下手すると前節の100Ptsよりも嬉しいまであるGameweek34。強気のハーランド外しで予算を作りつつ補強した選手の中から二桁越えが出たのでやりくり成功と言ってもいいのではないでしょうか。
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【FPL 23/24】GW34 今季初の100到達!! Palmerがエグ過ぎる
スカッド
ウルブスとアーセナルのダブルゲームを念頭に置いて配置したアイト=ヌーリ,ジンチェンコがポイントを伸ばせなかったのは痛手だが、キャプテン指定のブルーノがベース18Ptsと大活躍で一気に大幅プラスへ。他にもマージ―サイドで無失点のピックフォードや14Ptsを稼いだ新戦力エゼなども奮起し選手補強のコストを差し引いても95Ptsは素晴らしい結果。
クラブ
(スタメン)
マンチェスター・ユナイテッド:ダロト、ブルーノ、ホイルンド
アーセナル:ジンチェンコ、サカ
ニューカッスル:ゴードン、イサク
ボーンマス:ソランケ
ウルブス:アイト=ヌーリ
クリスタル・パレス:エゼ
エバートン:ピックフォード
(リザーブ)
ジョゼ・サ、パルマー、ダウティー、アイェル
IN:エベレチ・エゼ、アレクサンデル・イサク
OUT:パスカル・グロス、アーリング・ハーランド
他を出し抜いてポイントを加算するには今ハーランドを放出して鮮度の高いアタッカーを獲得するための資金を捻出するしかないという判断が功を奏した形。
対戦カード
ルートンvsブレントフォード
↪1-5 ブレントフォード勝利
シェフィールド・ユナイテッドvsバーンリー
↪1-4 バーンリー勝利
ウルブスvsアーセナル
↪0-2 アーセナル勝利
エバートンvsフォレスト
↪2-0 エバートン勝利
アストン・ヴィラvsボーンマス
↪3-1 アストン・ヴィラ勝利
クリスタル・パレスvsウエストハム
↪5-2 ウエストハム勝利
フラムvsリバプール
↪1-3 リバプール勝利
アーセナルvsチェルシー
↪5-0 アーセナル勝利
ウルブスvsボーンマス
↪0-1 ボーンマス勝利
クリスタル・パレスvsニューカッスル
↪2-0 クリスタル・パレス勝利
エバートンvsリバプール
↪2-0 エバートン勝利
マンチェスター・ユナイテッドvsシェフィールド・ユナイテッド
↪4-2 マンチェスター・ユナイテッド勝利
ブライトンvsマンチェスター・シティ
↪0-4 マンチェスター・シティ勝利
マージーサイドでトフィーズ完封勝利。ハマったPickfordの堅牢っぷり
〈EVELIV ハイライト〉
パス本数227:717、ポゼッション24:76とリバプールが圧倒的に試合を支配していた中でパス関連のスタッツでロングボール数だけ上回っていた事が示す通り、ショーン・ダイチのエバートンは肉体のぶつかり合いでの強さとそれがもたらすセットプレーの迫力を全面に押し出してグディソン・パーク開催のリーグ戦では10/11シーズン以来13年半ぶりとなる勝利を手にした。
ゴール前のハイタワーとしてリバプールのクロスをクリアし続けた上に先制点を奪ったブランスウェイト、勝利をぐっと手繰り寄せる追加点を奪ったキャルバート=ルーウィンも素晴らしい活躍を見せているが、一番すごかったのは誰かと言われれば間違いなく近距離からのシュートを幾度となくセーブした守護神ピックフォードである。
特にダルウィン・ヌニェスやルイス・ディアスにとってはこの日の彼はトラウマそのもので、まるで強大な引力でもかかっているからの如くシュートが正面に吸い込まれ、尚且つ優れた反射神経でことごとく決定機を防ぎ続けたスリーライオンズの正GKの姿は強烈に脳裏へ刻み込まれたに違いない。
FPLでもベース2Ptsに加えて無失点ボーナス+4、セーブ数7回で+2(3回ごとに1Pts)、試合単位で活躍した選手上位3名に与えられるボーナスで+2とダービーで合計10Ptsを手に入れたピックフォードはGW34のもう1試合、フォレスト戦でも8Ptsを獲得していたのでこの1週間で18Ptsを一気に加算!!
今後の日程を確認するとブレントフォードとのホーム戦はスタイル面のかみ合いでエバートン側がボールを持たされた際のカウンターの脅威があるが、以降は怪我人続出で大きく力を落としているルートンとシーズン最多失点記録を既に更新してしまっているブレーズ戦なので暫くの間彼を正GKに指定するとかなり旨味がありそう。
グラスナーのイーグルスが6位争いの影の支配者?
〈CRYWHU ハイライト〉
いい意味でも悪い意味でもオールドスクールなロイ・ホジソンの元で培われたアタッカー陣の個の質を邪魔せずに、選手の距離感を近くしつつ短期間でポジショニングやオフボール改善に成功したクリスタル・パレスの新指揮官、オリヴァー・グラスナーは今最もプレミアリーグで注目されているコーチと言っても過言ではない。
元々エゼ-オリーセのクリエイター2枚の爆発力はリーグ屈指ながら、両方とも故障癖を持っていたりチームとしてどのような意図を持って目の前の試合に臨んでいるのかというところがイマイチ見えなかった為に燻っていたイーグルス。
そんなクラブの処方箋としてCBを3枚にしてそれぞれがどの空間・人を担当すればいいのかを明確にして守備面を改善させ、上述の2枚以外にセントラルMFでアダム・ウォートンを配球役としてスタメンに抜擢し、更に以前は恵まれた資質を持っていながらオフ・ザ・ボールの少なさとプレービジョンの不明瞭さなどで本領を発揮できていなかったマテタに関しては、縦パスの収め役とその後のコンビネーションプレーからゴール前を陥れるという自身の持ち味を発揮出来る居場所を作った事で眠っていた点取り屋としての才能を引き出し直近リーグ7戦7発と全体と個人の両面からチーム力を強化させていく様はまさに指揮官の模範といえる。
GW34ではウエストハムに5得点で大勝した後、ミッドウィークでニューカッスルを2-0で破りこれで前節のリバプール戦から3連勝とビッグウェーブに乗るクリスタル・パレスだが、今節下した2クラブは勝ち点50近辺で6位争いを演じていた欧州コンペティション出場権を狙う上位組であり、今いちばん彼らに感謝しているのは漁夫の利で一歩リードを得たマンチェスター・ユナイテッド。そのユナイテッドも2試合後にイーグルスとの直接対決を控えており、グラスナーのチームこそが6位の椅子を巡る戦いの影の支配者なのかもしれない。
あとがき
ジンチェンコの出場機会が減少していきそうな予感を察知したので彼に変えてマン・シティのグヴァルディオルを補強。シーズン序盤は中々ペップ流にフィット出来ず苦戦していたクロアチア代表DFはここ最近の活躍で一気に序列が上がったと見ているのでミドルシュートでの得点に期待しつつ、結局は一番安定感のあるシティがクリーンシートを続けて記録するのではないかと考えた。