いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

マンチェスター・ユナイテッドの失点の傾向

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

マンチェスター・ユナイテッドの試合を見ているとどうも特定のパターン・時間で顕著に失点の確率が高くなっているような印象を受けます。

 

そこで今回はその感覚が実際に正しいのか或いは思い違いであるかを検証してみようと思います。

対象範囲は2021年2月16日までに行われた20‐21プレミアリーグ公式戦です。

 

 

早い時間帯で多くの失点を記録

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これまでの失点の一覧です。

失点内容については若干主観も入っているのであくまで参考程度。

 

内訳は

  • オープンプレー:20失点
  • セットプレー:7失点
  • PK:4失点

となり、やはり目立つのはセットプレーでの失点の多さ。

空中戦勝率自体はプレミアリーグ20クラブの中でもエバートン、マン・シティに次ぐ3位の数値なのでチーム全体としては競り合いに強いという傾向がありますが、失点シーンを振り返るとマークの受け渡しが上手くいかなかったり或いはそもそもミスマッチという場面が目立ちました。

 

例えば、セットプレー連続失点の呼び水となった2020年11月29日のサウサンプトン戦では、CBで190㎝の長身を持つヤン・ベドナレクのマークを受け持ったのは181㎝であまり空中戦を得意としていないアレックス・テレスでした。

 

 

次は失点した時間帯を見ていきましょう

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注目して欲しいのは試合開始から10分までの間に全体の2割以上となる7失点を喫してしまっている事。

10分区切りで見てもこの試合最序盤の失点が最も多いという結果になりました。

 

 直近のWBA戦でも2分に何でもないクロスからファウル疑いではありますがヘディングでゴールを許しています。

試合の入り方が下手というのが今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドの大きなウィークポイントの1つであるようですね。

 

今シーズンここまでに喫した4敗のうち3試合が10分までに失点している試合なので、やはり成績を安定させていく上でも早い時間帯での失点は絶対に避けなければいけない事はオーレを始め首脳陣や選手達も理解していると思いますが。

 

一方で優秀な点としては60~70分までの失点は僅か1つ。

それもアーセナル戦のPKでのものなので、中弛みしやすいこの後半中盤の時間帯では流れの中からは無失点。

 前半10~20分の失点も1つなので前後半合わせてやや試合が進んだ時間帯ではマンチェスター・ユナイテッドは高い集中力を保っているか、そもそも試合展開を優位に進められているのでピンチの数が少ないのかもしれません。

 

 

改善案

 

マンチェスター・ユナイテッドの両サイドの組み合わせはユニットとして見た場合あまり相性が良くないものになっています。

 

左サイドのファーストチョイスはルーク・ショー-ラッシュフォード

Embed from Getty Images  

攻撃面では組んでいる期間が長いので流石のコンビネーションを見せますが、現在のチームではショーが攻撃の、特に最終局面での崩しに大きく関与しているプレイヤーなので出来るだけペアを組む選手には守備貢献の高い選手を持ってくるのが望ましいと個人的には思います。

 

今のスカッドで言えばグリーンウッドかダニエル・ジェームズがフィットするかも。

 

 

右サイドはワン=ビサカ-グリーンウッド

Embed from Getty Images  

2021年に入ってからはアンダーラップのタイミングが良くなり攻撃面でも改善の兆しを見せているワン=ビサカですが強みは対人守備でショーのように独力でも決定的な仕事が出来る選手とまではいきません。

 その彼とコンビを組むことが最も多いメイソン・グリーンウッドはスコアラー寄りの選手でチャンスメイクやミドルサードでの攻撃の組み立てはやや苦手にしている傾向が出ているので、右サイドにボールが渡ると中々そこから思うような展開が出来ないシーンを散見します。

 

こちらは左サイドとは反対にドリブルやパスワークで一気にシュートチャンスを生み出せる選手が相応しいと見ています。

今シーズンのスカッドだとラッシュフォードやファン・マタが条件に当てはまる選手。

 

 

確かにラッシュフォードとルーク・ショーの攻撃時の補完性は捨てがたいものがありますがチーム全体のバランスを考慮するとここは一度解体して他のペアでしばらく試してみて欲しい。

 

実際にラッシュフォードは右サイドで起用される試合もちらほら出始めていますが反対側で起用されても大きくパフォーマンスを下げる事無くこなしているのでこちらに関しては心配しなくても大丈夫かと。

 

問題は左サイドの方で、ラッシュフォードが右ウイングに入る試合はマルシャルが左に配置される事が6試合中4試合と最も多いラインナップでした(CL第4節イスタンブールBBSK戦、第5節パリSG戦、プレミアリーグ1節バーンリー戦、24節WBA戦)が、先述の通りこの問題は両サイドバックの負担軽減が大きな目的なので守備貢献が極めて低いマルシャルではその解決策足り得ません。

 

特に他の欧州5大リーグのウインガーや攻撃的MFと比較した場合のマルシャルの守備スタッツは最下層レベルなので彼のウイング起用は直ちにストップしたほうが良いと思います。

ソース

fbref.com

 一方で批判を集めがちな今シーズンの数字に限ってもセンターFWとして出場した試合に限れば16試合4ゴール5アシストと及第点の働きは出来ているので、彼自身を心無い差別的・攻撃的言動から守る為にも真ん中1本に起用を絞って欲しい。