせられる事もあるのですが反面、勝てる見込みの薄い状況でもスキル発動のタイミングや有力ウマ達のつぶし合いによって漁夫の利のような形で1着を取れる事もあるので全体バランスとしてはいい塩梅だと考えています。

 

勿論課金額の大小によって難易度は大きく上下するのですが、育成のコツとしてこのウマ娘は〇年目▽月にあの距離のレースがあるからそこまでに□のステータスを♢まで上げておかなければいけないという小技のようなものも多く存在しているので、純粋にお金をつぎ込めば強いキャラクターを作れるとは言い切れません。

 

そして一番公平な要素が【時間】。

おおよそ1回の育成で30分~1時間弱取られるので常に余裕があって睡眠時間も少ない人でない限りは1日に作成できるキャラ数には同程度の壁があります。

会話イベント等をスキップすれば極力少ない時間で育成完了まで持っていく事も可能ですがそれでも30分は見る必要があるのでプレイしているとあっという間に数時間経過している事もザラにあります。

 

 

純粋なPay to Winではないというゲーム性は目の肥えた今のユーザーにとっては極めて重要なファクターであり、だからこそ少しでも抜け駆ける為にある人は資金、ある人は育成システムの特徴を調べ上げるなど知恵を使って攻略に励むという良いサイクルが今のウマ娘には存在しているように見えます。

 

 

終わりのないやりこみ要素

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ゲームを始めてしばらく経ったプレイヤーが直面するのは"因子"システムです。

ウマ娘の育成を完了させると”殿堂入り”扱いとなり、次回以降の新規育成の際にそのキャラクターの取得スキルを引き継がせる事が出来るのですが、このスキルの厳選が途方もない作業なのです。

 

上記キャラは自分の中では初めて青因子(ステータスに直結する部分)が全て星2以上になったウマ娘なのですが、このキャラの育成自体は途中でゲームオーバーになっているので最後まで育成したからといって高因子が出る訳ではありません。

 

俗に言われているのは能力をB(600)以上にすると、その能力が抽選された場合に星3つが出る可能性が生まれるという事で、少し経った後のプレイヤーの目標としてはオールB以上のウマ娘育成を目指してなるべく高い因子が出る事を祈って何度も何度も周回するというものになります。

 

この作業……懐かしい気持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

そう、ポケモンのタマゴ厳選に似ているのです。

最新シリーズではかなり難易度が下がったそうですが、昔の世代だといくら高い個体値の親ポケモンでも子供に引き継がれる能力は極めて限定的で、理想的な個体を獲得するまでに何十何百とタマゴをふ化させる地獄のような作業がかつては存在していました。

 

それに比べればウマ娘の因子はフレンドから強いキャラを借りる事が1日3回まで可能なので少し簡単になっていますが、それでもランダム要素がかなり強く心が折れそうになるトレーナーも数多くいます。

 

 

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例えば、このウマ娘(オグリキャップ)は自分史上最もステータスを高く育成できたキャラなのですが、抽選された因子はBを超えているスピード、パワー、賢さの3つではなくC⁺のスタミナで尚且つ星も1つなので親個体としては価値が低くなってしまいます。

 

 

結論

 

  • グラフィックの進化
  • 課金だけでも知識だけでも成立しない絶妙なゲームバランス
  • ポケ〇ン、パ〇プロ等既存の名作の良さを細部に散らばめた育成ゲーム部分

 

これらの要素が合わさって『ウマ娘 プリティーダービー』は空前の大ヒットアプリになっていると私は考えています。

 

最初は記事にする為に少しだけ触れるつもりだったのですが、思った以上にその魅力に取りつかれてしまい、すっかりトレーナー業が身についてしまいました。

キングヘイローのストーリーが今のところ一番好きです。(何度も日本ダービーで撃沈してきたので手のかかる子ほど何とやらというやつかもしれません)

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かなり時間を取られるゲームなのでウマ娘廃人という言葉が生まれる日も近いかもしれませんね。

トレーナーの皆さん、日常生活に支障が出ない範囲で程々にプレーしましょう。

 

 

お読みいただきありがとうございました😁

 

 

 

【イングランド代表】ジョンストンとワトキンスが初招集。ウエストハムのアントニオはジャマイカ代表を選択か?

