いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #BHAMUN 】New ERA. Brunoがアシスト数新記録樹立!!

※25/26 イングリッシュプレミアリーグ

ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

ブルーノの新記録樹立、ドルグ久々の一発、アマド-エンベウモラインで得点奪取と良いことづくめだった最終節。チームキャプテンはプレミアリーグ選出のシーズンMVPにも輝いており、その栄誉に支配的パフォーマンスで応えた。

 

 

 

 

【Match Review】

Starting lineup

ベンチ入りブライトン
7 March, 10 Rutter, 11 Minteh, 17 Baleba, 19 Kostoulas, 21 Boscagli, 23 J.Steele, 33 M.O'Riley, 34 Veltman

マンチェスター・ユナイテッド
1 Bayındır, 10 Cunha, 11 Zirkzee, 12 Malacia, 15 Yoro, 25 Ugarte, 26 Heaven, 39 T.Fletcher, 61 Lacey

 

 

前半

 

既に順位表上の争いを終えているマン・ユナイテッドと、他力ではあるが大逆転のCLが僅かながらに残っていてリスクをかけられないブライトンという構図になったので非常に大人しい試合の入りとなったリーグ最終節。

欧州コンペティション出場条件について

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

ユナイテッドとしては、ブルーノのアシストが頭に入っている状況かつ無理をする必要なく相手の出方次第ということでポゼッションを重視せず、コンパクトな4-4-2ミドルブロックでボールを奪ってからの高速カウンターで確実な得点機会を狙う。個人面では、セントラルMFとして守備時のポジショニングやボールとマーク対象とのバランス感覚などに苦戦していたマウントもシーズン最後で何とかフィットし、元々攻撃時のブルーノとの相性は良いのでリンクプレイヤーとして存在感を放っていく。

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一方、ブライトンはファイナルサードに侵入するとファーサイドへのクロスを優先的に狙い、一度折り返して後ろから来た選手が合わせるという形をチーム全体の目線として共有しているように見えた。付け入る隙はダブルピボットの運動量の負荷が高い戦い方にも関わらずミルナー-グロスという平均年齢35歳オーバーのデュオを選んできた点。グロスは比較的ついていけていたが、40歳間近のミルナーはトランジション展開になるとレイトタックルで強引に止めたり、パスの乱れが目立ったりと流石に厳しい場面が多くなる。ローテンポの試合ならば彼らの知性と経験がもっと活きたと思うが。

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ややブライトン優勢の流れで進んでいた試合に大きな動きがあったのは33分。自陣ボックス内で相手の攻撃を凌いだユナイテッドはブルーノのロングパス一本でCKを獲得し、チームの主な得点源になっているセットプレーからドルグが綺麗にマーカーを剥がして強烈なヘディングシュートで先制!!

 

キッカーは勿論ブルーノだったのでこれで彼はティエリ・アンリ、ケヴィン・デ・ブライネというリーグ史に名を残したプレイヤー達の一歩先へ出てワンシーズンのアシスト数で歴代単独一位に躍り出た!! ドルグをマークしていたのはヒンシェルウッドで、彼は平均点が高くどのポジションをやらせても60~80点を安定して出せるオールラウンダーだが、球際の守備で少しstrength不足を感じる事が多いという特徴がそのまま出た形。

 

ユナイテッドのポゼッションについて少し掘っていくと、カゼミロとのユニットでは攻撃的な振る舞いが多かったメイヌーが攻撃的MF本職のマウントを相方にした事でアンカーのように動くのが中心となった。これはもしかすると来シーズンに向けた補強戦略の伏線かもしれないので頭の片隅に入れておきたいポイント。

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もう1つ、口酸っぱく言ってきたアマドのポジショニングが右ハーフレーンでエンベウモが縦の奥行きを作るようになった事、マウントがNo.8として振る舞いリンクアップを意識、マズラウィが完全にInverted-WBとして内側に入り外を1人に任せた事などの相乗効果で少し改善され、ようやく3-4-3の右WBで見せていた輝きを取り戻し始めたのも良い変化。

 

実際に44分にはアマド,マズラウィ,マウントのトライアングルで右からボックス内へ侵入し、最後はマウントのワンツーで一瞬のうちにDFの背後に抜け出したコートジボワール代表アタッカーがエンベウモへのプレゼントボールで追加点をアシスト。ファイナルサードでは選手の裁量を大きくしているとキャリックが言及している通り、即興とシステムが交じり合う連携から芸術的なゴールが生まれた!!

 エンベウモのオフボールも一度フロントポストへの動きでファン・ヘッケの意識を前方に寄せ、そこからアマドへのスルーパスが出た瞬間に一気にバックステップで方向転換というお手本のような動き。

 

後半

 

2点ビハインドで前に出るほかなくなったブライトンはデ・カイペルを下げてより直線的に相手ゴールを脅かすミンテを投入。個人的にはファン・ヘッケが一番目立っていたというくらいに活きの悪い右サイドにテコ入れをすると思っていたが。

 

ユナイテッドは引き続き相手の出方を見てカウンターというスタンスで臨み、キックオフから3分と経たずマウントが起点となる右サイドの速攻でアマド→ドルグと最短で縦にボールを進め、最後はボックス手前で時間を作ったドルグの平行サポートに現れたブルーノが自らの右足でダメ押しとなるチーム3点目をマーク!!

 

ドルグの使い方はランナーとして積極的にスペースに走りこませて身体能力を発揮させるのが一番いいという事を改めて感じた得点で、ブルーノはこの一発で今季の得点関与(ゴール+アシスト)がなんと30に到達。フォワードではない選手が30G+Aに達したのは23/24シーズンのコール・パルマー以来で、彼も半分はウインガーでの出場だったので純粋な攻撃的MFに絞ると20/21のブルーノ自身(18G12A)が達成してから5季ぶりの大記録となった。得点関与30回以上複数回はよく比較対象となるデ・ブライネですら達成していないので、正にリーグMVPに相応しい偉大なスタッツだ。

 

丁寧にアタッキングサードまで運ぶもフィニッシュワークの質が著しく低下するブライトン、コストをかけずにカウンターから高頻度で枠内にシュートを飛ばしていくユナイテッド、好不調がハッキリと表れている試合はそのままホームチームが中々反撃ののろしを上げられないまま進んでいき、同時キックオフの他ゲームでは、特に順位争いに直結するスタジアム・オブ・ライトのサンダーランドvsチェルシーで前者がリード、しかもチェルシーに退場者ありという情報が飛び込んできてシーガルズサポーターに絶望感が漂っていく。

 

一方、ユナイテッドはレイシー、タイラー・フレッチャーと新世代に出場機会を与えつつ、今季限りの退団が既に発表されているマラシアにも出番が回ってくる理想的な時間の使い方でゲームを終演させていく。

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終盤の雑感としてはヨロのRBはフィジカルモンスター相手、またはターゲットになるサイドアタッカーに対する対応策としてアリかもしれない。もう1つ、タイラーの姿勢の良さも良い意味で目立った。

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という事でシーズン最終戦は0-3の快勝。マンチェスター・ユナイテッドの25/26プレミアリーグは20勝11分け7敗、69得点50失点、勝ち点71得失点差+19となった。アーセナルとマン・シティは抜け出ていたが、それ以外では得失点も一番上なので得るべくして得た3位の席と言えるでしょう。

 

データ

 

Standard

 

スタッツはややブライトン優勢のものが多いが、オンターゲットを見るとユナイテッドが7/11(約64%)、ブライトン2/13(約15%)と大きな開きがある。この枠内シュート率の差がスコアの開きに直結しており、アマドの折り返しにエンベウモが合わせた2点目のような確実に得点に繋がるシチュエーションを創れた事も快勝の要因。

 

そして、ブルーノはアンリ、デ・ブライネを抜いて単独でプレミアリーグのシーズンアシスト記録保持者となり、歴史に名を残す事となった。今後、オフサイド周りのルール変更などによってフットボールそのものが大きく変化すればその限りではないが、向こう10年は破られない記録なのではないかと個人的には思う。

 

なお、ホームチームはこの試合に敗れた為逆転でサンダーランドに勝ち点で抜かれ8位転落、出場する欧州コンペティションはヨーロッパリーグではなくカンファレンスリーグに回る。

 

xG

参照:Brighton 0 - 3 Manchester United (May 24 2026) | EPL | 2025/2026 | xG | Understat.com

 

ゴール期待値はブライトン0.70、マン・ユナイテッド2.33と実際のスコア通りユナイテッドが大きなリードを確保。相手に一度もビッグチャンスを与えず、自分たちは4回決定機を創出したという内容も良い。時間で見ていくとキックオフから30分まで非常に締まった展開となり、アウェイチームの初シュートはドルグの先制弾まで待たされることとなった。なお、ボックス内のダイレクトプレーで完璧に相手の守備を崩し、実質オープンゴールだったエンベウモの追加点はxG:0.92と理想的なフィニッシュワーク。

 

 

あとがき

 

ブライトン相手にダブルを達成したのは2020/2021シーズン以来5季ぶりの事で、その間は途中リーグ戦4連敗を挟むなど近年はカモにされていたシーガルスに対する苦手意識もこれで払拭されたでしょうか。最終的に勝ち点70を突破したのは見栄え的にも良かったです。

 

 

【 #ThreeRions 】イングランド代表のメンバー選出にも疑問符

各国のワールドカップ最終メンバーが続々と発表されていくなか、注目度の高いイングランド代表,通称スリーライオンズのスカッドも5月22日に明らかとなった。

 

正直、先に発表されたサムライブルーのリストで抱いた感情が戻ってくるような感覚で、1人2人ならともかく片手に収まらないほど疑問を抱くような箇所が出てくるとは思っていなかった。

 

 

 

メンバーリスト

 

