いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

W杯予選でドイツが北マケドニアに敗戦。ところで北マケドニアって?

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

世界各地で行われたワールドカップ予選。

その中でもとりわけ注目を集めることになったこの1戦について今回は見ていこうと思います。

 

 

 

はじめに

 

サッカードイツ代表デュイスブルクにあるMSVアレナで現地時間3月31日20:45にキックオフした北マケドニアとのワールドカップ欧州予選に1vs2で敗れました。

Embed from Getty Images  

 

ドイツがホーム開催のW杯予選で敗北したのは2001年9月1日にミュンヘン・オリンピアシュタディオン(アリアンツ・アレナが完成する前のバイエルン・ミュンヘンのホームスタジアム)で行われた対イングランド代表戦以来20年ぶりという事でこのニュースは強い衝撃をもって各地に伝えられています。

 

そのイングランド戦では当時ノリに乗っていた"ワンダーボーイ"マイケル・オーウェンハットトリックなど計5失点の大敗だったのでトラウマになっている方も多いかもしれませんが、今回敗戦した北マケドニアFIFAランク65位と格下にカテゴライズされる相手だったのでショックの大きさでは20年前に負けず劣らず。

 

 

試合を振り返る

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20210401161119p:plain

 

 ベンチ入り

ドイツ:1トラップ、2 P.マックス、5 J.ター、8ムシアラ、9ヴェルナー、11 A.ユネス、12レノ、13クロスターマン、14ノイハウス、17ヴィルツ

北マケドニア:2ベイトゥライ、3アシュコフスキ、4リステフスキ、7ラデスキ、11ハサニ、12ボガティノフ、18ストヤノフスキ、19ヴェルコスキ、20スピロフスキ、22シーシュコフスキ、23イブライミ

 

前評判通りドイツが前半から主導権を握る展開が続きボール支配率はおよそ7:3の推移。

31分には左からのクロスでニャブリにゴールチャンスが訪れますがシュートはクロスバーの上を越えていきます。

Embed from Getty Images  

 

対する北マケドニアは40分にアリオスキの右サイド深い位置からのFKが脅威になりかけたくらいでほとんど得点の匂いを感じないまま前半ATに突入。

しかし、AT2分にアリオスキが今度はオープンプレイからチャンスを演出。

左のペナルティエリア角付近からサイドチェンジのロブパスをバルディに通しそのバルディはエムレ・ジャンの目の前に空いたポケットに完璧なラストパスを成立させて最後は同国のレジェンド ゴラン・パンデフが冷静にシュートを決めて先制に成功したのは北マケドニアでした。

Embed from Getty Images  

 

 

前半終了間際に先制点を許したドイツは56分にフランクフルトで大活躍中のアミン・ユネス、そして代表の次期エースとして期待されるティモ・ヴェルナーを投入し攻撃の圧力を強めます。

 

すると62分にゴレツカのパスを受けてボックス内をドリブルで崩したレロイ・サネがアリオスキに倒されPKを獲得。

Embed from Getty Images  

キッカーを務めたギュンドアンはGKが我慢しきれずに動き出すのを待って真ん中にシュートを放ってドイツは同点に追いつきますがこの試合はここから悪夢のような30分が待っていました。

 

80分にはカウンターのチャンスからティモ・ヴェルナーに最高のお膳立てパスが渡されますがクラブでも決定機を外して批判の声に晒されているこのFWは代表戦でも致命的なシュートミス。

Embed from Getty Images  

 

そして85分、左サイドからの攻撃で途中出場のマケドニア2番ベイトゥライがスペースに走りこむ5番アデミに縦パスを通し、ボックス内に侵入したアデミはシザースで対面するリュディガーの体勢を崩すと股の間を抜く見事なクロスを送り最後はエルマスがファーサイドにコントロールショットを決めて北マケドニアは再びリードに成功。

 

試合はアウェイの北マケドニアがドイツを1vs2で下して勝利

 

北マケドニアの2ゴールはいずれもドイツのCBとサイドハーフ(ウイングバック)間のマークの受け渡しの拙さを狙った計算されたプレーでした。

 

この敗戦によってドイツはW杯欧州予選3試合を終えて2勝1敗で勝ち点6。

f:id:irohasesun-fm-foot:20210401165520p:plain

全勝の首位アルメニアからは勝ち点差3、そして今回敗れた北マケドニアにも得失点差で越され現時点でプレーオフ進出圏外の3位と思わぬ足止めを食らいました。

 

動画ハイライト

 

 

 

北マケドニア?いつから国名が変わったのか

f:id:irohasesun-fm-foot:20210401173042j:plain

 

この表記を見た時に真っ先に感じた疑問はこれで、マケドニアは旧ユーゴ圏の国なのでもしかすると分裂でもしたのか?と疑いましたがそれならばニュースになっていないのはおかしいので真相を確かめてみました。

 

そもそもマケドニアという地名は古代ギリシャ時代の地理区分がもとになっていて、当時は現在のギリシャブルガリアアルバニアのそれぞれ1部分に跨る今より大きな領土が”マケドニア”と呼称されていました。

 

その後この地で建国されたマケドニア帝国はアレキサンダー大王(アレクサンドロス大王イスカンダル)が遠征に勝利し続けてペルシャ地方やインドの一部までも支配領域に加える全盛期を迎えるに至るのですが、今回の話からは脱線するので割愛。

 

 

そして、現在の北マケドニア(旧マケドニア)が国家として独立したのは1991年のことで、独立当初から古代マケドニア地方とより歴史的、民族的な継承性が強いとされるギリシャがこの名前に関して猛反発をして、一時は経済制裁までも科していました。

北マケドニアの国民の中で最も多いマケドニア人は5世紀~7世紀にこの地へやってきたスラブ人の子孫で、古代マケドニアとは関係の薄い国がその名称を使う事に不満を抱いたというのがギリシャ反発の要因だったようです。

 

そして名称に関してもEUNATOへの加盟をギリシャの強い反発によって常に遮られ続けてきたマケドニアが遂に折れるような形で国名変更に至ったというのが事の真相。

日本語表記では2020年4月1日から公式に「北マケドニア共和国」に統一されたとのことなので未だにこの変更に関して知らなかった方も多いのではないでしょうか。

 

近年のマケドニアといえばフェイクニュースの一大発信地としての悪名が轟いていましたが、西欧諸国との距離感が以前より近くなり始めている事でこの状況にも変化が生まれるかもしれませんね。

 

参考

britannicalearnjp.com

 

  

あとがき

 

過去数年の国名変更の例を見ると他にはエスワティニ(旧スワジランド)、ジョージア(旧グルジア)などがありますが、私の場合いずれのケースでも旧名称で覚えてしまっているので言い間違いのない様に気をつけなければいけないなぁと反省。

アグエロがマン・シティを今季限りで退団するとの一報を聞きサイクルの終わりを実感する

 

 

はじめに

 

マンチェスター・シティのストライカー、セルヒオ・アグエロが今夏の契約満了と共にクラブを退団する事が先日公式サイトやSNSを通じて発表されました。

www.mancity.com

 

 

シティの選手を挙げてくれと言われて真っ先に思い浮かぶのはダビド・シルバ、そしてこのセルヒオ・アグエロの2人でした。

私自身はマンチェスター・ユナイテッドのファンなので彼ら、特にダービーマッチで現役選手では最多の9ゴールを挙げて親の仇の如く活躍を繰り返した"クン"に対しては半ば恨みのような感情すら抱いたことが懐かしく感じます。

 

 

伝説になった後半アディショナルタイムの勝ち越し弾

 

彼がマンチェスター・シティの英雄になった瞬間は移籍初年度11‐12シーズンの最終節、対QPR戦でした。

 

当時プレミアリーグではマンチェスター・ユナイテッドvsマンチェスター・シティの熾烈な優勝争いが繰り広げられていて残り1試合という段階でも両チームは勝ち点差なし、得失点差で順位が決まるという大接戦。

 

最終節のキックオフは慣例通り同時開催でユナイテッドはサンダーランドとのアウェイマッチ、シティはQPRとホームで対戦。

 

前者は20分にウェイン・ルーニーのゴールで先制するとブラックキャッツのシュートを3本に抑えてそのまま0vs1で勝利。

 

対する後者は非常に苦しい試合運びとなり、39分にヤヤ・トゥレのラストパスに斜めのランでペナルティエリア内に侵入したパブロ・サバレタのシュートが幸運な形でゴールネットを揺らしまずは先制点をゲットしますが、後半開始間もない48分に強面CBジョリオン・レスコットハイボール対応を誤り奇抜な髪型で有名なジブリル・シセに同点ゴールを許してしまいます。

Embed from Getty Images  

 

55分にはかつてマンチェスター・シティの希望であったジョーイ・バートンがボールと関係ない所でカルロス・テベスと小競り合いを起こし、最後は肘打ちを行ったという判定でレッドカードを提示されこれに納得できないバートンは丁度目の前にいたアグエロに膝で攻撃を加えてピッチ上は乱闘寸前。

