いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【試合レビュー】見せ場ほぼ0。深い霧の中に迷い込んだマンチェスター・ユナイテッド

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どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

前節のチェルシー戦では前線からのハイプレスを試合を通して継続してスタンフォード・ブリッジでスコアレスという結果だったマンチェスター・ユナイテッド

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

中二日で行われるクリスタル・パレス戦は開幕節で苦渋を飲んだ相手だけに絶対に勝って終わりたい試合。

 

 

 

試合プレビュー

 

この試合は本来3月21日に予定されていましたが、ユナイテッドがFAカップに勝ち残り同日にレスター戦が入ったのでこのミッドウィークに前倒しで開催が決定。

 

マンチェスター・ユナイテッドはエル・マタドール、エディンソン・カバーニが本格的にチームトレーニングに復帰してこの試合の出場に向けて順調な出だし。

 

また、ダビド・デヘアは個人的な事情でしばらくチームから離れるとスールシャール監督は会見で語っています。

何があったのかは分かりませんがご大事に

 

怪我人はポール・ポグバフィル・ジョーンズフアン・マタ

 

 

クリスタル・パレスは今シーズンプレミアで9ゴールをマークしチームトップスコアラーのウィルフリード・ザハの欠場が濃厚。

大腿部の負傷で戦列を離れたこのテクニシャンはかつてマンチェスター・ユナイテッドに在籍していた経験もあり、対ユナイテッドの通算成績は12試合2ゴール1アシスト。

 

その2ゴールは前回対戦で奪ったもので、今シーズンは例年以上に彼への依存が強いイーグルスにとっては痛い離脱となりそう。

 

ザハ以外の怪我人はママドゥ・サコ、ジェームズ・トムキンスナサニエル・クライン、ネイサン・ファーガソンジェームズ・マッカーサー

 

 

スタメン

 

クリスタル・パレス

 

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ベンチ入り

1バトランド、6S.ダン、14マテタ、15シュラップ、21ウィッカム、23バチュアイ、34M.ケリー、38R.ハナム、44リーデヴァルト

 

 この試合に間に合うかどうか微妙なところであったシュラップとウィッカムはベンチに入り戦況によっては出場機会があるかもしれません。

 

警戒すべきはFWのクリスティアン・ベンテケ

プレミアリーグ9シーズン目のストライカーはかつてのような高い得点力こそ鳴りを潜めているものの、ポストプレーや空中戦では相変わらず脅威であり、特にセットプレーではミスマッチを起こさないようにしっかりと身長のある選手をマークにつけておかなければいけません。

 

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

2リンデロフ、13グラント、19A.ディアロ、21D.ジェームズ、27テレス、33B.ウィリアムズ、38トゥアンゼベ、39マクトミネイ、74ショレティレ

 

カバーニが2月14日のウエストブロム戦以来5試合ぶりのスカッド&スタメン復帰

 

中盤の組み合わせはマティッチ-フレッジですが、何回か言及しているようにフレッジは基本的にプレーが雑なので今回のように引いてくる事が予想される相手との試合では崩しの局面でのミスで足を引っ張ってしまう傾向が強く出るので、本来ならばファン・デ・ベーク辺りを使いたかったですが彼は本当に巡り合わせがよくない……

 

 

試合内容

 

まず気になったのは試合の舞台となったクリスタル・パレスのホームスタジアム、セルハースト・パークのコンディション。

ユナイテッドから見て右サイドにもやがかかっていて少し見づらく感じました。

 

そしてそんなスタジアムの状態と共鳴するようにマンチェスター・ユナイテッドのプレーも精彩を欠く場面が見られ、特にディフェンシブサードでの凡ミスが目立っていてこれは厳しい試合になるというのが明らかな試合序盤でした。 

 

7分にはタウンゼントのクロスにベンテケがプレッシャーの少ない状態でボールを受けますがボレーはクロスバーの遥か上。

 

13分にはマティッチがペナルティエリアの左外からロングシュートを放ち、DFの足を掠めて軌道が変化する難しい球がゴールに飛んでいきますがGKグアイタがこれをビッグセーブ。

Embed from Getty Images  

 

14分にはコーナーキックのこぼれ球からエル・マタドールに絶好のボールがやってきましたが、焦ったのかカバーニのシュートはバーの上でQBKに。

 