予想スターティングラインナップ

-主な落選組-

Nick Pope、Harry Maguire、Trent Alexander-Arnold、Luke Shaw、Lewis Hall、Levi Colwill、Adam Wharton、James Garner、Alex Scott、Morgan Gibbs-White、Phil Foden、Cole Palmer、Jarrod Bowen、Dominic Calvert-Lewin、Danny Welbeck

 

 

ポジション毎に見ていこうと思います。

 

まずGKはほぼほぼ想定通りで特に問題なし。ポープはカタールを終えた直後、4年後のW杯で守護神になっていると期待されていて、一時正GKを掴みかけた瞬間もあったので少し残念かもしませんが。

 

DFはダン・バーン、クアンサー、そしてスペンスの選出が最大のサプライズで、これは良い意味ではなくどちらかと言えば悪い意味で捉えているファンが多いのでは。困った時のセットプレーにおけるマグワイア、久々にフル稼働のルーク・ショー、充実の一年を過ごしたマグパイズのホールが全員選出外となり、特に左サイドバックは守備対応にムラの大きいオライリー+控えのスペンスもクロス対応や裏抜けケアが雑という不安要素満載の組み合わせになってしまった。

 

MFもDeep-Lying Playmakerとして立ち回れる唯一のイングランド人だったウォートンが外れ、アンダーソン-ライスのユニットは理想的であるものの、どちらかが欠けるとベテランのヘンダーソンにボールプレーの巧さの反面ポジショニングがあまり良くないメイヌーと隙がある。また、サカのリザーブにマドゥエケというのも少々疑問の残る選出で、フォーデン,パーマーをコンディション重視で選外にするのは分かるが、それならばラインブレイクに長けたボーウェンの方が使える場面が多かったように思う。

 

FWは基本的にケインありきなので、控えの名前が今季イマイチ調子の上がり切らなかったワトキンスとサウジ移籍でクラブレベルでの試合強度が低下しているトニーという組み合わせ自体は予想外であるものの、ストライカーとしてのキャラクター性の違う選手を並べたかったという意図は分かる。(個人的にはウェルベックとキャルバート=ルーウィンが面白い存在になるのではと考えていた。)

 

もし私がスカッドを組むなら

入れ替え枠

ダン・バーン🔁マグワイア

クアンサー🔁ショー

スペンス🔁ルイス・ホール

ヘンダーソン🔁ウォートン

メイヌー🔁ガーナー or アレックス・スコット

エゼ🔁ギブス=ホワイト

マドゥエケ🔁ボーウェン

トニー🔁ウェルベック or キャルバート=ルーウィン

 

この8人を入れ替えるでしょう。中盤に関して、贔屓クラブはマンチェスター・ユナイテッドですが、冷静に考えてメイヌーよりもポリバレント性が高くセットプレーキッカーになれるガーナーやシンプルにフットボールが上手いスコットを呼ぶ方が機能するように見えるので恐らくこうする。(とはいえガーナーも元マン・ユナイテッドなので多少贔屓目はあるかも)

 

 

 

 

【 #EFL 】スパイゲート2.0続報、組織的行為である裏付けが続々と

本件は続報記事です。

事件の詳細を知りたい方は下にリンクのある第一弾の記事をご覧ください。

 

背景が明らかに

 

プレミアリーグ昇格をかけるプレーオフの最中に飛び込んできた衝撃のニュースとしてこのブログでも取り上げたサウサンプトンのスパイ活動,通称スパイゲート2.0。

 

上記記事で言及したサウサンプトンの控訴は失敗に終わり、改めて処分が確定。EFL公式でも参照出来る独立懲戒委員会のレポートによれば、スパイ活動の当事者として証拠写真付きで名前の挙がったウィリアム・ソルトはあくまで実行役に過ぎず、指揮官トンダ・エッカートによる承認がなされていたこと、クラブ全体での動きであったことが明らかとなり、事件の悪質性が改めて浮き彫りになりました。

(https://images.gc.eflservices.co.uk/0a0e87d0-5538-11f1-ab88-f930a57d19ce.pdf

:独立懲戒委員会のレポート)

 

具体的に言及された試合については、例えば2025年12月のオックスフォード戦では体制が変わった相手のシステム予想、直近の昇格プレーオフ,ミドルズブラ戦ではボロのコアメンバーでメガクラブ移籍の噂も常にあるヘイデン・ハックニーの出場可否など具体的なスパイ活動の目的も明かされており、試合に直接的影響を与える目的で集められた情報かつスポーツ上の優位性確保のための行動であると断罪されている。

 

また、ソルトについては「インターンという雇用が保証されていない脆弱な立場の中で、行為を強要されていた部分もある。」と過熱した批判やクラブの行為を非難しており、強烈なパッケージで半ばスケープゴートになった彼の背景に関しても正しく理解する必要があります。

 

あとがき

当初具体例として出た3試合はすべて未勝利でしたが、監督指示で複数回にわたり組織的な活動して行われていた事が明確になった今改めて考えると、1月後半からの驚異的な勝ち点加算に対しても疑いの目を向けざるを得ません。本当の意味で事件の全てが明らかになる日が来るのか、そうなった時にセインツは存続しているのか、逆に怖くなってきました。。。

 

 

【 #PremierLeague 】同時キックオフ!! 最終節の個人的注目カード

終盤までもつれ込んだタイトル争いは37節にて、マン・シティがボーンマスと引き分けて首位アーセナルとの勝ち点差が残り1試合で覆さない4ポイントに広がったため最終節を前に決着。無敗で38試合を消化しインヴィンシブルズ(invincible:無敵の,打ち負けない)と称えられた03-04シーズン以来、ガナーズが22年ぶりの栄冠に輝いた。

 

毎年シーズン最終戦は全試合同時キックオフが慣例となっており、特定の贔屓クラブを持たないフットボールフリーク、あるいは既にタイトルレース,欧州コンペティション,残留争いといった椅子取りゲームを終えたクラブのファン・サポーターはどの試合を中心的に見れば良いのかという悩みを抱えているかもしれないと考え、今回は私個人が注目しているカードをピックアップしました。

 

 

欧州コンペティション出場へ向け前年度王者撃破に挑むブレントフォード

 

他クラブに先んじてデータアナリティクスに力を入れ、アカデミーも一般的な体制ではなくU-18未満のカテゴリーを持たないという独自システムを採用するビッグデータ時代の雄とも言えるブレントフォード。

 

毎年のようにコアメンバーの流出を経験しており、それこそ今季は絶対的なエースだったブライアン・エンベウモをマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍で放出した中での不安の船出だった事を忘れてはいけません。

 今でこそイゴール・チアゴは押しも押されもせぬストライカーとして君臨しているが、プレミア上陸初年度の昨季は先発出場1試合、プレータイムも200分未満という泡沫候補に過ぎず、正直降格候補だと思っていたくらいはたから見ると悲惨なチーム状況に見えていました。

 

ところが、蓋を開けてみればチアゴはワールドカップのメンバー入りを果たすなど一年でワールドクラスのFWに進化し、指標最強選手の1人であるダンゴ・ワッタラもゴール&アシストで二桁到達、そしてRBのマイケル・カヨデの圧倒的なフィジカルと既存戦力の強化と補強戦略の成功で最終的には一度も降格圏に沈むことなくシーズンを戦い抜いきました。

 

 

そんなビーズの最終節の相手はアンフィールドのリバプール。アウェイでの勝利は過去一度もなく、普通に考えれば勝利を期待し難いカードであるが試合に賭ける熱量の差で下剋上を!!

 

複雑怪奇なボーンマスCL出場の条件

次に、上の試合とも密接にリンクしているチェリーズのCL出場へ向けた僅かな光明について。

 

どの大会になるかはまだ分かりませんが、既にヨーロッパのコンペティション自体への出場権は手にしているアンドニ・イラオラのボーンマス。躍進を支えたセメンヨがマン・シティに引き抜かれても、同じウィンドウで獲得したラヤンをすぐさま戦力化してダメージを軽度に抑え近5試合3勝2分けと最後まで勢いを維持したまま走り抜けた手腕は見事というほかありません。

 

37節ではビッグゲームに強いクルーピの芸術的なコントロールカーブで先制。

 

マン・シティ相手にリードしたまま終盤を迎え、更にカウンターから決定機を作ったのですが、ここでブルックスがGKとの1on1をモノに出来なかったのが天国と地獄の分かれ目になってしまった。

 

逆転優勝のために勝利が必須なシティにゴールを決められてしまい、後半アディショナルタイム5分にリードを失って結果は1-1のドロー。xGベースでもチェリーズが上回るという内容だったので悔やんでも悔やみきれないでしょう。

 確率ベースで考えるとこのドローにより夢のCL出場は大きく遠のきましたが、それでもまだ3つの分岐が残されているので、その条件を紹介していきます。

 

 

注:ミッドウィークに開催されたヨーロッパリーグ決勝でアストン・ヴィラがフライブルクに0-3で勝利!!

