いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #CarabaoCup 】2戦目も無失点で勝利。6年ぶりの決勝進出を決める!

※22/23 カラバオカップ準決勝 2ndleg

マンチェスター・ユナイテッドvsノッティンガム・フォレスト戦の記事です。

 

思っているよりもメンバーを落とさず挑んだセカンドレグ。

エリクセンを欠く中盤構成に関しては2-1ベースで押し込んでいる際はカゼミロアンカー前にフレッジ-ブルーノで対応し、サンチョ,マルシャル,ショーと離脱していた選手もここでピッチに戻ってきました。

 

2試合合計スコアは5-0。カップ戦ファイナル進出おめでとう!

 

 

 

 

【Match Review】

 

サンチョが遂にベンチ入り。更にショーやマルシャルも戦列復帰し、アンディ・キャロルの愚かなラフプレーで中長期の離脱になってしまったエリクセンの穴埋める働きが期待されるオーストラリア代表MF、新加入のマルセル・サビツァーはスタンドでゲームを観戦しています。

 

Starting lineup

 

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
1 De Gea, 2 Lindelöf, 5 Maguire, 9 Martial, 10 Rashford, 12 Malacia, 25 Sancho, Pellistri, 73 Mainoo

フォレスト
3 S.Cook, 4 Worrall, 17 Mighten, 24 Aurier, 28 Danilo, 41 O.Hammond, 43 G.Shelvey, 49 E.Osong

 

フォレストの予告ラインナップに名を連ねていたリンガードはウォーミングアップ中の怪我によりメンバーから外れ、代わりにエマニュエル・デニスが先発に加わった。

 

前半

 

ポゼッション時はCB2枚-FB+カゼミロ-フレッジ,ブルーノ-前3枚の2-3-2-3になり、フルバックが1つ中に入った事でセンターバックから幅を取るウインガーへのパスコースが確保しやすくなりました。そして守備時はボールサイドと反対側のアタッカーが中央まで絞り狭いスペースへ相手を誘導する。

 

また、エリクセンとリチャでごちゃ混ぜになっていた左からのビルドアップの始動に関してもフレッジには関与させず、ピッチの広い範囲を自由に動き回らせて持ち前の心肺機能を活かす事が出来た。

 改善点としては両フルバックのオフ・ザ・ボールのパターンが少なかった所やガルナチョのドリブル、ワン=ビサカのボールプレー及びパスレンジの狭さといった継続的な個人の課題が挙げられますが、基本的には良い内容だったのではないでしょうか。

 

一方、ギブス=ホワイトが1stlegで負傷しこのゲームの直前にはラインナップに入っていたリンガードもウォーミングアップ中の怪我で起用出来なくなる等トラブルの多いフォレストは一戦目の終盤同様ミラー配置で臨んだ。

 

ただ、スイッチを入れるギブス=ホワイト不在の影響は思っていたよりも大きく、ブレナン・ジョンソンの個くらいしか有力な攻撃パターンが無い事で押し込まれる時間が増える。そしてネコ・ウィリアムズはPKになっていても不思議ではないプレーを少なくとも2つ犯すなど対人の脆さが見え隠れ。

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ホームチームが3点のセーフティーリード(1戦目に0-3で勝利)という状況なので淡々と時間が進んでいくこの試合。もしかすると前半1番のイベントはワン=ビサカのユニフォームの9が剥がれていた事かもしれません。

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アディショナルタイム直前にはルーズボールにいち早く反応したカゼミロのダイレクトクロスにヴェフホルストが身体を捻りながら頭で合わせてシュートを放つも、ポスト直撃で惜しくも得点ならず、ゴールレスのまま前半を折り返す。

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後半

 

ユナイテッドが動いたのは60分過ぎ、一気に3枚を入れ替えてリストにはジェイドン・サンチョの名前も含まれてしました。よく戻ってきてくれた!!

 

更にその直後にはフォレストも選手交代、ラインナップは以下のように変化した。

 

注目したいのはサンチョがRWではなく真ん中に入り、ブルーノを右サイドへ移動させたこと。これはドニー・ファン・デ・ベークやクリスティアン・エリクセンの長期離脱で手薄なトップ下の人員に対し、狭い位置でのプレーが得意なサンチョがプランBとしてハマって欲しいというテン・ハフの願いも込められているかもしれない。

 

実際にラッシュフォード,マルシャル,ブルーノ,サンチョのカルテットの破壊力は魅力的で、カゼミロのパスカット→素早いマルシャルへの縦パスから始まった1点目のカウンターで4人がなだれ込む姿は圧巻。

 

更に、先制点から僅か3分後にはブルーノのアウトサイドクロスをゴールラインギリギリでラッシュフォードが折り返し、最後は無人のゴールにフレッジが軽く押し込んで2点目。

 

相手のロングキックをハーフウェーライン付近で収め、そこから丁寧にボールを繋ぎ一度も失う事無くフィニッシュまで持って行った非常に内容の濃い得点。また、見た瞬間に感じた通りブルーノのキックはポルトガルが誇る魔術師、リカルド・クアレスマのトリベーラ(Trivela)から学んだものらしい。

 

終盤のユナイテッドは更なる秘策としてリンデロフのアンカーを実戦で見せてきましたが、こちらは試されるような場面が殆ど無かったので不明な点が多い。

 ただ、質の高い中長距離のキックを持っていて、更に指揮官が語るようにユナイテッド加入前にはホールディングMFとしての経験もあるので、中盤起用でサポートの入り方,9スムーズなターン,身体の向きの細かい作り替えといった関連するスキル向上すればCBとしてのプレーにも活きてくる。

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そして、カップ戦の主戦GKを務めるヒートンもスローインやセットプレー後の被カウンターからの失点危機をセーブするなど役目を果たしてくれました。

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データ

 

Standard

 

ボールポゼッション74%にパスの数も600越え、そして被シュートも5つに抑え、コントロール出来たと評してもいい90分。

 

30分足らずの出場でビッグチャンスクリエイト2回のラッシュフォードは流石の一言。

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ここしばらくの交代策を見ても、負荷のかかっている選手はダロト不在で替えが効かないワン=ビサカ以外順番に途中交代させているので、厳しい日程ですがこれ以上の故障者を出さない為のマネジメントは出来ていると思います。

 

 

あとがき


エリクセンの所にそのままサビツァーを起用する未来を想像していましたが、フレッジがチームバランスの面でかなり良い形でハマったように見えたので中盤構成はこれがファーストチョイスになるかもしれない。

 

また、ヴァランはフランス代表からの引退を表明。

ポゼッションでのボールプレー及び味方へのサポートが飛躍的に良くなり、いよいよコンプリートDFと言って差し支えない状態にあるので正にこれからが全盛期。

これからもよろしくお願いします!

 

 

【 #FPL 22/23 】Gameweek21 波に乗る三笘と共に

 

恐らく半数以上の方がキャプテンに指定しているであろうハーランドがハットトリックを達成した事で跳ね上がった全体平均。天邪鬼な私も三笘さんの貢献で74Ptsまでポイントを伸ばす事が出来た。

 

 

Gameweek20はこちら


【 #FPL 22/23 】Gameweek20 軸にした選手の大活躍で高得点獲得



 

 

 

スカッド

 

 

Gameweek19でカンセロに関して私見を書きましたが、マーケット終盤になってバイエルンへのローンが決まりましたね。

 

ラッシュフォード,ブルーノ,トリッピアー,ハーランド,ケインの5本柱に加えて最高のタイミングで三笘を手にしましたが、こうしてまた頭を悩ませる問題が出てきた……

 

クラブ

(スタメン)
マンチェスター・ユナイテッド:ラッシュフォード、ブルーノ
ニューカッスル:トリッピアー、アルミロン
フラム:レノ、ペレイラ
マンチェスター・シティ:ハーランド
トッテナム:ケイン
ブライトン:三笘
リーズ:ストライク
アストン・ヴィラ:キャッシュ

(リザーブ)
ダニー・ウォード、マルシャル、カンセロ、ベン・ホワイト

 

IN:三笘薫
OUT:ヨアヌ・ウィサ

 

入れ替えの理由としてはブライトンの欠けていたストライカーというピースにエヴァン・ファーガソンがハマっていよいよチームが完成に差し掛かっている点と、三笘の特筆すべきチャンスクリエイト関連スタッツの優秀さ。

 

いきなりあのようなスーパーゴールを決めるとまでは想像できていませんでした。

 

 

対戦カード

(自チームスタメンのみ)

レスターvsブライトン
 ↪2-2ドロー

サウサンプトンvsアストン・ヴィラ
 ↪0-1アストン・ヴィラ勝利

クリスタル・パレスvsニューカッスル
 ↪0-0ドロー

リーズvsブレントフォード
 ↪0-0ドロー

マンチェスター・シティvsウルブス
 ↪3-0マンチェスター・シティ勝利

アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド
 ↪3-2アーセナル勝利

フラムvsトッテナム
 ↪0-1トッテナム勝利

 

