いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【試合レビュー】ハイラインの相手にカウンターが機能しラ・レアルに完勝!!

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

UEFAヨーロッパリーグラウンド32、対レアル・ソシエダ戦の記事です。

ファーストレグは本来ソシエダの本拠地エスタディオ・アノエタでの開催が予定されていましたが新型コロナウイルスを巡る諸事情でトリノユベントススタジアムで行われる事に。

〈詳細は下記リンクへ〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

 

 

試合プレビュー

 

マンチェスター・ユナイテッド週末のリーグ戦をドローで終え、公式戦直近5試合は2勝3分けと勝ちきれない試合が目立ち始めました。

 

更にこの試合に向けた遠征メンバーにはエディンソン・カバーニとドニ・ファン・デ・ベークが含まれておらず、スールシャール監督によれば2人は筋肉系のトラブルで招集外になったとのことで怪我人が増加し始めているのは嫌な兆候です。

 

攻撃的なカードを2枚失ったスールシャール監督は代わりに先日プロ契約を結んだ17歳のショラ・ショアタイアをイタリアへ帯同させており、アマド・ディアロと共にこの試合で出場機会を与えられる可能性が出てきました。

 

 

ラ・レアルの直近5試合は2勝2分け1敗。

ただし内訳を見ると前の2試合は4vs1、1vs0で連勝と上り調子なので守備の乱れが出ているマンチェスター・ユナイテッドからすれば厄介なタイミングで衝突する事になりました。

堅い守備陣は今も健在で、xGAを見ても0点台が並んでいるので展開としてはそれほど多くの得点が生まれる試合にはならないと見ています。 

 

怪我人情報

マンチェスター・ユナイテッドポール・ポグバエディンソン・カバーニ、ファン・デ・ベーク、フィル・ジョーンズの4名

他にはマクトミネイとマルシャルもスールシャール監督が怪我を示唆するコメントを出しているので出場するかどうか微妙なところ。

 

レアル・ソシエダは出場が危ぶまれていたエースのミケル・オヤルサバルが週末のヘタフェ戦でスピード復帰を果たしおそらく今回の一戦にも出場すると思われます。

冬に加入したカルロス・フェルナンデスはこの試合に欠場。

長期離脱者はGKのミゲル・アンヘル・モヤ、SBのアレックス・ソラ、中盤のルカ・サンガリの3名です。

 

 

スタメン

 

レアル・ソシエダ

 

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ベンチ入り

7ポルトゥ、12A.ムニョス、14グリディ、15サニャン、16ゲバラ、17メルケランス、18ゴロサベル、22バレネチェア、25J.バウティスタ、28R.ロペス、36スビメンディ、44ウナイ・マレーロ

 

試合1時間前のスタメン発表の段階では先発入りしていたCBのエルストンドがウォーミングアップ中に負傷して急遽メンバー変更がありました。

彼はラ・レアルDFラインのリーダー格なので大きな痛手。

 

そして試合前のコメントで古巣への愛着と若干の恨み節を述べたアドナン・ヤヌザイもスタメン入り。

ユナイテッドを離れ3年半、この試合へのモチベーションは人並み外れたものがあるでしょう。

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

1デヘア、2リンデロフ、8マタ、9マルシャル、13グラント、19A.ディアロ、23ルーク・ショー、31マティッチ、33B.ウィリアムズ、38トゥアンゼベ、74ショアタイア

 

エリック・バイリーが1月20日のフラム戦以来約1ヶ月ぶりに試合出場。

イサク、オヤルサバルといったスピードのある選手の対応には彼が最も適しています。

 

そして注目は右ウイングに起用されたダニエル・ジェームズ。

攻守にスプリントを繰り返してソシエダの左サイドを蹂躙して欲しい。

 

 

試合内容

 

開始2分、バイリーの不用意なロストからイサクがボールを奪うと右に走りこむヤヌザイにラストパスを出し危うく失点しかけます。

 

失点の傾向を調べた際にも言及しましたが、マンチェスター・ユナイテッドは試合の立ち上がりでこのように集中力を欠いたプレーが目立つのでこれをどうにかしなければ安定して勝ち星を積み上げる事は難しい。

 

