いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【試合レビュー】Manchester is Red!! ダービーに勝利しオーレ指揮下でのエティハド連勝記録を3に伸ばす

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

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遂にその日がやってきました。

マンチェスター・シティとのライバルマッチ

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12月に対戦した時は両チーム共に勝ち点1を分け合えれば良いという試合運びの結果、スコアレスドローとなりましたが、あれからマン・シティは連勝街道に乗り早くもリーグ王者の座を当確させたようにすら思える独走状態。

対するユナイテッドは主にオールド・トラッフォードでの勝ち点取りこぼしが目立ち、一時首位に立っていたのが夢であるかの如く下の集団に追いつかれそうな勢いなのでこのダービーは必勝態勢で臨む事になると考えられます。

 

 

 

試合プレビュー

 

 エティハド・スタジアムでユナイテッドを迎え撃つマン・シティは意外に思われるかもしれませんがホームでの対ユナイテッド戦は直近5試合で1勝1分け3敗と苦手にしており、スールシャール体制になってからの赤い悪魔にはこの地で一度も勝利を掴めていません。

 

今シーズンの調子だけで見ればシティが圧倒的に優勢ですが何せダービーマッチというものは普段とは違う特別な試合なのでもしかすればもしかするかもという期待を待ってしまうのはファンの性というやつでしょうか。

 

マンチェスター・シティの怪我人はCBのナタン・アケくらいで後はどの選手も起用出来る状態。

 

対するマンチェスター・ユナイテッドフアン・マタフィル・ジョーンズの欠場は確定で他にもポール・ポグバ、ドニー・ファン・デ・ベーク、エディンソン・カバーニアントニー・マルシャルもこの試合に間に合うかは危ういところで、ポグバは離脱当初からこのダービーマッチでのカムバックを目指してリハビリを重ねてきましたが恐らくまだ時間がかかるでしょう。

更にダビド・デヘアも第一子の誕生によりスカッドを離れていますが、こちらは幸いディーン・ヘンダーソンがいるので何とかなりそう。

 

 

スタメン

 

マンチェスター・シティ

 

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ベンチ入り

2ウォーカー、10アグエロ、13ステッフェン、14ラポルテ、20B.シウバ、21フェラン・トーレス、22B.メンディ、25フェルナンジーニョ、47フォーデン

 

オールド・トラッフォードでの対戦時には4‐2‐3‐1のミラーマッチとなったこの組み合わせですがこの日のシティは4‐3‐3を選択。

 

ギュンドアン‐デ・ブライネの構成だとセンターラインの守備が柔くなるのでマンチェスター・ユナイテッドにとってはフェルナンジーニョがいた方が嫌でした。

 

そして1トップにはダービーで無類の勝負強さを発揮してきたセルヒオ・アグエロではなくガブリエル・ジェズス。

とはいえ彼も前節ウルブス戦では2ゴールと調子を上げているので警戒が必要です。

 

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

3バイリー、11グリーンウッド、13グラント、19A.ディアロ、27テレス、31マティッチ、33B.ウィリアムズ、38トゥアンゼベ、74ショレティレ

 

欠場を予想されていたメンバーのうちマルシャルはこの試合に間に合いました。

エディンソン・カバーニスカッドから外れたので彼にやってもらうしかないという状況ですが、逆に言えばこの試合で目立った貢献が出来れば信頼を取り戻せるのでここが力の見せどころ。

 

ワン=ビサカvsスターリングのマッチアップで有利を取れているのでやはりカギになるのは左サイド。

ルーク・ショーの攻撃参加でカンセロやマフレズを自陣内に押しとどめる時間が増えれば増える程ユナイテッドの勝利が実現する可能性が高まります。

 

 

試合内容

 

ジェズス痛恨のPKを与える。マルシャルは大仕事👍

 

キックオフからリンデロフが対角線を狙ったボールを蹴り、そのボールはシティに拾われますが相手陣内にボールを押し込んだユナイテッドはチェルシー戦でも見せたハイプレスでボールを奪取。

 その流れでマルシャルがペナルティエリアにカットインを試みると低い位置まで守備に参加していたガブリエル・ジェズスがマルシャルを張り倒してしまい開始1分にも満たない時間でユナイテッドはPKをゲットしました。

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ブルーノのキックは方向を読まれGKエデルソンは指先でボールに触れましたがシュートの威力が勝りエティハド・スタジアムで先制点を奪ったのはアウェイのユナイテッド。

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当然の如く苦しい試合になるであろうと予想していた世界中のマンチェスター・ユナイテッドサポーターもまさかの展開で驚かされたに違いありません。

かくいう私も何度も目をこすってこれが夢ではないと確かめていました☺

 

 