 

 ヴィランズがEL優勝を達成したため、ボーンマスとブライトンにとっては完全に他力だった最初の1ステップ目をまずはクリア。

 

基本的にはフォレストに勝利して6位以上をキープしつつ、欧州大会を狙うブレントフォードの圧に負けてリバプールが大差で敗れて5位に浮上するか、あるいはリバプールが勝利しアストン・ヴィラがマン・シティに敗れて5位となり、彼らがリーグ順位ではなくEL優勝の特典で来季CL出場となり、UEFA係数ランキング上位2か国の国内リーグに充てられる+1の枠が6位チームにスライドするパターンか、このいずれかを信じて待つという事になります。

 

もし、アストン・ヴィラが5位フィニッシュでも自分たちがフォレストに敗れた場合、ブライトンが消化試合のマン・ユナイテッドに勝利するとシーガルズが奇跡の大逆転でCLの切符をつかむため、複雑に絡み合った欧州コンペティションを巡るドラマは最終節のメインテーマに間違いありません。

 

降格初経験へ? エバートンがスパーズに引導を渡すシナリオ

 

プレミアリーグ創設から降格を経験する事無く常にトップフライトで戦い続けているクラブは

  • アーセナル
  • エバートン
  • チェルシー
  • トッテナム
  • マンチェスター・ユナイテッド
  • リバプール

 この6つ。

 

昨年はマン・ユナイテッドが終盤まで席を失う危機に怯えながら日々を過ごしていましたが、より深刻なのは2季連続で降格争いに身を置いているスパーズです。そんな彼らの最終節の相手はなんと同じ降格経験なしの仲間であるエバートン。

 

ほんの3,4年前には自らが一番降格に近かったトフィーズからしてみれば、まさかBIG6の1つにトドメを刺す事になり得る当事者としてシーズン最終節を迎えるとは思っていなかったかもしれません。 ↪【当時のエバートンを語った記事📝

 

条件としては残留争いのライバルで同じロンドン勢のウエストハムが勝利しなければその時点で降格回避、有利な立場にある事は間違いなく、トッテナムvsエバートンのプレミアリーグにおける通算戦績も

●トッテナム32勝-引き分け25回-エバートン10勝

 スパーズ優勢はゆるぎない。

 

ただ、グディソン・パークに限れば直近10試合中6回引き分けと両者拮抗したデータが残っており、大前提として勝つしか道がない事が明瞭なアイアンズとの熱量の差を考えると、そのまさかが現実になってもおかしくはないでしょう。

 

 

【 #EFL 】スパイゲート再び!? セインツが昇格プレーオフからBAN

※この記事はEFLの公式発表を受けて、既知の情報と統合し生成AIがまとめた文章がベースとなっています。

 

対戦相手の練習を無断で撮影し、昇格プレーオフから追放処分。「ビエルサのスパイゲート事件を経たルール制定後初の違反」という衝撃の事件が、イングランドフットボール界に突きつけたもの。

 

事件のあらまし

「木の陰に隠れてビデオ撮影」——現場で発覚

2026年5月7日(木)、ミドルズブラのトレーニング施設「ロックリフ・パーク」の外周。葉の茂った木の後ろに立つ不審な人物をクラブスタッフが発見した。その人物はサウサンプトンのパフォーマンス・アナリスト、ウィリアム・ソルト。翌週のEFLチャンピオンシップ・プレーオフ準決勝第1戦(アウェイ)を前に、相手の戦術を撮影していたとされる。

スタッフに問い詰められたソルトは撮影内容をその場で削除しようとしたとされ、近くのゴルフクラブのトイレで着替えて変装、ダイニングを通り抜けて逃走した。さらに、同クラブ施設内でソルトが自身のクレジットカードを使用していたことも後に判明——チームのオーナーが所有する施設での行動だった。

⚖ EFL独立懲罰委員会の裁定(2026年5月20日)

サウサンプトンFCはEFLレギュレーション違反を複数認定・自認したとして、チャンピオンシップ・プレーオフから追放。加えて、2026/27シーズン開幕時点で勝ち点4剥奪の制裁を受ける。ミドルズブラはプレーオフに復帰し、5月23日(土)のウェンブリー決勝でハル・シティと対戦する。


違反の全容

ミドルズブラだけではなかった——3クラブへの組織的スパイ行為

当初は「対ミドルズブラ1件」として報道されたが、EFLの調査が進むにつれ、2025/26シーズンを通じた組織的な違反が浮かび上がった。新監督トンダ・エッカートが就任した直後から始まっていた可能性が指摘されている。

2025年
12月

 
 

オックスフォード・ユナイテッド戦前に無断撮影

エッカート監督就任直後から違反が始まっていたとされる

2026年
4月

 
 

イプスウィッチ・タウン戦前に無断撮影

複数クラブへの行為が継続していた

5月7日

 
 

ミドルズブラ練習を現場で発覚・逃走

ロックリフ・パーク外周で撮影中を拘束、証拠削除後に変装して逃走

5月8日

 
 

EFLが最初の正式提訴

サウサンプトンは「内部調査を行う」と表明、コメント拒否

5月13日

 
 

サウサンプトン、ミドルズブラに2–1で勝利しファイナル進出

騒動の渦中でプレーオフ準決勝を突破

5月17日

 
 

追加提訴(オックスフォード・イプスウィッチ分)

調査で2件の追加違反が特定される

5月20日

 

独立委員会がプレーオフ追放を裁定

違反を自認。勝ち点4剥奪も追加。控訴期限は同日中


過去との比較

ビエルサの2019年と何が違うのか

「スパイゲート」という言葉がイングランドサッカーで最初に使われたのは、2019年1月のリーズ・ユナイテッドとダービー・カウンティの一件だ。マルセロ・ビエルサ監督がスタッフを派遣して練習を偵察させ、みずから記者会見で70分にわたって「全対戦相手の練習を偵察してきた」と公言。物議を醸したが、当時はその行為を明示的に禁じる規定がEFLになかった。

Spygate 1.0 / 2019年

リーズ vs ダービー(ビエルサ)

根拠条項「誠実義務」(包括規定)
明示的禁止規定なし
対象試合リーグ戦1試合前
スパイ件数全対戦相手(複数)
制裁罰金20万ポンド
昇格への影響なし
Spygate 2.0 / 2026年

サウサンプトン(エッカート)

根拠条項規則127(明示的禁止)
明示的禁止規定あり(2019年に新設)
対象試合プレーオフ含む複数試合
スパイ件数3クラブ(今季のみ)
制裁追放+勝ち点4剥奪
昇格への影響プレミア昇格の機会剥奪

決定的な違いは「知っていてやった」かどうかだ。ビエルサはグレーゾーンを突いたが、サウサンプトンはビエルサ事件の教訓から生まれた明示的な禁止規定に違反した。「規則127」は試合72時間前の相手練習の観察・撮影を明確に禁じており、今回がその規定の適用第1号となった。

「ビエルサは規則を作らせた人間だ。サウサンプトンはその規則を破った」 ——英メディアの論評

グローバルな文脈

スポーツ界で相次ぐ「スパイゲート」——サッカーだけの問題ではない

類似事例は他競技にも存在する。2024年パリ五輪では、カナダ女子サッカー代表がニュージーランドのトレーニング上空にドローンを飛ばして撮影した事件が発覚。カナダは勝ち点6剥奪、監督と関係者計3名が1年間の活動禁止処分を受けた。金銭的制裁から競技資格剥奪へ——処分の実効性強化という方向性は、国際的なトレンドでもある。

また英国では2014年にクリスタル・パレスが、試合前日にカーディフ・シティのスターティングXIを不正入手したとしてプレミアリーグから制裁を受けた事例もある。ドイツでは2023年12月にヴェルダー・ブレーメンがホッフェンハイムの練習上空にドローンを飛ばしたことを認めている。


何が問題だったのか

悪質性の評価——3つの観点から

01

明示的な禁止規定への違反

ビエルサの時代と最も異なる点がここだ。EFLは2019年に「試合72時間前の相手練習観察を禁止する」という規定を、まさにビエルサ事件を受けて新設した。サウサンプトンはその規定を知りながら、3クラブにわたって繰り返し違反した。偶発的な逸脱ではなく、組織的・継続的な行為だった可能性が高い。

02

利益の大きさと逃走という悪意の証拠

プレーオフ昇格はEFLにおいて最大の経済的イベントだ。プレミアリーグ昇格によって得られる放映権収入は最低でも1億1000万ポンド(約210億円)とされる。巨額の経済的インセンティブがある状況で、アナリストが現場で証拠を削除し変装して逃走したという事実は、行為の故意性と組織ぐるみの関与を強く示唆する。

03

被害を受けたクラブの正当な利益

ミドルズブラはプレーオフ準決勝での敗退後、「利害関係者」としての法的地位すら認められず委員会での発言権を持てなかった。弁護士も雇用したが、補償請求という別ルートしか残されていなかった(2021年にダービー・カウンティへの補償請求で前例あり)。今回の追放処分は、その不公正を一定程度是正するものだ。


処分の概要

裁定内容と今後のスケジュール

処分まとめ

プレーオフ追放確定
勝ち点剥奪2026/27シーズン開幕時に −4
個人処分アナリスト・ソルト、別途審査中
控訴期限2026年5月20日(水)中
決勝(ミドルズブラ vs ハル)5月23日(土)予定どおり開催

なお、サウサンプトンには控訴権が残されており、5月20日中の処理を目指して交渉が続いている。結果次第では、ウェンブリーでの決勝カードが再び変わる可能性もある。EFLはミドルズブラ・ハル・シティの3クラブと協議を継続しており、追加発表が予定されている。

今回の裁定が持つ最大の意義は、処分の実効性にある。プレミアリーグ昇格という数百億円規模の経済的果実がかかる場面でも、スポーツの公正性が金銭的制裁を超えた処分によって守られることが示された。規則127の「適用第1号」として、今回の判断はイングランドサッカーの規律フレームワークに長く残る先例となる。

 

あとがき

ビエルサが巻き起こした最初のスパイゲートは、アカデミックなオーラを醸し出す彼の独特の倫理観や釈明会見での大立ち回りを経て、そのシーズンのPLプレーオフ準決勝で被害クラブだったダービー・カウンティ(ラムズでプレーしたFM20のキャリア日記🔗)に敗れた事で物語が完成しどこかミームの一部となっているような印象を当時受けていました。

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ただ、その件を受けて明確なルールが出来てから起きた追随事案である今回の事件に関しては全くもって笑い話では済まされず、なおかつ処分の対象となった3試合はいずれも勝利できていないという結果も含めて、「これほどのリスクを背負ってまでする価値のある行動だったのか」という疑問が終始頭に残り続けています。

 

【 #MUNNFO 】30本に迫るシュートでForest撃破!! ホーム最終戦を勝利で飾る。

※25/26 イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsノッティンガム・フォレスト戦の記事です。

 