ヤヌザイのシュートは枠外に外れ、その直後のゴールキックヘンダーソンの精密で飛距離の長いキックから今度はユナイテッドに決定機。

Embed from Getty Images  

 しかしラッシュフォードのシュートはGKレミロの正面でこちらも決定機を生かす事は出来ませんでした。

 

試合開始序盤は動きの激しい内容で両チームのカウンター合戦。

 

スベルディアの背後を集中狙い

 

先述のプレーでレアル・ソシエダ5番スベルディアハイボール対応とスプリントスピードに問題がある事に気づいたマンチェスター・ユナイテッドは以後、彼の裏のスペースを集中的に狙い始めます。

 

また、ソシエダは比較的高いDFライン設定をしていた為、ユナイテッドの得意なロングカウンターがより有効的に機能する戦術的なミスマッチもありました。

更に両チームの身体能力、特にスピードを比較するとユナイテッドに分がある試合だったのでプレミアリーグに比べるとやや余裕をもって対処できるシーンが多かった。

 

19分にはテレスのスルーパスでやはりスベルディアの裏をブルーノが突いてラッシフォードに決定的なパスを送りますが、こちらもレミロの好判断とラッシュフォードの精度を欠いたフィニッシュの合わせ技でシュートを阻まれます。

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ただ、主導権は明らかにユナイテッドが握り始めていたので得点が生まれるまでそう長い時間はかかりませんでした。

 

27分、ラッシュフォードがスベルディア-ル・ノルマン間のギャップにロブパスを出すと、相手DFとGKの交錯もあり、タイミングよく走りこんできたブルーノが冷静にシュートを決め先制点はユナイテッドでした。

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槍玉にあげられてしまったスベルディアですが、これまでのキャリアを振り返ってみると本職は中盤の選手のようなのである程度粗が出てしまうのは仕方が無かったのかもしれませんね。

やはりエルストンドの怪我が試合展開に大きく響いてしまったラ・レアル。

 

その後はやや持ち直し、前半0vs1で折り返しました。

 

 

冴えわたるカウンター

 

後半に入り57分、シルバが芝に脚をとられて転倒した所からショートカウンター発動。

フレッジが左サイドに展開するとラッシュフォード→ブルーノ→ジェームズとピッチを斜めに横断する形でボールが動き最後はジェームズの落としからブルーノがそのままゴールを決めて2点目。

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ラッシュフォード、ブルーノは勿論素晴らしいのですが個人的には右サイドを猛スピードで駆け上がっていたジェームズを褒めたい。

彼は技術的にはまだ改善すべき所も多いですが、自分に求められている役割をしっかり把握できるようになってきたので最近は出場した試合で決定的な仕事をする事が多くなりました。

 元々スプリントの速さとそれを繰り返すスタミナは持っているので、後はボールコントロールや試合中の状況判断を伸ばしていけばチームプレイヤーとして自身のポジションを確立できるでしょう。

 

 

64分には浮き球をジャンピングキャッチしたヘンダーソンが即座に自陣ペナルティエリアすぐ外にいたフレッジアンダースローで再びカウンターチャンス。

 

フレッジこれまでと同様にスベルディア裏を狙っていたラッシュフォードに珍しく(ごめんなさい😅)完璧なスルーパスを出すと、ラッシュフォードはそのままスピードに乗ってDFを置き去りにしGKレミロとの1vs1を3度目の正直で制して試合を決める3点目が生まれました。

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アマドがデビュー、ジェームズとどめの一撃

 

快勝ムードのマンチェスター・ユナイテッドは主力を休め始め、83分には遂にアマド・ディアロがグリーンウッドに代わってピッチに入り赤い悪魔でのプロデビューとなりました🎊

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アマドは13分間の出場で3度ドリブルを試み全て成功させるなど、短い時間ではありますがその才能を強くアピールする事に成功。

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更に試合は90分にバイリーのパスからジェームズが右サイドライン際、長い距離をドリブルで切り刻み最後はGKの股を抜いてダメ押しの4点目。

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  ジェームズは68分にもゴールネットを揺らしていたのですがその前のプレーでオフサイドがあってVARによって得点取り消しになっていたのですが、最後の最後で報われましたね😉。

 

試合はアウェイ(開催は中立地)のマンチェスター・ユナイテッドレアル・ソシエダを0vs4で下し完勝!!

