サッカー-試合レビュー-EURO2024
ラ・ロハの愛称で親しまれるスペイン代表が4度目の優勝を飾って終幕したEURO2024 イングランドが4バックで入った事に意表を突かれたが、ショー,ウォーカーの対人守備の強さでウインガーの個人打開を封じると、中盤のマンマークも含め前半は守備が上手く機能。…
準決勝第2試合はシャビ・シモンズのゴラッソでオランダが先制したものの、メイヌーとライスが縦関係になる3-1-1-5に対してマークが噛み合わず、イングランドが主導権を握る展開となった。 ロナルド・クーマンとイングランドの因縁の意趣返しのようなPKに始ま…
スペインvsフランスの準決勝第1試合はラ・マシアの生み出した新たな怪童、ラミン・ヤマルの才能をまざまざと見せつけられる内容となり、中央からでもサイドからでもボックス内に侵入出来るスペイン代表の強さが現れた90分。
準々決勝残りの2試合が終わり、完成度の高い3バックを見せたスイスはPK戦に泣いた。 ベストな布陣を見つけられぬままタレントの質でベスト4まで来てしまったイングランドと、守備の不安定さがここにきて顕著なオランダが準決勝で相対する。
スペインvsドイツはチームとしての完成度の高い国同士の対決とあって実質的な決勝戦と目されていたが、そんな前評判通りのハイレベルな1戦に。 勝敗に強く関与したのはペドリの早々の負傷交代で出番が回ってきたダニ・オルモ。残り2試合でもチームの中核を担…
ルーマニアvsオランダはウイングの質的優位を活かしてオランダが3得点の快勝。 オーストリアvsトルコは序盤の失点で計算が狂ったとはいえGSで最も完成度の高いチームの1つだった前者がまさかの敗退で波乱の展開に。
スペイン-ドイツの勝者とぶつかる準々決勝のカードはフランス-ポルトガルに決定。 身体能力と賢さを併せ持つ選手の多いフランスに対し、ただでさえ選手層で劣る上に指揮官の不可解な采配でデバフのかかるポルトガルが勝利する未来が今のところは思いつかない…
1点ビハインドの後半アディショナルタイムにバイシクルで同点弾を決める男、ジュード・ベリンガムの主人公属性には恐れ入った。 イングランドがスロバキアに大苦戦した一方、スペインは高い攻撃力を見せて4得点で準々決勝進出。
4-4-2の守備隊形が一般的になる中でポゼッション時の形として再評価されたバック3。 今大会ではその両脇を支えるWBの役割にも新たなトレンドが現れており、その先端をはしるスイスがイタリアに完勝した事は大きな意味を持つだろう。
EURO2024のグループステージ全日程が終わり、トーナメント進出を最後に決めたのはポルトガル相手にアップセットを果たしたジョージアに。 一方、3位チームの半数に勝ち点で上回りながらグループ最下位に終わったウクライナは切符を得られず。
オランダの右サイドの守備不安を徹底的に突いたラングニックのオーストリア。3戦2勝で死の組を首位で通過し、トーナメントの山にも恵まれたのでもしかするとがあるかもしれない。
ミドルシュートで決まったゴールの多さと共に今大会で目立つのがエクストラタイムでの得点の数。 ノックアウトステージ進出をかけた第3節でも後半ATに決まったゴールで明暗が分かれたケースが複数の試合で存在する。
トルコのボーンヘッドにも助けられ、難敵になると思われた相手に対し3-0で完勝を収めたポルトガル。 ロナウドが自分の得点チャンスで味方にパスを出したという所にこの大会が持つ意味の深さが詰まっている。
守護神ルニンのエラー連発もあってルーマニアに惨敗していたウクライナだが、GKをトルビンに替える決断が吉と出た。 難敵スロバキアから逆転勝利を飾り、グループEは最終節を前に全てのチームが勝ち点3で並ぶ大混戦と化した。
『イングランド代表がつまらなすぎてヤバい』 まとめサイトの煽り文になっていそうな言葉が真っ先に思い浮かぶ程に潤沢な選手プールを全く活かせていないスリーライオンズを見ていると不思議と怒りがこみ上げてきます。
5バックのチームが多く、ボックス外からでも得点を奪える飛び道具が普段以上に重要になっている今大会だが、ドイツに関しては圧倒的なムシアラの個であっと言う間にグループステージ突破を確定させた。
グループステージ第1節の最後の2戦は魂のぶつかり合いになったトルコ-ジョージア、変わった可変システムで意表を突いたポルトガル-チェコと別の視点から楽しめる面白いゲームに。
よく見ると綻びばかりなのだが、タレント集団として評価の高いベルギー代表が敗れた事に注目が集まった大会4日目。 ルカクの持ってなさと突発的な出来事に巻き込まれるある意味での主人公体質には毎度驚かされる。
無茶に低い位置から足元で繋ごうとしてボールを奪われピンチを招くシーンが試合を問わず目立つEURO2024。 そんな中で割り切ったスタンスで連動性の高い守備とカウンター・セットプレーで勝利を狙うポーランドには一種の清々しさを覚えた
他国が羨むレベルでディフェンダーの層が厚い前大会王者イタリア 迂闊なスローインのエラーで開始30秒足らずでビハインドに陥るも前半の早い時間帯で逆転まで持って行ってその後はペースを落としながら順当に勝利を記録した。
ドイツ代表がスコットランド代表を5ゴールで粉砕した開幕戦。スコットランドはDFラインを上げるならば同時にKroosやRudigerのようなロングボールの出し手にもしっかりプレス出来る体制を仕込むべきだった。