現在開催中のイベント「祈りと弔いのハロウィン城〜生者は惑い死者は黙する〜」で明らかになった和泉十七夜の心の内について書いていこうと思います。
今年のハロウィンイベントは和泉十七夜と十咎ももこがメインキャラクターとなって進行するものになったのですが、この2人の絡みというのがこれまであまり印象に残っていなかったので新鮮でした。
その前に十七夜についておさらい
十七夜について
“十七夜”の読み方は「かなぎ」です。
(十六夜の「いざよい」はそれなり目にする機会があるので既知でしたが十七夜をこのように読むのはこのキャラクターきっかけで初めて知りました。)
十七夜は神浜の東地区を纏めるリーダー格の魔法少女で、西のリーダー七海やちよとは古くからの付き合い。
(やちよについてはこちらの記事で紹介しています)
irohasesun-fm-foot.hatenablog.com
魔法少女歴は3年以上である事は作中の描写(雪野かなえの魔法少女ストーリー&梓みふゆの魔法少女ストーリーから推察)から分かっているのですが、詳しくはわかりません。
願いは彼女の出身地域である大東が何故これほど嫌われてしまっているか知りたいというもの。
大東は物語の舞台“神浜”の東側にあるいわゆる被差別部落地域。神浜では戦国時代のとある出来事をきっかけに西と東で長年いがみ合っており、東出身者はそれだけで忌み嫌われてしまうほど根強く差別が残っているらしい。
しかしながらこの願いで得た真相は『特にこれといった理由がなく、歴史や治安の悪さでなんとなく嫌っていた』というもので、これに絶望と怒りを覚えた十七夜は“自らの手で一度神浜を破壊してやろう”という決意を密かに固めました。
固有魔法は読心で、メインストーリーや各種イベントストーリーでもこの能力によって何らかの手がかりを掴んで事態が発展する事が多いです(都合よく使われているとも😇)
武器は馬上鞭で、事あるごとに他の魔法少女のお尻を叩いておしおきしようしてきます(悪意ある切り抜き)
また、彼女はこれまでの説明からは想像出来ないと思われますがメイドカフェでバイトをしているという一面もあり、メイドのなぎたんは物事をはっきり言う様や持ち前のリーダシップで以外と人気らしい。
イベントストーリー
秋も深まったとある日のこと、
調整屋兼圧倒的メシマズ魔法少女八雲みたま、元祖ハロウィンが産んだ魔法少女御園かりんらが中心になり“神浜マギアユニオン”(メインストーリー第一部、マギウスとの熾烈な争いの果てに生まれた互助組織)の主要メンバーをーを集めてハロウィンの催しを開こうという運びになり、その一環として劇を開く事になりました。
十七夜とももこは劇のメインとして抜擢され、調整屋の能力で魔法少女に変身した際の姿を弄ってそれぞれ吸血鬼とシスターの姿に(いつもながらこの設定中々に無理がある気がする😇)。
準備は順調に進み、本番前日のリハーサル
ももこは持ち前のバッドタイミングで待ち合わせに遅刻してしまうのですが、どうやら周りの様子がおかしい。
気づくと魔女の結界らしきものに取り込まれてしまい、その原因を突き止める為に結界の中を進んでいくというのが物語のあらすじ。
(イベントストーリーの詳細は実際にプレイしてその目で確かめてみて下さい)
それでは本題に入ります
死者への後悔
結論から言いますと、先ほどの空間は十七夜の首に取り憑いた魔女によってもたらされたもので、彼女自身の心が投影された魔女結界だったのですが、その中では生者だけでなく十七夜がこれまでに出会った中で既に故人となっている魔法少女も登場してきます。
故人がそのまま現れた訳ではなく、あくまで十七夜の記憶をベースに再構成された人格なので、微妙に言動・行動に違いがあるようです。(ももこは、かつてチームを組んでいた安名メルと遭遇した際にその違和感に気づきました)
十七夜は普段弱みを表に出すようなタイプではないので何も悩みがないのだと周りからは見られがちなのですが、その心内には複雑な想いを抱いていたようです。
そんな彼女の心情が『正しく弔えていればお砂糖ガイコツを贈り返して』という聞き馴染みの薄いルールとしてこの空間では反映されています。
この「お砂糖ガイコツ」、どうやらメキシコに実在する文化らしく、日本で言うお盆の日にあたる死者の日という祝日に死者の幸福を願って軒先に飾ったりするそう。
他にもガイコツのお面やフェイスペイントしてパレードを行ったり、家庭でパーティーを開いたりと、「死者の日」はハロウィンと通じるものが多いです。
実際にハロウィンとはルーツが同じだと考えられているらしい。
このお祭り、私が知らなかっただけで有名なイベントらしく、様々なメディアで記事にされています(下記はその一例)
愛する故人に思いをはせる。メキシコ「死者の日」はカラフルで少しせつない(寺田直子) - 個人 - Yahoo!ニュース
イベントを読み進めていると、作中でも行事の話が出てきました。
何ならこの話が動き出すキッカケと言ってもいいかもしれない
少し話が逸れましたが、十七夜は具体的にどのような想いを抱いていたかというと「自分は正しく死者を弔えているのだろうか」という疑念です。
あくまで時間軸が過去ではなく現在にあるところが十七夜らしいところ。
彼女も人間ですから頭では本当の事を理解できても心が追いつかないという状態なんでしょうね。
作中でも言及されている通り、弔いというのは生きている者の為でもあるので、故人にその答えを委ねても自らが本当に求める答えは返ってきません。
弔いとは別れを受け入れ次に進む為の儀式と私は考えています。
それはそうと我らがももこパイセンは本当にイケメンですね。
深い自責の念に囚われていた十七夜を一喝して事態を終息させています。
(この直後に十七夜自ら魔女を倒しこの騒動は無事解決)
ぶっちゃけかっこよすぎてメインストーリーの中盤辺りで退場してしまうのではないかと以前は危惧していました(;o;)
まあ今後どうなるかは分かりませんけど今のところフラグは建っていないので大丈夫だと信じたい……
あとがき
本当はもう一つ語ろうとした事柄があったのですが、長くなってしまったのでそちらについては次回の記事で考察していこうと思います。
(こちらから飛べます)
irohasesun-fm-foot.hatenablog.com
最後までお読みいただきありがとうございました😊