 

【Mitomagic】遂にはボックス外からのミドルシュートまでモノにした三笘

 

 レスター戦ではゴールへ向かい斜めに持ち運んでペナルティボックス角で内へ切り返し、更に間を置かず横方向に少し大きめにボールを流すと最後はファーポストから巻いてくるような右足のカーブキックでゴールマウス上部に突き刺し今季リーグ戦4点目をマーク。

 

2023年2月1日現在、三笘はリーグ戦で通算15本のシュートを記録し、うち4回のチャンスを得点に結びつけているが、その殆どがボックス内の左半分~中央に偏っている。

 

そんな中で今回決めた20m超のミドルシュートの価値は単なる1ゴールではない。三笘にバイタルエリアでボールを持たせるとボックス内外問わず失点に直結すると強烈に印象付け、対応する相手がリトリートではなく身体を投げ出してくる可能性が上昇しドリブルやラストパスがより活きるようになったと考えている。

参照:

Kaoru Mitoma | Brighton | xG | Shot Map | Goal stats | Understat.com

 

逆足ウインガーのお手本のようなゴールを決めて見せた三笘はFPLでも正に今最もホットな選手の1人で、Gameweek22で2試合が予定されているマン・ユナイテッドの3人に次ぐ4番目、実質一番補強されている選手といっても過言ではない。

 

また、この試合の後に行われたリバプールとのFAカップ4回戦ではまたも魔法のような驚愕の得点を挙げている。いよいよ手がつけらない怪物の域に突入か。

 

 

【展望】冬移籍の救世主は現れるか?

 

近年では19/20シーズンのブルーノ・フェルナンデス、21/22シーズンのキーラン・トリッピアーのように冬のマーケットで加入してから直ぐにチームを劇的に強くする選手というのがプレミアリーグでも度々出現しています。

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2023年冬の移籍市場はジョアン・フェリックスに始まり、デッドラインデーに取引を纏めたエンツォ・フェルナンデスに至るまでおよそ総額€330Mを投じたチェルシーの大暴れにばかり目が行ってしまいますが、掘り出し物はこの中にいるのでしょうか。

 

契約期間を異例の長期に設定する事で単年辺りの移籍金の減価償却を抑えるというFFPの抜け穴を突いたトッド・ベーリー。

 

減価償却について

最も使われる定額法は〈 (取得原価-残存価額)/耐用年数 〉で計算しますが、無形固定資産に分類されるサッカー選手の移籍金支出の場合は残存価額をゼロとして計算され、耐用年数には契約年数が当てられる。つまり、同じ€100Mの移籍金だとしても契約年数が4年なら€25M、10年ならば€10Mと契約期間が長くなればなるほど1年辺りの減価償却費は低く抑えられる

 

しかしながらチームスポーツの皮を被った個人競技であるベースボール(ベーリーはLAドジャースのオーナーも務めている)とは違い、より密接な関係性構築が必要なフットボールにおいては個の資質が優れた選手を集めたとしても必ずしも結果が伴う訳では無いので、この大型補強でむしろチームバランスが悪化する恐れもある。

 

前置きが長くなりましたが、PSGからウルブスに加入したパブロ・サラビア。

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サッスオーロからチェリーズへローンで加わったハメドジュニオール・トラオレ(アマドの兄)

 

今後の爆発が無いか個人的に注目しているのはこの辺りの選手です。

後、ムドリクは今すぐにとは言いませんが来季以降ネイマールアザールのような止めるのに苦労するアタッカーになるかも。

 

 

あとがき

 

考えているのはマルシャル→誰か、カンセロ→ルーク・ショーの2人替え。

今後も見据えて翌々節、Gameweek23で2試合予定のアーセナル,マン・シティから獲得する事になりそう。

 

 

 

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FPL-記事一覧

【 #MUNREA 】Magnificent!! カゼミロが味方にシュートのお手本を示す

※22/23 FAカップ4回戦

マンチェスター・ユナイテッドvsレディング戦の記事です。

 

悉くシュートがゴールマウスを捉えない最初の45分にはヒヤヒヤさせられましたが、そんなチームの救世主になったのはカゼミロでした。

 正直レディングの守備は枚数も強度も足りておらず、本来ならば大量得点で勝たねばならない試合であったものの、3列目の選手が全ゴールに絡むという結果に関しては良かったと思います。

 

 

 

 

【Match Review】

 

Starting lineup

 

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
6 L.Martínez, 17 Fred, 19 Varane, 22 Heaton, 28 Pellistri, 33 B.Williams, 36 Elanga, 49 Garnacho, 73 Mainoo

レディング
6 S.Dann, 7 S.Long, 11 Y.Méïté, 15 F.Azeez, 18 Guinness-Walker, 19 T.Fornah, 21 Bouzanis, 27 S.Mbengue, 36 M.Craig

 

 

前半

 

チャンピオンシップの直近5試合で1勝、ストーク戦では4失点と状態の良くないレディングはCBを3枚起用し後ろに枚数を多くして試合に臨む。ただ、ビルドアップに不安のあるユナイテッドの悪いところが全くでないような守備のやり方で効果的とは思えず、更に最終ラインに容易くギャップを作られてしまうので、キツイ言い方をすればこれで前半失点しなかったのはただひたすらユナイテッドのゴール前での判断能力不足に救われた結果に過ぎない。

 

ターゲットマンを2枚使っている事もあってボール奪取後はロングボールをそこ目掛けて蹴ってくる事が多く、これに関してはマグワイアとリンデロフで明暗が分かれた。とはいえ競り合った後のセカンドボールはホームチームがしっかり回収出来ていたので危険な場面には至らず。

 

右45度からの左足のキックは中々枠を捉えられなかったアントニー。しかし対面のババ・ラーマンに対しては正対した状態からドリブル,パスで選択肢を絞らせず、オフ・ザ・ボールでも背後を奪って終始優位に進めており、中でもこのアウトサイドのパスは彼のターニングポイントになるかもしれないプレー。

 

35分のユナイテッドは相手ゴールキックをマイボールにしたところから空洞化した中盤のスペースにカゼミロが入ってアントニーの斜めのパスを引き出す。カゼミロのラストパスを狙ったボールは相手CB マッキンタイアの足に当たって大きく跳ね上がり、一番早く反応したヴェフホルストは左サイドのラッシュフォードにボールを通すと最後は生え抜き10番のヘディングシュートがゴールラインを越えた。

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しかし、マッキンタイアのボールタッチが意図的なクリアではなくディフレクションによるものと判断されてオフサイドの反則が適用されてしまう。

 当事者になったヴェフホルストは右サイドのコンビネーションから生まれたカゼミロのクロスで決定機を迎えるが速いボールに合わせきれずシュートはGK範囲内。

 

 

15本のシュートを放ちながらオンターゲット2、アディショナルタイムには高く打ち上げた相手のクリアを弾き返せなかった所からクロスを許し、中でボールに対応したマラシアも自陣ゴールを向いた状態で中途半端な対応から相手に決定機を献上する危険なプレーも。

 

 

後半

 

53分、センターサークルでボールの奪い合いになると、タッチが乱れたキャロルはボールの前に身体を入れたエリクセンに対し後ろからカニばさみのような危険なタックル

 何とこれにはカードが出ていない。この12分後には退場するキャロルだが、もっと早くピッチを去るべきだった事はまず間違いない。エリクセンの方は57分にフレッジと交代しており、このプレーでトラブルを抱えたと見られている。

 

54分のユナイテッド。

ワン=ビサカが斜めに走る事でババを釣り、フリーになった大外のアントニーエリクセンがサイドチェンジを通すと、アントニーは横方向にワンタッチ入れて相手を半歩ずらして4人の選手の間を抜く絶妙なスルーパス。意図を理解していたカゼミロがチャンネル(CB間)を突いてゴール前でシュート体制に入ると、キーパーのポジショニングを見て冷静にループシュートで上を抜いて先制!

