どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
11月の国際Aマッチデイからおよそ100日余り、3ヶ月と少し前の話になりますが今後のイングランドプレミアリーグのダークホースとして私はシーガルズことブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンを挙げました。
irohasesun-fm-foot.hatenablog.com
今回の記事ではその後のブライトンが一体どのようなリーグ戦を送っているのかを振り返りつつ予想通り巻き返しに成功したのか、或いは未だに低迷したままなのかをデータを見ながら検証していきたいと思います。
※開幕~11月20日までを区間A、11月21日~3月3日を区間Bと表現します。
データ引用元
11月21日~3月3日間のポイント期待値は4位。更に内容は良化
(参照:EPL xG Table and Scorers for the 2020/2021 season | Understat.com)
前回の記事では8試合終了時点でxPTS(ポイント期待値)12.54。リバプール、トッテナム、チェルシー、レスターに次ぐリーグ5位の数値を記録していたブライトンですがそこからの100日強で積み上げた同指標は31.91でこれはマンチェスター・シティ、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドに次いでリーグ4位の記録です。
1試合平均に直しても区間Aではおよそ1.57ポイントだったのに対して区間Bでは1.77ポイントまで数字を伸ばし、期待値の上ではブライトンは以前よりもさらに内容を改善させる事に成功しているようです。
注目選手に指定したパスカル・グロスは区間Bで18試合中15試合合計1175分に出場して90分平均で2.92回のキーパスを記録するなどチーム随一のチャンスメイク能力を存分に発揮しています。
因みに、これはマンチェスター・ユナイテッドのブルーノ・フェルナンデスを上回る数字でチーム内では2位のトロサールに0.82回の大差をつけて断トツ1位の記録。
過去の予測は取り敢えず半分は当たっていたようですね。
今度は実際の成績について見ていこうと思います。
獲得勝ち点は20でリーグ14位に低迷のまま
(参照:EPL xG Table and Scorers for the 2020/2021 season | Understat.com)
期待値ではTOP4入りを果たし大健闘のシーガルズでしたが現実の数字は勝ち点20。
その期待値からは11.91も低い水準に留まる事に……
リーグ内の他のチームと比べても次に勝ち点-期待値のマイナスが大きいのはチェルシーの-6.88なのでその異常さがよく分かる数字となっています。
この乖離の大きな原因となっているのはチーム全体としてフィニッシュ制度に難がある事で、区間BでのxGと実際のゴール数を見ていくとプラスを産んでいるのはCBのルイス・ダンクと守備的MFのスティーヴン・アルザテの2名のみ。
特に大きなマイナスを記録しているのはニール・モペイ、ダニー・ウェルベック、アーロン・コノリーのFW3名でこのトリオの数字を合計すると8.7点も期待値と比較して得点を損失している惨状です。
この3人の中でもウェルベックとコノリーはビッグチャンスでのミスが目立っており、前者は736分間の出場で6回、後者も722分間の出場で5回と点取り屋としては信用できないような結果になっています。
エースのモペイも区間BではxG:6.70で実際の得点は3とチャンスをゴールに結びつけられないケースが多いので得点力不足のチームを象徴する選手。
そもそも彼はタイプ的には生粋の点取り屋ではなくチャンスメイクや守備貢献も高いセカンドトップの選手(プレミアリーグで例えるならばアーセナルのアレクサンドル・ラカゼットが近い)なのでその特徴をフルに生かせる相方が必要だと思います。
解決策といっても既に冬の移籍市場も閉まっているので新たに外部から選手を加えるのは未所属の選手でなければ不可能ですので、現在のスカッドでやりくりを考えるならば出場機会の少ないアリレザ・ジャハンバフシュやアンディ・ゼキリにとっては千載一遇のチャンスです。
個人的にはこの2者で言えばゼキリに期待したいところ。
180後半の身長の割に競り合いやポストプレーはあまり得意ではありませんが代わりに裏抜けのタイミングはセンスを感じます。
それでも誰も適合しなかったらダンクをFWで起用かな?
リーグ戦で3ゴールを決めていて先のWBA戦では意表を突いたトリックFKでゴールネットを揺らした(判定のゴタゴタで結局幻になりましたが)ようにアイディアも持っているのでかつての闘莉王のようにストライカーで起用されている未来も1%くらいで実現しそうな気がする😲
結論
ブライトンは今も変わらず悪い意味で信じられないようなシーズンを送っています。
指標では相変わらず優れた数値を残していますが絶妙に噛み合わない試合が多い。
代表例が2月21日のクリスタル・パレス戦で、2チームの本拠地をつなぐ道路からM23ダービーとも称されるこの対決でシーガルズが許したシュートは僅か3本、反対に自分たちが放ったシュートは25本に上りましたが試合結果は1vs2でパレスに軍配。
どうやったらこの内容の差で負ける事が出来るんだという試合でしたがマテタのヒールシュート、ベンテケのボレーシュートと2つのスーパーゴールによってこのような結果になっています。
因みにこの試合でもFWのウェルベック、モペイはきっちり?一度ずつビッグチャンスを外しているのでそういう事です。
あとがき
結果には反映されていないものの、今シーズンのブライトンは見ていて非常に参考になるチームなので何とか今後の10数試合で残留に向けて勝ち点を伸ばして欲しい。
指揮官のグラハム・ポッターはその手腕を評価されて一部には次のイングランド代表監督候補に挙げる声もあります。
確かにブライトンのサッカーはフィニッシュを除けばとても魅力的なので彼が采配を振るうスリーライオンズは面白そうだと私も思います。
あっ、最後に1つ言い忘れていました
シュートがポスト直撃で跳ね返ったところをキッカーの彼がそのまま触ってしまいプレーが止まったのですが、あれは意外と知られていないルールかもしれませんね。
自分も少年サッカー時代にやらかしていなければずっと知らないままだった