先制を許しプラン総崩れとなったマン・シティはその後も不用意なプレーが目立ち、4分には自陣ペナルティエリア内で何故かクリアをせずにボールをこねたジョアン・カンセロの油断を見逃さなかったブルーノは後ろから足を伸ばし、ボールはルーク・ショーの足元へ転がりそのままショーは右足でシュート。

 

やはりダービーというのは通常の試合とは異なった雰囲気を纏っていますね。

近年はマンチェスター・ユナイテッドの方がダービーマッチに対して特別な想いで挑んでいる感覚が強いのではないでしょうか。

この試合でも普段は殆どプレッシャーをかけないマルシャル、ラッシュフォードが全力疾走で守備参加をする場面が幾度もありました。

 

前半15分を終えた段階でシティはギュンドアンのボックス外からのシュート1本に抑えられていたので序盤は完全にユナイテッドペースの展開でした。

 

 

落ち着きを取り戻し徐々に押し込んでいくシティ。しかし大事な場面でのミスが

 

流石にこのままあっさりライバルが引き下がる訳はなく、20分辺りからシティがユナイテッド陣内でボールを回す時間が増加していきましたがそれでもユナイテッドの4バックが大事なところで足を伸ばしてスルーパスをカットしたり、シティ側のシュート精度の無さにも助けられ決定機を与えないまま時間を潰していきます。

 

ロングシュートに対しても23分のジンチェンコの強烈な一撃にヘンダーソンが冷静にパンチングで処理するなどチーム全体として守備のパフォーマンスが高かったですね。

 

今シーズンのシティを語る上で象徴とされているのがジョアン・カンセロのSBの概念を覆すような高い位置をキープし続ける働きですが、この日は右インサイドハーフに守備意識の高くないデ・ブライネが配置されていたので縦横無尽に中央まで進出する事はほぼ0でした。

 

更にそのデ・ブライネも前半はロストが非常に多く彼の所で展開が止まってしまっていたのでマン・シティの右サイドはほぼマフレズの個人技頼りといった状況。

しかしながら、ペップの指示かピッチ上での判断かは分かりませんがデ・ブライネがトップ下に移ってからはチーム全体として輝きを取り戻し始め、前半ATにはその彼のパスからマフレズがシュート性のクロスを逆側ゴールポストに向けて蹴りあわや1点という場面に繋がりました。

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前半はユナイテッド1点リードで折り返し

 

ヘンダーソンのスローからショーのロングカウンターに繋がり待望の追加点

 

後半最初のチャンスはシティ。

マフレズの楔のボールを見事なコントロールでジェズスが後方から上がってくる味方に落とし、最後はロドリがインサイドでコントロールショットを放ちますがボールはクロスバー直撃でユナイテッドは命拾い。

 

対するユナイテッドはヘンダーソンが普段ならマグワイアにボールを転がしてビルドアップに繋げる場面で意表をついてルーク・ショースローイング。

ショーは前に出てきたカンセロを1タッチ目で抜き去るとそのままスピードに乗ったドリブルでミドルサードを爆走。

前にいたラッシュフォードに一度ボールを預けてリターンを受け取ると、DFが股を開いてシュートストップに来ると予想していたのか僅かな隙間を通すグランウンダーのシュートで次の瞬間には右のゴールネットが揺れていました。

 

少し前にショーがインタビューでオーレは「シュートの上手い選手」に僕を挙げてくるみたいな事を言っていたのをどこかで見た(詳細を知っている人がいたら教えて下さい)のですが、それを実践で見せつけるスーパーなシュートでした。

 

ヘンダーソンの判断も素晴らしかった👏

 

 

54分にはマルシャルが自陣ミドルサードで後ろ向きでボールを受けると後ろにターンをしてカウンター発動。

最後はジェームズにボールが渡って彼のシュートはDFに当たりコーナーになりましたが、このプレーがマルシャルに求めているものなのでもっともっと普段の試合でも見せて欲しい。

 

更に61分には珍しく深い位置まで守備に戻ってきたマルシャルがスライディングタックルを成功させてカウンターに繋がったり、この日の彼は後述する決定機さえ決めてくれていれば90点を与えられるパフォーマンスだったと思います……

 

63分には左サイドの被カウンターからペナルティエリア深い位置まで侵入されたピンチをルーク・ショーがスライディングタックルで阻止。

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攻守において彼のパフォーマンスはピッチ上のナンバーワンでした。

 

 

決定機を外した後は危険な時間が増えたが何とか凌ぎ切る

 

まずは68分のマルシャルの決定機から。

マクトミネイがペナルティアーク近くで倒され、こぼれたボールがふとマルシャルの元に転がり込みGKと1vs1になりますがシュートコースが甘すぎてエデルソンは悠々セービングに成功。

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この直後のシティのカウンターはラッシュフォードが全速力の戻りで阻止しますが、その代償か彼はこのプレーで足を痛めて負傷交代