Embed from Getty Images  

バートンはダグアウトへ去る前にもバロテッリらと口論になるなど、そのクレイジーな一面が出た試合でもありました。

 

10人になったQPRですが彼らもライバルチームの結果次第では降格の可能性が残っている大ピンチだったので試合を諦めず、66分には左サイドのカウンターアタックから最後は攻守に走り回る汗かき役として知られていたジェイミー・マッキーがダイビングヘッドで勝ち越しゴール。

Embed from Getty Images  

 

時計の針は90分を回り残りは僅か数分のアディショナルタイムを残すのみとなり、逆転優勝には2ゴールが必要という絶望的な状況なのでシチズン(マン・シティサポーターの愛称)ですら大半の人間は諦めていたかもしれませんがここから歴史に残る大どんでん返しが幕を開けることになるのです。

 

まずは91分、シティは右サイドから攻勢をかけ、オーバーラップしてきたサバレタのクロスはQPRの選手に当たりコーナーキックのチャンス。

守備的MFのギャレス・バリーに代わって69分から途中出場していたエディン・ジェコが元シティのネダム・オヌオハのマークを外してヘディングシュートを決めて優勝に向けて一縷の望みを残します。

Embed from Getty Images  

 

同点ゴールは許したもののこのまま引き分けで試合を終えれば得失点差から残留が確定するQPRはラインを割るロングボールを蹴ってタイムアップの笛を今か今かと待ち続けますが、先述の退場騒ぎでこの試合のアディショナルタイムは5分と長めの時間がとられていて、その瞬間は唐突に訪れました。

 

 パワープレイでシティの選手がボックス内に向かっていく中ボールを受けに下がってきたセルヒオ・アグエロテベスに代わり75分からピッチに立っていた悪童マリオ・バロテッリとのワンツーを選択。

バロテッリは倒れながらもアグエロにリターンパスを渡すと”クン”はまるでそうなる事が決まっていたかのような完璧なトラップで目の前のDFを交わし、次の瞬間にはニアサイドを撃ち抜く強烈なシュートがゴールネットを揺らしていました。

 

こうしてユナイテッドを応援している身としては思わず汚い言葉を叫んでしまうような劇的な幕切れでマンチェスター・シティプレミアリーグ優勝を決めました。

 

この一戦についてはシティのYoutubeアカウントで『93:20』と銘打っていくつも動画が出ているので気になった方はそちらを見ると詳細を知ることが可能です。

 

 

 

マンチェスター・シティでの通算成績

 

2021年3月31日時点でセルヒオ・アグエロがこのクラブで残した成績は384試合出場257ゴール73アシスト。 

 

ゴール数はクラブ史上最多の数字で出場時間で割ると107分に一度得点を挙げているという極めて優秀な結果が出ました。

 

Embed from Getty Images  

以外にも得点王に輝いたのは14‐15シーズン(26ゴール)の一度だけですが、リーグ戦20ゴール以上のシーズンが6度あり二桁ゴールを達成していないのは今シーズンのみという安定感は正にプレミアリーグの顔と言っても差し支えのないものでした。

 

 

この功績を称え、クラブの会長カルドゥーン・アル・ムバラク氏は現在制作中のダビド・シルバ、ヴィンセント・コンパニとシティの躍進を支えたレジェンド2人の銅像に並ぶような形でアグエロの像も依頼した事を明らかにしています。

 

“Sergio’s contribution to Manchester City over the last 10 years cannot be overstated. His legend will be indelibly etched into the memories of everyone who loves the Club and maybe even in those who simply love football. 

 

マンチェスター・シティに対するセルヒオ(アグエロ)の過去10年間の貢献はいくら強調してもし過ぎる事はありません。彼の伝説はクラブを愛する全ての人の記憶に、そしてフットボール愛する人の記憶に深く刻まれる事になるでしょう(ニュアンス的にはシティのファンで無くともという意味が込められています)

 

カルドゥーン・アル・ムバラク氏のインタビューから抜粋

-マンチェスター・シティ公式より-

 

 まだシーズンが終わった訳ではなく、今シーズンのマンチェスター・シティは勝ち点差を見ても大分余裕のある戦い方を取れるはずなので今後彼の出場機会が増えてくる可能性は十分にあります。

水色のユニフォームを纏った”クン”を見れるのは残り僅かなのでしっかりと目に焼き付けたいと思っています。

 

因みにムバラク氏によればホームでのシーズン最終戦となるエバートン戦で彼の退団セレモニーを開く計画に着手しているとのことなので、イングランド新型コロナウイルス感染状況によってはエティハド・スタジアムに数千人のファンが集まって彼を功績を称えて新たな旅路を応援する催しが開催されるかもしれません。

 

 

移籍先の候補

 

最有力はバルセロナとの見方が強く、スペインの新聞マルカ誌も彼がバルサ加入を望んでいるのではないかという記事を出しています。

 

ただ、クラブ側が彼の加入を歓迎しているかと問われるとどうやらそうではないようで、ロナルド・クーマン監督は昨夏にも獲得を希望している報道があった元マンチェスター・ユナイテッドの7番メンフィス・デバイを最優先事項としており、更にのび太ことジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長の辞任で空席となったクラブのトップの席に2010年以来の当選を果たしたジョアン・ラポルタ新会長はアーリング・ハーランドの獲得を望んでいるという状況なのでアグエロバルサ加入は一筋縄ではいかない事が予想されます。

 

他にはチェルシーパリ・サンジェルマンユベントス、そして母国アルゼンチンのインデペンディエンテなどが彼に関心を寄せているそうですが、マルカによればアグエロラ・リーガへの復帰を望んでいるとのこと。

 

プロ野球が始まったのでテキトーに順位予想をしてみる

f:id:irohasesun-fm-foot:20210330173135p:plain

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

何故だかまるで興味が湧かず、オープン戦を数試合見たのとスポーツニュースでチラ見したくらいの状態ですが国内最大のスポーツリーグが始まったので今回はセ・パ両リーグの順位予想をしてみます。

 

今回の判断基準はだいたい野手7割投手3割くらいの塩梅。

本当にテキトーな感じなので当たるも八卦当たらぬも八卦

 

 

 

 

セ・リーグ

 

  1. 巨人
  2. 阪神
  3. DeNA
  4. 中日
  5. 広島
  6. ヤクルト

優勝予想は巨人

ウィークポイントだった外野にDeNAから昨年の打率2位で最終盤まで首位打者争いを演じた梶谷隆幸選手が加入し穴が見当たらない状況。

テームズ、スモークの外国人野手2人は活躍する可能性が然程高くないように過去数年のスタッツから予想しているものの、他球団コロナの影響で序盤戦は助っ人を起用できない状態が続くので序盤から大逃げをかましてそのまま決着する予感。

 

阪神は何といっても新人野手佐藤輝明選手のオープン戦での大活躍が光りましたが個人的には関西大学リーグで記録したデータを見るに三振の多さから不安定なシーズンを送るのではないかと予想しています。

f:id:irohasesun-fm-foot:20210330025455p:plain

それでも怪我さえ無ければ15本塁打以上を見込める長距離ヒッターである事は確かなのでHRの少ない阪神の既存の野手陣には良い補強になると思われます。

 

DeNAは外国人が最初から合流していたとすれば1つ上、うまくかみ合えば優勝もあり得ると期待していましたがチーム首脳陣の不手際なのか12球団で唯一外国人選手が現時点で1人もチームに合流出来ていません。

それでもドラフト2位ルーキー牧秀悟選手は今年のセ・リーグ新人王最有力のスター候補でバッティングを見ても三振が少なく長打も見込める選手なので彼がセカンドに年間を通して定着すればAクラス入りが現実味を帯びてきそう。

そして眠れる大砲細川成也選手も大卒ルーキーと同学年になったのでそろそろレギュラー一歩手前くらいのポジションを獲得したいところ。

 

中日DeNAの差は正直勘と好みなのでこの2球団は悩みました。

大野雄大投手が残留したのは大きい。

しかしながら主力野手の高齢化が進み、特に外野手は新外国人選手マイク・ガーバーもどちらかと言えば守備に強みがある選手で大島洋平選手が機能しなかった場合は一気に連敗街道も。

根尾昴、石川昴弥など次世代のスターを多く抱えているチーム事情なので本格的に優勝狙うのは彼らが成熟期を迎える数年後か。

 

広島トヨタ自動車からドラフト1位で獲得の栗林良吏投手をクローザー起用にした事が低評価の理由。

昨年度の投手成績のセイバー指標(fip、xfip)は低水準でリーグ下位の数字なので彼を獲得した際にはてっきり先発起用で行くのかと思いましたが佐々岡監督の選んだ道はクローザー指名。

打撃では鈴木誠也選手は間違いないですがタナ・キクは勤続疲労と年齢的な衰えからかパフォーマンスを落としているので野手も少し心もとない。

 

ヤクルトは率直に言って投打に他球団と比べて見劣りしている状況に見えるのでかなり厳しいシーズンになると想定。

外国人選手の補強は12球団でもナンバーワンだと感じますが彼らが合流する前に借金がかさみ過ぎて……というシナリオになりそうな気配。

山田村上青木の日本人野手3人の打撃は信頼できるので彼らがどこまで成績を伸ばすかが楽しみ。

 