 エリクセンの精密なキック、アントニー個人戦術とワン=ビサカ、カゼミロのオフ・ザ・ボール。それぞれの良いプレーが積み重なった結果遂に得点に至る。

 

さて、1得点目も十分優れたゴールだったカゼミロだが、更に圧巻だったのはこのミドルシュート

 相手DFの頭を掠めて軌道が変化しているとはいえ、時折見せるロケットのようなパスにも表れているように足を開いてコースを狙った蹴り方でこの弾道とボールスピードを両立しているキック力が何より素晴らしい。これでアシストが付くフレッジは得をした気分かも。

 

先述のように10分足らずの間で危険なファウルを3度行い、とうとうカゼミロに対するレイトタックルで2枚目のイエローを提示されたキャロル。この3つ目に至ってはカゼミロがボールを手放した後にスライディングを始めており、ユナイテッドの選手を怪我させる意図があったのかと疑わざるを得ない位に稚拙で醜悪なプレー。

 

 

 

11on10になった直後にはいきなり相手ボックス内でチャンスを作り、ワン=ビサカのクロスが防がれた後のコーナーキック,ショートリスタートから最後はフレッジが踵で巧みにボールをニアに構えたGKの股の間にコントロールし3点目。

 

セーフティーリードに到達したホームチーム。しかしWBにポジションを変えたイアダムがタッチライン際で1on1に勝ってCKを獲得すると、交代出場のエンベングがヘディングシュートを決めて2点差へ逆戻り。

 

 

55分辺りから目まぐるしく展開が動いたこの試合、75分までに両チーム5枚の交代カードを使い切り、最終的な配置は以下のようになった。


失点したとはいえ、前に急ぎすぎなければ何処かで数的優位が生まれるのでゆっくりゲームを終わらせにかかりたいユナイテッドだったが、兎に角結果が欲しい交代で入った選手はボールロストからカウンターを喰らう危険性がある形でも縦に仕掛けていくのでトランジション合戦になってしまう。

 

そんな中で17歳のメイヌーの落ち着きは異彩を放っており、ボールプレーにおいては元々持っている柔らかいボールコントロールを含め一番若い彼が最も安心して見ていられるという何とも不思議な光景が広がっていました。

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終盤、タッチラインを割るボールを追いかけた際にリンデロフが足を痛めたような仕草を見せた事は気がかりですが失点を1に留めて3-1で試合終了。ユナイテッドはFAカップラウンド16へ駒を進めています。

 

 

データ

 

Standard

 

端的に言えばアーセナル戦をひっくり返したような内容。

レディングも足を引っ張っていたキャロルが消え、ホイレットに代わりイアダムがCBからWBへスライドすると個の力で勝負できるようになり、ペースを落ち着かせられないユナイテッドを尻目にカウンターやセットプレーで得点チャンスを作り出せるように。

 

600本以上のパスを記録しポゼッション8割弱、シュート25本という一方的スタッツで3得点しか奪えなかった事に関してはやや不満が残る。

 

 

xG

 

 

markstats算出のゴール期待値はマンチェスター・ユナイテッド3.26、レディング0.75とおおよそ実際のスコア通りの内容。

 

5-3-2(3-5-2)でFW2枚がビルドアップにプレスをかける相手に対し、そもそもターゲットマンタイプ×2で機動力に欠けていた事もありますが、片方のフルバックセントラルMFの何れかが下がり後ろ3枚で安定して組み立てる事が出来たので、リンデロフ,マグワイアにとってはかなり御しやすいゲームだったと思います。

 

また、自身のシュートチャンスは悉く外れたものの、内に切り込んでからのハーフスペースへのパスでアシストを記録したアントニーは個人的に評価している。

 

あとがき

 

キャロルのダーティーなタックルで負傷したエリクセンは松葉杖が必要な状態。

 

復帰にどの程度を要するかはまだ分かっていませんが、数週間以上の離脱となる場合にはフレッジ-カゼミロで凌ぐのか或いは緊急補強や下部からの抜擢を行うのかどうか。

個人的に後半から出場したメイヌーの時間を作る落ち着きのあるプレーには好感を抱いているので、トップチームの戦力構想に加えられるか本格的に見極める為にも次のカラバオカップ準決勝 2ndlegでは彼を最初から使ってほしい。

 

 

【 #CarabaoCup 】敵地3得点! ラッシュフォードは単騎突破から怪物級のゴールを奪う。

※22/23 EFLカップ 準決勝1stleg

ノッティンガム・フォレストvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

ヨーロッパリーグFAカップ、そしてカラバオカップと3つのトーナメント全てでまだ勝ち残っているユナイテッドは中2日,中3日での試合が続く厳しい日程となっていますが、この勝利によって2月1日の2ndlegはある程度主力に休養を与える事が出来そう。

 

 

 

 

【Match Review】

 

 

Starting lineup

 

ベンチ入りフォレスト
3 S.Cook, 5 O.Mangala, 7 N.Williams, 8 Colback, 11 Lingard, 12 J.Smith, 14 L.O'Brien, 25 E.Dennis, 30 W.Boly 

マンチェスター・ユナイテッド
17 Fred, 19 Varane, 22 Heaton, 28 Pellistri, 33 B.Williams, 36 Elanga, 39 McTominay, 49 Garnacho, 73 Mainoo

 

 

前半

 

開始僅か6分、フォレストが高い位置でのスローインからボールを失い、逆に自分たちのスローインになった所からカウンター開始。後述する配置上のギャップでノンプレッシャーになっていたラッシュフォードがボールを持ち運び、フロイラーとウォーラルが被る瞬間に2人の間を抜いて中央へ侵入すると、左足インフロントでニアを狙いそのまま独力で得点を生み出した。

  これぞ理不尽! 1人で複数枚のマークを突破できる個人能力は拮抗した試合で違いを生む大きな要素でもあるので、今後も状態を維持して欲しいところだ。

 

 

さて、得点の1つの要因としてフォレストのシステムを挙げたが、彼らは新加入のダニーロを底に置いた4-3-1-2のダイアモンドでゲームに入った。これはブルーノ,エリクセン,カゼミロを自由にさせない為の対策だったと考えられるが、ワイドにボールが入った際にセントラルMFがスライドするのか或いはフルバックが一列上がって対応するのか瞬時に判断しなければならない。

 

しかし得点シーンではオーリエが前線のプレッシングに参加し、空いた背後のスペースを誰もケアする事が出来ずにラッシュフォードのマークが消え、更にその後カバーに入ったフロイラーとCBのウォーラルがどちらもサイドに釣られた事でゴール前に広大なスペースが生まれてしまった。

 また、このシステムはアンカーの両脇や左右のセントラルとCB間などにポケットが生まれやすい為、守る際は全体を圧縮してコンパクトに対峙する意識が普段以上に重要。しかしながら強力なアタッカーをサイドに配置するユナイテッドに対しどうしてもここからズレが発生する。

 

先制後もヴェフホルストが起点になる中央からの連携や、相手の背後でボールを受けてシュートに持っていくアントニーなど攻撃はパターンも精度も非常に良い部分が多かったユナイテッド。

 ただ、ブルーノの自陣でのリスキーなヒールパスやデヘアの味方との呼吸が合わないビルドアップなど見過ごす事の出来ないプレーもいくつか存在している。

 

23分、ブルーノからラッシュフォードにフィードが届き、切り返してからファーサイドにグラウンダーのパスを試みたがこれをDFラインに吸収されていたダニーロインターセプト。ワン=ビサカの後ろでフリーになっていたギブス=ホワイトに縦パスが入ると、フォレストのNo.10は一気に加速してバイタルエリアまでキャリー。そしてペナルティボックス角でその時を待っていたFWのサリッジに後を任せるとファーポストを狙ったシュートは見事ゴールネットに吸い込まれるが、僅かにラインを出ていてオフサイドで得点は無効となった。

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3人を前に残したフォレストに対しユナイテッドはCB2枚しか後方におらず、後から振り返るとワン=ビサカとカゼミロのセカンドラインがもう少し下がって味方のパスコースにはなりつつもギブス=ホワイトをケアしなければいけない場面だったのだろう。

 組織として崩された場面はそれほど無かったがその後もブレナンとギブス=ホワイトにはボックス近辺まで侵入される危ないシーンを複数作られている。

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良い変化としてはアントニーのハーフスペースでのプレーに改善が見られた事。ポケットに入り半身で前を向ける状態でパスを引き出したり、背負って受けてもこれまでと違い寄せ切られる前に斜め後ろに逃げながらボールをキープ出来ていた。決定機を決めきれなかった事こそ残念ではあるが、継続出来れば選手としての幅は格段に広がるはず。

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アディショナルタイム直前にはデヘアのミドルレンジのパスをアントニーがトラップし、パスを貰ったカゼミロが相手のタックルを弾き飛ばしながらアタッキングサードまで運ぶと、共に持ち上がってリターンを受けたアントニーボレーシュートはGKがセーブするがリバウンドをヴェフホルストがきっちり詰めて0‐2。正に上述した変化の典型例とも言える見事な攻撃。

 

 

後半

 

後半のホームチームはスカルパがワイドに開くようになり、ダニーロのアンカーは継続で4-1-4-1にシステムを変えたように見えた。これによってフロイラー,スカルパにかかっていた負担も減り、特に守備への忙殺から解放された後者は持ち前のボールプレーを発揮するシーンが増加。

 

53分、斜めに仕掛けボックス内に侵入したアントニーからマイナスのパスを受けたエリクセンクロスバーに直撃。前・前・前という選手の多いユナイテッドの主力メンバーの中で横や後ろの味方をしっかり使う事が出来る彼の良いところが出たプレー。

 

