いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【試合レビュー】スタメンデビューの19歳が80秒で退場。試合は一方的な展開に

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

マーケットが閉まり戦力補強に成功したクラブもあればスカッドの余剰戦力を放出出来たクラブもあり状況は様々だと思いますが、そんな中でのミッドウィーク、プレミアリーグ第22節がやってきました。

 

マンチェスター・ユナイテッドはホーム、オールド・トラッフォードサウサンプトン戦を迎えます。

 前回は途中投入のエディンソン・カバーニが見事な2ゴールを挙げ2vs0の状況から奇跡的な逆転勝利となりましたが、今回はどういった結末が待っているでしょうか。

 

 

 

試合プレビュー

 

前節、腹痛を訴え前半で途中交代となったスコット・マクトミネイについてですが、スールシャール監督は「ホテルで食べた物の影響があったのかもしれない。いずれにしろ彼は辛そうにしていたので交代しなければいけなかった。」と食中毒の可能性を示唆しており、不安は残るもののこの試合には帯同する予定。

 

怪我人はフィル・ジョーンズのみ。

 シーズン開始時にはプレミアリーグの登録リストから外れたジョーンズですが、リンガードの移籍により枠に空きが出来たので2月からは登録リスト入りです。

 

 

サウサンプトンは怪我人続出の危機的状況で前節のアストンヴィラ戦でもウォルコット、イブラヒマ・ディアロと2人の負傷者を出して試合も主導権を握りながらVARに泣かされた事もあり敗戦と踏んだり蹴ったり。

 結局冬の移籍市場で獲得出来たのは南野1人だったので今後の過密日程を戦う上で不安要素は小さくありません。(南野獲得についてのクラブ側のコメントで存在を忘れられていた李忠成については見なかった事にしておこう🙈)

 

 

スタメン

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

3バイリー、6ポグバ、9マルシャル、21D.ジェームズ、26D.ヘンダーソン、27テレス、31マティッチ、33ウィリアムズ、34ファン・デ・ベーク

 

ポグバは休養でしょうか。

 サウサンプトンはハイプレスで縦に展開の速いフットボールを志向しているのであまり相性が良くないであろう事からこの判断は賢明かもしれません。

 

そしてマクトミネイはスターティングラインナップに入っています。

 重症ではなかったようで何よりです

 

 

サウサンプトン

 

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ベンチ入り

11レドモンド、40エンルンドゥル、41H.ルイス、44F.フォースター、47W.フェリー、52R.フィニガン、62チャプチェット、65C.ワッツ、72K.チョーク

 

ベンチに2人GKがいて尚且つ背番号を見ても大きい数字が並んでいる事からも現在のチーム状況が危機的なものである事は伝わってきます。

 ハーゼンヒュットル監督も本当ならばバックスやセントラルハーフの人員を補充したかったというところでしょうね。

 

そしてスタメンには19歳のヤンケヴィッツが抜擢。

 過去2試合の出場経験がありますが、その時はどちらも終盤の投入だったので実質的には今回がデビュー戦。怪我人続出の状況で信頼を掴めるのかどうかに注目。

 

 

試合内容

 

スパイク裏を太ももに突き刺す悪質タックルで瞬く間にレッドカード

 

プロ初先発のヤンケヴィッツでしたが、気合いが空回りしたのか興奮で制御が効かなくなっていたのか試合開始から僅か80秒足らずでレッドカードを提示されるという散々な結果となりました。

 

ゼロ距離の競り合いで結果として足裏が入ってしまったという訳でもなく前方から勢いよくマクトミネイの太ももに攻撃しているのでこれは反論の余地なしで退場。

 

サウサンプトンは前回同様ビルドアップにプレッシャーを与え続けてセットプレーや裏抜けで1発を狙う予定だったのかもしれませんが、このボーンヘッドでプランは総崩れとなりこれが地獄の始まりでした。

 

 

ゴールラッシュ(前半)

 

1人少ないサウサンプトンに対してマンチェスター・ユナイテッドは普段よりもSBが高い位置に顔を出しまるでリバプールの両SBの如く逆サイドからのクロスに対してはウイングのような動きで大外からゴールを狙うシーンが目立っていました。

 

先制点は18分、左サイドでのボールキープからルーク・ショーがプレッシャーのかかっていない状態でクロスを上げ、ファーサイドを狙ったボールに反応したのはワン=ビサカでした。

 

  両SBで得点&アシストを記録したという意味ではクラブにとって大きな進化となるゴールだったので興奮しました🙌

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 アーセナル戦でもキーパスを2回記録し攻撃参加の質が向上している事を示し始めたワン=ビサカですが、今回は自らゴールを挙げる活躍で今シーズンの2得点目を記録しました。

後述のとおりこの試合では数多のゴールが生まれる事になるのですが、このファーストゴールが個人的にはその中でも一番実りを感じるプレーでした。

 

 

2点目は25分、ルーク・ショーのドリブル突破でセインツの選手を3人突破すると、ボールはグリーンウッドに受け渡されそこからセンターでフリーになっていたラッシュフォードがワンタッチゴール。