 

パ・リーグ

 

  1. オリックス
  2. 楽天
  3. ソフトバンク
  4. 西武
  5. ロッテ
  6. 日本ハム 

優勝予想はオリックス

このチームは投手に関しては過去数年優秀な速球派を育成している実績があり、打撃陣もラオウこと杉本裕太郎選手や伏見寅威選手のように丁度30前後の長距離バッターや太田椋、紅林弦太郎両選手など若い大砲候補も揃っているのでもしかすれば今年はいけるんじゃないかという淡い期待も込めてこの位置に。

吉田正尚選手についてはもはや語るまでもなく今年も首位打者争い最有力候補。

 

楽天は何といってもマー君こと田中将大投手が8年ぶりに復帰を果たしたのが今年のプロ野球界ナンバーワンのビッグニュース。

更に大学ナンバーワン左腕早川隆久投手をも獲得できたので先発の層は球界1位と言っても過言ではないと思います。

このチームの不安要素はとにかく怪我。

茂木栄五郎選手が離脱せずにシーズンを戦いきれると仮定するならば彼らがペナントレースを制している未来が待っているかもしれない。

 

ソフトバンクをこの位置に置いた理由としては野手の、特に打撃において長打を期待できる選手が中々台頭してこない事。

栗原陵矢選手は確かに日本シリーズでの大活躍がありましたが本質的には中距離打者のように見えるのでもう一人HRバッターのニューカマーが欲しいところ。

熱男こと松田宣浩選手も今年で38歳、いつ打てなくなっても不思議ではない年齢に差し掛かっているので今オフはサードのFA選手に狙いを定めている可能性アリ。

 

西武の長所は何といっても打撃力。

昨年は山川穂高、外崎修汰両内野手の不振で大きく数字を落としていますが、新型コロナウイルスの影響による特殊な日程下という事を考慮すれば彼らは衰えや劣化ではなく一時的な不調だっただけの可能性も十分に考えられる。

酷使とも言えそうなペースで起用されてきた平井克典投手は本格的に先発転向に踏み切り、初登板となった3月28日のオリックス戦では6回無失点5奪三振と見事な活躍。

 

ロッテについては昨シーズンからの上積みが少ないように見える事、そしてソフトバンク同様HRバッターが少ない事を理由にこの位置に置きました。

本拠地ZOZOマリンスタジアム特有の吹き戻しの風の影響もありチーム戦略としてあまり長距離打者に重きを置いていないのかもしれませんが守備の影響を受けずに得点が入るというホームランだけに許された特権の恩恵にもっとあやかりたいところ。

 

日本ハムもヤクルト同様光が中々見えにくい状況。

近藤健介選手は今年も成績を残すでしょうがこの球団もやはり長打不足の懸念あり。

清宮幸太郎選手はそれこそヤクルトで4番に据わっている村上宗隆選手のような活躍を期待されていたと思いますが順風満帆なキャリアを送っているとは言えず来年には大学進学を選択した同世代がプロ野球に仲間入りを果たすので今シーズンは勝負の1年に。

MLB移籍を希望していた西川遥輝選手は残念ながら契約には至らず残留という形になりましたが今後も陰ながら応援していくつもり。

 

 

【サッカー用語】≪インナーラップ≫に強い違和感を覚える件

2023-03-30 更新

 

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

主にサイドバック(フルバック)がボールを保持しているプレイヤー(ウイングやサイドハーフの場合が多い)を外側から追い越す動きをオーバーラップと呼びます。

今回はその反対、内側のスペースに向けて追い越す動きについて。

 

 

 

アンダー派vsインナー派

f:id:irohasesun-fm-foot:20210329150100p:plain

 (ボード:TACTICALista)

 

まず結論から申し上げるとインナーラップは誤りでアンダーラップが正確な表現だと考えられます

 

これは至ってシンプルな理由でoverの対義語はunderであってinnerではないからです。

 

インナーラップ派の方々がサイドバックが外を駆け上げる動きをアウターラップと呼称しているならばある意味芯が通っているのでアリかもしれませんが"アウターラップ"で検索をしても私と同じような疑問を投げかけている方がぼちぼち出てくるだけで所謂オーバーラップ的用法でこのワードを使用しているケースは全く出てきませんでした。

 

日本のフットボール界には他にも偽SBのようにその言葉だけでは具体的な中身が分からない謎用語が溢れていますが、インナーラップに関しては完全に誤用だと思うので今からでもいいのでアンダーラップに統一しません?

 

例えば、オリンピックのニュースなどで

アンダー23日本代表のオーバーエイジには○○選手が選出されました

という文章をフットボールファンの方なら一度は見たことがあると思います。

このように他の場面では正しい使い方が出来ているにも関わらずどうしてここだけインナーラップという不思議な言葉が市民権を得たのかが本当に謎。

 

このブログを見て下さった方は"アンダーラップ"を広めて欲しい

 

Embed from Getty Images  

先日マンチェスター・ユナイテッドのトップチームでデビューを果たした"Shola Shoretire"のケースでは当初カタカナ表記はショラ・ショアタイアで現地実況もこれに近い発音をしていましたが、本人側からの訂正で現在はショラ・ショレティレに変更されています。

 

今のままインナー派閥アンダー派閥が両方存在する状況が長引くと本当にインナーラップが1つの言葉として定着してしまう危険がある(というか既にそうなりかけている現状)なのでダメージが少ない内に変えていきましょう。

 

プレーの中身云々を語る前に一番の基本である『言葉』にもっと注意を払って欲しいなというのがメディアや解説者などの方々に対していの一番に感じる事です。

湧き水のように新用語を作っていくのも別に止めはしませんが、一般には意味が伝わらない暗号のようなものになってしまっては仲間内で勝手に盛り上がるだけで終わっていまいますし既存の言葉で代用できるならばそちらを使うべきだと改めて主張しておきます。

 

 

〇〇lapの語源

 

lapという単語は元々衣服の裾、そしてそれが被さっている部分を表す言葉だったそうで、主に大腿部から膝までの部分を表すワードとして使われています。

持ち運び可能な折り畳み式のパソコンの事をラップトップと呼びますが、このラップはまさに膝上に置いて使用できるという意味でlapがあてがわれています。

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20210329172301j:plain

立体的に考えるとlapはぐるりと1周回るような筒状のエリアを指すのでそこから転じて(何かで)囲む、包み込むという意味も持つようになり、陸上トラック競技やレースなどで使われるラップはここから派生した使われ方のようです。

(参考:lap | Origin and meaning of lap by Online Etymology Dictionary)

 

因みにサランラップのラップはwrapでこちらも包むという意味があるのですが違う単語なので注意。

 

オーバーラップ(overlap)という言葉もこのlapから枝分かれした単語で〈重ねる、覆うように伸ばす〉といった使われ方をするようになり、現在では〈あるものが別のものの上に重なる事、重なっている部分や物そのもの〉を指す言葉にもなっています。

 

 

【追記】"インナーラップ" は破廉恥な意味に捉えられかねない?

 

記事を最初に投稿してから丁度2年が経過したようですが、残念ながらアンダーラップは定着する気配が無く地上波の実況・解説ですらインナーラップという謎の言葉を連呼し続ける日々が続いています。

 

フットボール解説者のベン・メイブリ―氏曰く、インナーラップという言葉を無理やり英語で表現すると"inner lap" 。lapというのはラップトップのlapで「座った時の腰からひざ頭までのももの上の部分」という意味を訳の1つとして持っていますから、『(座った状態における)ももの内側、または両脚太ももの間』という何だか変態性のある意味が出来上がってしまうらしい。

 

ふと思いついた事ですが、日本ではピッチを想像する際に縦向きの俯瞰を思い浮かべる事が多く、一方英語圏では横向きで考える、この差もinnerという言葉が市民権を得ている現状に繋がっているのかも。

 

確かに縦向きで見ていくとセンターサークルやペナルティーアークを挟む2本の脚、或いは人間の身体全体を連想出来るような気もしなくはない。深堀りしていくと信仰や価値観の違いという所から起因する間違いである可能性もあるのだろうか?

 

 

あとがき

 

カタカナ表記でラップと一括りにされる中身はlap、rap、wrapと思いつくだけでも3つの言葉に分かれていて、更に1つ1つの言葉が持つ意味を数えるととても大きな数になりそうなのでなんだか開けてはいけない箱の封印を解いたような気分。

 

他にも不思議な使われ方をしている用語があるかもしれませんがどうやら私はスタミナ切れらしいので、ここからは皆さんに任せます😇。

 

 

 

 

SNSの現状を嘆き憂いアカウントを削除したティエリ・アンリ

00年代のプレミアリーグナンバーワンストライカーで合計4度の得点王に輝いているアーセナルのレジェンド ティエリ・アンリ

 Embed from Getty Images

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20210328150442j:plain

今年の2月26日に”個人的な理由”で指揮を執っていたモントリオール・インパクトを退任したアンリですが丁度1か月後の3月26日に自身がアカウントを持つ全てのSNS(facebookinstagramtwitter)の利用を中止する事をフォロワーに発表しました。

 

Thierry Henry (@ThierryHenry) March 26, 2021

From tomorrow morning I will be removing myself from social media until the people in power are able to regulate their platforms with the same vigour and ferocity that they currently do when you infringe copyright.