70分過ぎまでに全ての交代カードを使い切ったフォレスト。

 最終的にはミラー配置になったが、純粋にプレーだけを見るとダニーロを下げてコルバックを入れた理由が特に思いつかないので正直助かった所もある。また、途中から入ったリンガードに関しては前半のスカッドならばもう少し貢献出来るのではないかと庇いたくなる気持ちも無くはありませんが、最近の言動やプレーを見ていると心身共になにか問題を抱えているように見えてしまう。

 

注目のペリストリ。順足サイドでの縦突破からスピードと精度を兼ね添えたクロスとライバルにはない部分をアピール。そして、この直前にフレッジが右足で蹴ったロングボールの質が信じられないくらい素晴らしかったので、忘れないようにそちらに関してもここで言及しておきたい。

 

ダメ押しゴールはコルバックの脇でカゼミロからパスを貰い、1タッチ目で中央のスペースに抜け出したブルーノのスルーパスから。

 ペリストリはタッチが乱れシュートに移行出来なかったが、相手のクリアが失敗した所をエランガが収め最後は上がってきたブルーノ自身のダイレクトショット。

 

ドルトムントへのローンの噂が絶えないエランガ。試合が詰まるここからを考えておくと、このアシストにも現れているようにエゴをコントロールできるチームプレイヤーなのでスカッドに残しておきたい所ですが、出場機会の少なさで成長が阻害されてしまっている面も否定できないので、レンタルされた場合は1段も2段も大きくなってクラブに戻ってきて欲しい。

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90/180を終えユナイテッドは3点リード。余裕を持って本拠地オールド・トラッフォードに戻る2戦目はユース組やリザーブの選手を見極めるいい機会になりそう。

 

 

データ

 

Standard

 

MF-DFライン間で簡単にボールを入れられ続ける時間も多く、67%のポゼッションやスコア程コントロール出来た試合では無かったという事が分かりやすく反映されているスタッツ。

 

フォレストは今後もこの4-3-1-2でリーグ戦を戦う事になると予想していますが、サイドの守備を整える事が出来れば前線のカウンターは十分に通用しそうなので後半戦に向けて楽しみなチーム。ただ、夏にあれだけ補強しながらコルバックが出場している怪我人の多さとセンターラインの脆弱さに関しては出来れば冬の市場が開いている内に補強したいところでしょう。

 

因みにこの試合のヴェフホルストはパス成功100%(20/20)とターゲットマンとして100点のパフォーマンス。遂に得点も生まれ、怪我がちなマルシャルからポジションを奪う未来も十分ある気がしてきました。

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xG

 

 

markstats算出のゴール期待値はフォレスト0.72,マン・ユナイテッド1.73。

ゲーム開始から一度も相手に上回られる事無く90分を終え、リチャ,リンデロフの両CBからエリクセンへのパスネットワークが安定していた事もこの結果をもたらした理由の1つだと思われます。

 

シュートの位置は右のボックス内に集中しており、ラッシュフォードの個人技以外にもアントニーのよりゴールに近い場所での攻撃貢献に一定のメドが立った事もチームとしては良い傾向。元々枠の外からカーブを掛けてファーポストを狙う左足のキックは光るものを持っていますから、そこに持ち込むまでのパターンを増やし精度を向上させればドリブラー色の強い現在からレオ・メッシやモハメド・サラーのような得点王争いに参加できるInside Forwardに進化を遂げられるかも。

 

あとがき

 

アウェイでの1stlegにスコア差をつけて勝利出来た事で、オールド・トラッフォード開催の2ndlegはメンバーを落として臨める余裕が生まれました。

 

補強の噂に一喜一憂するライバルクラブ達が羨ましくもあるマーケット終盤、ローンプレイヤーで良いのでRBとDMのせめて一方(欲を言えばCFもあと1人)にポゼッションフットボールの経験が豊富,或いは適性の高い選手が欲しいのが本音。

 

誰か1人欠けただけで全てが狂う事象をカゼミロ不在のアーセナル戦で痛いほど味わっているので、ユナイテッド贔屓の皆さんも同じ想いを抱ているのではないでしょうか。

 

 

【 #PremierLeague 】チェルシーから学ぶ選手登録枠の盲点

 

今回は制度自体の存在意義や改善策を問うのではなく、現時点で一憶8千万ユーロに迫る金額を市場につぎ込むチェルシーを題材にし、あくまで今起きている事象をそのまま観察しています。

 

 

イングリッシュプレミアリーグの選手登録に関する主な規則は以下

①シニア選手の登録上限は25人

 ↪うち17人まで外国人選手の登録が認められる
 ↪残り(最大8人)はホームグロウンプレイヤーで無ければならない

 

②U-21の選手は無制限に登録する事が出来る

 (22/23シーズンの場合は2001年1月1日以降の生まれ)

 

③ホームグロウン

 ↪21歳までに3シーズンFAに加盟するクラブでプレーしていた選手
 (国籍や出身は問われず、仮にイギリス国籍所持者であったとしても現トッテナムのエリック・ダイア―のように外国のクラブで育った選手は対象外)

 

これに加え外国籍の選手は労働許可証発行の条件をクリアする必要がありますが、注目すべきなのは②のU-21枠について。

 

本来はクラブアカデミー出身の選手に道を作る為のルールであると考えられますが、早熟化の進む現代フットボールにおいて21歳という年齢は既に少なくない実戦経験を積んだ一流の選手が多数含まれる基準。

 

例えばスリーライオンズで既に20を越えるキャップ数を記録し、移籍市場の度に噂が飛び交うジュード・ベリンガムがプレミアリーグにやってきた場合、彼は2003年生まれなので24/25シーズンまでこの資格を有する事となります。

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他にも、昨年のワールドカップで大会最優秀若手選手に選ばれたアルゼンチンのエンツォ・フェルナンデスは満年齢では22歳ですが、2001年1月17日生まれなので今季にイングランドへ上陸した場合U-21の対象下に。

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これらを踏まえた上で今冬のチェルシーの補強を見ていくと

ジョアン・フェリックス(1999年11月10日生まれ)
 ↪半シーズンのレンタル Loan fee:€11M

 

ミハイロ・ムドリク(2001年1月5日生まれ)
 ↪完全移籍 推定€70M

 

ベノワ・バディアシル(2001年3月26日生まれ)
 ↪完全移籍 推定€38M

ノニ・マドゥエケ(2002年3月10日生まれ)
 ↪完全移籍 推定€33M

 

ダヴィド・ダトロ・フォファナ(2002年12月22日生まれ)
 ↪完全移籍 推定€12M

 

アンドレイ・サントス(2004年5月3日生まれ)
 ↪完全移籍 推定€12.5M

 

現時点までに6人の選手を外部から獲得しているものの、シニア登録が必要なのはアトレティコ・マドリーからドライローンで獲得したフェリックスただ1人。今後2000年12月31日までに生まれた選手を登録する場合には枠の調整が必要となるが、マーケット開幕前の時点でシニア登録枠には1つ空きがあったので、今は全員がプレミアリーグでのプレーが可能な状態。

 

これが欧州コンペティションになると登録のルールが少し異なり、無制限に追加出来るBリストの対象は「15歳の誕生日からUEFA主催大会の登録日までに2年以上連続して当該クラブに所属した選手」とより厳しい条件が設定されるのでこうはいかないのだが、プレミアリーグのみを考える場合、現状の仕組みではU-21の選手を毎シーズン入れ替えていく事で過剰にも見える潤沢なスカッドを組むことが出来ます。

 

なお、ムドリクとバディアシルは来季からU-21の対象外となるので、少なくともシーズン終了後には2人以上の選手放出があるのは確定的。ローンバック,或いはユースからのトップチーム昇格や外部からの補強を考えれば更に多く外に出される可能性も高いので、ハキム・ツィエクを筆頭に現体制で燻っている選手が移籍する場合、相場より大幅に安価で取引が纏まるのではないかと予想している。

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【 #ARSMUN 】最終盤に勝ち越しを許す。点差以上に開きがある完成度の差

※22/23 イングリッシュプレミアリーグ

アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。


万全のスカッドで臨む事が出来なかった事に対する言い訳をしたい気持ちもありますが、それでも復調,或いは変化の兆しがあると期待をした何人かの選手に関して本質的な部分が全く変わっていなかったのだと思い知らされた90分。

 

 

 

 

【Match Review】

 

カゼミロがイエローカード累積5枚で出場停止、更にマルシャルとダロトも間に合わず主力メンバーを複数欠く中で挑む事に。

 

Starting lineup

 

ベンチ入りアーセナル
3 Tierney, 10 Smith Rowe, 16 R.Holding, 18 冨安健洋, 19 Trossard, 21 F.Vieira, 23 Lokonga, 27 Marquinhos, 30 M.Turner

マンチェスター・ユナイテッド
2 Lindelöf, 5 Maguire, 12 Malacia, 17 Fred, 22 Heaton, 28 Pellistri, 36 Elanga, 49 Garnacho, 73 Mainoo

 

 

