どうもこんにちは、いろ覇です。
日本シリーズ第1戦での理知的な解説にすっかり好きな選手の一人になった日本ハムの西川遥輝選手ですが、チームメイトの有原投手に続く形でポスティング申請手続きを行ったと日本ハム球団が12月3日、明らかにしました。
国内FA権も保持していたのでその動向が注目されていましたが、どうやらMLB挑戦に気持ちが傾いたようですね。
上記の記事でも触れた通り、彼がメジャー契約を勝ち取れるかどうかは中々厳しい状況にあると思いますが、何のアテもなくポスティングをしたとも考えにくいので水面下でオファーが来ているのかもしれません。
ポスティングとFAの違い
選手の移籍が発生する場合に目にするワードにポスティングとFA(フリーエージェント)というものがありますよね。
この二つの最も分かりやすい違いは選手の所属がどこにあるかという点です。
ポスティング
ポスティングの場合は現所属球団との契約が残っているので交渉成立の瞬間まで元のチームがその移籍に待ったをかけることが出来ます。
選手と獲得を狙う球団が合意した場合は、譲渡金が元のチームに支払われ、該当する選手は一端自由契約になってから新たな球団へ移籍することになります。
以前は譲渡金の上限が存在しませんでしたが、2013年以降は2000万ドルまでに変更されています。
FA
FAは字の通り選手は何処とも契約していない未所属の状態なので、元居た球団に見返りを支払うことも必要なく、選手にとってはより身動きのとりやすい自由な契約交渉が可能になります。
ただしNPBでは海外FAになるまでには最速で9年かかるため、殆どの場合選手としての全盛期にMLBでプレーできないというデメリットも存在します。
NPB,オフの動き
ヤクルトが通算77発インディアンス・サンタナ獲得 - プロ野球 : 日刊スポーツ
MLBは来シーズンの見通しも未だ不透明なので今オフは例年ならまずNPBに来ないであろう能力を持った選手の獲得記事もちらほら出始めていますね。
上記記事のドミンゴ・サンタナなんかはまだ20代でMLBでシーズン30本塁打を放ったシーズンもあり、19年シーズンもops.770と外野手としては物足りませんがそれなりの打撃成績を残しています。
ヤクルトが合意した年俸も100万ドルとそれほど高くないので、コロナ禍によるマイナーリーグの閉鎖が無ければまず日本に来ていなかったと思います。
今シーズンの外国人野手であったアルシデス・エスコバー選手は攻守に渡って大きなマイナスを稼いでしまっていたので、中途半端に守備に期待するのではなく兎に角打撃だけに焦点を当てたこの補強方針はGood。
ヤクルトは懸念材料であった山田哲人との残留交渉にも無事成功したので、来シーズンはAクラス争いに顔を見せるかもしれませんね。
小川投手の動向は不透明ですが、ヤクルトの場合は野手でより大きなマイナスを稼いでいたので取りあえずそちらから穴埋めしていくというやり方は間違っていない。
投手もアストロズからリリーフのサイ・スニードを獲得していますね。
スタットキャストによるデータ解析を見ると彼は速球のスピン量が優れているので大外れはしないと思います。(純粋なフォーシームではなくカッターなので一概にスピン量だけで判断は出来ませんが、概ね好意的に捉えて良いと思っています。)
(ソース:Cy Sneed Statcast, Visuals & Advanced Metrics | MLB.com | baseballsavant.com)
その反面、長打を打たれやすい傾向が出ていますが少しレベルの下がるNPBに来ればそこまで致命的な弱点にはならないかと。
MLBでも三振は水準以上に取れているので、8回のセットアップを任せるか或いは先発転向をしても面白い。
変化球がカーブ、スライダー、チェンジアップと一通り揃っているので平均球速さえ維持できれば十分に通用する可能性があります。
他にも例年よりスペックが高い外国人選手が数多くNPBでのプレーを選択すると思うので、今年のストーブリーグは見ていて飽きなさそうですね😊