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どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

来週の代表戦に向けて各国のフル代表メンバーが発表されていく中、イングランド代表に個人的に注目しているプレミアリーグビッグ6以外のクラブで活躍中の選手が招集されたのでメンバーを見ていきながら語っていきたいと思います。

 

 

招集メンバー

 

GK

ディーン・ヘンダーソン(マンチェスター・ユナイテッド)

サム・ジョンストン(WBA)

ニック・ポープ(バーンリー)

 

DF

ベン・チルウェル(チェルシー)

コナー・コーディ(ウルブス)

エリック・ダイア―(トッテナム)

リース・ジェームズ(チェルシー)

ハリー・マグワイア(マンチェスター・ユナイテッド)

タイロン・ミングス(アストンヴィラ)

ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)

ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)

キーラン・トリッピアー(アトレティコ・マドリー)

カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)

 

MF 

ジュード・ベリンガム(ドルトムント)

フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)

ジェシー・リンガード*(ウエストハム)

メイソン・マウント(チェルシー)

カルバン・フィリップス(リーズ)

デクラン・ライス(ウエストハム)

ジェームズ・ウォード=プラウズ(サウサンプトン)

 

FW

ドミニク・キャルバート=ルーウィン(エバートン)

ハリー・ケイン(トッテナム)

マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)

ブカヨ・サカ(アーセナル)

ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ)

オリー・ワトキンス(アストンヴィラ)

 

下線を引いたプレイヤーは初招集。

*リンガードはマンチェスター・ユナイテッドからローンで加入 

 

追記(20210326)

フィル・フォーデンの所属がマンチェスター・ユナイテッドになっていました。

現在は修正済みですが大変申し訳ございません。

 

 

人員の内訳は

 

まずはGK

プレミアリーグ19位と降格圏内のチームでリーグ1位のセーブ数を誇るサム・ジョンストンが自身初のフル代表入りを果たしました。

 彼はマンチェスター・ユナイテッドのアカデミー出身で代表ではU-17、U-19で正GKを務める有望株でしたが、ユナイテッドではダビド・デヘアがいた為に出場機会を得る事は無く下部リーグのクラブを転々とするキャリアを送ってきた苦労人。

 

ファンタジープレミアリーグ(FPL)でも私のチームに加えている好きな選手なので彼の招集はサプライズでしたが本当に嬉しく思っています。

〈FPLの記事一覧〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

ディフェンダーではルーク・ショーが久々に代表に選出されました。

今シーズンは攻撃性能が飛躍的に向上しプレミアリーグでのシュートクリエイション(シュートを演出した直前とその1つ前のプレー)は82回でDF登録の選手ではリーグトップ。

特に今年に入ってからの活躍は特筆すべきもので、14試合1ゴール4アシストと完全にチームの攻撃の中心になって相手の脅威になっています。

 

マンチェスター・ダービーでは自らドリブル突破でチャンスを作ると最後はシュートまで決めて遂に得点にも目覚めそうな気配を見せているので来シーズン辺りには世界最高の左サイドバックになっていても何ら不思議ではありません。

マンチェスター・ダービーは下記リンク〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

対戦チームの守り方を見ても右サイドのワン=ビサカにはある程度ボール保持を許す事が多いですが、ショーには徹底マークをつけるチームも多いのでこの招集はある意味当然の結果。

 

 

ミッドフィルダーではウエストハムにレンタル移籍で加わると、その直後からゴールに直結する働きを連発して6試合4ゴール1アシストのスタートダッシュを決めたジェシー・リンガードに注目が集まります。

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そしてストライカーではチャンピオンシップのブレントフォードで25ゴールを挙げてアストンヴィラに引き抜かれたオリー・ワトキンスが初招集。

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昨シーズンは最終節に疑惑のVARにも助けられて何とか残留を決めたヴィラの躍進を支えている1人が彼で、プレミアリーグ初挑戦ながら既にゴール数を二桁に乗せているのは素晴らしい。

 

シーズン全体で見ると固め取りが多く波も大きいように感じられますが、ポストプレーも上手く味方を活かせるチームプレイヤーなので代表では重宝されるタイプの選手だろうと期待しています。

 純粋なコンタクトプレーの強さでは既に昨年10月のウェールズ代表戦でデビュー&初ゴールを記録したキャルバート=ルーウィンに遅れを取っていますが、パスやドリブルなどチャンスメイク面を考慮すると彼の方が使い勝手で上回ると思っているので代表の常連になれるポテンシャルは持っている筈。

 

 

実力を評価されながらも代表に縁がないあの選手は別の道を模索

 