前半


本来はポゼッションを標榜するマンチェスター・ユナイテッドですが、成熟度の差や起用したラインナップなどから必然的に守りから入る展開となり、奪った後は過去の直接対決からも1on1で優勢なラッシュフォードvsベン・ホワイトの所に早めにボールを入れてカウンター。

 

アーセナルはエンケティアがヴァラン、サカがリチャを見ながらユナイテッドのビルドアップにプレッシャーをかけ、以前より良くなったとは言えデヘアが1つ飛ばしてフルバックセントラルMFに質の高いボールを供給出来ず、更に出しどころが限定されてしまうファーストタッチの悪さもあって前進に苦労する展開が続く。

 

アントニーとワン=ビサカの内と外の関係、組み立て時のマクトミネイのポジショニング等右サイドがユニットとして機能せず。比較的守備の柔さがあるジンチェンコ対面という事もあってアントニーのドリブルは普段より通用していたものの、相変わらず1人で2人3人を抜いてゴールして見せろと言わんばかりの環境なのでやはり苦しい。

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ただ、先制したのはユナイテッドでした。

相手のパスをカットしたラッシュフォードはブルーノにボールを預け(もしかすると跳ね返りが偶然そうなったのかもしれないが)、リターンを貰うと疑似エラシコのような鋭い切り返しでトーマスを突破。そのままゴールまで25m以上ある場所からニアへパンチショットをお見舞いし球足の速さでGKもお手上げ状態。

 ただただ驚くしかない、シンプルに凄い。

 

リードを奪った後の試合運びですが、結論から言えばお粗末なミスで自らの首を絞めてしまう事に。 

 

右はサカのドリブル、左は3,4人の絡むコンビネーションからハーフスペースに走り込むジャカと両サイドからボックス内に侵入されるユナイテッド。しばらくは最後の所でシュートコースを制限し、直接身体に当ててブロックもしながら耐えていたものの、ジャカの精密なクロスボールにエンケティアがDFの前を取ってノンプレッシャーでヘディングシュートを打ちアーセナルが得点。

 

クロスが放たれる前の時点でワン=ビサカは完全にエンケティアを見失っており、更にその前、ウーデゴールがボールを保持するシーンで斜め後ろに相手がいる事を確認したにもかかわらず、ポジション修正を怠ったディフェンダーとして犯してはならない致命的な失敗。このようなインテリジェンスの面において彼は求められる水準を下回っており、いくら特筆すべき対ドリブルの強さやスライディングを持っていても評価できない最大の理由と言える。

 

連続スタメンとなったヴェフホルスト、役割上楔を受けて起点になるプレーが多く、ゴール前のシーンが少ない事から点取り屋としての評価はまだ保留だが、チームプレイヤーとして見た時にはこの試合でも十分に合格点。何より守備面で計算が立つことが個人的に最も嬉しい要素。

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後半

 

明らかに修正が必要であったラッシュフォード対策としてアルテタはベン・ホワイトを下げて冨安投入。対人の強さ、スピード面でより優れている選手が出てきた事で前半程個で違いを生み出せなくなったが、それでも最も可能性のある選手である事に変わりは無かった。

 

アーセナルの変更点は選手交代だけではなく、ワイドの選手がボールを受けた際に縦ではなく横にボールを持ち運ぶ回数が増加。横方向にドリブルしてから中央のトーマスに戻し、彼がダイレクトで反対側のサイドに展開するという手法はある程度の再現性を伴った崩し。

 また、マンツーマンベースのユナイテッドとしては、サイドから剥がされて空いたスペースを使われやすくなるのでその面においても嫌な変化です。

 

なお、53分のホームチームはサカの突き刺さるようなファーへのシュートで勝ち越しますが、この失点シーンに関してはラッシュフォードの時と同じく打った方を褒めるしかない。

 

ここまで殆どユナイテッドの批判ばかりなのですが、何とも不思議な力に守られているかのような試合展開で59分にはエリクセンのゴールに向かう軌道のCKに対しラムズデールと冨安が被ってクリア出来ず、こぼれ球をリチャが飛び込みながらボールの上ではなく下にミートし、ヘディングながらチップキックのような弾道でゴールに吸い込まれる技ありのシュートで同点!

  オープンプレー以外の所でゴールを期待できるようになると、不利な状況でもこのように強引に流れを持って来られるようになります。年末から得点が増えているセットプレーの改善は良い傾向。

 

エリクセンに関しては、次のような推測を立てています。

基本的に我慢が効かずアンカーポジションに入って攻守のバランスを取る事が苦手なマクトミネイやフレッジとのユニットを組む場合、気が利くエリクセンがその分野まで行わざるを得ないがために運動量と脳処理の両面でオーバーワークになりがち。66分のゴール前でのウーデゴールの決定機までの展開が正にその典型例ではないでしょうか。

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それ以外にもウーデゴールを見なければいけないシーンが多く、エリクセン自身のコンディションが万全で無いにしろそもそも彼が本領発揮し辛い環境になってしまっていた

 

そして試合後に多くの波紋を生んでいるこのパンチング。

もしかすると真上に上がりながら複雑な回転がかかっていて見た目以上にキャッチし辛いボールだったのかもしれませんが、クリアするにしろせめてボックス外までは飛ばして貰わなければどうにもなりません。 最初の失点も彼のパスが明らかに相手に限定されている所に正直に出したところから始まっており、90分を通し誤った判断を下すケースが目についた。

 

アディショナルタイム直前の失点に関してはマクトミネイが楽をしようとした分のしっぺ返し。ゴール前ならまだしもミドルゾーンで安易に滑ってギャンブルを行い、ボールに届かなかった結果アーセナルに左サイドでトロサール-ジンチェンコvsワン=ビサカ 2on1のチャンスが舞い込むと、最後は折り返しに合わせたウーデゴールのキックに対し直前でワンタッチを入れたエンケティア。

 (スライディングするなら、触れる可能性が若干ありそうなマイナスのクロスの所で飛び込んで欲しかった)

 

 

データ

 

Standard

 

今思えば、25本も相手のシュートを許しよく3失点で済んだものだと感心します。連勝中はフィフティフィフティの局面で幸運も多かったりと実力以上に結果が伴っていたのかもしれません。

 

実際には右サイドの縦関係やペースを落として攻める際のバリエーションの無さ、そしてゲーム終盤の守備といった課題をそのまま放置していたので、ここでお灸を据えられた事でより付け入る隙の無いチームに成長する機会が与えられたと捉えたい。

 

唯一ポジティブに捉える事が出来る要素はオンターゲット/シュート数が優秀なところくらいでしょうか。

 

 

xG

 

参照:

Arsenal 3 - 2 Manchester United (January 22 2023) | EPL | 2022/2023 | xG | Understat.com

 

これでよく2点奪う事が出来たなと感心したくもなる圧倒的な期待値の差。ハッキリ言ってお話にならない位頻繁にボックス内まで侵入されており、カゼミロの圧倒的な守備範囲をそのままマクトミネイに求めたのが失敗だった。

 

更にエリクセンもW杯後の試合では早い時間に交代されるケースが多くなっているように90分戦い切るスタミナで不安を抱えていて、元より守備強度はDMとしては低い方に相当する事から、ラッシュフォードの前残り(戦略的だと思います)から始まる守備のズレを含めこれではアーセナルを止めるに十分では無かったという事でしょう。

 

 

あとがき

 

サー・アレックス・ファーガソンアーセン・ヴェンゲル、共に長い年月チームを率いた名伯楽が去った後に長いトンネルの中にあったライバルチームの1つがこのようにプレミアの優勝争いに戻ってきた事に関し、歯がゆい悔しさの一方でユナイテッドもテン・ハフの元で改善を続けていけばそう遠くない未来に栄冠に手が届くのではないかと希望を抱く部分もあります。

 

そんな中で挑む次の試合はノッティンガム・フォレストとのリーグカップ準決勝。

既にBIG6が全て敗退しており、16/17シーズン以来のタイトル獲得となればチームの大きな財産になる事は間違いありません。メンバー起用に関してはある程度コンディションを考慮してもらいたい所ですが、自信と誇りを取り戻す為にも全力で行くはず。

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前回優勝した2016-2017シーズンの画像

 

 

【 #FPL 22/23 】Gameweek20 軸にした選手の大活躍で高得点獲得

 

アベレージから+19Pts、それでも心象としては満足よりも不満が勝ったGameweekで原因はディフェンダーの選出が良くないところに尽きます。

 

 

Gameweek19はこちら


【 #FPL 22/23 】Gameweek19 Man United&Fulham軸で期待通りの結果

 

 

 

 

スカッド

 

 

ユナイテッドに全幅の信頼を置いているスカッドなので、マルシャルの怪我がちさにはヒヤヒヤさせられていますが今回は残り2人が素晴らしい貢献でした。

 一方でバックスは3人で11Pts、それもほぼトリッピア―頼りですからここが改善されないと折角のチャンスを活かしきれない。

 