FWA(Football Writers' Association Footballer of the Year : イングランド全土900名以上のライターで構成される協会)の選ぶ年間最優秀選手賞に輝いたブルーノは3試合ぶりのアシストでアンリ、デ・ブライネのリーグレコードに並ぶ20アシストへ到達!!今季ホーム最終戦を勝利で飾り、退団が決まっているカゼミロと幸せな気持ちで別れの機会を設けられた。

 

 

 

【Match Review】

Starting lineup

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
1 Bayındır, 3 Mazraoui, 7 Mount, 11 Zirkzee, 12 Malacia, 13 Dorgu, 15 Yoro, 25 Ugarte, 26 Heaven

フォレスト
6 I.Sangaré, 9 Awoniyi, 13 John Victor, 22 Yates, 23 J.Cunha, 24 McAtee, 27 S.Ortega, 29 Bakwa, 44 Z.Abbott 

 

 

前半

 

25-26ホーム最終戦のマンチェスター・ユナイテッドは来シーズン仕様のユニフォームを身に纏い戦う。つまりカゼミロがこのシャツを着てオールド・トラッフォードで戦うのはこれが最初で最後。

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キックオフ直後から頻繁に見られたように、フォレストのタイトな前線プレスに対するユナイテッドの解答はクーニャをブルーノの横でもう1人のトップ下として配置しカゼミロ-メイヌーのダブルピボットクーニャ-ブルーノのダブル10番の2層で四角形を作り、ボールサイドのウイングを絞らせて五角形でプレス網をかける相手に対しその中の狭いスペースでワンタッチでボールを繋ぎ突破するというものだった。

 そこにオフボールの運動量が多く全般的に気が利くエンベウモがリンクする事で縦の空間的深さが生まれ、後方ではリチャが司令塔としてパスの出所になる、という事で左サイドを中心としたネットワークは綿密。

 

フォレストは強引に収められるウッドに素早く縦パスを入れ、それを合図にイゴール・ジェズスがCB裏に走りこんだり両サイドがギアを上げて水平のサポートを作ったりと一気にギアを上げるカウンタースタイル。本質的に両クラブともボールを持たない展開の方が力を発揮しやすいため、如何に低い位置で相手にポゼッションさせてボールロストへ追い込んでいくかという構造となった。

 

4分、CB間に降りたカゼミロからのロングフィードで中盤を省略したユナイテッド。エンベウモがボールを受けに行く姿勢を見せて空いた前線のスペースへブルーノが走りこみこのロングパスを収めると、アマドを経由してダロトのクロスでゴール前にボールを送り込む。クロスは相手にクリアされたものの、セカンドボールをブルーノが回収し2回目のクロスからの流れでルーク・ショーが今季初ゴール!!

 

クーニャとのレーン管理や攻撃参加のタイミングもかなり洗練されてきた中で遂に得点も挙げたショー。今季の成績は彼がシーズンを通して離脱なくプレーし続けた点も影響していて、なんと出場試合数及び出場時間の最多は共に彼という驚愕の事実がここにある。(37節までプレミアリーグ全試合先発出場中)。

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先制後のユナイテッドは引き続きカウンターを狙いつつ、ここ最近の課題であったGKを絡める自陣ボックス内でのビルドアップについては引き続き継続。ただ、フォレストがファーストプレス2枚以外のライン設定を下げてミドルブロックで守るように変化した為問題は起きず。アウェイチームがウッド起点で少ない手数でゴールまで迫れば、ホームチームはレイオフを多用するダイレクトプレーで一瞬の隙に付け入る典型的なリアクションフットボールの展開が続く。

 

フォレストの右サイドはネコ・ウィリアムズとオマリ・ハッチンソンの使いたいスペースが共にワイドレーンである事が多く、渋滞を起こしていて機能せず、ユナイテッドの右サイドもアマドのポジショニングの高さや全体的に左重心だったので互いに右がネックになるという前半。

 

後半

 

前半から度々チャンスの始まりになっていたリチャ→大外のショーという外回りのラインから早速決定機が生まれ、ショーのスルーパスに抜け出したクーニャのグラウンダークロスが流れた所を回収したアマドのパスで最終的にエンベウモにゴール前のシュートチャンスが到来したが、シュートは枠の上に消えてキックオフ直後の追加点とはならず。

 

逆にフォレストにショートコーナーからアンダーソンのキックの質の高さをまざまざと見せつけられる一発を決められて同点に追いつかれてしまう。

 この失点に関しては腕を使ってアマドとの距離を確保し、その後のターンもスムーズかつスピード感があり、極めつけのクロスとアンダーソンの完成度の高さが改めて伝わる内容。何としても今オフのマーケットで彼が欲しい。

 

同点に追いつかれた後のキックオフから、セットアップされた状況で珍しく右サイドの位置関係が良くアマドが孤立しない状態になったユナイテッド。ダイレクトプレーで狭いスペースを突破し、一度中央のブルーノを経由した事でオープンになった右サイドからダロトがクロスを入れると、エンベウモは反転からのシュートを狙いこぼれ球に反応したクーニャが冷静にファーサイドネットへボールを流し込んだ。

 

正直、ダロトのクロスを受けた際のエンベウモのボールコントロールは一瞬腕でホールドした瞬間があるように見えた為ハンドの反則を受けても仕方のないものだと思っているが、たまにはミスジャッジで得をする機会もあると。

 

そんなエンベウモにはカゼミロのラインブレイクパス→ダイレクトで横に流したブルーノの連携で64分にも決定機が舞い込んできたがやはり決められず。何度もあった3点目のチャンスを逃していく中で不安が募っていた76分、遂に待望の瞬間が訪れる。

 

ショートパス始動のゴールキックで途中交代ながらプレス強度やコース限定の中途半端なアウォニイ、そして脚が止まったイゴール・ジェズスの間でメイヌーがパスを受けて前進し、間延びしたフォレストの守備を赤い悪魔は見逃さない。すると、右サイドに流れていたブルーノの高速クロスにエンベウモがポンと脚を差し出したのが絶妙なシュートとなりアンリ、デ・ブライネに並ぶ20アシストの大台へ到達!!

 負のサイクルに入るとどれだけ余裕のあるシチュエーションでもゴールを奪えない一方で入ってしまう時はこのようにあっさりと運命に引き寄せられていたかのような形で得点になる、フットボールをプレーしている人間ならば誰しもが味わった事のある結果でエンベウモもシーズン10ゴール達成。 

 

ただ、フォレストもノーガードの撃ち合いになっていた試合展開の中でまたしてもエリオット・アンダーソンのセットされた状況での高品質のクロスから、スコアラーとしての才覚を爆発させているギブス=ホワイトが曲線的な動きで一瞬のうちにマークを剥がしワンタッチで合わせてすぐさま一点差に戻す。

 

80分にさしかかるタイミングでキャリックは3枚のカードを入れ替え、交代でピッチを後にする選手の中にはこれがオールド・トラッフォードでの公式戦ラストとなるカゼミロも含まれていた。

 過去2シーズンは長所よりも短所の方が目立ち、私も含めてファン・サポーターから厳しい批判の声に晒されてきた彼だが、今季はシーズン中盤から高次元でパフォーマンスが安定し、持ち前の対人守備のみならずセットプレーでの得点源として異様なまでの勝負強さを発揮。終わり良ければ総て良しという言葉の通り、チームを支えたレジェンドとの別れ方としてはこれ以上ない幸せな内容に。

 

スペースの広がった終盤、ユナイテッドは普通ならばあと3点入っていても不思議ではないというくらいに得点機会を量産したがことごとくチャンスを逃している。例えば83分のブルーノの素晴らしい低弾道のサイドチェンジはドルグの魔法が解けている事を痛感する内容。

 

ジルクゼーもアジリティ不足やゴール前での頼りなさを何度も見せてしまい、交代で入った選手はスタメンではなくリザーブにいる理由を自ら証明してしまった。

 

という事でブルーノの21アシスト目は最終節に持ち越しに……

 試合自体は3-2のままユナイテッドが一点差で逃げ切った。

 

 

データ

 

Standard

 

シュート数は年明けのバーンリー戦(30本)に次いで多い29本。ほとんどがオープンプレイからのチャンスで、キックオフから5分強でショーの先制弾が決まったのもこれを後押しした。その一方でオンターゲット率は約28%とこれまでのチーム平均36%を大きく下回っているように課題が残る。

 

9ゴールで並んでいたクーニャ、エンベウモが共にゴールを決めてプレミアリーグでの得点を10に乗せた事でチーム内の二桁スコアラーはシェシュコを合わせて3人に。3名の10ゴール到達はブルーノ,ラッシュフォード,カバーニで達成した2020-2021シーズン以来5季ぶりとなり、如何にチームがスコアラー不足に苦しんでいたかが良く分かるデータとなった。なお、ブルーノとカゼミロにも10ゴールのチャンスは残っているので、ブライトン戦はその観点で見るのも面白いかもしれない。

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xG

参照:Manchester United 3 - 2 Nottingham Forest (May 17 2026) | EPL | 2025/2026 | xG | Understat.com

 

マンチェスター・ユナイテッドのゴール期待値はPKなしで4.29と非常に優秀なスコア。決定機が6,7回あってシュート総数も30に迫ったので当然と言えば当然だが、そうなるとこれで実際には3ゴールしか奪えていないというのはかなり物足りない。特に、アシスト記録の更新を狙うブルーノはxA:1.31と突出した数字を残しキーパスも8に上ったのでせめてもう1つくらいは彼にアシストをつけなければならない試合だった。

 一方フォレストはなんといってもアンダーソンのクロスの質の高さが目立ち、彼を夏のトップターゲットにしていると専らの噂になっている赤い悪魔は改めて選手としての完成度の高さに目を奪われたに違いない。

 