"The sheer volume of racism, bullying and resulting mental torture to individuals is too toxic to ignore. There HAS to be some accountability. It is far too easy to create an account, use it to bully and harass without consequence and still remain anonymous.

"Until this changes, I will be disabling my accounts across all social platforms. I'm hoping this happens soon." 

ティエリ・アンリの投稿(アカウントは既に削除されていて現在見る事は出来ない状態なのでSkysports.comより引用) 

 

明日の朝からSNSプラットフォームが動画の権利違反や著作権侵害と同じくらい精力的な対応を人種差別、いじめなどにも行うようになるまで私はSNSから身を引きます。

それらによってもたらされる精神的苦痛は無視できない程に有害です。

簡単にアカウントを作成しいじめや嫌がらせを匿名のまま行える現状に対してSNS企業は何らかの説明責任を果たさなければいけません。

 この状況が変わるまで私は全てのSNSアカウントを無効にします。一刻も早く今の状態が改善される事を願っています。

 

 

確かにSNSではいつどんな時も何かに対する攻撃で溢れかえっており、人間の醜悪さを象徴するような一面を抱えているのでアンリの想いはよく分かります。

マンチェスター・ユナイテッドの選手でもマーカス・ラッシュフォード、アクセル・トゥアンゼベ、アンソニー・マルシャル、フレッジらが人種差別攻撃の標的になる事が何度も繰り返されてきたので無差別的な攻撃に対しては本当に腹立たしいと思っているのが正直なところ。

 

FA(イングランドサッカー協会)も2月8日にアンリと同様の意思を表明する投稿をSNSに上げていましたが特に効果があったかと言えば否。

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

この時もSNS企業はメッセージこそ出しましたがそれ以降何か変化があった訳ではなくパッと検索をかければ今でも数多の差別的・攻撃的言動がズラリと並ぶ状態。

 

 

怒りは勿論ですが疲れ果ててしまった、というのが彼の抱いている気持ちなのかもしれませんね。

最初に書いた通り”個人的事情”で指揮官を退任したアンリですがその詳しい理由はロンドンに住む家族と離れ離れになっていて更に新型コロナウイルスの影響で会う事もままならない状況が続いたのがその要因だったそうなので、只でさえ精神が疲弊しているところに誰かに対する誹謗中傷、人種差別などを目にするのはもううんざりだと感じてもおかしくないと思います。

 

〇〇疲れというのは今の時代の1つのキーワードになっていると私自身は考えていて、1人の人間が手に出来る情報量が年を追うごとに増加している中で既に許容量をオーバーしてしまった人間が多数存在しているように思えます。

ミニマリズムのように意識的に引き算をする考えが流行の兆しを見せているのもそういったストレスへの解答の1つなのかもしれません。

 

(全く関係ありませんがこのブログのデザインもminimalismを使用しています。

自分自身も無意識化ではそういった感情を抱いているかも?)

ミーガン・ラピノーのスピーチを受けて

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

今回は女子サッカー界のスターが度々言及している賃金を巡る発言、そこから転じてフットボール界の今後についても考えていこうと思います。

 

 

 

はじめに

 

アメリ女子サッカー代表でこれまでに173試合のキャップ数(Wikipedia enより)を誇りプレー以外にもその発言でこれまで幾度も注目を集めてきたミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)。

 

彼女が常々口にしているフットボール界の男女の賃金格差是正についての個人的な考えを書いていこうと思います。

 

 

給料格差は男女差ではなく1990年代の2大ビッグバンが理由だと推測される

 

メーガン・ラピノーは『Equal Pay Day』(同一賃金の日)にホワイトハウスへ同じ女子サッカー選手のマーガレット・パース(Margaret Purce)と共に招待されて給料格差についてスピーチを行っています。

 

"I've helped, along with all my teammates virtually here, one teammate literally here today, win 4 World Cup championships and 4 Olympic gold medals for the United States," Rapinoe said.

私は全てのチームメイト、そしてここにいる1人(パース)と共にアメリカに4回のワールドカップ王者、4度のオリンピック金メダルをもたらしてきました。

 

"Despite all the wins, I'm still paid less than men who do the same job that I do." 

 これだけ勝利を収めたにも関わらず、私は同じ仕事をしている男性よりも給料が低いのです。

 

She continued ... "I know there are millions of people who are marginalized by gender in the world and experience the same thing in their jobs ... and I and my teammates are here for them."  

彼女は続けます。 「世界には、性別によって疎外され、仕事で同じような経験をしている人が何百万人もいることを知っています…… そして、私とチームメイトは彼らのためにここにいます。」

 これらはスピーチの一部ですが②に関してはその通りなので特にいう事はありません。

 

今回考えてみるのは①です。

彼女はアメリ女子サッカー代表がオリンピック、ワールドカップで勝者であり続けた事を理由に自身らの待遇改善を訴えていますが男子サッカー界で給料のインフレが始まったキッカケを思い返してみて下さい。

 

影響が大きかったのは

  1. 放映権マネー
  2. ボスマン判決

どちらも1990年代の出来事でそれまでは今のような何十何百億というお金が1人の選手を巡って動くことはありませんでした。

 

放映権料が跳ね上がったキッカケは有料放送、PPVの登場です。

イングランド プレミアリーグを例に取ると1992~1997年の放映権料は1億9千100万£

そして2016~2019年には51億£と20年で26倍以上に膨れ上がっています。

(参考:TV Rights in Football - Premier League Analysis | Sports Business institute)

 

入るお金が増えればその分使える金額も増えるという事でプレミアリーグは世界で一番商業的に成功しているフットボールリーグに成長しました(貧乏クラブはますます貧乏になる、パラシュート・ペイメントと言われる放映権料の分割払いシステムが理由でプレミアリーグからチャンピオンシップに降格したチームが翌シーズンの昇格争いで大きく有利になるなど多くの問題を抱えていますが本筋とはそれるのでここでは割愛)

 

 

ボスマン判決について

  • クラブとの契約期間が終わった選手の所有権をそのクラブは主張できない
  • EU内であればEU加盟国の国籍所有者の就労が制限されない”というEU労働規約をフットボール選手にも適用すべきである

 

という主張が欧州司法裁判所に認められたこの一件がキッカケとなってクラブ間の選手保有競争はそれまでのような強引さが通用しなくなり、良い条件を提示しなければ契約切れをもって選手に出て行かれるのでトップリーグでは給与が爆発的に上昇し、それに伴って契約期間も5年、6年という長期が当たり前になり移籍金ビジネスもこの契約期間の残り部分を買い取るという形に変化を遂げています。

それに伴い100億越えの移籍金も00年代以降は目にするようになりました。

 

余談ですが、Jリーグ開設当初にジーコドゥンガストイチコフなど海外のスター選手を獲得出来たのはこれらの影響が本格的になる前というタイミングも味方していました。

 

 

女子プロリーグには興行的な魅力が足りていない?

 

男性のフットボールで給与が跳ね上がったのは上記のような背景がありましたが、果たして女性のプロフットボールではこのブレイクスルーは発生していません。

 

アメリカの女子プロリーグを例にすると

 

  1. 2001年に初のプロリーグWUSAがスタート。当初は一定の人気を獲得しMLSに負けず劣らずの支持を集めたものの興行は伸び悩み2003年スポンサーの資金提供が打ち切られてリーグ休止。
  2. 2009年そのMLSの支援でWPSと名を変え再びプロリーグ開設。新規参入と撤退を繰り返す不安定な運営でチーム数も年度によってバラバラという状況でこちらも3シーズンでリーグ休止に追い込まれる。
  3. WPSを継ぐ形でNWSLが2013年に開幕。2020シーズンは新型コロナウイルスの影響でリーグが開催されなかった為直近は2019シーズンでチーム数は9チーム。昨年はNWSLチャレンジカップと名目したカップ戦を代替として開催。

というように興っては消えのサイクルを繰り返していて近年に入りようやく安定期を迎えたばかり。

 ラピノー氏の個人的な要求は尊重するが残念ながら母体となる団体には男性のプロリーグと同等の報酬を女性プロに払う体力が無いと考えられる。

 

 

同一の賃金を求めるならば同水準の働きが要求され、上記のスピーチ②に当てはまる方々は能力的に同程度或いは上回っているにも関わらず性差によって不当な扱いを受けているケースだと考えられますが、女子プロフットボーラーは男性プロフットボーラーと比較するとやはりフィジカルの差が大きく、技術では埋まらない差(フットボールそのものだけでなく興行的魅力も)があるので心苦しいのですがこれに当てはまらないのではないでしょうか。

更に言えば9チームのリーグ戦だと試合数には限界があり、実際に2019シーズンのリーグ戦は8×3のレギュラーシーズン24試合+プレーオフと比較すると数には大きな開き。

