いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

観鳥令と笠音アオの扱い方は”集結の百禍編”の大きな分岐点

「祈りと弔いのハロウィン城~生者は惑い亡者は黙する~亡者の中に混じって仮装をしていた描写でその身に何かがあった事が提示され、その後に配信されたメインストーリー第2部4章で神浜市の魔法少女、特に元マギウスやその配下であるマギウスの翼たちへの復讐を固く誓うプロミストブラッド 笠音アオの凶刃に倒れたとされている観鳥令。

 

今回、季節外れのタイミングで2020年夏イベント「ウワサアクアリウムへようこそ~思い出は玉手箱に託して~が復刻されたのはおそらく今後彼女にまつわる新たなストーリーを配信する前準備のようなものだと考えられます。

 

彼女について誰の視点から、どの時間軸を選択して物語が展開されていくのかは分かりませんが、今後のメインストーリーを鑑みてここだけは絶対に抑えて欲しいなぁと思う点を2つ。

 

 

 

親交のあった登場人物たちがどのように彼女の喪失を乗り越えるか

 

私個人としてはいくつかの不可解な点から観鳥さんの再登場を予想していますが、そうなるにしてもシナリオが佳境に入ってからではないかと思うのでどのケースでもしばらくの間は彼女は死亡しているという前提でストーリーが進行していくに違いない。

 

最も慎重かつ丁寧に表現して欲しいのはマギウスの翼時代からの繋がりである牧野郁美、保澄雫や学校で共に過ごす描写の多かった都ひなの、柊桜子(万年桜のウワサ)らが彼女の死をどのように受け止め、乗り越えるのかという部分。

 

特にコンビのような間柄でもあった郁美はその後悲しみを爆発させる形でキモチと呼応し、結果としてブレスレットの所持者にもなった彼女の心の内はまず間違いなく描かれる筈。

 キモチの設定としてドッペルのように石保有者の感情を支配してなり替わろうとする特性があるので、その思惑通りに悲しみの感情で闇堕ちのようになってしまうのか、或いはその感情を受け入れて環いろはのようにキモチと通じ合えるように成長するのかというのはメインストーリーに大きく関わってきますね。

 

ひなのと桜子については観鳥令のハロウィン衣装ストーリーで少し触れられていましたが、その中ではある程度この一件について踏ん切りがついた状態のように見えたのでその境地に至るまでの変遷が気になるところ。

 

第2章に入ってからのストーリーを振り返っていくと、キャラクターがシナリオの都合によってそれまでに作り上げられてきた人物像からはかけ離れた言動・行動を取っている事も間々あるので心配はありますが、長い時間をかけて伏線を張っていたであろう物語上の大きな分かれ道なのでこのポイントはしっかり抑えてくるはず。

 

 

加害者となった笠音アオの心情・心理描写

 

元より魔法少女同士の血で血を洗う激しい抗争があり、キュウべえを自分たちで排除した事やマギウスの影響による魔女現象の煽りを受けて大規模な殺し合いにまで発展した二木市の魔法少女の中ではある種特異とも言える考えを持っていて、殺しを厭わないというプロミストブラッドの信条との差異に揺れ動いていた笠音アオ。

言葉では覚悟を決めているとある種の虚勢を張っていましたが紅晴結菜、大庭樹里のように倫理観や罪悪感が壊れてしまっている側では無かったので、本心では≪可能であるならば平和的解決を望んでいる≫というのが何度か示唆されていました。

 

そんな彼女が観鳥令を屠った張本人になってしまった訳ですが、メインストーリーでは放心状態で心ここに在らずだったので、結菜や樹里と同じ地獄への片道切符を手にしてしまった事実をどのように受け止めるかというのは本筋へ与える影響の大きさを見ても力を入れて表現されるテーマだと思います。

 

魔法少女まどか☆マギカでは人を殺めてしまったキャラクターには漏れなく凄惨な最期が待ち受けているので前例に従うならば彼女の物語もハッピーエンドにはならないと思いますが、それでも自らの罪と正面から向かい合ってその後の人生を生きるか外道として開き直るのかでは天と地ほどの差があるので、既存キャラクター、特に結菜とは違う選択をするという意味でも彼女には前者の方向性を持たせてほしいところ。

 

そもそもプロミストブラッド、外道枠はもう満席なんですよね。

 

 

あとがき

 

他にも神浜の一魔法少女として見た時の観鳥令を失った事による地域間のいざこざなどの要素ももしかすると言及されるかもしれませんが(彼女は十七夜がリーダーを務める大東地域の人間では珍しくユニオン中心部に近い立ち位置だった)、いずれにしてもこれまでの物語の隙間を埋める、またはキャラクターの新たな1面を引き出してくれるようなストーリーを期待しています。

 

第2部に入ってからのメインストーリーは全体的に悪趣味な表現が多く、シナリオライターが自身のストレスを作品に当たり散らしているのではないかと少し心配になるくらいですが(例:二木市のカタコンベ、アナザーストーリー4章≪安全圏の苦悩≫というタイトルの持つ本当の意味など)、この機会を逃してしまうと本当に”集結の百禍編"自体が黒歴史に成りかねないので踏ん張ってください……