 PASSING NETWORKではアマドの位置の高さが継続されていてやはりこの試合でも本来の輝きを発揮出来ず。やはり彼のアイソレーションありきで右サイドの攻撃を組み立てるのは4-2-3-1だと厳しいかもしれない。一方左サイドはCB-FB-CM-Wで綺麗なダイアモンドが形成されていて、適切な距離感でケミストリーが出来上がった。そして、ダブルピボットとブルーノがここまで強くリンクされた試合も珍しい。

 

 

あとがき


ホイルンドの買い取りオプションが行使され、4400万ユーロの移籍金収入が発生した事は今夏の補強に向けていい知らせ。ところで、個人向けにアナライズされたXのニュースを見ると彼の名前がヘイユンジになっていました(笑)。Højlundからヘイユンジになった経緯が気になる。

 

 

【 #サッカー日本代表 】日本代表のリザーブ戦略と不安要素

開幕まで一カ月を切った2026 FIFAワールドカップ。各国が招集メンバーを続々と発表していく中で、オランダ,チュニジア,スウェーデンとグループステージで衝突する日本代表:サムライブルーも5月15日に26名の最終スカッドを明かした。

 

 

メンバーリスト

◆最終選考◆

𝗚𝗞

早川友基 鹿島アントラーズ
大迫敬介 サンフレッチェ広島
鈴木彩艶 パルマ・カルチョ

 

𝗗𝗙
長友佑都 FC東京
谷口彰悟 シントトロイデンVV
板倉滉 アヤックス
渡辺剛 フェイエノールト
冨安健洋 アヤックス
伊藤洋輝 バイエルン・ミュンヘン
瀬古歩夢 ル・アーヴルAC
菅原由勢 ヴェルダー・ブレーメン
鈴木淳之介 FCコペンハーゲン

 

𝗠𝗙/𝗙𝗪
遠藤航 リバプールFC
伊東純也 KRCゲンク
鎌田大地 クリスタル・パレス
小川航基 NECナイメヘン
前田大然 セルティック
堂安律 アイントラハト・フランクフルト
上田綺世 フェイエノールト
田中碧 リーズ・ユナイテッド
中村敬斗 スタッド・ランス
佐野海舟 マインツ05
久保建英 レアル・ソシエダード
鈴木唯人 SCフライブルク
塩貝健人 VfLヴォルフスブルク
後藤啓介 シントトロイデンVV

 

率直な感想

バランスとしてはGK3、DF9、MF9、FW6という事でややフォワードが多く感じる。

 

これまで日本代表のコアメンバーとして絶大なる信頼を置いていた三笘薫が先日のリーグ戦でハムストリングを痛め大会期間中の復帰が絶望となった事による攻撃力低下、特に左サイドでの個人打開力不足を重く受け止めた結果だと推測するが、恐らく3-4-3ベースで戦うサムライブルーのスカッドとしてはストライカー過多である。(伊東純也や中村敬斗はMFにカウント)

 

また、ほぼほぼメンターの要素で40歳に迫る長友佑都が最終選考に残ったようにLBの層は4年前同様、あるいはそれ以上に薄く、アーセナルやマン・シティなどプレミアリーグのトップ層で散見された4CBという選択肢もあるが、これまでの戦いぶりからするに実質的には3バック一択。

 

そして、私が一番疑問に感じた選考については次の章で

 

 

CMの質・量は共に世界でも有数だったのだが……

結論:守田英正と佐野航大の両方を選出外にするのはリスク管理の観点で疑問。更に、中盤の層の厚さというチームの強みをも放棄した

 

日本代表の強みを2つ挙げるならば、

  1. 三笘、伊東と献身性と個の質を併せ持った稀有なウインガーが両翼に揃う
  2. フットボールIQが高くフィジカルコンタクトも恐れないセントラルMFを多数備える

 以上の2点だと私は考えていた。

 

①については直前での負傷離脱という不運によって片翼がもがれて成立しなくなり、それならば、②:アンカー,No.6,No.8と多用な属性でトップレベルで戦える選手を持つ潤沢な中盤層を中心にスカッドや戦術・戦法を修正していくのがベターな選択。

 

しかしながら、発表されたメンバーのうちDM,CMの選手は

  • 遠藤航
  • 鎌田大地
  • 田中碧
  • 佐野海舟

 たった4名。

 

しかも、遠藤は今シーズンリバプールでポジションを失い出場機会に恵まれず、なおかつ今年2月に負った足首の怪我は重傷で手術後未だチームの全体練習にも復帰していないというトップフォームから程遠い状態。

 故に実質的には彼を除いた3枚で戦う可能性も高く、最も負担が高くなりやすいホールディングMFを佐野海舟1人で賄うというのは些かリスキーが過ぎる。

 

確かに、佐野のマインツでの活躍ぶりは凄まじく、毎年ブンデスリーガの個人走行距離でトップ争いをしているように試合中のカバー範囲の広さとシーズン単位での体力は傑出している。しかし、そんな彼でも年間を通した試合に出続けた後の国際大会というフェーズは未知の領域であり、彼がパンクした瞬間に全てが瓦解するという今回のメンバー構成にはやはり賛成できない。

 発表前の肌感としては、もしかすると守田か佐野航大のどちらかは落選するかもという風にDM/CMの最小値を5枠以上で予想していたので、悪い意味で期待を裏切られた形。

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今名前を出した2人を含め、万全ならば6名の世界基準のMFを有するというのが中2日,3日で進行していく大会スケジュールにおいては圧倒的な有利になるのは間違いがなく、中盤の物量作戦で強度の高さを維持し続ける事こそが日本代表のワールドカップ優勝を夢物語から現実的なシナリオに変える要素になる筈だった

 

本当に残念でならない。

 

 

さいごに

 

他にも、怪我明けの鈴木唯人の状態や上田が絶対的なファーストチョイスに君臨する中でCFのリザーブとして塩貝・後藤を両方選出する意味など、ツッコミどころを挙げていけばキリがありませんが、疲れたので今回はこの辺にしておきます。

 

 

ClaudeとObsidianの連携に苦戦したモキュの記録

Obsidian Claude MCP Windows

ClaudeとObsidianを連携させる方法
Windows版・セットアップ記録

著者:いろ覇|2026年5月13日
ClaudeのAIチャットからObsidianのVault(ノート)に直接アクセスできるようにするまでの、実際のセットアップ手順を会話形式でまとめました。同じ構成(Windows + Obsidian)で試みたときのリアルなつまずきポイントも含めて記録しています。

こんにちは、いろ覇です。

 

アナログの極致(デュアルショックの方向操作はずっと十字キー派でした) にあった当ブログでもいよいよAIを活用したいという機運が高まり、第一歩としてClaudeと知識ベースとして運用するObsidianを連携させようと思い至りました。

 

ですが、初歩の初歩でも引っかかりが多く、予想外の苦戦を強いられたので今後同じ道を辿る方のために道しるべを置いておきます。
 なお、当記事は大枠をClaudeに任せて、私自身は指示出しと細部の修正程度しかしていません読みづらい部分や不可解な部分がありましたらご気軽に教えてください。

 

 

 

最初の接続確認

ユーザー

私のObsidianの'MyVault(皆さんの保管庫名が入ります)'にアクセスできますか?どんなノートがありますか?

C Claude

Obsidian MCPツールには接続できましたが、ローカルのMCPサーバー(Claude Desktopアプリ側)が応答していないようです。

考えられる原因:

  1. ObsidianでMCP対応プラグインが有効になっていない
  2. Claude Desktopアプリが起動していない
  3. claude_desktop_config.json にObsidianサーバーの設定が追加されていない

Windows向けセットアップ手順

ユーザー

解決手順について、詳細を知りたいので順を追って1つ1つの手順を丁寧に教えてください

C Claude
Step 1

Claude Desktopアプリをインストール・起動する

  1. claude.ai/download からWindowsインストーラーをダウンロード
  2. インストーラーを実行してインストールを完了
  3. Claude Desktopを起動してAnthropicアカウントでログイン
Step 2

Obsidianに「Local REST API」プラグインを導入する

  1. Obsidianを開き、左下の設定(歯車アイコン)をクリック
  2. 左メニューの「コミュニティプラグイン」を選択
  3. 「閲覧」ボタンを押して Local REST API と検索
  4. 「Local REST API」(by Adam Coddington)をインストール → 有効化
  5. プラグイン設定画面を開き、APIキーをメモ帳などに保存しておく
Step 3

Claude Desktopの設定ファイルを編集する

  1. Win + R%APPDATA%\Claude と入力してOK
  2. claude_desktop_config.json を開く(なければ新規作成)
  3. 以下の内容を記述YOUR_API_KEY_HERE を実際のAPIキーに置き換え)
{
  "mcpServers": {
    "obsidian": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "mcp-obsidian"],
      "env": {
        "OBSIDIAN_API_KEY": "YOUR_API_KEY_HERE"
      }
    }
  }
}
⚠️ JSONはフォーマットが少しでもずれるとエラーになります。中括弧の対応、カンマの位置に注意してください。
Step 4

Node.js をインストールする

  1. nodejs.org からLTS版をダウンロード・インストール
  2. コマンドプロンプトで以下を実行してバージョンが表示されればOK
node -v
Step 5

Claude Desktopを再起動する

  1. タスクバーのシステムトレイのClaudeアイコンを右クリック → 終了
  2. 再度Claude Desktopを起動
  3. チャット画面の入力欄近くにプラグインアイコンが表示されれば接続成功

設定ファイルの中身を確認する

ユーザー

ステップ3の「3.」について、既にファイルに書かれてあるものの下に追記すればいいですか?