協会側もこれには対策を打っているようで2022年からは新たにロサンゼルスに本拠地を持つAngel City FCというクラブが新規参入を果たす予定らしい。

 

 

ただ、彼女が以前主張していた代表戦の報酬についてはアメリカの男子チームと女子チームでは後者の方が人気を得ていて近年の成績も上なのは確かに事実である部分も多いので同情はします。

報酬に関しても比較する先が欧州フットボールではなくアメリMLSならばマッチ数にそれほど差が無いので分かる部分もありますが彼女の普段の発言を見ているとどうやらそういう訳でも無さそうなので判断が難しい。

 

 

因みに、プレミアリーグにはシアン・マッシ―・エリスさんという女性審判がいるのですが、彼女はオフサイドラインの見極めがリーグ内の審判でも抜きん出て上手くファンの間でも実力を高く評価されています。

Embed from Getty Images  

 

彼女が正に②の代表例では。

実際に2011年にはプレミアリーグを放送するSkysportsのコメンテーター アンドリュー・グレイとプレゼンターのリチャード・キーズが彼女に対して"女性はオフサイドラインを知らない"などと性差別的発言をしたとして番組から降ろされる事件も起きています。

 

女子フットボールの地位・魅力向上にもっと協力すべきという提言には完全に同意

 

ここまではラピノー氏の発言を否定するような文章を書いてきましたが、彼女のように発言力がある人物が問題提起をする事自体は大きな意義があると思うのでこれからもそのままでいて欲しい。(ロナウドやメッシにまで喧嘩を売って軽くあしらわれるムーブはちょっと……ですが)

今回の内容はあくまでフットボール界の構造的な理由を元に彼女の発言を考察してみただけなので特に批判的立場を取っている訳ではありません。

 

今の状態のままで報酬を上げろという実現性の低い意見ではなく女子フットボール界の地位向上、魅力UPに向けて男子フットボール界にも協力して欲しいという主張には全面的に同意します。

ボールさえあれば性別・年齢・身体的特徴などに囚われず皆で楽しめるというのがフットボールの目標の1つだと思うので女子フットボールだけでなく、フットサル、ビーチサッカーブラインドサッカーなど関連する競技全体の発展に尽力するのが体制側に求められるものだと私自身は考えています。

 

これを言うと一部の過激派がやいのやいの言う事は承知の上ですが、レギュレーションを変更してみるのはどうでしょう。

例えば女子の試合を見ていて毎度気になるゴールマウスの大きさ、そしてコートの規格の問題。

 

ふわっとした何でもないクロスのようなシュートのような軌道のハイボールをGKが処理出来ずにそのまま失点に直結するシーンが大変多いのでせめてゴールポストの高さを変更してみてはと思う事がよくあります。

ただ、草の根レベルを考えるといきなりゴールの大きさを変えるのは難しいのでまずはプロスポーツか大学辺りで試験的に導入すべきか。

 

コートの大きさを変えるのも大体同じ理由で現状は男子と同じ大きさで試合を行っていますがより試合の展開と強度を上げる為に小さい規格を導入する事を強くおすすめしたいです。

完全に同じルールでやってしまうと単純な劣化版にしかならないのでここを弄れば狭いピッチ特有、つまり女子フットボール独自の戦術が生まれ差別化を図る事も可能になるのでは。

 

または、バスケットボールのようにボールサイズを1つ小さくするのもアリ。

小学生サッカーで使っている4号ボールを使えばキックの威力も上がるので上記の変更を加えなくてもダイナミックな試合が増えるかもしれない。

 

Goal NxGn(Next Generation)2021が発表! ユナイテッドからはアマド・ディアロが19位にランクイン

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

フットボールメディア『Goal.com』が毎年選定している次世代の有望株TOP50の2021年版が3月23日に発表されました。

www.goal.com


対象は2002年1月1日以降に生まれた選手で、プロデビューの有無は問いません。

なので、既に世界中のフットボールファンから名を知られているスターもいれば未だアカデミーでプレーする未来の主力選手などその内訳は様々です。

 

 

 

選出リスト

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20210324190110j:plain

(参照:NxGn 2021:世界最高の若手ランキングTOP50 | 日本人選手もランクイン | Goal.com)

 

1位はバルセロナのアンス・ファティ。

Embed from Getty Images  

彼はラ・リーガUEFAチャンピオンズリーグの得点にまつわる最年少記録を続々と塗り替えていったワンダーキッドなので妥当な選出だと思います。

 

日本人選手ではレアル・マドリーカンテラ(下部組織)でプレーしているPIPIこと中井卓大選手が49位にランクインしています。

一見すると低い順位にも思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、すぐ下の50位イライクス・モリバは既にトップチームデビューを飾っており3月4日のラ・リーガ26節 バルセロナvsオサスナ戦で追加点となる左足のミドルシュートを決めているスター候補なので、その彼より高い順位に入ったという事実は驚きです。

そんな中井選手は先日のフベニールB(U-18相当)の試合でゴラッソ!!

 

 

クラブとして最多選出は50人中5人を輩出したオランダの名門アヤックス

30位のブライアン・ブロビーはRBライプツィヒへの加入が決まり真価を発揮する前に手放す事になりましたが、他のプレイヤーはあと数年はクラブに貢献してくれるはずなので彼らの未来は明るいですね。

近年のマンチェスター・ユナイテッドにゆかりのある選手に絞ってもティモシー・フォス=メンサー、タヒス・チョン 、ディロン・フーゲワーフと3人の有望株が10代のうちに国外移籍をしている現状でここまでワンダーキッドをトップチーム手前まで育て上げられるアヤックス

一体どんな魔法を使っているのでしょうか。

 

 

個人的に気にかけている選手はアマドを除くと5位のジュード・ベリンガムと32位のフィリップ・ステヴァノヴィッチ。

共に一時はマンチェスター・ユナイテッドへの加入が有力視された選手だったので実現はしませんでしたが今でも動向を追ってしまう。

特にステヴァノヴィッチは自身のSNSでユナイテッド移籍を匂わす投稿をして、その後ライバルのマンチェスター・シティ加入が決まったので愛憎入り交じったとまでは行きませんがかなり複雑な想いを抱いています(笑)

 

 

他にはこの企画の常連になっているモハメド・イハッターレン、ライアン・グラフェンベルフのオランダのワンダーキッド2人もそれぞれ今オフの移籍が噂されているので動向を気にかけています。

 

余談ですがFootball Managerで若手を獲得する際はこの50人から選ぶとまず間違いないと思います。

最新作のFM2021では過去作よりもワンダーキッドの移籍金が高くなり易くバーゲン価格で引き入れるのは難しくなったようですが契約切れのタイミングを上手く利用できれば10年近く主力として君臨してくれる事でしょう(賃金への不満・ビッグクラブへの移籍願望で移籍希望が提出されなければ……)

 

ユナイテッドからのランクインはアマド1人

 

今回のイングランド招集メンバーには4人のアカデミー出身者を送り込む(ラッシュフォード、ディーン・ヘンダーソン、リンガード、ジョンストン)など国内、ひいては世界でも指折りの実績を持つユナイテッドの育成組織ですが、今回のNxGnでは冬にアタランタから加わったアマド・ディアロ1人。

Embed from Getty Images  

 

昨年、一昨年はメイソン・グリーンウッドがそれぞれ3位、16位にノミネートされていましたが彼は2001年生まれなので今年からはその対象外。

 

因みに、一昨年のランキングではアマドの兄ハメドジュニオール・トラオレも第25位に入っていたので彼らは兄弟揃ってのNxGn選出となりました。

 

 

アカデミーでプレーしている選手ではショラ・ショレティレ、ハンニバル・メイブリ、ジョー・ヒューギル辺りは来年の50人に選出されていても不思議ではないポテンシャルを有していると思うのでこれからの1年で大きく才能を伸ばして欲しい。

 

参考

www.goal.com

 

www.goal.com

 

 

【レッドブルの新エース】パトソン・ダカ(Patson Daka)はプレミアリーグで通用するのか

f:id:irohasesun-fm-foot:20210325142050p:plain

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

今回は移籍マーケットの主役の1人になるかもしれないストライカーについて。

 

 

 

はじめに

 

オーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクで得点量産中のパトソン・ダカ。

Embed from Getty Images

 

このザンビア出身の若きストライカーは今シーズンオフの目玉商品(言い方は悪いですが)の1人でマンチェスターの両雄、リバプールアーセナルイングランド プレミアリーグのメガクラブが挙ってその動向に注目していると報道されています。

(ソース:https://www.thesun.co.uk/sport/football/14417620/man-utd-arsenal-daka-transfer-striker/)

 

The Sun誌はイギリスのフットボールメディア信用度のランクでは下層にカテゴリーされておりこの報道自体の信憑性はそう高くないと考えられますが、ダカの残している成績を見れば全く興味を持っていないという事も考えづらいので、今回は彼がプレミアリーグにやってきた場合どれくらいの活躍をするのか、そして既存のプレイヤーでは誰に似ているのかなどといった要素をデータを見ながら判断していこうと思います。

