いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【巨人】菅野智之投手の本当の年俸はお幾らですか?

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

今オフ海外ポスティング権を行使してMLB挑戦を検討していた巨人の菅野智之投手がMLB球団と金銭面で折り合いがつかず、元の鞘に収まる形で巨人と新たに4年契約を結んだことが1月8日に判明しました。

 

 

4年4000万ドルの破格契約か

 

その具体的な契約内容を見るとMLBの記者とNPB側で金額に大きな開きが出ていて巷で囁かれている”巨人の選手は推定年俸より遥かに多くの金額を貰っている”という都市伝説がおおよそ事実であろうことが明らかになりました。

 

まずはMLBの移籍情報に強いネットワークを持つ「the athletic」のケン・ローゼンタール(Ken Rosenthal)氏による報道。

the athleticは歴史こそまだ5年程度ですが設立の動機や初期に幅広いジャンルの著名な記者を引き入れた事もあり信用度は高い情報媒体です。

 

野球だけでなく、サッカーの分野でもBBCの主力記者として名を挙げ、イングランドフットボールに精通しているデイヴィッド・オーンスタイン(David Ornstein)氏を筆頭に優秀な人材を確保しています。

 

そんなローゼンタール氏によれば菅野智之投手は巨人と4年4000万ドル。日本円にして約41億6600万円(1月11日17:00時点のレート)という高額な契約を結んだとのこと。

 

 

1年辺り10億以上の年俸を得る事となり、これまでのNPBの推定年俸を額面取り受け取るのであればロベルト・ペタジーニの7億2000万円というこれまでの最高額を大きく更新して歴代ナンバーワンの数字。

 

 

一方巨人の親会社読売グループお抱えのスポーツ報知では4年総額30億円と報じられています。

契約形態はローゼンタール氏のツイートと同一なので違いは金額の大小のみ。

 

【巨人】菅野智之、残留決定…メジャー球団との交渉期間終了 : スポーツ報知

 

 

どちらか一方が嘘をついている事になりますがこれは99.9%日本側でしょう。

 

MLBにはそもそも推定年俸という概念が存在せず、戦力均衡策の1つとして贅沢税(ラグジュアリー・タックス)という制度を導入しています。

 その対象となる金額(2021年は2億1000万ドル)はファンの間でも高い関心を集めるポイントなので選手の年俸は推定などという不確かなものではなく正確な数字が世に出る場合がほとんどです。

 

 

過去の報道

 

 思い返してみれば2016年オフの陽岱鋼の件でも陽選手のルーツ台湾の4大新聞の1つ自由時報では5年総額22億5000万円、更にトレード不可条項付きという契約内容が報じられており、日本での報道は5年15億なのでこのケースでも巨人は金額を正しく伝えずにかなり少なく報じさせている可能性があります。

 

巨人にFA移籍決まった陽岱鋼 母国・台湾では「破格契約」報道 | 毎日新聞出版

 

 更に同年に加入し翌2017年7月11日に病院のエントランスで警備員と口論になり、暴行を加えた山口俊選手のケースでも1億円という非常に高額な制裁金が発覚したことで元来据え置きとされているFA加入初年度の選手の年俸を実際には1年目から大きく引き上げていた事が判明するなど、巨人には特にルールに違反していない事柄でも隠蔽してしまう悪い癖があるように感じています。

 

 

なにも犯罪行為をしている訳では無いのですから堂々と本当の事を伝えれば良いのにも関わらず、不要な隠し事をすることで今回のようにかえって反感を買ってしまうケースが余りにも多くヘイト管理が下手だなぁと……