 

 

とにかくショーが素晴らしかった(語彙力不足)

 

 

3点目は右サイド大外でボールを受け取ったラッシュフォードがゴール前にシュート性の速いボールを送り、クリアしようと足を出したサウサンプトン35番ベドナレクによって軌道が変わりオウンゴールとなりました。

 

 彼がボールに触れていなかったとしてもその先にフレッジが詰めていたのでこれは致し方ないかと思います。

 

 

4点目は再びルーク・ショーのクロスからこの試合でも相変わらず献身的なプレーを続けていたエディンソン・カバーニがヘディングでゴール。

 

 リーグ戦ではこれで5ゴール目ですが、そのうち3ゴールがヘディングで挙げたものなので、クロスに対する動き出しが抜群である事を伺わせるデータですね(空中戦勝率自体は25%なので身体の強さではなくポジショニング等で補っているタイプだと思われます)。

 

前半は4vs0で折り返し。

 久々に安心して見ていられる試合になりました。 

 

 

VARにより窮地を救われる

 

大量リードのマンチェスター・ユナイテッドエディンソン・カバーニルーク・ショーを温存しマルシャル、ファン・デ・ベークを投入。

 

LBにはフレッジがスライドして緊急時のテストを兼ねた形か或いはブルーノとファン・デ・ベークを共演させてみたかったからなのか。

 

45分間の出場でしたがこの日のショーは並外れたスタッツを記録しました。

Embed from Getty Images  

  • タッチ数54回
  • アシスト2つ👟👟
  • キーパス5回
  • ビッグチャンスクリエイト2回
  • パス成功率92.5%(37/40)

 

後半は積極的に楔のボールを受けて起点になってくれるカバーニが退いた事もありややローペースの立ち上がりとなり、攻撃の迫力が低下したのでサウサンプトンもやや息を吹き返す展開に。

 

そして53分、ファン・デ・ベークが与えた不用意なファウルによるセットプレーからチェ・アダムスからほぼ角度のない位置で右足を振り抜き遂にサウサンプトンに得点……かと思われましたがVARのリプレイによって僅かにアダムスがラインを出ているという事でノーゴールの裁定。

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 正直どこが出ていたのかリプレイを見ても私の目では判断しにくい程の微差でしたが残念ながらこれがルールなので仕方がないですね。

 

その後も1人少ない相手に攻めあぐねる時間が続き、60分には最後の交代カードを使いラッシュフォードに替えてダニエル・ジェームズをピッチに送り出しあとは試合を締める準備かと思っていたのですが(続く)

 

 

ゴールラッシュ(後半)

 

交代の権利を使い切ってしばらく経った64分、カウンターのピンチをワン=ビサカがお馴染みのスライディングで防いだ後、脚を気にするような動きを見せて一時はこちらも10人で戦う事になるかと心配しましたが大事には至らず。

Embed from Getty Images  

 

後半最初の得点となった待望の追加点は69分、ブルーノの浮き球のパスに反応したマルシャルが胸トラップからサイドに逃げるように相手のマークを交わして最後は倒れこみながら反対側のゴールネットに強烈なシュート。

 

 

シュート自体も勿論よかったのですが、ブルーノ→マルシャルのホットラインで得点に繋がるプレーが出たのが一番の収穫。

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 昨シーズンのマンチェスター・シティ戦のFKからのトリックプレーが示すように本来この2人はチーム内でも呼吸が合うペアだと思っているのでこのようにDF裏へお互いに意思疎通が出来ているかのようなパスとそれに反応する動きで結果が出たのはマルシャル自身にとってもクラブにとっても喜ばしい出来事でした。

 

 

2分後の71分にはマクトミネイの縦パスからグリーンウッドがシュート。

Embed from Getty Images  

 

右足で放った一撃はGKに防がれますが、シュートブロックに向かったサウサンプトンDFが何とかクリアしようと蹴ったボールの向かう先には起点を作ったマクトミネイが待ち構えていました。

 流石マクソース!!

リーズ戦でも似たようなゴールを決めていますが、この距離のシュートをふかさずに安定して打てるのは大きなストロングポイント👊

 

 

疑問が残るジャッジ

 

83分、敵陣ペナルティエリア付近でのパス交換からボールがマルシャルの足元に転がり、そのままシュートへ移行しようというところでベドナレクに倒されてPKの判定。

 

VARの検証が始まったのでシミュレーションを取られたのかと最初は勘違いしていましたが、どうやら得点機会阻止(DOGSO)に相当するかどうかのリプレイだったようで、数分が経ってベドナレクにはレッドカードが提示されました。

 

個人的な意見を述べるとすれば、判断基準となる”決定的な得点機会の阻止”の構成要素のうち、〔ボールにプレーしているかどうか〕という要件で今回のプレーはそれをクリアしているように感じたのでイエロー+PKが妥当だったと感じています。

 

退場を言い渡されたベドナレク当人は去り際に「マルシャルもあのプレーはファウルではないと言っていた」と叫んでおり、全くもって納得できない判定だった様子。

 