 

因みにダカの代理人は現役時代セビージャ、ウエストハムトッテナムなどで活躍したフレデリック・カヌーテ

Embed from Getty Images  

 

彼の顧客リストを見ていくと同郷のマリ人プレイヤーが多く、そしてそのほとんどがレッドブルグループに所属しているorいた経験を持つ選手です。

ザンビア出身のダカは国内リーグでプレーしていたところを彼に見出されてザルツブルクへの入団に繋がっているのでこの関係性も今後の移籍を巡って焦点の1つになっていきそうな気がします。

f:id:irohasesun-fm-foot:20210325172747p:plain

 (参照:12 MANagement - Player agency - Player Agents | Transfermarkt)

 

 

今シーズンの成績を振り返る

 

まだシーズン途中ですが、2020‐2021のパトソン・ダカはこの記事を書いている3月23日までに国内リーグ/カップチャンピオンズリーグ予備選&グループリーグ、ヨーロッパリーグの4コンペティションで合計31試合に出場し27ゴール8アシストの成績を残しています。

 

特にオーストリアブンデスリーガでは18試合20ゴール5アシストとリーグレベルを完全に逸脱した活躍を見せています。

これはチーム総得点の37%を超える数字で、昨シーズン同クラブに半シーズンだけ在籍していたアーリング・ハーランドに迫る活躍です。

 

 

また、ダカは両足から高精度のキックを繰り出す事が可能でPKの蹴り足を見るに右利きの選手なのですが、ゴールシーンを見ると左足の方が強烈なシュートを多く決めているくらいなのでボックス内であればどこからでも得点を奪えるパターンの豊富さも魅力。

 

 

データ

 

 

フットボールアナリストで【The Athletic】のライターでもあるTom Worville氏によればパトソン・ダカと最もデータ的特徴が近いのはインテルラウタロ・マルティネス

 

実際に私もこのsmarterscoutというデータベースに会員登録をして調べてみたところ、similar playerの項目にラウタロ・マルティネスの19‐20が2番目、20‐21が3番目に表示されたのでこれに関しては概ね正しいと言えるのでしょう。

因みに1番手は19‐20のダニー・イングス。

 

余談ですが、このsmarterscoutはこの手のサイトにしては珍しくJリーグも網羅されていて会員登録(無料版)をすれば一日5回まで選手の検索が可能なのでデータ愛好家の方は使ってみて損は無いと思います。

有料のプロorプレミアム版に登録すれば下部リーグのデータも閲覧可能。

 

上記グラフからダカの能力を推定していくと攻撃面においてはシュートの質、バリエーションにおいてプレミアリーグのFWと比べても優秀なスタッツを記録している事が伺えます。

チャンピオンズリーグでの成績は懸念材料ではありますが2010年代から今に至るまで数多くの点取り屋を輩出しているザルツブルクブランドという事を考慮すれば個人的には”買い”だと思います。

レッドブルグループのFWは新チーム移籍当初はシステムの違いで苦しむケースも多く見られていますが2年目、3年目になると本領発揮する事をOB達が身をもって示しているので、得点源が既に在籍していて近未来のエースを探しているようなクラブに行くといいのかもしれない。

 

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20210324011108p:plain

(参照:smarterscout)

 

また、同サイト内にある3Dマップを参照するとダカは中央から右サイドでのプレーを好みピッチ上の広範囲でプレーをするオールラウンダーなのでタイプ的には1トップというより2トップや3トップの両翼に高い適性を見せると思われます。

ドリブルはそれほど脅威にはなっていないので理想はロメル・ルカクとコンビを組んでいる大元のラウタロ・マルティネスのようにフィジカルの強い相棒の周りを衛星のように駆け回る役割。

 

そして守備においても平均以上の貢献が見込める選手で、同サイトが独自に採点したディフェンスの質においてはプレミアリーグ基準で61と十分な数字を残しています。

タックル数は1試合平均0.8、インターセプトは0.4回(sofascoreより)

 

空中戦に関しては身長183㎝と十分な上背があり、得意とまでは行きませんが著しく弱いという事はない筈なので1トップでロングボールを競らせるような極端な戦術を取らない限りは問題なくこなせるでしょう。

 

懸念材料はパス精度の低さでオーストリアブンデスリーガでのパス成功率はsofascoreによれば64%。

この数字をプレミアリーグにそのまま当てはめるとフィールドプレイヤーでは殆どワーストに近い数字になってしまい、リーグ間のレベル差を考慮するとパスに関してはかなり我慢を要求される気がします。

ただ、然程変わらない位置にハマーズのマイケル・アントニオやsimilar playerに挙げられていたダニー・イングス、そしてレスターのジェイミー・ヴァーディなどプレミアで実績のあるストライカーが並んでいるので得点さえ積み重ねていく事が出来れば目をつぶれるか。

 

 

総合的に見て

 

結論としてはパトソン・ダカはプレミアリーグでも一定の成績(二桁ゴール)を残す可能性が十分見込める期待株だと判断。

 

初年度から得点王争いに参戦するようなセンセーショナルな活躍は難しいと思いますが、1シーズン猶予を与えればチームのスコアラーとして幾年に渡り頼れる選手になると考えています。(これに関しては今シーズンRBライプツィヒからチェルシーに加わったティモ・ヴェルナーにも同様の事が言える)

 

マンチェスター・ユナイテッドには既にタイプの近いプレイヤーが複数いるので獲得に動くとは考えづらいですが、例えばサディオ・マネが30歳を間近に控えそろそろ後継者の選定を始めたいリバプール、アレクサンドル・ラカゼット、ピエール・エメリク・オーバメヤンが同様に年齢的に下降線を迎える事が予想されるアーセナル等は本腰を入れて彼の調査を始めているかもしれませんね。

 

 

 

サイトマップ

f:id:irohasesun-fm-foot:20210323173333p:plain

ブログを始めて半年と少し。

このブログを見ていて気付いたのが全体像が見にくいという事実

 

なのでサイトマップを作ってみました。

おいおい今更か?というツッコミは甘んじて受けたいと思いますU_U

 

*画像はバナーになっているのでクリックorタップすれば該当するジャンルに飛ぶことが可能です。

 

カテゴリー一覧

 

 

サッカー

f:id:irohasesun-fm-foot:20210322185904p:plain

 

試合やクラブの指標など、その時興味の沸いたものを書いているカテゴリーです。

主にイングランド プレミアリーグについて書いている事が多い。

 

後述するFootball Managerの縁でダービー・カウンティについても時々。

ウェイン・ルーニーがまさかこれほど早く監督になるとはブログ開設当初は思ってもいませんでした。

何とか残留争いに勝利して欲しい。

 

カンセロロールの源流を探る

 

成績浮上と予想したシーガルズは今

 

スタッツから見るワン=ビサカの変化

 

マンチェスター・ユナイテッドの失点の傾向

 

【ダービー・カウンティ】ウェイン・ルーニーが正式監督に就任。混沌のクラブの救世主となれるか

 

【来夏の人気銘柄?】下部リーグで順調にステップアップする点取り屋

 

 

試合レビュー

f:id:irohasesun-fm-foot:20210324004716p:plain

 

文字通り試合について事前予測やデータを用いてレビューしています。

殆どがマンチェスター・ユナイテッドの試合ですが、たまに他のクラブの試合を詳しく見ていたりもする。

 

xGに触れる事は多いものの、まだまだ入り口に入ったばかりなのでもっと知識が欲しいというのが率直な思い。

 

【試合レビュー】やはり持っているポール・ポグバ。投入から2分で決勝ゴール

 

【試合レビュー】Manchester is Red!! ダービーに勝利しオーレ指揮下でのエティハド連勝記録を3に伸ばす

 

【試合レビュー】スタメンデビューの19歳が80秒で退場。試合は一方的な展開に

 

【試合レビュー】ブルーノ劇場inグディソン・パーク開演

 

 

FPL‐ファンタジープレミアリーグ

f:id:irohasesun-fm-foot:20210322190617p:plain

 

プレミアリーグの公式アプリから始められるゲームで、活躍すると見込んだ選手を決められた予算内で15人選出しそこからスタメンを決めてその獲得ポイントを競う遊び。

 

毎週1人選手の入れ替えが可能で他にも3種類のボーナスがあります。

 

【FPL】28節、ヴァーディ―らの活躍で3週ぶりに平均を上回る獲得ポイント

 

【FPL】第23節、アストン・ヴィラがアーセナル相手にダブル達成で順調にポイントを稼げるかと思いきや

 

ファンタジープレミアリーグ始めました

 

 

FMプレイ日記

f:id:irohasesun-fm-foot:20210322191215p:plain

 

サッカーシミュレーションゲームFootball Managerを実際にプレイした本当にただの日記のようなもの。

 

一応監督の設定としてサッカー協会の不正・汚職を正すという理念を設定したので僅か1シーズンで終了となりました。

 

最新作を買えばその度に新シリーズをやるかもしれない。

 

監督就任。羊飼いになりました

 