C Claude

既存の内容によって異なります。

パターンA:mcpServers がすでにある場合
既存の mcpServers の中に obsidian のブロックを追記します。

パターンB:mcpServers がない、またはファイルが空の場合
示したJSONをそのまま貼り付けてください。

ユーザー

現在のファイルの中身は以下の通りです:

{
  "mcpServers": {
    "obsidian": {
      "command": "C:\\Program Files\\nodejs\\npx.cmd",
      "args": [
        "obsidian-mcp",
        ""皆さんのObsidianのフォルダパス""
      ]
    }
  },
  "preferences": { ... }
}
C Claude
✅ すでにObsidianの設定が書かれています! obsidian-mcp を使って MyVault(皆さんの保管庫名が入ります)' フォルダに直接パスが通っている形なので、ステップ3の編集は不要です。

考えられる残りの原因:

  1. ObsidianのLocal REST APIプラグインが有効になっていない
  2. obsidian-mcp パッケージがインストールされていない

コマンドプロンプトで確認:

npx obsidian-mcp --version

エラーが出る場合はインストール:

npm install -g obsidian-mcp

トラブルシューティング:エラーの原因と解決

ユーザー

obsidian-mcp をインストールした後も、コマンドプロンプトで Error: Vault directory does not exist: --version と出てしまいます。何故でしょうか?

C Claude

原因:obsidian-mcp--version のようなオプションを受け付けず、最初の引数をそのままVaultのパスとして解釈してしまいます。つまり --version を「Vaultのパス」と誤解して「そんなフォルダは存在しない」というエラーを出しているだけです。

✅ パッケージ自体は正しくインストールされています。

正しい動作確認方法:実際のVaultパスを引数に渡して実行します。

npx obsidian-mcp ""皆さんのObsidianのフォルダパス""

MCP server running... のようなメッセージ、またはエラーなしで起動すればOKです。確認できたら Ctrl + C で終了してください。

接続成功!

ユーザー

もう一度確認します。「Obsidianに接続できますか?」

C Claude
🎉 接続できました!'MyVault(皆さんの保管庫名が入ります)' Vaultが見えています。

現在 MyVault には2つのノートが見つかりました:

  1. Inbox\memo 2026-05-12.md — Inboxフォルダ内のメモ
  2. リンクを作成.md — リンク作成に関するノート

まとめ:必要な作業チェックリスト

  1. Claude Desktopアプリをインストール・起動してログイン
  2. ObsidianにLocal REST APIプラグインをインストール・有効化し、APIキーを控える
  3. Node.jsをインストール(LTS版)
  4. npm install -g obsidian-mcp でパッケージをインストール
  5. %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json にVaultパスを設定
  6. Claude Desktopを再起動して接続を確認
⚠️ npx obsidian-mcp --version はエラーになりますが、これはパッケージの仕様です。インストール失敗ではありません。

【 #SUNMUN 】去るCasemiroの後釜が最優先事項だと誰の目にも明らかに

※25/26 イングリッシュプレミアリーグ

サンダーランドAFCvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

此度のラインナップならばこんなものでしょうか、正直この一言で終わってしまうくらいにいい意味でも悪い意味でもサプライズが無く淡々と消化した90分。層の薄さと就任してから欧州コンペティションが決まるまでのキャリックのメンバー選考が間違っていなかった事が改めて分かっただけだった。

 

 

 

【Match Review】

Starting lineup

ベンチ入りサンダーランド
3 Cirkin, 10 Angulo, 11 C.Rigg, 12 Mayenda, 13 O'Nien, 18 Isidor, 19 H.Diarra, 31 Ellborg, 37 Jocelin Ta Bi

マンチェスター・ユナイテッド
1 Bayındır, 2 Dalot, 12 Malacia, 13 Dorgu, 15 Yoro, 19 Mbeumo, 26 Heaven, 38 J.Fletcher, 39 T.Fletcher

 

リバプールとのダービーに勝利しCL出場権という大きな目標を達成したユナイテッドはお試し感の強いラインナップ。特にカゼミロの退団が決まっている中盤はマウント-メイヌーという攻撃的な組み合わせを選択し、シェシュコが負傷したCFにはジルクゼーが先発起用されている。

 

前半

(試験的にAIイラストを挿入しています)

 

スタートのシステムとしてはサンダーランド、マン・ユナイテッド共に4-2-3-1。ただし、ホームチームはボール保持になるとチームの要であるベテランのジャカがアンカーに収まり、その前でル・フェーとサディキがNo.8として振る舞う4-1-2-3に変化し、レイニウドとヘールトロイダの両フルバックはいずれもインバーテッドWBの適性があるのでジャカの両脇をケアしつつCBからウイングへのパスの導線も確保する事が出来ていた。配置的なバランスとしてはかなり優秀で、この分野においてはユナイテッドよりも進んでいる。

 

一方のユナイテッドはマウントのメイヌーの中盤構成で危惧されたCB前の空間に対する認識の甘さが序盤から顔を覗かせていて、マウントはどうしてもサイドにボールがある際に必要以上に飛び出して中央を空けがち、メイヌーはNo.8ではなくホールディングMFとして考えると強度・意識共に不足で、どちらも守備的MFと組ませればという注釈付きの為パス&ムーブで積極的にDF-MFライン間を陥れるブラックキャッツに容易にバイタルへの侵入を許してしまう。また、プレイメイカータイプの選手が固まっていて難しいプレー選択を選ぶ傾向が強く、シンプルに外に叩いた方が良くても狭いスペースをダイレクトプレーで突破しようとしてボールロストする場面も少なくなかった。

 

6分には正に上述のパターンからサンダーランドにカウンターを許し、ルーズボールを収めたサディキがブロビーへの縦パスと共に一気にマグワイアの背後を襲い、ル・フェーを経由するレイオフでDFライン裏に抜け出すと、GKとの1on1になってしまうがラメンスは下手に飛び出して相手の得点期待値を上げるような事はなく、冷静にゴールエリアの線上に留まって対処し甘くなったシュートを防いでこの決定機を凌いだ。

 120点を出す事は少ないが60-80スケールで安定したパフォーマンスを発揮する、ラメンスは正にユナイテッドが長年求めていたゴールキーパー像に近く、立ち回りのそつのなさ、言い換えれば知性の高さが持ち味なので長期政権を築きやすいタイプだと個人的には思っている。

 

前半も中盤に差し掛かるとスピード勝負になった際に脆いマグワイアと彼の裏をケアする意識がやや薄いマズラウィという組み合わせで右サイドは馬力のあるサンダーランドの選手たちに押され気味となり、左サイドは中央でボールを繋ぐことに拘りすぎてそもそもボールが入らず。相手のウイングが本職フルバックのトレイ・ヒュームなので突破の脅威は無かったが、じわじわとボールを運ばれるとファイナルサードのスローインではムキエレのロングスローで実質FKやCK相当のセットプレーになる、ホームチームの戦略がことごとく嵌っているような展開に。

 

更に、守備の構造も4-3-3vs4-4-2ミドルブロックだと形を崩さなければ対応できないアンカーに最も警戒しなければならないジャカがいるため、メイヌーが一列前に出てCB前はマウント1人となり、人数差でどうしてもル・フェーを捉えきれない構造的問題も発生した。

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他にもジルクゼーが降りる事はあってもラインブレイクの動きでDFラインを押し下げる事はほとんどなく、飛び出しを期待したいところであったマウントも不発。この状況でブルーノのチャンスクリエイトが得点に繋がる可能性は低く、前半はシュート数僅か4本で折り返した。

 

後半

選手交代はなく同じ22人で後半開始。

 

ジルクゼーの縦の動きが増えたり、マウントが呼応するようにラインブレイクを狙うようになったりと改善した部分もあったが、アマドのポジショニングは依然として高く、距離感の詰め方が上手く寄せの速いレイニウドにチャンスの芽を潰され続ける。

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時間と共にオープンな展開が増えていく中で輝きを増していったのはホームチームのRB,ヘールトロイダ。ある時は3枚目のCBとして最後方でビルドアップを支え、またある時はサイドに流れてくる中盤と入れ替わるように中央へ入って場面に合わせてアンカー,No.8双方の役割を担い、単純に大外でウイングプレイも出来るという正に現代のフルバックに求められるユーティリティ要素を高次元で実現していた。それぞれのスペシャリストと比較すると物足りなさがあるが、仮にスタメンでなくともベンチにいるだけでかつてのジョン・オシェイのように全てのポジションのバックアップになるのでメガクラブ向きの人材だろう。

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71分にはそのヘールトロイダのシュートがポストに直撃するシーンもあり、マグワイアを背負いながらボールキープ出来る圧巻のポストプレーの強さを誇るブロビーと共に5月9日のスタジアム・オブ・ライトではオランダ人プレイヤーの貢献が目立つ。

 

怪我明けのドルグはジルクゼーに代わって65分からピッチに入ってきたが、スプリントやトランジションの強度を見るにトップフォームからは程遠く、例えばサンダーランドの後方でのボール保持でGKローフスがスキャニング不足から悠長なボールコントロールで危うく失点に繋がりかけた81分の場面、本来ならば1歩2歩早くボールに到達してゴールを奪っているか、或いはGKとの派手な接触でPKになっていたように思う。

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決して手を抜いていた訳では無いが、背に抱えていた大きなモノが無くなってどこかプレシーズンに近い雰囲気で進んだ試合は最終盤にクーニャの個人打開による見せ場が何度かあっただけでビッグチャンスの無いままタイムアップ。

 

 

データ

 

Standard

 

シュート数は15:11でサンダーランドが4本多く、オンターゲットに至ってはマンチェスター・ユナイテッドに1本しか許さぬ堅実な試合運びで昨年11月のエバートン戦以来プレミアリーグ23試合連続得点中だったユナイテッドに得点を与えなかった。勿論、赤い悪魔は既に来季CL出場権を確定させていて、なおかつ2位に上がるチャンスもほとんど無かったという事情もあったとはいえ、序盤戦で台風の目となった彼らの真骨頂である強固な守備組織は未だ健在。

 