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(https://twitter.com/ManUtd/status/1362492965663440905より)

 

動画ハイライト

 

ゴール⚽

27分:ブルーノ・フェルナンデス

57分:ブルーノ・フェルナンデス(👟ダニエル・ジェームズ)

64分:マーカス・ラッシュフォード(👟フレッジ)

90分:ダニエル・ジェームズ(👟エリック・バイリー)

 

交代選手

レアル・ソシエダ

73分 in:ゴロサベル、ゲバラ out:サルドゥア、イジャラメンディ

80分 in:ポルトゥ、バレネチェア out:ヤヌザイ、イサク

86分 in:J.バウティスタ out:オヤルサバル

 

マンチェスター・ユナイテッド

60分 in:マティッチ out:マクトミネイ

68分 in:マルシャル out:ラッシュフォード

83分 in:マタ、アマド・ディアロ out:ブルーノ、グリーンウッド

 

 

データ

 

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ポゼッションは6:4でラ・レアルがリードしましたがチャンスの数・質ともにマンチェスター・ユナイテッドに大きく遅れを取る内容だったので彼らにとっては振り返りたくない試合となってしまいました。

 

ビッグチャンスの数を比較するとソシエダ1に対しユナイテッド8なのでGKレミロの奮闘が無ければさらに点差が開いていたかもしれない。

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そのレミロは4失点を喫したもののセーブ5回、うち4つがペナルティエリア内から放たれたシュートだったので、しっかり自分の仕事はやり遂げた試合でした。

 

 

快勝となったマンチェスター・ユナイテッドですが、特に素晴らしいプレーを見せたのはこの3選手。

  1. ブルーノ・フェルナンデス
  2. ダニエル・ジェームズ
  3. ディーン・ヘンダーソン

2ゴールを挙げたブルーノに関しては言うまでもなくこの試合のベストプレイヤー。

シュート3本で2点を筆頭にキーパス3回、シュートクリエイション(シュートに至るまでの直前2プレー)4回と1人でスコアラーとチャンスメイカーを兼業し試合に大きな影響を与えています。

 

2人目はフル出場で最後までスプリントを続けたジェームズ。

前半は守備に奔走する時間帯が多かったですが後半中盤以降は運動量の落ちてきた相手を尻目に持ち前のスピードで右サイドを襲撃する場面が多く見られました。

最後の4点目もサボらずにチェイスを掛け続けたご褒美だったのではないでしょうか。

 

そしてGKながらシュートクリエイション2回、ゴールクリエイション1回とカウンター攻撃にも深く関与したヘンダーソンもまた、この試合で大きく評価を挙げた選手。

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被枠内シュートは2本と多くなかったのでセービング能力が試されるシーンはそれほど多くありませんでしたが、それでも前半2分のイサクの一撃や後半開始早々のロングシュートにはどちらも冷静な対応で危なげなく処理をしていたので十二分に合格点。

この試合ではソシエダが高いラインを敷いたので、ロングフィード1本でCB裏のスペースを陥れる事が出来る彼のキック力はチームにとって大きなストロングポイントになっていました。

 

 

あとがき

 

4点のアウェイゴールを許し勝ち上がりの可能性が極めて低くなったラ・レアル。

追い打ちをかけるようにRBで先発出場のサルドゥアが太ももを痛めて73分に交代、CBのル・ノルマンも終盤にイエローカードを貰いセカンドレグは累積警告で出場停止となるなど状況は厳しいものになってしまいました。

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一方でマンチェスター・ユナイテッドもマクトミネイが怪我疑いで60分に退くなど全てが思い通りとはいきませんでした。

一時期はライバルクラブが怪我人続出で苦しむ中で殆どフルスカッドを維持出来ていたのですが、2021年に入ってからは特に中盤の選手の離脱が相次ぎ遂にトップチームのセントラルハーフで健康なのはフレッジ、マティッチの2人だけに……

 

この2人の組み合わせはお世辞にも相性が良いとは言えないのでマクトミネイやファン・デ・ベークの怪我が軽傷である事を心の底から願います。