【ダービー19‐20】練習試合~開幕戦…野戦病院と化すチーム

 

【ダービー19‐20】首位攻防戦

 

【ダービー19‐20】栄冠まであと一息

 

【ダービー19‐20】チーム・個人成績

 

【ダービーカウンティ】〈最終回〉 監督業から足を洗うHAGE

 

 

マギレコ

f:id:irohasesun-fm-foot:20210322191622p:plain

 

魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコードのゲームアプリについてあれこれ語っています。

 

主にストーリーの感想やミラーズランキングへの愚痴が中心

作中内キャラクター観鳥令について書いている記事は当ブログで最もアクセスが多い。

フットボールをメインに据えたブログなのにこの様というのはちょっぴり寂しい思いもありますが訪問してくれた皆さまには素直に感謝しかない。

 

 

【マギレコ】観鳥令と笠音アオの扱い方は”集結の百禍編”の大きな分岐点

 

【マギレコ】神浜監獄での観鳥令についての個人的見解

 

【マギレコ】二葉さなに光を

 

【マギレコ】和泉十七夜の秘めたる想い

 

【マギレコ】七海やちよは放っておけない

 

 

Rocket League(ロケットリーグ)

f:id:irohasesun-fm-foot:20210322191952p:plain

 

車でサッカー(3vs3がメイン)をする異色のゲームRocket Leagueについて気づいた事 主に役割やその場の状況判断について書いています。

 

現実のサッカーと似ている部分も多くあるので、普段やっている試合分析が意外な形で活きたのは個人的に良いサプライズ。

 

 

【Rocket League】リカバリーを極めて相手に攻撃をさせない

 

【Rocket League】100ブーストより12ブースト

 

【Rocket League】空中戦に固執しない

 

 

野球

f:id:irohasesun-fm-foot:20210322193250p:plain

 

文字通り野球について。

試合というよりは制度であったりオフシーズンの動向について言及する事が殆ど。

 

菅野智之投手の歴代最高額がアメリカから帰ってきたマー君こと田中将大投手にあっさり塗り替えられたのは予想外でした。

 

【巨人】菅野智之投手の本当の年俸はお幾らですか?

 

プロテクト逃れ?の育成契約に関する是非

 

東北楽天イーグルス、茨の道へ突き進む

 

 

バンドリ

f:id:irohasesun-fm-foot:20210324004921p:plain

 

割と勢い先行で作ってしまったものの、結局1度しか投稿されていない幻のカテゴリー

 

最近はガルパをやる機会も殆どないのでこのままお蔵入りしてしまう可能性大

 

【ガルパ】おジャ魔女コラボ

 

 

その他

f:id:irohasesun-fm-foot:20210322214059p:plain

 

今ままでの場所に入りきらなかった記事たち。

このブログ自身についての話題や他のゲームに関する単発ものが多い。

 

ただ、このカテゴリーに収納されているものは少なからず私自身興味を持っている(いた)事柄なので、今後単独カテゴリーになるかも?。

 

実際にプレイして分かったウマ娘大ヒットの理由

 

キャラデザ一新、PC大幅減の戦国無双5について

 

【PC】ウイルスバスタークラウド Anti-Malware Solution Platformが暴走する

 

 

 

 

トップページへ戻る

【試合レビュー】中盤2枚が精彩を欠き昨年12月のCL最終節ライプツィヒ戦以来3か月ぶりのアウェイ敗戦

f:id:irohasesun-fm-foot:20210323171228p:plain

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

マンチェスター・ユナイテッドFAカップが残っているのでこの週末はリーグ戦ではなくそちらの試合が入ります。

今回はFAカップ準々決勝、対レスター戦についての記事となります。

 

 

 

試合プレビュー

 

ミッドウィークのヨーロッパリーグは後半から途中出場して戦線復帰を果たしたポール・ポグバが48分に決めたゴールでイタリアの名門ACミランを下したマンチェスター・ユナイテッド

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

中二日で行われるFAカップはアウェイ開催となりますが、今シーズンのユナイテッドはホーム戦績よりもアウェイ戦績の方が飛びぬけて良いのでこれは寧ろアドバンテージ。

 

怪我人はフィル・ジョーンズフアン・マタ、そしてエディンソン・カバーニアントニー・マルシャルも欠場する可能性があります。

 

 

対するレスターはスラヴィア・プラハに敗れて既にヨーロッパリーグは敗退しており、日程的には彼らに大きく分があります。

そして直近2試合はブライトンに終盤の勝ち越しゴール、シェフィールド・ユナイテッドには5点を奪い圧勝し、連勝でこの1戦を迎える事が出来たので精神的にも肉体的にも充実した状態か?

 

怪我人は長期離脱中のウェズ・モーガン、ジェームズ・ジャスティン、デニス・プラート、ハーヴィー・バーンズ。そしてジェームズ・マディソンとジェンギズ・ウンデル(ASローマよりレンタル加入)も怪我により欠場が予想されています。

 

 

スタメン

 

レスター

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20210322030048j:plain

 

ベンチ入り

12D.ウォード、18アマーティ、20チョードリー、24N.メンディ、26D.プラート、28C.フクス、33L.トーマス、38T.ラシャベラ、46D-キャンベル

 

採用システムは3‐4‐1‐2

エバンス、フォファナ、ソユンクの3CBを正面突破で崩すのは難しいか。

 

鍵になるのは両ウイングバックの働き。

基本的にサイドレーンは彼らが単独でカバーする事になると思われるので高い運動量が要求されるでしょう。

 

サプライズはデニス・プラートのベンチ入り。

怪我人続出のクラブにとって中盤のマルチロールが終盤戦を迎える前に戻ってきたのは喜ばしいニュースでしょう。

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20210322030116j:plain

 

ベンチ入り

1デヘア、7カバーニ、18ブルーノ、19アマド、21ダニエル・ジェームズ、23ルーク・ショー、33B.ウィリアムズ、38トゥアンゼベ、39マクトミネイ

 

ユナイテッドは主力を軒並み休養に回し、ファン・デ・ベークは2月14日のWBA戦以来の試合出場が決まりました。

 

懸念材料はマティッチ‐フレッジの2センター。

マティッチは4‐2‐3‐1の2を担当するには運動量とクイックネスが流石に不足してきた感もあるので、彼を起用するなら昨シーズン終盤の4‐1‐2‐3が好ましいのですが……

そしてフレッジはここ数試合かつてのような安易なパスミスが目立ってしまっているのでこの大一番では慎重なプレーを心掛けて欲しい。

 

 

試合内容

 

 日程の差がそのまま両チームのフィットネスに反映されているのか、序盤から主導権を握ったのはレスターでした。

 

4分には右サイドを深く抉ってクロスを上げるもののテレスが間一髪でクリア。

1分後にはユナイテッド陣内ミドルサードティーレマンスとマルシャルが交錯してティーレマンスが一時座り込んでしまうものの大きな問題にはならず試合再開。

 

ユナイテッドが初めてチャンスを作ったのは12分のプレーで、マルシャルが中央から右サイドのスペースにパスを出してワン=ビサカのクロスに繋がりました。

 

しかしながらこの日のユナイテッドは何でもないミスが異常に多く17分にはフレッジが安易なロストで失点の危機を招き、ヴァーディがシュートを放つもヘンダーソンが上手く敵のいない方に弾いてこれをセーブ。

 

次ぐ18分にもレスターはカウンターのチャンスを得てヴァーディにシュートチャンスが生まれるもこれをマグワイアが何とかシュートブロック。

Embed from Getty Images  

 

 

立て続けに起こるボーンヘッド。ついに失点が生まれる

 

まずは22分、ポグバが中盤低めの位置で無茶が過ぎるボールキープをして案の定ロストするとそのまま左サイド深い位置まで相手に攻め込まれますがクロスをマグワイアがブロックして危機脱出。

 

そしてその時がやってきました。

25分、ビルドアップの局面でフレッジがこの日2度目の致命的なエラーを犯します。

マグワイアからボールを受けた17番はダイレクトでGKにボールを戻そうとしますが、そのパスはあまりに弱くこれを背後からプレスをかけていたイヘアナチョにあっさり奪われそのまま失点。

 

 

確かにマグワイアのパスもリスクが高かったので100%ではありませんがフレッジのプレーはあまりにお粗末。

 

試合の数日前にマンチェスター・ユナイテッドの大ファンとしても知られる陸上界のレジェンド ウサイン・ボルトが語ったようにフレッジは確かに働き者でビッグマッチでは頼りになる事も多いのですが、中盤の選手としては頭の悪い選択をするプレーが多すぎるので彼をベンチに出来るようなクオリティを持つ選手を獲得できないとユナイテッドのタイトル獲得は厳しいかもしれません。

 

ソース

www.goal.com

 

 

 グリーンウッド遂に得点!!VDBも見事なスルーで貢献

 

先制を許した後のユナイテッドは流石に目が覚めたか徐々にレスターを押し込むような展開が増加していきます。

 