 

クラブ

(スタメン)
マンチェスター・ユナイテッド:ブルーノ、ラッシュフォード、マルシャル
マンチェスター・シティ:カンセロ、ハーランド
ニューカッスル:トリッピアー、アルミロン
トッテナム:ケイン
ブレントフォード:ウィサ
レスター:ダニー・ウォード
リーズ:ストライク

(リザーブ)
レノ、ペレイラ、キャッシュ、ベン・ホワイト

 

IN:ヨアヌ・ウィサ
OUT:クリスティアン・プリシッチ

 

故障者をそのまま入れておくわけにもいかないので比較的好調のビーズからウィサを選出。しかしながらより安価で活躍の見込めるあの日本人選手に近く替える予定。

 

対戦カード

 

 

今が買い時? リーグ屈指のプレイメイカーが本領発揮

 

 

昨年12月31日大晦日のウルブス戦から今に至るまで4試合連続でゴールorアシストで直接的に得点に関与しているブルーノ。クリスティアーノ・ロナウド加入後は彼への尊敬が強すぎたのか、セカンドストライカーとしてのゴールへの嗅覚よりもミドルサードでの組み立てやチャンス創出のパスが目立ち持ち味を発揮し切れていないようにも見えていました。

 

そんな中、ロナウドが半ば造反に近い形でクラブを去ると可能性の薄いアーリークロスがチーム全体で減少し、現在CFを務めるマルシャルはボールを受けてタメを作るのがかなり上達しているのでセントラルMFの脇やチャンネル(CB間)といった狭いスペースをパス&ムーブで突破するブルーノの得意なパターンをより多く作れるようになった。

 

ファンタジーフットボールで周りを突き放す為に必要な事はまだ見つかっていない高得点が期待できる選手を常に掘り出していく見極める能力。そういった意味で、選出率が5%を切っていて且つゲーム内価格も£10.0Mを下回る、実績からすればお得なブルーノはまさにうってつけの存在でしょう。

 

 

FPLの勢力図にも大きく影響を与える同リーグ間の移籍

 

 

リーグ前半、リバプール相手にハットトリック達成など非常に好調だったベルギー代表アタッカー レアンドロ・トロサール。しかしながらカタールから戻ってくると三笘薫やエヴァン・ファーガソンの台頭、更に練習参加を拒否し移籍希望を公言するなどブライトンでのキャリアは終焉を迎えようとしていました。

 

そんなトロサールはロンドン勢を中心に争奪戦の様相を呈しているとの報道が盛んでしたが、決まってみればアーセナルが支払った移籍金は€24M(Transfermarktによれば)と同リーグ間の取引にしてはかなり安価。

 移籍に際し所属チームへ見せた態度を考えると精神面でトラブルの種になる可能性もありそうな気がしますが、あの類いの行動は本人ではなくエージェントを始め周りからの入れ知恵でさせられている場合もあるので現時点では何とも言えない。

 

 

それはさておき今後のFPLにおけるトロサールという選手の扱いですが、ガブリエウ・ジェズスが離脱中のNo.9として計算されているのか、それとも便利屋的なサブとして考えられているのかをまずは見極める必要があるでしょう。

 

現状アーセナルでCFのファーストチョイスになっているのはエディ・エンケティア。

本質的にはボックスストライカーで、1トップで起用されても頻繁に左へ流れるトロサールとはプレースタイルの大きく異なる。この取引の前にはミハイロ・ムドリク(直前でチェルシーにジャックされた)を熱心に追っていた事を考えると、指揮官ミケル・アルテタはどの局面でも仕事が出来るパラメータの安定して高い選手を求めていると推測する事が出来ます。

 

この傾向は本来のレギュラー ジェズスのプレーを見ても明らかであり、私個人の意見としてはジェズスがカムバックするまではそれなりに出場機会が与えられるのではないかと予想しています。ただ、それがファンタジーフットボールでのポイントに繋がるかどうかは全く別の話で、現在の所彼をチームに加えるつもりはありません。

(アーセナルのMF登録で考えるとウーデゴールやサカが鉄板過ぎるのでそういう意味でも優先順位は下がる)

 

あとがき

三笘、君に決めた!

遠くないうちに価値が上がるだろうという勘定+更に成績を伸ばして欲しいという期待も込めて。

 

 

早速とんでもないゴラッソがうまれましたね👏

あれが出来ればなぁという見ている側の期待を直ぐに実現してみせる成長度,修正力の高さは率直に羨ましい。

 

 

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FPL-記事一覧

 

 

【 #CRYMUN 】遠い遠い2点目、終盤の失点で連勝ストップ……

※22/23 イングリッシュプレミアリーグ

クリスタル・パレスvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。



リーグ戦の連勝は5でストップ。出来ればアーセナルとの試合まで記録を継続したまま最高の精神状態で臨みたかった所ですが、それを実現するには得点チャンスでの落ち着きが足りていませんでした。

 

 

 

 

【Match Review】

 

Starting lineup

 

ベンチ入りクリスタル・パレス
2 J.Ward, 4 Milivojević, 5 Tomkins, 9 J.Ayew, 10 Eze, 15 Schlupp, 21 Johnstone, 44 Riedewald, 77 D.Ozoh

マンチェスター・ユナイテッド
2 Lindelöf, 5 Maguire, 12 Malacia, 17 Fred, 22 Heaton, 28 Pellistri, 36 Elanga, 39 McTominay, 49 Garnacho

 

 

前半

結論から言うと、4-2-3-1同士のミラーマッチで一番前にターゲットマンを置く点や前線の流動性など、似ている所の多い試合でした。

 

クリスタル・パレスはクリス・リチャーズ-グエイという非常に若いCBユニットを起用し、スピードのある選手なのでカバー範囲も広く、その分だけフルバックは平均して高めの位置を取る事が多くなる。とはいえクラインもミッチェルも配球能力の高い選手ではなく、がむしゃらに上下動を繰り返すタイプなので彼らの攻撃面に関してアウェイチームとしては特に苦しめられる事も無かった。

 

新加入のヴェフホルストもダイレクトプレーを多用しその中継役になる事が求められる今の需要にしっかりと応え、守備でもしっかりとコースを制限しながらタッチライン際に誘導してくれるのでこれが最初の出場機会とは思えない位にフィットしていた印象。   

マルシャルと比べると楔を捌いた後にドリブルで仕掛ける力は無いものの、ヴェフホルストは体格の分更に懐が深くサイドから彼に一度当ててその落としを中盤の選手が受けるシンプルなレイオフ(3人目の攻撃)は今後も安定した武器になるでしょう。

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イーグルスが前に人数をかけてくる事もあってカウンターからアタッキングサードを陥れる所までは再現性のある形で出来ていましたが、然程ブロックが堅い訳でもないにも関わらずフィニッシュの部分は性急で精度が伴わず。一方のホームチームも奪った後は早めにDF裏のスペース目掛けてロブボールを蹴ってくるものの、ユナイテッド守備陣が悉く弾き返しその後のルーズボールも回収できず攻撃の形を作ることが出来ません。

 

リサンドロ・マルティネスは15分を少し越えた辺りで浮いたボールに競りに行った際、マテタの肘打ちを瞼の上に喰らって出血したものの、黒いバンデージを巻いてピッチに復帰しその後も持ち前のファイティングスピリッツは何ら変わらず。心強い。

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前半の失点危機はザハにワンタッチで右サイドから斜めに侵入され、縦パスを受けたエドゥアールのキックがゴールマウス左上を捉えた40分のシーン。DFが前にいるのでデヘアはインパクトの瞬間まで動かずに我慢して冷静に片手でセービング。

 

ピンチの後にはチャンスとばかりに、アディショナルタイム直前には左サイドでボールを繋ぎ、幅を取るラッシュフォードに相手RBクラインが釣られ、更にヴェフホルストがCBを引き寄せた事で左のハーフスペースに広大なポケットを空けている所を見逃さなかったエリクセンは10番とのワンツーでフリーになると、丁寧な折り返しのキックをゴール前に入れて最後はブルーノがワントラップの後ゆったりとシュート体制に入り強烈な右足で先制!

