どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
フットボールの展開に一喜一憂して、時には強い怒りを覚えてしまうファンは数多くいると思います。私もその一人。
ですが、それを理由にしてフットボールとは関係ない事柄で選手や審判などの関係者に対して攻撃的で危険なメッセージを発信する事は絶対的に間違っています。
今回はFA(イングランドフットボール協会)が発信した文章を見ていきながらその背景や今後について語っていこうと思います。
声明文
— The FA (@FA) February 7, 2021
-意訳-
選手達が匿名のキーボードウォリアー達の人種差別行為に対処しなければいけない週末が続いています。私たちFAはこの現状にうんざりしています。
試合から差別を無くす為に私たちが出来る事は全てやるつもりですが、実際に差別が結果として起きているのでイギリス政府がこれに迅速に対応し、適切な法律を制定する事を要請します。
ソーシャルメディアは説明責任を果たし、このような差別行為を行うものを自らのプラットフォームから追放するための行動を起こす必要があるでしょう。
私たちはローレン・ジェームズ、アクセル・トゥアンゼベ、そしてすべての差別の被害者と共に立ち上がります。今こそ変わる時なのです。
ローレン・ジェームズとアクセル・トゥアンゼベは攻撃を受けた選手の名前で、両者は共にマンチェスター・ユナイテッドの選手です。
ローレン・ジェームズはマンチェスター・ユナイテッド女子チーム所属のフォワードで、昨シーズンのチーム内得点王。
ちなみに兄はチェルシーのリース・ジェームズというフットボール一家の生まれで、昨年10月にフル代表デビューを果たした兄に続き彼女も11月には代表招集を受け、兄妹でスリーライオンズを背負う事になりました。
今シーズンは中々ゴールを奪えていませんが1月17日のチェルシー戦で挙げた得点は狙いすましたインフロントシュートで見事な一撃。
This stunning solo strike from #MUWomen star @LaurenJamess22 is among the #MUFC Goal of the Month contenders! 💥
— Manchester United Women (@ManUtdWomen) February 2, 2021
🎮 @OfficialPES
そんな彼女も男子チームのラッシュフォード、マルシャル、トゥアンゼベ、そして兄リースと同様に人種差別のターゲットにされてしまいインスタグラムには直接的な文字を避けてBAN回避を狙った顔文字での攻撃を受けました。
トゥアンゼベはシェフィールド・ユナイテッド戦でのプレーが元で人種差別行為を受けていたのですが、今回は後半ATから出場したエバートン戦で彼が冒したファウルのFKによってユナイテッドが同点に追いつかれてしまったという不運もあり再び心無い一部の人間から攻撃されてしまいました。
何度も言っていますがフットボールについての議論ならまだしも、こういった形で自らの不平不満のストレスのはけ口として誰かを不幸せにするような行動を取っていると自分の首が絞まりますよ。
そういう人物に限って「今は制約が多すぎる。昔はもっと自由だった」と言い放つ事が多いですがそれはあなた方が招いた結果です。
ローレン・ジェームズが自らのアカウントで触れているように今後はアカウント作成に証明書が必要になる世の中がやってくるかもしれませんね。
それとBLMについてはBLMt(Black Lives Matter too)に表現を替えた方がいいと個人的には思います。
最後のtooがあるだけで黒人のみの人権問題という認識からこれまでの人権問題同様に黒人の命も大切にして欲しいという正しい意図が伝わると思うので言葉尻を捕らえる批判はこれで交わせるのではないでしょうか。
そして一部の暴徒化したグループに対しての自浄作用も求められる所ではありますが言葉で説得できるならそもそもああなっていないと思うのでこれは難しい問題。
Anonymous Keyboard Warriors
中々に強烈なワードが出てきましたね。
確かに選手に対して攻撃的なメッセージを発信しているアカウントにはこのような傾向があると思いますが。
インターネットの匿名性というのは魅力の1つだと個人的には思っているのでこういった心無い運用をする一部のトロールのせいでそれが損なわれてしまう流れが始まっているのは何だか物悲しいものもありますが仕方がない。