28分には右サイドペナルティボックスの角辺りからフレッジが左足で鋭いクロスを見せ、意表を突かれたのかGKシュマイケルはこのボールをキャッチし切れずコーナーへ。

珍しく良いキックでした。

 

 

待望の同点弾は38分

中央から左のテレスにボールが渡るとポグバが斜めのランでサイドに抜け出してパスを受けます。

ポグバはトラップする素振りでマークに付くフォファナの脚を一瞬止めるとすかさずドリブルに切り替えそのまま左足でクロス

Embed from Getty Images  

 

中で待っていたファン・デ・ベークには絶好のシュートチャンスでしたが彼はボール跨いで通過させるとその先で待っていたメイソン・グリーンウッドがダイレクトショット

 

公式記録ではVDBにボールが着く前にオルブライトンの足を掠めたのでアシストは付きませんでしたがこのプレーはポグバの良さがよく出ていましたね。

 

 

同点になったユナイテッドはまたもやエラーが目立つようになり、44分にワン=ビサカ45+1分にマティッチがそれぞれ失点を誘発しかねない危険なプレーを犯して不安を残した前半終盤でした。

 

前半は1vs1で折り返し

 

 

マティッチ余りにも軽い守備……ティーレマンスはお見事

 

後半に入ってもユナイテッドは不安定なプレーが続き48分にはエンディディが左サイドに進出してクロス

Embed from Getty Images  

 

 

52分、レスターのバックラインでのパス回しからティーレマンスに縦のボールが入るとこれに釣られてしまったマティッチがワンツーであっさり交わされてしまい、ぽっかりと空いた真ん中のスペースをこのベルギー出身の神童が自らドリブルで突き進み最後はゴール左下隅に狙いすましたシュートで再びレスターが試合をリード

 

こんなにあっさりバイタルエリアを空けてしまっては流行りのレーン守備も何もありませんね🙄

最初の失点も悲惨でしたがこれにはまた違った酷さがあります。。。

 

 

失点から5分後の57分にはVDBのタックルで左サイド深い位置でボールを奪い返すとグリーンウッドの見事なドリブルがありましたが後述する大胆な選手交代までほとんど得点チャンスは生まれませんでした。

 

そして58分にはグリーンウッドがセンターライン付近でロストすると一気にレスター攻撃陣が素早いカウンターを始動してヴァーディに決定機。

Embed from Getty Images  

 

シュートは僅か10㎝ほどゴールマウスから逸れて命拾いしましたがそこに至るまでのプレーは完全に相手の好き放題にされていたので生きた心地がしなかった……

 

 

一挙4枚替えでブルーノら主力を投入。しかしセットプレーから痛恨の

 

64分、マンチェスター・ユナイテッドは一度に4選手の交代を行いブルーノ、ショーら攻撃面の核を同時投入。

 

その中には怪我からの復帰戦となるエディンソン・カバーニも含まれていました。

Embed from Getty Images  

 

パフォーマンス的にはフレッジよりもポグバを残したかったですが怪我明けという事で無理はさせない方針だったのだろうと思います。

 

この判断は吉と出てここからユナイテッドは一気にレスターゴールへの距離が近づいていきます。

特にマクトミネイの後ろからの飛び出しがレスターにとっては厄介な動きに見えました

 

 

しかしながらこの日の赤い悪魔は悪い所を全てさらけ出すような結末が待っており、78分 ユナイテッド陣内右サイドの深い位置でレスターに与えてしまったFKでファーサイドを狙うオルブライトンのボールをマクトミネイがまさかの空振り

 

イヘアナチョはこれでこの試合2得点目。

リーグ戦ではここ3試合5ゴールと得点量産モードに入っていましたがその勢いはFAカップでも継続。

ヴァーディが得点からやや見放されている状況の中、こうして新たな点取り屋が台頭してくるレスター、本当に強いチームです。

 

 

88分にはブルーノがゴールからやや距離のある位置から惜しいFKを蹴りますがシュマイケルの好セーブに阻まれて得点は生まれず

 

 

試合はレスターが3vs1でマンチェスター・ユナイテッドを下して勝利

 

レスターは1981‐1982シーズン以来39年ぶりのFAカップ準決勝進出。

 

対するマンチェスター・ユナイテッドは昨年12月のUEFAチャンピオンズリーググループステージ最終節 vsライプツィヒ戦以来3カ月ぶりのアウェイマッチ敗北となりました。

 

動画ハイライト

 

 

ゴール⚽

24分:イヘアナチョ

38分:グリーンウッド

52分:ティーレマンス(👟イヘアナチョ)

78分:イヘアナチョ(👟オルブライトン)

 

交代選手

レスター

73分 in:プラート out:アジョセ・ペレス

83分 in:チョードリー out:ヴァーディ

 

マンチェスター・ユナイテッド

64分 in:ブルーノ               out:マティッチ

       マクトミネイ      ポグバ

    ルーク・ショー   テレス

    カバーニ      ファン・デ・ベーク

84分 in:アマド・ディアロ out:フレッジ

 

 

データ

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20210323162656j:plain

(xG:Leicester City vs Manchester United Predictions & H2H | FootyStats)

 

シュート数は11対9でレスターがややリード

しかし意外な事に他のスタッツではユナイテッドが優勢に立っていたようです。

 

また、xGでも僅かな差ですがアウェイチームが上回ったのでスコアの差ほど内容は酷くなかったのかもしれません。

 

ただ、そんな拮抗する試合の勝敗を分けたのは間違いなく失点に直結する凡ミスでマティッチとフレッジの中盤2枚はそれぞれ1失点ずつ見せてはいけないプレーが見られたので本当に悔しい試合でした。

 

 

この試合のベストプレイヤーは間違いなくイヘアナチョ

Embed from Getty Images  

 

得点二つはごっつぁんゴールと言ってしまえばそれまでですが、相性の悪かったマンチェスター・ユナイテッド相手に2ゴール1アシストで全得点に絡み自らの手で勝利を大きく引き寄せた文句なしのMVPです。

ユナイテッドとは同じ街のライバル マンチェスター・シティ出身のプライドを見せつける彼のキャリアでもベストマッチだったのではないでしょうか。

 

守備面でもインターセプト、タックルを2回ずつ成功させたように貢献度が高かったのでユナイテッドのFW陣にも見習ってもらいたい活躍。

 

 

あとがき

 

敗軍の将となったオーレ・グンナー・スールシャール監督は試合後のインタビューでこの試合の選手起用について

 

「いつだって、メンバー選考には理由がある。ブルーノは出場試合数が多い。木曜の夜も(サン・シーロで)フィジカル面、スタッツ面でも個人記録を作った。彼は超人ではない」 「彼だって人間だ。3日あるいは4日おきにプレーしている。それにドニー(ファン・デ・ベーク)とポール(ポグバ)を先発起用するチャンスだった。試合数の多さによる影響があったと言えるかもしれない」 「ブルーノがプレーしたがっているのは知っているが、チームと彼にとって有益な決断をしないといけない時もある」  

-マンチェスター・ユナイテッド公式サイトより-

 

 と語り、毎週のようにミッドウィークに試合がある過密日程の中で主力を休ませるのは致し方のない判断だったとのこと。

これに関しては100%その通りで、だからこそ久々に先発のチャンスを得た選手にはもっと気迫あふれるプレーを期待していました。

 

ファン・デ・ベークは確かにボックス内では一瞬のひらめきを見せて得点に直結するプレーを見せるのですが、如何せんミドルサードでボールを持った時の推進力が不足していて直ぐにバックパスを選択する傾向がこの試合でも強いままだったのでこの部分に関しては彼自身の真価が問われます。

 

チャンスメイクの前の部分でブルーノように効果的なプレーが出来るようになれば得意の裏へ抜け出す動きに味方がパスを出してくれる機会も増加すると思うので良さは残しつつ改善できる部分は変化を加えて欲しい。

 

もう一人心配なのはネマニャ・マティッチ。

以前からスピード不足は指摘されていましたがティーレマンスに決められた2点目の守備を見るとそろそろプレミアリーグの展開の速さに身体がついていけない年齢に差し掛かっているのかもしれないと不安になります。

現在離脱中のフアン・マタが以前のように出場機会を得られなくなったのもそれが理由だと思われるので低迷期を支えたベテラン2人とは今夏でお別れになる予感……

 

CBへ本格的にコンバートするかアンカー専念で縦の動きを減らせばもう少し貢献できると考えていますが、今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドは4‐2‐3‐1以外のフォーメーションを採用した試合は僅か7試合なので今から彼の為に他の陣形を使う事はおそらくないでしょう。

 

 

次の試合は代表ウィークの中断期間を挟んで現地時間4月4日のブライトン戦。

内容と結果の凄まじい乖離が続いていたブライトンでしたがここにきてサウサンプトンニューカッスルに連勝と調子は上向き。

ユナイテッドが押される展開になる可能性も十分ある危険な試合になりそうですが2位キープの為にもここでの勝利は必須です。

 

〈ブライトンのデータについてはこちら〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

それでは、代表戦で誰も負傷離脱しない事を祈りながら終わりにしようと思います

お読みいただきありがとうございました。