 圧倒的なコンタクトプレーの強さでウエストハムのレギュラーFWを務めるマイケル・アントニオはイングランド代表での将来を諦めてルーツのあるジャマイカ代表を選択したとSky Sportsは報じています。

 

1990年3月生まれのアントニオは年齢的な問題から次の2022年カタールW杯を自身の国際キャリアのラストチャンスと考えており、ビッグサムことサム・アラダイス時代に招集経験があるものの未だに試合出場の無かったイングランド代表よりもジャマイカ代表を選択したほうがその目標に近づくという事で今後彼らからの招集を受ければ応じる意向とのことです。

 

今回の代表戦には選出されませんでしたが、同代表にはワトフォードアンドレ・グレイやマンチェスター・ユナイテッド出身でユース時代には最高傑作と謡われたラヴェル・モリソンなどイングランド出身の選手もいるので問題なく溶け込めると思います。

 

 

アントニオに加えてもう一人イングランド代表ではなく別の選択を検討していると報道されているのがマンチェスター・ユナイテッド所属のアーロン・ワン=ビサカ

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スリーライオンズの右サイドバックは全世界で最も層の厚いポジションの1つ。

カイル・ウォーカー

キーラン・トリッピアー

トレント・アレクサンダー=アーノルド

リース・ジェームズ

の4名が継続的に代表招集を受けていて、ワン=ビサカ以外にもアストンヴィラのマティ・キャッシュやノリッジのマックス・アーロンズなど他の国ならレギュラーになっていてもおかしくない選手が控えている状況。

 

今回の招集メンバーを見ても分かる通り上記4人の中でも少しでもパフォーマンスを落とせばアレクサンダー=アーノルドのように選出されない激戦区なのでワン=ビサカの国際キャリアに関してはクリスタルパレス時代からルーツのあるDRコンゴ代表から熱烈なアプローチを受けていて、実際にアンダー世代ではコンゴ代表で出場した事もありましたがブレイク後はイングランド代表(U-20、U-21)を選択していました。

 

しかし、クラブで活躍を続けていても代表監督のサウスゲートからは中々注目してもらえない状態が続いているので今の状況が続くようならばDRコンゴでのフル代表キャリアを選ぶかもしれないという報道が盛んになっています。

 

これは完全に個人的な意見なのですが、仮にコンゴ代表になった場合1月~2月にかけてアフリカネイションズカップで離脱する期間が数年に1度出てきてしまうので、サウスゲートに対しては一刻も早く彼を招集して欲しいと心から願う次第。

 

 

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余談ですが、キャッシュもポーランド系の血が流れているのでピシュチェクという絶対的主軸が引退して空白となっている右サイドバックのポジションを魅力的に感じてそちらを選択する可能性もいくらかありそうですね。

【試合レビュー】やはり持っているポール・ポグバ。投入から2分で決勝ゴール

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

今回はACミランとのUEFAヨーロッパリーグベスト16、セカンドレグについての記事となります。

 

 

 

試合プレビュー

 

第一戦はケシエのボレーシュートがハンドでノーゴールの判定となり、先制点を手にしたのはマンチェスター・ユナイテッドでアマド・ディアロがクラブ史上4位の若さで欧州カップ戦での初ゴールを決めるという歓喜が後半ATの失点により一気に無くなったという試合でした。

 

〈第1戦の記事はこちら〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

そして翌週の開催となったこのセカンドレグに向けて両チーム主力選手の怪我人が復帰するという喜ばしいニュースが入ってきました。

 

まずはマンチェスター・ユナイテッド

遂にポール・ポグバスカッドに入りドニー・ファン・デ・ベークも代表戦を前になんとか間に合わせてきた形。

特にポグバの復帰は今後のリーグ戦を戦う上で非常に大きいです。

この試合で出場機会が巡ってくるかどうかは微妙なところですが代表空けにはスタメン入りが濃厚ではないでしょうか。

 

ACミランは前回離脱していた怪我人がほぼ全員復帰して有利な状況でこの1戦を迎える事に。

特にチャルハノールとテオは崩しの局面で深く依存している選手なのでこの2人が加わったミランの攻撃は前回よりも更に威力を増すと思われます。

 

 

スタメン

 

ACミラン

 

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ベンチ入り

1タタルサヌ、4ベナセル、5ダロト、8トナーリ、11イブラヒモビッチ、21ブラヒム、30R.トニン、46M.ガッビア、90A.ドンナルンマ

 