なお、ユナイテッドにまつわる1つの記録として今シーズンダロトが先発メンバーから外れた試合では6戦3分け3敗と一度も勝利出来ていないという事実があるが、クロスボールを弾き返す力強さオフ・ザ・ボールでどう動けばいいのか理解しているフットボールIQの高さなど、目立ちにくいが大切な部分の能力の優秀さがその理由かもしれない。ワン=ビサカとのポジション争いで論争が盛んだった頃から何度も言及しているが、彼はサポーターから過小評価され続けている選手だと思っている。

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xG

参照:Sunderland 0 - 0 Manchester United (May 09 2026) | EPL | 2025/2026 | xG | Understat.com

 

マンチェスター・ユナイテッドのゴール期待値はオンターゲットが1本に留まった影響を色濃く受けていて0.54しかポイントを積み上げられず。逆にサンダーランドとしてはxG1.24でノーゴールに終わったので悔しさの残る試合だった。特に序盤のサディキのGKとの1on1の決定機をモノに出来なかった点が響いており、アウェイチーム視点から見ればラメンスに感謝感激雨あられという内容。

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 PASSING NETWORKでは左サイドでボールを繋いで右サイドに開放し個人打開を支えるという形が現れているが、肝心のアマドのパフォーマンスが低空飛行なのでなかなか思うような結果が出ていない。理由として考えられるのはWB起用時と比較してニュートラルな状態での立ち位置が相手DFと近くなっていてボールが渡る際に適切な距離感を維持できていない点が挙げられる。場面としては5:09のブルーノのパスがラインを割ったケースがその代表例で、マップでも彼の位置が突出して高い点からも推測がつく。

 ゼロ距離で細かいステップワークや瞬間的なクイックネスで突破するというよりは間合いを確保しながらカットインと縦の2択を押し付けるのが彼の強みなので、ポジショニングを後ろ目にするよう意識するべきだろう。

 

 

あとがき


MUTVの仕様が変わり、30秒間隔でシークバーを動かせるようになったのはプラスですがそれ以外のマイナスがあまりにも大きいです。再生している最中にいきなりログアウトされて動画が最初からになる事が多すぎて多すぎて……

 

 

【 #MUNLIV 】トラウマ克服!! Liverpool相手にシーズンダブル達成

※25/26 イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsリバプールFC戦の記事です。

 

前半は正にマン・ユナイテッドがゲームを支配していたといっても過言ではない内容で、その後自滅的な2失点を犯したものの最終的に3-2で競り勝つ、ダブル達成は近年のリバプールアレルギーを完全に払拭した事の証明でしょう。

 

 

 

【Match Review】

Starting lineup

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
1 Bayındır, 3 Mazraoui, 7 Mount, 11 Zirkzee, 12 Malacia, 13 Dorgu, 15 Yoro, 16 Amad, 25 Ugarte

リバプール
2 J.Gomez, 6 Kerkez, 14 F.Chiesa, 41 Pécsi, 42 Nyoni, 68 K.Morrison, 73 Ngumoha, 75 T.Ndiaye, 79 W.Wright

 

CBの離脱が多いマンチェスター・ユナイテッドに対しリバプールはGKとアタッカーの故障者が多発。特にGKはアリソン,ママルダシュヴィリと1st,2ndの同時離脱で第三GKのウッドマンに出番が回ってくる緊急事態。ホームチームはシニアの選手でベンチを埋められる程度にはスカッドの厚みが戻ってきたのでこの差を活かしたいところ。

 

前半

 

システムとしては4-2-3-1のミラー。ただしストライカーのシェシュコを1トップに置くオーソドックスなマン・ユナイテッドとヴィルツをフォルスナインとして起用しゼロトップのリバプールとではその実情は大きく異なっている今季2度目のノース・ウエスト・ダービー。

 

ここのところユナイテッドが毎試合見せている疑似カウンターの為の低い位置での繋ぎに対して、リバプールはソボスライとヴィルツをファーストプレス隊に設定して2CBにプレッシャーをかけていくが、フラーフェンベルフがトップ下のブルーノをマンマークで見ている影響からその手前にいるカゼミロ-メイヌーのダブルピボットはマック・アリスター1人でケアしなければいけない構造だったため、選手間の距離が広めで隙のあるホームチームのビルドアップに付け入る事が出来ず、簡単にボールをアタッカーまで到達させてしまう。

 

逆にこれを気にしてプレスラインをダブルピボットに設定すると今度はマグワイア-ヘヴン、サポートに入るショーらが容易にボールを運べることになり、この人数差を解消するにはウイングを絞らせて中央を固めるかフルバックを前にスライドさせる等の対策が必要だったが、明確なルールは存在していなかったようで恒常的にユナイテッドが優位性を保つ事となった。更に、警戒が甘くなるとダロトも低い位置からのキャリーや内外を使い分けるスペースへのランでアウェイチームを脅かし、エンベウモやブルーノとのコンビネーションで右サイドを攻略されるのでユナイテッドのカウンターに対して無策で臨む危険性を改めて知らしめた一戦とも言える。

 

右サイド中心にリバプール陣内へ攻め込んでいくユナイテッドはエンベウモの蹴る右CKから、こぼれ球待機でボックス外にいたクーニャの足元にボールが入り、最初のシュートはフラーフェンベルフにブロックされたもののそのリバウンドを自ら合わせる。威力は無かったがハーフバウンドで蹴ったシュートはマック・アリスターにディフレクトした事で高くバウンドしてGKとしては処理の難しいキックとなり先制に成功!!。

 

リーグ9得点目となったクーニャ。残り試合での二桁到達に期待がかかるところだが、試合後にはシーズンオフのワールドカップに万全を期す為にブラジルサッカー協会とクラブの間で合意が交わされて一足早く休養に入るという報道が一気に出回った。彼の性格を考えるとやや疑問に思う点もあった上に本人もソーシャルメディアで困惑を示し、案の定イングランドのメディアからは否定が相次いでいる。

 

あっさりと先制したユナイテッドにとってプラスに働いた要素は他にもあり、リバプールが純粋なCFを起用しなかった事によってアバウトな前方向へのキックでCB-DM間でボールキープされる、または背後への一発で失点の危機という場面をほぼ作られなかった点。フォルスナインのヴィルツ自体は中盤に降りてボールを引き出し、そこからボールを失わず前進あるいはプレスを往なして味方に預けるリンクプレイヤーとして貢献したが、チームがファイナルサードに侵入している際に背中でマークを抑えながら無理が効く選手ではないので、ローテンポでボールを持たされるかつポストプレイヤーのいない状況では真価を発揮出来ず。

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実際、14分にはミドルサードで待ち構えるホームチームを相手にしたポゼッションでマック・アリスターからCB前に立つガクポを狙った足元へのパスをメイヌーにインターセプトされボールを失うと、ユナイテッドがお得意の高速カウンターを発動。

 メイヌー→ブルーノ→カゼミロとバックパスを挟みながらお手本のようなレイオフで相手のプレスを回避すると、カゼミロはプレッシャーのかかっていない右サイドのエンベウモにボールを預けてテンポアップ。更にコンビネーションに絡んでいたブルーノが右サイド前方のスペースへ走りこんで縦パスを引き出すと、素早くゴール前のシェシュコにグラウンダーのクロスを上げて決定機を演出。

 

シェシュコはシュートを撃ち切れずに得点とはならなかったが、流れたボールをクーニャが拾ってチャンスを継続させると背番号10からバックパスを受けたルーク・ショーのバックポスト狙いのクロスをブルーノが折り返し、2度もビッグチャンスを逃す訳にはいかないというスロベニア代表FWが文字通り身体でボールを押し込み赤い悪魔に追加点!!

 

くるりと背後に回って瞬間的にDFを引きはがしたシェシュコのオフ・ザ・ボールは見事。また、ファン・ダイクですらこのように相手を見失うのだからゴール前を通り越してバックポスト側に落とすクロス→中央へ折り返すというフィニッシュの形は得点奪取における再現性が高いというのが分かるシーンでもある。目線や身体の向きを大きく動かされながらマークとボールを同時管理するのはそれだけ難しい。

 

なお、この得点に際してシェシュコの左手の爪先にボールが触れたか、つまりハンドか否かで長いビデオ判定が挟まれたが、ファン・ダイクのプッシュで体勢を崩され気味だった上に意図的に手を出している訳ではないこの状況でここまで重箱の隅をつつくような検証が本当に必要だったのか、主審ダレン・イングランドの終始不安定なジャッジやその後レッドカード相当であったプレーでも碌に機能しなかったVARを考えると尚更疑問である。

 

さて、レッドカード相当ではないかというプレーの1つ目は22分の一幕。リバプールの攻撃を自陣ボックス内でブロックしチャンスへ転じたユナイテッドはブルーノから左サイド奥のスペースにロブパスが入り、これにシェシュコが反応するロングカウンターを仕掛ける。後ろからボールを追いかけたコナテはゴールライン付近でシェシュコの身体を強く押し、オールド・トラッフォード特有のピッチ外の傾斜でシェシュコはパネルまで吹き飛ばされ、背中に大きな衝撃が加わった。

 

明らかにボールではなく人にターゲットを向けている上に、強くプッシングしている極めて悪質な行為だが、なんとファウルすら取られずにリバプールボールのゴールキックで試合が再開される有り様だ。マン・ユナイテッドが加害側に回った場合は競り合いの中で相手に肘打ちされバランスを崩して後ろで結んだ髪に手がかかっただけで3試合出場停止になるが、被害者になるとより怪我に直結する深刻なファウルもスルー、アルネ・スロットはリバプールがいつも不利なジャッジを受けているとよく泣き言を言っているが、実態は明らかに赤い悪魔がその立場にある。

 

その後もリバプール有利のジャッジは頻発し、例えばエンベウモとブルーノの見事な連携で相手のプレスを打開した35分のカウンターでは完全にスペースに抜け出しかけた瞬間にマック・アリスターが後ろからエンベウモに足を引っ掛けるもスルー。逆にリバプール側が倒れると36分のポゼッションでフリンポンが自爆で転倒しただけにも関わらず試合を止めたりと正にやりたい放題。