このプレーで得たPKはブルーノがキッチリ決めきってマンチェスター・ユナイテッドは今季最多となる7点目のゴールを記録しました。

 

 

意気消沈の相手に追い打ちをかける連続得点

 

2人少ない状況で残り5分を戦う事になったサウサンプトンですが、この日の彼らには既に余力は残っていませんでした。

 

90分にワン=ビサカのクロスからマルシャルがこの日2点目のゴール。

 (何故か公式記録ではアシストが付きませんでしたが) 

 

そしてアディショナルタイムにはグリーンウッドのサイドチェンジからブルーノがダイレクトでパスを折り返し最後は途中出場のジェームズが決めてゲームセット。

 

 

試合はマンチェスター・ユナイテッドが今シーズンのプレミアリーグ最多得点となる9vs0でサウサンプトンに完勝しました。

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(https://twitter.com/ManUtd/status/1356731312451842048より)

 

 

動画ハイライト

 

ゴール⚽

18分:ワン=ビサカ(👟ルーク・ショー)

25分:ラッシュフォード(👟グリーンウッド)

34分:ベドナレク(OG)

39分:カバーニ(👟ルーク・ショー)

69分:マルシャル(👟ブルーノ)

71分:マクトミネイ

87分:ブルーノ(PK)

90分:マルシャル

93分:ダニエル・ジェームズ(👟ブルーノ)

 

交代選手

マンチェスター・ユナイテッド

46分 in:マルシャル、ファン・デ・ベーク out:カバーニルーク・ショー

60分 in:ダニエル・ジェームズ out:ラッシュフォード

 

サウサンプトン

70分 in:レドモンド out:イングス

78分 in:チャプチェット out:ジェネポ

 

 

データ

 

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試合の殆どを数的有利でプレーした事もあり、スタッツはマンチェスター・ユナイテッドサウサンプトンを蹂躙するという内容になりました。

 

マンチェスター・ユナイテッドは14本の枠内シュートを放ちビッグチャンスも8つと悪いムードが漂いかけていた最中でそれを払拭する最高の試合となりました。

 

試合の中身に関しては11vs10(終盤は9人)なのでさほど参考にはならないと思います。

 

 

xデータ

 

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 (参照:Manchester United 9 - 0 Southampton (February 02 2021) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)


xGでもマンチェスター・ユナイテッドは5.03と圧倒的な数字を残しており、understats.comによればこれは今シーズン最大のスコアとなっています。 

 

☆と🔵がいっぱいありすぎて見辛い😊

 

フィールドプレイヤーではCBの2人と後半からピッチに入ったファン・デ・ベーク以外全員がシュートを放っており、1人少ない相手に対してチーム全体で圧力をかける事に成功した事がこの記録的なスコアを生み出したのだと考えています。

 

xGトップはマルシャル

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2ゴール1PK獲得と数字の上ではほぼ満点に近い結果を残しました。

 先程も触れた通りこの試合の1点目のような得点がマルシャルの醍醐味だと思うので、今度こそ復調して頂きたいところ。

 

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そしてここ暫く決定的な仕事が出来ていなかったブルーノもこの試合では1ゴール2アシストと一気に3つスコアを上積みしてゴール&アシストの合計を再び1試合1個ペースに戻しています(プレミアリーグ通算36試合20ゴール17アシスト)。

 

 

一方でアピールに失敗してしまったファン・デ・ベーク。

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 45分間でボールタッチは僅か17と試合に参加出来ず。

見ている限りではDFの裏を狙おうという意識が強すぎてFWと動きが被っている場面が目立ちました。

 

マンチェスター・ユナイテッドで彼に求められている役割としてはボールの配球側の方に比重があると思うのでこれに関しては彼自身が変化していかなければいけない。

 

 

あとがき

 

カバーニはどうやら前半終了間際のファウルで足を痛めたようでエバートン戦に出場できない可能性があるとのこと。

 

残念なニュースですがこうなったらマルシャルに踏ん張ってもらうしかない。

 

 

Embed from Getty Images  

そしてこの試合の2得点目をマークしたラッシュフォードはこれでマンチェスター・ユナイテッドのトップチームでの通算ゴール数が83となり、エリック・カントナの得点数を抜いてクラブ歴代25位にランクインしました🙏

 

この事について試合後のBT Sportのインタビューで問われると、

“He’s obviously a top player [Cantona] that’s done a lot for this club so yeah I’m pleased to go past him and for me I just want to score more goals and keep helping the team.”

-マンチェスター・ユナイテッド公式より-

と回答し、チームに多大な貢献を果たしたカントナの記録を追い抜いた事への喜びと今後も得点を重ねてチームの勝利に貢献したいという意欲を語りました。

 

また、ラッシュフォードは80秒足らずで退場となったサウサンプトンMFヤンケヴィッツについても言及し、"レッドカードに値するファウルではあったが、若い選手にとっては不運だった"と誹謗中傷を受けているこの19歳を気遣うコメントを寄せています。

 

 

流石ですね👍