こんにちは、ダービーの動向を追っているうちにチャンピオンシップへの関心が以前より高くなったいろ覇です。
今回は20‐21シーズンのSky bet Championshipで早くも15得点に到達しようかというとあるストライカーについての記事となります。
イヴァン・トニー(Ivan Toney)
ベンラーマ、ワトキンス、エンベウモからなる強力スリートップの解体によって以前のような破壊力はなくなってしまうのではないかと心配されたブレントフォードですが、その不安を払拭した選手がこのイヴァン・トニーです。
生年月日:1996年3月16日
出生地:ノーサンプトン
身長:179㎝
ポジション:フォワード
ノーサンプントン生まれのトニーは地元のプロクラブであるノーサンプントン・タウンでキャリアをスタートさせました。
デビューは2012年11月13日、FAカップ一回戦 vsブラッドフォード戦。
当時16歳だったこの出場はクラブ史上最年少記録だったらしい。
ノーサンプトンではリーグ戦53試合で11ゴールを挙げ、2015年8月26日にはプレミアリーグの古豪ニューカッスル・ユナイテッドに完全移籍で加入します。
ニューカッスルのトップチームでは中々ポジションを掴むことが出来ず、レンタル移籍でリーグ1のチームを転々とする時間が続きましたが、2018年夏に同じくリーグ1のピーターバラ・ユナイテッドに完全移籍したのを契機に急速にその得点能力を開花させていく事になります。
それまでの数シーズンは15~25試合前後の出場でどのクラブでもファーストチョイスではありませんでしたがピーターバラでは加入年の18‐19シーズンから44試合に出場し、自身初となる二桁得点をマークするなど、最終的にはリーグ戦16ゴールを奪う大活躍。
翌19‐20シーズンも32試合で24ゴールと更にスコアを伸ばし、このシーズンはリーグ得点王にも輝きました。
この活躍に目を付けたのが革新的なクラブ改革でフットボール界の寵児となっているチャンピオンシップの強豪ブレントフォードでした。
560万ポンドの移籍金、ボーナスを含めると最大1000万ポンドに昇る高額で獲得したことからもその期待の大きさが見え隠れします。
チャンピオンシップでのデビューシーズンとなった今季も上のカテゴリーで全く臆することなく寧ろリーグの主役とまで言える大活躍。
リーグ戦16試合で14ゴール2アシスト、出場時間で割ると98分に1ゴールを挙げている計算なので正に無双状態。
もう少し詳しくデータを見てみると得点力だけではなくキーパスも一試合平均で1.1、タックル数も0.6とまずまずの守備貢献もありタイプとしてはコンプリートFW。
(データはいずれも第16節終了時点のもの。)
具体的な選手名を挙げるとすれば、今夏ブレントフォードからアストン・ヴィラに加入し大ブレイク中のオリー・ワトキンスに似たスタッツを残しています。
彼ほどのボディコンタクトの強さはありませんが、代わりにボールタッチの繊細さが強化されたイメージを持って頂けると近い感じになると思う。
〔ワトキンスについてはこちら〕
流石ブレントフォード。主力が去っても同じタイプの有望株を見定めしっかり穴埋めしていますね。
移籍の噂
(参照:https://twitter.com/BrentfordFC/status/1334466739023777794)
実は彼、今夏の移籍市場でスコットランドの強豪セルティックに移籍する可能性がかなりの確率であったらしい。
アーセナルなどが動向を追っている人気銘柄のオドソン・エドゥアールの穴埋めとして彼の名がリスト最上位にあったとか。
エドゥアールの移籍がまとまっていれば全く違った展開になっていたかもしれない。
勿論今シーズンの活躍をプレミアリーグのクラブが放っておくわけもなく、既にエバートンが冬あるいは来夏のターゲットとして彼を狙っているという噂も。
キャルバート・ルーウィンの覚醒によってひとまずはセンターFWが埋まったのですが、アンチェロッティ監督は更なる補強を望んでいるようでチャンピオンシップで大ブレイク中のトニーがその候補の一人に挙がっています。
ブレントフォードは現在首位ボーンマスと勝ち点差4の7位と今シーズンもプレミアリーグ昇格争いに参加するであろう位置につけているのでチームと共に昇格するか引き抜きかはまだ分かりませんが、来シーズンはおそらくプレミアリーグでその姿を見ることになるだろうと思います。