 怪我は心配ですがこのワンプレーにはマンチェスター・ユナイテッドの中心選手として同じ街のライバルには絶対負けられないんだという強い誇りを感じられたので胸が熱くなりました。

 

シティは65分にカンセロ🔁ウォーカー、71分にジェズス🔁フォーデンと2枚のカードを使い、79分にはウォーカーのクロスからスターリングにボールが通りヒヤッとする場面も。

 

フォーデンも75分と81分に2度決定機に絡むなど投入直後からユナイテッドにとっては脅威となり、彼が先発じゃなくて本当に良かったというのが正直な感想。

 

85分にはデ・ブライネのクロスに対してリンデロフが転倒してしまい、流石に失点を覚悟しましたがスターリングのヘッドは明後日の方向に飛んでいって逆にビックリ。

その後はユナイテッドが次々に守備を固める交代カードを切って逃げ切りに成功。

 

試合はアウェイのマンチェスター・ユナイテッドが0vs2で勝利しています

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(https://twitter.com/goal/status/1368758375870210049より)

 

動画ハイライト

 

 

ゴール⚽

2分:ブルーノ・フェルナンデス(PK)

50分:ルーク・ショー(👟ラッシュフォード)

 

交代選手

マンチェスター・シティ

65分 in:ウォーカー out:カンセロ

71分 in:フォーデン out:ジェズス

 

マンチェスター・ユナイテッド

73分 in:グリーンウッド out:ラッシュフォード

88分 in:マティッチ out:マルシャル

93分 in:ウィリアムズ out:ブルーノ

 

 

データ

 

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シュート数は23:8とシティが圧倒的に上回りました。

しかし枠内シュートは共に6つと効果的に試合を進めたのはユナイテッド。

 

スコア以外は概ね試合前の予想通りですが、マンチェスター・ユナイテッドは徹底してカンセロの守備面の脆さを狙い続けて2点とも左サイドからの攻撃が得点に繋がったのは作戦通りだったでしょうね。

 

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(https://www.whoscored.com/Matches/1485382/Live/England-Premier-League-2020-2021-Manchester-City-Manchester-Unitedより)

事実、ユナイテッドのファイナルサードでのパスマップを見てみると明らかにセンターから左で多く記録されている事がよく分かります。
 

 

MVPは文句なしでルーク・ショー

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ゴールは勿論ですがディフェンスでも先述のタックルやストーンズのヘディングシュートをブロックするなど卓越したパフォーマンスを見せて勝利に大きく貢献。

また、6つのシュートセーブを記録し2点目の起点になったディーン・ヘンダーソンや今回も変わらずラヒーム・スターリングをほぼシャットアウトしたアーロン・ワン=ビサカ、そして中央での主導権争いで大きく後手に回らずに済んだ立役者のスコット・マクトミネイもまた素晴らしい活躍でした。

 

 

xデータ

 

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(参照:Manchester City 0 - 2 Manchester United (March 07 2021) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)

 

xGではシュートの大差に反し、ビッグチャンス数を2:3で上回ったマンチェスター・ユナイテッドが優勢という結果になりました。

 

仮にPKのxG:0.76を差し引いてもユナイテッドがスコアで上回るのでこれは完勝と言っても差し支えないのではないでしょうか。

 

xG個人1位はマルシャルで1.03。

59分のチャンスは体勢が悪かったので致し方ありませんが1vs1は決めておきたかった。

もしもあれがゴールになっていればもう少し楽な試合終盤になってラッシュフォードの怪我も無かったであろうと考えてしまうと悔いが残りますね。

 

とはいえそれ以外の部分では相変わらず攻守においてムラッ気の激しさとファウルを取ってもらえ無かった後の不貞腐れはありましたが50:50の競り合いに勝利したり守備でもいいプレーがあったのでこちらに関しては今後も継続していって下さい。

ダービーだから気合を入れました。普段は手を抜きますというのだけはやめて🙏。

 

 

あとがき

 

マンチェスター・ユナイテッドはこれでリーグ戦のアウェイ無敗記録を22試合に伸ばし、共に21試合の記録継続中だった1戦は赤い悪魔が1人勝ちとなりました。

 

更にスールシャールが就任してからのエティハドでの連勝記録も3に更新し、マンチェスター・シティはペップ就任後初となるプレミアリーグにおけるホーム開催のマンチェスター・ダービー連敗となりました。

 

策士vs無策などとシティファンに揶揄される事もあったこの対決ですが、策がハマったのは完全にユナイテッド側でしたね。

シティはデブルイネ‐ギュンドアン、デブルイネ‐カンセロの共存を試してみたのかもしれませんがこれは完全に裏目に出ました。

 

嬉しい、本当に嬉しいのでどこか人気のない場所でGlory Glory Man Unitedを大合唱したいくらい興奮が高止まりしています。

これで少なくとも1週間は最高の精神状態!!