 

試合自体の展開は逆にリバプールをミドルサード~ディフェンシブサードまで誘い込んでからのワンツー,レイオフで素早くプレス網を突破する高速カウンターで終始ユナイテッドが支配し、スコア2-0で前半を折り返す。本音を言えばあと2点は加えておきたかったというくらいにチャンスの質は一方的にユナイテッドが上回っていた。

 

後半

 

持ち前のリーチを生かしロングボールを収めつつ、カウンターでの走力も際立っていたシェシュコは前述したコナテの危険極まりないタックルの余波で交代。代わりにアマドが入り、エンベウモがCFへスライドし後半スタート。

 

キックオフからユナイテッドがリバプール陣内でチャンスを作り好循環は継続かと思われたのだが、不用意すぎるパスによって全てが変わってしまう。47分、右サイドタッチライン際でボールを繋ぐ流れの中でアマドにボールが渡り、プレッシャーの弱い中央~左サイドへボールを解放しようとしたが、周囲の相手の配置を確認していなかった彼のパスは完全にソボスライの守備範囲の中。

 CBだけが残されている中でスピードに乗ったカウンター対応という最悪の状況に様変わりすると、ソボスライは身体を開いて右足でのキックを予想させたところですかさず左足にボールを持ち換えてマグワイアを置き去りにし、最後はファーサイドネットにボールを優しく流し込んで一点差に。

 

スキャニング不足は大前提として、もう1つはメイヌーにも共通する部分だが、ロブパスをあまり活用出来ていないのも原因。本来ならば1つ飛ばしてショーに向けて左サイドのスペースへアバウトに蹴れば良かった場面だった。ポジションを争うライバルのエンベウモはこれが非常に上手いので是非彼から技術を吸収してもらいたい。

 

一方得点を記録したソボスライはチーム全体に暗いムードが漂う中でも守備強度が変わらず、攻撃面でもスペースが有れば安定したパフォーマンスを発揮しているのでどこかブルーノと被る部分がある。今のリバプールは彼とマック・アリスターとファン・ダイクで何とか形を保っている印象。

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エラーで失点したユナイテッドにはまだ懸念事項があった。それはゴールキックでショートパススタートに拘りを見せ始めている点であり、その割には選手間の横の距離が広くインターセプトされやすい構造であったり、マグワイア-ヘヴンとどちらもプレーキャンセルがあまり得意ではないCBデュオであったりと隙だらけ。よってラメンスは無理やり1列前のメイヌーに預けがちとなり、49:10~のゴールキックは正に未来の出来事を暗示しているかのようであった。

 

前半の反省からゴールキック以外ではプレスラインを少し下げてユナイテッドの疑似カウンターへの警戒を強めたリバプール。ただ、CBのライン設定はまだ裏抜けの隙がある高さだったので53分にはカゼミロの高いロブパスでブルーノが一気にボックス内へ侵入し、エンベウモのヒールフリックがポストに直撃するあわや3失点目という危機を迎えており、ホーム視点に立つとこれを決めていれば再び2点差かつブルーノ20アシストの大台となる一発だったので得点に出来なかったのは非常に痛かった。

 全力ダッシュで落下地点に向かいながらボールを足元にビタ止めしてしまうブルーノが怖ろしい。美しいプレーだったのでアシストが付かなかった事が本当に勿体ない。

 

56分、ゴールキックで足元から繋いでいく事を選ぶユナイテッドは先述した5分前のケース同様に配置のバランスの悪さからパスコースが無く、今度はマック・アリスターがメイヌーへのコースをブロックした事でラメンスはカゼミロへのパスを選択。カゼミロは後ろ向きのボールレシーブを苦手としている上に、そもそもパスがズレてしまい完全にインターセプトされてそのまま失点に直結。

 

表面的にはラメンスのエラーなのだが、構造的な問題に言及するとヘヴンがゴールエリア左端に立ち彼からラメンスへのパスでスタートしているため、GKを含めた後ろ3ではなくペナルティボックス左端付近にショーを立たせた4-2(DM)の形にしていれば距離感の広さも解消され、なおかつ4-4-2ベースのリバプールの守備隊形に対してボールホルダーを除いても常にファーストラインで1枚余りが生まれるので完全にハマってしまうことが無くなる。

 仮に相手が枚数を増やして対応したとしても、今度はその分後ろが薄くなるためロングキックで一気に打開出来る可能性が増す上に、ボールロスト時にすぐさま対応できるDFの枚数が増えるという意味でも足元で繋ぐゴールキックでは後ろ重心にするのがベターだ。

 

連続する自滅的エラーであっと言う間にリードを失ってしまったユナイテッドはそのままリバプールに試合の流れも持っていかれ、60分台は苦しい時間帯となった。当初全く機能していなかった相手右ウイングのジェレミー・フリンポンもスペースが有る状態でのボールプレーが増えて活性化し始める。

 オープンプレーでもセットプレーでもシンプルにファーサイドのポケットにクロスを送り込むアウェイチームに対していつ失点しても不思議ではないというギリギリの対処が続いた。

 

70分を迎える辺りからは再びゲームをコントロール出来るようになり始めたユナイテッド。カーティス・ジョーンズがつまらないファウルでイエローを貰い積極的な守備をやりづらくなった事で左サイド中心の攻撃を増やし、ショーは果敢にオーバーラップを試みるようになる。

 カーティスはシェシュコのゴールの前に彼をボックス内で引き倒す決定機阻止のファウル相当の行為を行っており、そもそもそれがレッドカードの可能性がある上にイエローで済んでいたとしてもクーニャのシャツを引っ張った75分のプレーで退場しているべきだった事を明記しておきたい。

 

すると、76分にはそのショーのゴールライン際からのクロスをアマドが折り返し、一度マック・アリスターに触られるがクリアが小さくボックス付近に転がったこぼれ球をメイヌーが豪快ながら正確にコントロールされたインサイドキックで得点に繋げた!!

 クリアを遠くに飛ばす事、それが出来ないならタッチラインへ出す、それすら厳しいならばせめて高く打ち上げて準備の時間を確保する、基本的な部分ながら軽視されがちな守備のセオリーの大切さを改めて実感する得点。

 

ここまでリバプールに本来2枚のレッドカードが出されているべきだったと書き連ねてきたが、ユナイテッドにも怪しい場面は存在する。それはメイヌーのインターセプトで始動した81分のカウンターが不発に終わった直後、リカバリーに入るブルーノが敵陣左サイドでソボスライに足裏を見せるタックルを行った事。

 

時間軸としてはリバプール側の退場相当×2が先なので、本来ならば存在していないプレーかもしれず、判定や相次ぐ主審の不審な立ち回りに対して苛立ちを見せていたキャプテンの心情は十二分に理解できるが。(下記動画は試合の83:44のシーン)

 

終盤、リバプールはコナテを下げてキエーザを投入するパワープレーに出たものの正直に言ってLWに回ったエングモアの個人技以外では特に脅威を感じる事無く、比較的安全にユナイテッドはゲームを閉じる事が出来た。最終スコア3-2でマンチェスター・ユナイテッドがリバプール相手のシーズンダブルを10期ぶりに達成。

 

 

データ

 

Standard

 

GKからのビルドアップで失敗した2失点目に現れているように、キャリック体制では低い位置でのポゼッションにおける選手間の距離が遠くボールロストを招きやすい構造となっているため、ホームでも相手にボールを持たせる方が好結果に繋がりやすい。よってこの支配率の差はそれほど気にしなくてもいいだろう。

 実際、これだけボール支配率で差をつけられていながら敵陣ペナルティボックス内でのタッチ数は30:21でユナイテッドがリバプールを上回った。

 

赤い悪魔が走行距離で上回り、なおかつ両チーム110を下回っているように往年のクロップ・リバプールにあったハードワークを厭わない姿勢が今の彼らからは希薄になりつつあり、この試合も見かけ上のスタッツこそ5分以上に見えるが実際にはユナイテッドの自滅が無ければワンサイドになっていた可能性が高い。

 

なお、マンチェスター・ユナイテッドがリバプール相手にシーズンダブルを達成したのは2015/2016シーズン以来10季ぶりの事。特に18/19から24/25までの7シーズンはたった一度しかリーグ戦で勝利を挙げられていなかったという正にトラウマともいっても過言ではないカードだったが、これにてようやく長きにわたった悪夢から目覚める事が出来た!!

 

xG

参照:Manchester United 3 - 2 Liverpool (May 03 2026) | EPL | 2025/2026 | xG | Understat.com

 

ゴール期待値はマン・ユナイテッド2.56、対してリバプールは1.03と実際のスコア以上にユナイテッドが優勢であり、ボックス内からのシュート数に倍の差がついていてなおかつホームチームはゴールエリアからもコンスタントに得点機会を作る事が出来ていたのでいわば当然の結果と言えよう。記録という意味ではブルーノのカットバックにニアでエンベウモが合わせた53分のシュートはゴールに結び付けたかったところだが、完全に意表を突いたあのヒールフリックがポストに阻まれる辺りが今の彼の不調を端的に表しているのかもしれない。

 

 PASSING NETWORKはややCBの距離が気になるものの、偏りなくダブルピボットの役割分担も明確でバランスは比較的良い。xT(脅威期待値)でもユナイテッドが上回っていて、特に前半はリバプールの前線プレスの半端さをついたロングパス主体のカウンターが深く刺さり続ける会心の内容だった。

 

 

あとがき

 

先にブライトンが敗れていたためCLは決まっていましたが、それがなくとも自力でもぎ取ってくれたのは本当に嬉しい。ビルドアップについては、無理にゴールキックで繋ごうとせずロングキックの方が安定感は上。どうしてもというならもう一枚後ろの枚数を増やして4-2または4-3の形を採用しリスクマネジメントを意識して欲しいところ。