  3人のマークを吸い寄せたヴェフホルストのピッチ上での存在感。やはり2m近い選手が前線にいるとDFとしては警戒せざるを得ない。

 

 

後半

 

ハーフタイムの選手交代は両クラブ共に行わず。

クリスタル・パレスは機能していなかったマテタに早々に見切りをつけてエベレチ・エゼを投入。エゼは低めでボールを保持する際に降りてきて受け手になり、テクニカルな選手でキープ力も高いのでフィールプレイヤー全体が押し上がる時間を作る事が出来る。更にオリーセのマークが緩む相乗効果もあったので、この交代が1つの分岐点になった感がある。

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70分前後で両チーム2枚の選手を入れ替え、配置は以下のように変化した。

 

ブルーノRWには賛否両論あるが、彼が右に移動した後にプレスの指示役やボールの供給源になれる選手が現状見当たらない(個人的に守備面ではフレッジが一番いいと思う)事を踏まえると結果的にマイナスが勝っているように見える。交代要員を見ると守り切るというより2点目を狙い行ったのが明らかなので、結果的にはそれが叶わなかったのがこの試合の最大の失敗という事になるのだろう。

 

そして、最悪な事に自陣でのボールロストからの流れでカバーリングに入っていたカゼミロが戦略的ファウルで止めざるを得ないシーンを作られてシーズン5枚目のイエローカードを提示されてしまった。これでアーセナルとの上位対決は彼抜きで戦わなければいけない状況に。

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80分台に入ってエリクセンに替えてフレッジ、中盤の空洞化対策の交代策を行うも、その彼がボールを弾き返せなかった所から与えたファウルでオリーセにとんでもないフリーキックを決められて痛恨の同点弾。

 

クロスバーに当たってからラインを割っているのでGKはノーチャンスに近いが、よく見ると壁の設定(左からカゼミロフレッジ,ガルナチョ)やファウルがあった地点より何mも前に置かれたボールの位置など煮え切らない要素もあり、マン・シティに勝った喜びも半減する最悪のドロー決着。

 

せめてもの救いは相手の勝ち越しゴールになりそうな危機をワン=ビサカが得意の後ろから伸びてくるスライディングで阻止したこと。これは1ゴールを奪うのと等しい位に価値のあるプレーでした。

 

データ

 

Standard

 

シュート数は2:3の割合で勝っていながらオンターゲットの数でクリスタル・パレスに及ばなかったユナイテッド。この試合では15本中7本をペナルティボックス外から放っており、個別のシーンを振り返るともっとゴールに近づく事が出来たケースも多く、単なるフィニッシュワークの問題に留まらずプレー選択という意味でも焦りなのか連勝から生まれていた心の隙なのか良くないモノが表面化してしまった。

 

更に後半はパスのズレやトランジションの緩さも目立ち、カゼミロのイエローカード累積及びアーセナルとの大一番に使用不可という危惧していた問題もこれのツケを支払わされた形だ。

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xG

 

参照:

Crystal Palace 1 - 1 Manchester United (January 19 2023) | EPL | 2022/2023 | xG | Understat.com

 

デヘアのスーパーセーブが目立った試合でしたが、あくまでシュートの位置やシチュエーションを基に算出される通常のxGではその印象とは異なり、イーグルスのゴール期待値を0.41と低い水準に抑える事が出来ていたユナイテッド。

 

逆に自分たちの期待値は10分のラッシュフォードのシュート(入っていたとしてもオフサイド)や、後半ATのCKからゴール前でフリーになったカゼミロのチャンスを入れて1.39なので攻撃面ではかなり物足りなさの残る内容。

 ここまで連続ゴールが続いていたラッシュフォードも、味方を使えば決定機になりそうな場面でドリブルを試みボールロストに終わるシーン等悪い意味での欲が出ていた印象を受ける。テン・ハフも嘆いていたが2点目が本当に遠かった……

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あとがき

 

いきなりマン・シティとアーセナルの間にエリザベス女王崩御の影響で延期されたゲームを挿入してきたプレミアリーグ側に思わず愚痴りたくもなる試合。

 

翌日のシティ - トッテナムで前者が勝利したので2位浮上はならず。一方で4位以上を守るという意味では1試合消化の多い相手に対し現時点で勝ち点6のリードが生まれたので来季のCL圏は一歩近づいたでしょう。

 

日本時間で日曜深夜、1月23日午前1:30キックオフ予定の首位アーセナル戦は優勝戦線に生き残る為のラストチャンスになりそうなので、メンバー的にはこちらの方が不利ですが何としても勝利してもらいたい。

 

 

【 #MUNMCI 】Manchester is RED! ダービーを制しリーグ5連勝

※22/23 イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsマンチェスター・シティ戦の記事です。



 

 

 

 

【Match Review】

 

試合前日にはヴァウト・ヴェフホルスト獲得合意がアナウンスされた。

 

マルシャルのコンディション維持、或いはスタメンが絶対的なものでは無いとある程度の危機感を促すうえでもいい補強になってくれることを願っている。

 

Starting lineup

 

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
2 Lindelöf, 5 Maguire, 6 L.Martínez, 21 Antony, 22 Heaton, 36 Elanga, 39 McTominay, 49 Garnacho, 73 Mainoo

マンチェスター・シティ
4 K.Phillips, 8 Gündoğan, 10 Grealish, 14 Laporte, 18 S.Ortega, 19 J.Álvarez, 21 S.Gómez, 80 C.Palmer, 82 R.Lewis

 

 

前半


思い出したくもない6失点大敗の前回対戦から3ヶ月半、ユナイテッドはサイドのマークを薄くする代わりに相手の中盤逆三角形へのパスコースを3+1で完全に消してシティの攻撃を機能不全に追いやる事に成功。サイドで1on1を作られて脅威になり得るのがマフレズくらいだったのもこの大胆な守り方を行えた理由かもしれない。

 

最後方まで戻してからデヘア→マルシャルへのフィードで始まった9分の攻撃に代表されるようにプレス回避の練度もあの頃とは比較にならない位に改善され、強みである奪ってからの縦に速いカウンターはペップのチーム相手にも十分に通用。

 アウェイチームは嘗てのような近い距離感からの連動性が無く、例えばハーランドが中盤まで降りてビルドアップをサポートしたり、アカンジやアケにパスを出した後前に上がってMFに入るような動きをされていた場合は、マークの管理が難しくなってここまで守備がバチっとハマらなかった可能性も高い。

 

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フィニッシュワークでラッシュフォードが振るわなかったのでゴールこそ奪えずにいたものの、前半だけでユナイテッドは2度のビッグチャンスを作った。特に34分のブルーノ→ラッシュフォードへの対角線のロングパスは味方DFが2人戻っているにもかかわらず、相手GKエデルソンが不用意にボックス外に飛び出した事もあってオープンゴールの状況に。

 

この試合のシティは1度しか選手交代を行わないが、唯一下げられたフォーデンのタッチ数は15回程度で、ハーランドに至っては前半一桁と前回ハットトリックを決められた因縁の2名に関しては完全にゲームから除外する事が出来た。

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後半

 

ユナイテッドはハーフタイムでマルシャルを下げてアントニー投入。ベースとなる戦い方は変えなかったが、ラッシュフォードが前半の残り5分というところで脚を痛めた事やアントニーのCFが空回りして攻守両面で質が低下し、更にシティが斜めの動きを増やし選手間の距離を近づけた等の変化もあって良くない時間が続いてしまった。

 

60分の失点はRWのマフレズにボールが入った所からフレッジとマラシアが外に引っ張られ、そこからフリーになったデ・ブライネにボールが入り折り返しのクロスにグリーリッシュのヘッド。このレベルでは一瞬の緩みが致命傷になる

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ビハインド後はブルーノがフォルスナイン、アントニーが右に移動して低い位置までグリーリッシュやカンセロをケアするようになって守備面では改善が見られた。更にエリクセンを下げてガルナチョをすると、ラッシュフォードをCFにして守備負担を減らしつつ、アジリティのあるガルナチョを走らせる形で再びカウンターを繰り出せるように。

 

79分、デヘアのアンダースローから攻撃を始めたユナイテッド。ワン=ビサカが独特のドリブルで2枚のマークを剥がし前にいるカゼミロへボールを渡すと、カゼミロのスルーパスにブルーノがダイレクトで合わせて同点!!

 

一見するとオフサイドポジションにいるラッシュフォードがプレーに関与しているようにも見えたが、ラッシュフォードがボールに触れていなかったりや追走するアカンジがパスに追いつかない距離にいると判断された事、そしてカゼミロのキックに対しブルーノと"同時に反応"している事などを考慮されてゴールが認められたようだ。

 

イマイチ要領を得ない所もあるオフサイドの話はFAやPGMOLに任せるとして、個人的に気になったのはエデルソンのポジショニング。前半の場面もそうだが、ボックス外でボールを処理する意欲が高すぎて裏目を引いているケースが多い。

(意欲が低い事もかつてのデヘアがそうだがそれはそれで問題である)

それほど離れていない距離で味方が戻っていた状況を考えれば後ろに下がりながら少しでもシュートへの反応時間を増やすべきだっただろう。

 

怒りの収まらないライバルをよそに、降って湧いたゴールで勢いに乗るユナイテッドはクロスボールを弾いた所からカウンター始動。ブルーノのパスが左サイドのガルナチョへ通ると、ゴール前を狙ったキックは一度アカンジにブロックされるが、こぼれ球を再度蹴り込んで最後はラッシュフォードがエデルソンの股下を抜く。

  よく見ると完全にボールウォッチャ―になってしまっているアカンジ。マンチェスター・ユナイテッドのファンを公言していた事もあって以前から注目していた選手だが、ドイツ時代含め時折完全に集中力が切れているようなプレーが飛び出す印象が強い。

 

終盤、ボックス内に入られる事はあってもまともにシュートは打たせず、ハーランドの決定機もカゼミロが後ろから足を伸ばして直前で凌ぎ切ったユナイテッド。

白熱のゲームはそのまま2-1でホームチームが勝利しこれでオールド・トラッフォードでは公式戦10連勝!!!