 第一戦に出場していたカラブリア、レオンが負傷離脱してしまいましたが代わりにテオ・エルナンデス、チャルハノール、イブラヒモビッチと核が帰ってきたので差し引きはプラスか。

 

フランク・ケシエがこの試合でもファーストレグのようなハイパフォーマンスを見せるかどうかにも注目したいですね。

 

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

1デヘア、6ポグバ、13グラント、19アマド、27テレス、31マティッチ、33B.ウィリアムズ、34ファン・デ・ベーク、38トゥアンゼベ 

 

隔離期間を終えたデヘアがメンバーに復帰。

彼居ない間のヘンダーソンは良いパフォーマンスを続けていたのでGKのレギュラー争いは熾烈になりそうです。 

 

 ユナイテッドも中盤の怪我人が続々と復帰し始め、ようやくマクトミネイとフレッジに休養を与えられる体制が整いつつあります。

 

1トップに起用されているグリーンウッドは先のウエストハム戦でも得点こそ奪えなかったものの良いプレーが続いているのでこの試合でのゴールが見られるかも。

ウエストハム戦は下記リンク

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

試合内容

 

前回とは打って変わって序盤はマンチェスター・ユナイテッドが優勢に立ち、12分にはルーク・ショーのマイナスのパスに反応したブルーノ・フェルナンデスがこの試合初のシュートを記録。

 

ミランRB ピエール・カルルはショーとのデュエルで劣勢だったのでユナイテッドの左サイドから攻撃が始まるパターンが多かったです。

21分には今度は右サイドのカウンターチャンスからダニエル・ジェームズがフィカヨ・トモリにボックス内で倒されますがノーファウルの判定。

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ミランのこの試合初チャンスは23分

サレマーカーズがドリブルでペナルティエリアまで侵入しますがその後のボールタッチが大きくなってしまい、マグワイアゴールラインを割るキックで逃れて得点には結びつかず。

直後のコーナーキックでチャルハノールにボレーシュートのチャンスが生まれますが10番はボールにミート出来ずこの好機を逃しました。

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ミランは引き分けでも突破が決まる状況なのであまりリスクを負わずユナイテッドも次の失点は敗北が大きく近づくものになるので試合展開もそれを物語るように殆どシュートチャンスが発生せず、45分にはミランのカウンター攻撃からクルニッチがクロスにダイレクトで合わせるもシュートは枠外に逸れて前半はスコアレス。

 

 

ポール・ポグバ帰還から2分で試合を動かす

 

後半に入るところでユナイテッドは連戦続きであまり良いところが無かったラッシュフォードに替えて怪我明けのポグバを実戦投入。

 

48分、ミランゴール前での混戦からフレッジミラン18番メイテからボールを刈り取るとボールが流れた先にいたブルーノがシュートフェイントでスルー。

そして交代で入ったばかりのポグバにボールが渡り彼もシュートフェイントで一瞬間を作ってDF、GKの動きを止めるとニアサイド上部ドンナルンマの肩横辺りの一番反応しにくいエリアにシュートを決めてマンチェスター・ユナイテッドが先制に成功。

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やっぱり持っている選手というのはクラブが苦境に立たされている場面でヒーローになるんですよね。

このゴールで2vs1となりこのままいけば勝ち越しと一気に有利になったユナイテッド。

リスタート間もない50分のサレマーカーズのカットインからのシュートはヘンダーソンが冷静に弾いてやり過ごましたが、きっかけになったスルーパスの局面でユナイテッドのラインコントロールが大きく乱れていたのでこれは今後の修正点。

 

 

反撃に出るミランは65分にカスティジェホ🔁イブラヒモビッチ、カルル🔁ダロトとユナイテッドと縁の深い2人を同時投入。

 

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ズラタンもポグバ同様負傷で試合出場が危ぶまれていたので途中からではありますが姿を見れて本当に良かった。

そしてこの王様が入ってからのミランは攻撃の基準点が明確になったので攻撃の怖さがそれまでよりも大幅に跳ね上がり、同時にプレーの内容も荒々しくなったのでユナイテッド目線で言えばかなり嫌な時間でした……

 

実際に65分からタイムアップまでの30分弱でミランは8度ものファウルを冒し、イエローカードも4枚提示されているのでよく誰も怪我無く試合を終えられたと今でも不思議に思っています

 

69分のチャルハノールのクロスはリンデロフが持ち前のカバーリングで中のケシエにボールが渡る前にスライディングでブロック。

 

75分、スローインのリスタートで左サイドアタッキングサード手前付近からチャルハノールがアーリークロス

その先で待ち構えていたズラタンのヘディングシュートはゴールエリア内から至近距離の一撃でしたがヘンダーソンがスーパーセーブ。

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これがこの試合最大のピンチだったので前回の汚名を返上する最高の仕事を果たしてくれました!!