 

 

データ

 

Standard

 

マン・シティのビルドアップに対しやや距離を取り、DF-MFの間に4~5人の選手を固めて特にデ・ブライネやベルナルド・シウバへのパスコースを徹底的に封鎖したエリック・テン・ハフ。

 

初めからポゼッションを放棄しているので支配率の差に関しては特に悲観する必要もなく、寧ろ前回22本のシュートを許した相手に僅か5本で抑えた戦いぶりを称えたくなるスタッツです。

 むしろユナイテッドとしては後2点入っていても不思議では無いチャンスを作っていたので完全にしてやったりといった感じ。

 

 

 

xG

 

参照:

Manchester United 2 - 1 Manchester City (January 14 2023) | EPL | 2022/2023 | xG | Understat.com

 

マン・シティ相手でしたが被xG1.00以下の記録を継続、失点シーンで外の選手に釣られデ・ブライネのスペースを空けてしまった以外はほとんど完璧な守備だったのではないでしょうか。

 

攻撃面に関してはラッシュフォードが前半の決定機を逃した事でより厳しい戦いになった感もありましたが、それでも結果的にチームの決勝点を記録している辺りが流石は赤い悪魔の背番号10を背負う男。

 

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また、途中出場から勝ち越し弾をお膳立てしたガルナチョはマンチェスター・ダービーにおける最年少アシスト(18歳と197日)で、リーグ戦215分間の出場で1G2A、およそ72分に1度のペースで得点関与している計算となる。

 

 

あとがき


今回のユナイテッドの守り方はシティ対策として他クラブも挙って真似してくると思っています。ハーランドの得点力は災害級の脅威ですが、供給源を断ってしまえば自分でドリブル突破をするタイプの選手では無いので試合から消す事が出来る。デブライネも本領を発揮するのは密集ではなくスペースがあるシチュエーションなので、兎に角スペースを潰し続ける事が重要だと改めて気づかされた1戦。

 

さて、今後は延期分のクリスタル・パレス戦を挟んでアーセナルとの上位対決も待ち構えています。しばらく敵地への遠征が続くので連勝は難しいかもしれませんが、今の調子なら夢を見てみたくなる。

 

 

【 #FPL 22/23 】Gameweek19 Man United&Fulham軸で期待通りの結果

 

マンチェスター・ユナイテッドとフラムはリーグ再開後これで4連勝。彼らの勢いを信じてかなり偏った編成を組みましたが、今回はそれが成功を引き寄せてくれました。

 

Gameweek18はこちら


【 #FPL 22/23 】Gameweek18 たかが1分されど1分、ボーナスの分かれ目



 

 

 

スカッド

 

 

2試合入っていたチェルシー、フラムの選手は合計で20Pts。プリシッチが1試合目で大きな怪我を負ってしまったものの、レノとペレイラのフラム勢はチームの好調さの象徴たる内容でよくやってくれました。

 そしてキャプテン指定のラッシュフォードはゴールを継続し、ケインも2ゴール1アシスト。アベレージから+24というのは出来すぎなくらい良い結果

 

 

クラブ

(スタメン)
マンチェスター・ユナイテッド:ブルーノ、ラッシュフォード、マルシャル
フラム:レノ、ペレイラ
マンチェスター・シティ:ハーランド
ニューカッスル:トリッピアー
トッテナム:ケイン
チェルシー:プリシッチ
アストン・ヴィラ:キャッシュ
リーズ:ストライク

(リザーブ)
ダニー・ウォード、アルミロン、ベン・ホワイト、カンセロ

 

IN:パスカス・ストライク、クリスティアン・プリシッチ
OUT:イヴァン・ペリシッチレアンドロ・トロサール

 

Free Transfer枠が2つあったのでテコ入れ。当初はマルシャルを他クラブのFWに替えて代わりにルーク・ショーを入れようとも思いましたが、最終的には今Gameweekで2試合あるチェルシーからプリシッチを選択し完全に裏目

 

対戦カード

(自チームスタメンのみ)

アーセナルvsニューカッスル
 ↪0-0ドロー

レスターvsフラム
 ↪0-1フラム勝利

マンチェスター・ユナイテッドvsボーンマス
 ↪3-0マンチェスター・ユナイテッド勝利

アストン・ヴィラvsウルブス
 ↪1-1ドロー

クリスタル・パレスvsトッテナム
 ↪0-4トッテナム勝利

チェルシーvsマンチェスター・シティ
 ↪0-1マンチェスター・シティ勝利

フラムvsチェルシー
 ↪2-1フラム勝利

 

 

【Fulham】もうヨーヨークラブとは言わせない。

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ジャン・ミカエル・セリ、ザンボ・アンギサ、アレクサンデル・ミトロビッチetc...

€100Mを越える大補強を行った18/19シーズンのような分の悪い賭けではなく、主にプレミアリーグでの実績がありながら近年出場機会を減らしている実力者に狙いを絞って堅実な補強を行った今夏のフラム。

 

ミトロビッチのいるストライカー、ベテランのティム・リームが安定しているCBに加え、スポルティングCPから推定€20Mで獲得したパリーニャ、マン・ユナイテッドから推定€9.5Mで獲得したアンドレアス・ペレイラアーセナルから嘗ての正GKベルント・レノ推定€3.6Mと格安でセンターラインの強化に成功。

 

(1-)4-2-3-1ベースのフォーメーションで中央の5か所全てに軸が出来た事が今季の安定感に繋がっていると思われ、チェルシー戦ではミトロビッチをイエローカード累積で欠いたものの代役のカルロス・ヴィニシウスがペレイラのクロスから決勝弾をマークする等チーム全体に好循環が生まれている。

 

被シュート数は下から5番目、被オンターゲット率は4割を越えるなど守備に関してはギリギリに場面も多いが、そんな中で淡々とピンチを処理し続ける守護神レノはアウェイのレスター戦では6本のシュートを防ぎ圧巻の活躍。

 

ゲーム内価格も£4.5M(2023-01-14時点)とレギュラーのGKとしては非常に安価なので個人的におススメしたい選手。選出率も2.3%と低く、今の内に抑えておけば後々ドヤ顔出来るかもしれない

 

 

取り敢えず『Cancelo』という考えが通用しなくなる未来?

 

所属チームの強さから来る無失点試合の多さと攻撃的なプレースタイルによる得点貢献が相まってファンタジープレミアリーグでは安パイも安パイ、絶対にチームに入れたい選手の1人であったマン・シティのジョアン・カンセロ。

 

しかしながらW杯を経てクラブ戦再開後の試合ではLBにアケ、RBに18歳の新鋭リコ・ルイスの両ワイドを選択されるケースが目立っており、カンセロがベンチ入りしないゲームすらも出始めている状況。

 

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特にルイスはカンセロが担っていたInverted-Wing Backの役割を然程苦にせずこなしていて、指揮官ペップ・グアルディオラ自らが『小さなラーム』と往年の名選手になぞらえて大絶賛するなど、ピッチ内での立ち位置が被る若手選手の台頭によって今年3月に29歳の誕生日を迎えるこのポルトガル代表フルバックは激しいポジション争いに再び巻き込まれる事になった。

 

現状、FPLではまだ4割以上の選出率があるが、流行に敏感なトッププレイヤーは高額な彼に見切りをつけて次の軸を探しに行っている感。どうしても守備面の課題が付きまとう選手で、ハーランド加入で根本的な戦い方が変わり選手間の距離が広くなった今のチームだと守備の1on1の弱さや時折見せる凡庸なエラーがより目立ってしまう。

 

一列前やセントラルで新たな活路を見出すのか、或いは守備面の向上でフルバックの一番手を奪還しに行くのかどちらを選ぶかは分からないが、暫くは信用できないというのが個人的な結論。

 

 

あとがき

 

うっかり忘れていて既にGameweek20の締切期限を過ぎてしまっていますが、幸いなことにチーム編成は先週末の試合後に終えていたので支障は無かった。

 

しつこくなりますがプリシッチが戦線離脱したので、彼を入れ替える以外に選択肢が無く、代わりにはホームでリバプールを撃破するなど好調でここから数試合の対戦相手にも恵まれているブレントフォードからヨアヌ・ウィサをチョイス。

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好不調の波が激しいタイプで普段なら積極的にチームに入れるタイプではありませんが、過去のベッティングの問題でトニーを起用出来ないビーズの中で彼がブレイクスルーする可能性に賭けてみることに。

 

 

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