本当にデヘアから正GKを奪えるのではないかとクラブ関係者や彼を信用してなかったファンにも思わせるセーブだったと思います。

 

その後もプレッシャーのかかる場面が続きましたが、バックスやマクトミネイ‐フレッジのブロックでなんとか失点を許さずに90+5分を戦いきり、試合に勝利したのはマンチェスター・ユナイテッド

 

2戦合計2vs1でマンチェスター・ユナイテッドがベスト8に進出

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(https://twitter.com/EuropaLeague/status/1372658489693179913より)

 

試合後にはズラタンとユナイテッドイレブン、そしてスールシャール監督が激闘をたたえ合うシーンも見られたので試合中のミランのラフプレーで溜まったフラストレーションも少し解消されました。

 

 

動画ハイライト

 


 

交代選手

ACミラン

65分 in:ダロト、イブラヒモビッチ out:P.カルル、カスティジェホ

72分 in:ブラヒム・ディアス out:クルニッチ

 

マンチェスター・ユナイテッド

46分 in:ポグバ out:ラッシュフォード

 

 

データ

  

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シュート数はユナイテッドが僅かに上回りましたが全体的なスタッツは殆ど差がないので体感としてはかなり苦しい試合でした。

 

一番驚かされたのはミランLBのテオ・エルナンデスで、ワン=ビサカを純粋なスピードだけでぶち抜いた選手は記憶している限りでは彼が初めてだと思います。

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最も、プレー全体にやはり粗さが目立ったので常に脅威だった訳ではありませんがあのスプリントは素直に羨ましいですね。

 

 この試合の個人的貢献度ベスト3は

  1. ポール・ポグバ
  2. ディーン・ヘンダーソン
  3. ヴィクトル・リンデロフ

 ポグバは決勝点を決めた文句なしのMVPで後半途中からは中央でFWのように振る舞う事も度々あり、改めてプレーの幅広さを実感する45分間でした。

 

ディーン・ヘンダーソンは先述のビッグセーブは勿論のこと、ハイボール対応やスルーパスへの飛び出しも思い切りの良さを見せて好パフォーマンス。

今シーズンクラブで出場した18中12試合がクリーンシートと3分の2で無失点を築く安定感は正GKダビド・デヘアを凌駕しているように見えます。

 

そして3番目は批判の的にされる事も多かったリンデロフ

シュートブロック1回、クリア&インターセプトが共に5回ずつと主にマグワイアやワン=ビサカをフォローする働きぶりで無失点の陰の立役者となりました。

確かにロングボールであったり対スプリンターなど純粋な身体能力を求められる局面では劣勢になりがちですが今のユナイテッドのCBで一番賢いのは彼だと思っているので間違いなく優秀な選手。

 

 

 あとがき

 

ベスト8の抽選が3月19日に行われ、ユナイテッドはスペイン ラ・リーガグラナダとの対戦が決まりました。

 グラナダはスペインでも南に位置しセビージャなどと同じアンダルシア州のクラブなので距離的には少し負荷がかかる……というのは例年ならの話で、スペインはイギリスからの入国に制限をかけている状況なのでレアル・ソシエダ戦同様に中立地開催になると思われます。

 

スタイル的にはスペイン勢に多いポゼッション志向とは真反対のリアクションサッカーなのでプレミアリーグの中下位クラブと戦うようなイメージを持っておくといいかもしれません。

因みに、ユナイテッドに縁のある選手では現在ラツィオにレンタル中のアンドレアス・ペレイラが16‐17シーズンにローンで加入していました。

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同時に準決勝のドローも行われ、ユナイテッド‐グラナダの勝者vsローマ‐アヤックスの勝者という対戦カードになったので同じプレミア勢のアーセナルとはお互い順調に行けば決勝での対決という事に。

 

ローマならスモーリングムヒタリアンアヤックスならブリントとの再会になるので是非ともグラナダ戦に勝利して彼らと対戦したいところ。