インテンシティの高かったチェルシー戦から中2日という事も影響しているのかユナイテッドイレブンの動きは非常に重く、相手の脅威になっていたのはルーク・ショーただ1人。

ライン際から斜めに侵入するドリブルからのタイミングを外したグラウンダークロスで16分のラッシュフォードの決定機を演出するなど2021年絶好調の男はこの試合でも輝きを見せていました。

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その後はゴールを脅かすチャンスを中々作れずにいましたが44分にはワン=ビサカのクロスがCBとGKの間を狙う絶妙なボールとなり、ファーサイドで待ち構えるカバーニに渡れば1点という好機でしたが、寸前のところでイーグルスRBジョエル・ウォードがスライディングクリアで危機を救いました。

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前半はスコアレスで折り返し

 

 

後半のキックオフの前に先ほども触れた霧が更に濃くなり、コートチェンジをしたので今度は左サイドが全く見えず、マンチェスター・ユナイテッドの攻撃は半分以上左サイドからのものだったので何が起きているのかよく分からない時間が非常に長くて困りました。

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この画像でも分かる通りコート左サイド前方、マンチェスター・ユナイテッド目線でアタッキングサード左側にとりわけ強いもやがかかっていたので本当に何が何だか訳が分からない部分が頻発していました😫

 

更にこの試合のユナイテッドのシャツが白ベースでボールも白いと来たものですから特に後半終盤は酷いものでした。

ボールの色を変えても良かったのでは?

 

59分にはミリボイェヴィッチのダイレクトFKのディフレクションからタウンゼントがペナルティボックス内でボレーシュートを狙いましたが僅かに枠の外。

 

後半に入って20分以上シュートを1本も打てずにただただ無駄な時間を費やしたマンチェスター・ユナイテッドはこの膠着を打破すべく74分にフレッジ🔁マクトミネイ、76分にカバーニ🔁ダニエル・ジェームズと2枚の交代カードを切りました。

 

マクトミネイは4-2-3-1の2CMというよりは一つ前にポジションを上げてより高い位置を取る傾向が強く見受けられたので恐らくマティッチをアンカーに配置した4-1-2-3にシステム変更を加えたのだと思います。(とにかく霧が深かったので断言はできない)

 

コート右半分のテコ入れによって攻撃を活性化させたユナイテッドはその2人のワンツーから右サイドを突破すると、一度ボールを左サイドへ展開してルーク・ショーのクロスからジェームズがヘディングシュート。

DFに当たりコーナーキックになりましたがここまでで一番いい形の攻撃でした。

 

更に81分にはブルーノのダイレクトパスでDFを背負った状態でボールを受けたグリーンウッドがそのまま横にドリブルしてペナルティアークの中からミドルシュート

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 サイドアタッカーとして出場した76分間はほとんど仕事を果たせなかった11番ですが、この一連の動きはストライカーそのものだったので本格的に中央での起用を増やしていってもいいタイミングなのかもしれない。

 

90分にはバイリー-ワン=ビサカ間の広大なギャップにスルーパスを通されて後ろから駆け上がっていたファン・アーンホルトにビッグチャンスを許してしまいますが、果敢に飛び出してきたGKディーン・ヘンダーソンがシュートコースを消して左足で決定機を阻止。

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 おそらくゴールが決まってもオフサイドでプレーが再開されていたとは思いますが、来シーズンの去就についても取り沙汰されているクラブアカデミー育ちの彼にとっては自らの信用度を大きく高めるプレーになったと確信しています。

 

試合はスコアレスドローで終了

 

マンチェスター・ユナイテッドはこれでソシエダ戦のセカンドレグから3戦続けて無得点が続いているので悪循環に突入しかけています。

この試合のようにブロックを敷いて守ってくる相手に対しての攻撃はスールシャール政権で常に課題とされている部分で、新型コロナウイルスによる中断明けの昨シーズン終盤戦のように4‐1‐2‐3(4-3-3)のオプションをもっとうまく活用していきたい。

 

 

動画ハイライト

 

 

交代選手

クリスタル・パレス

62分 in:リーデヴァルト out:マッカーシー

84分 in:シュラップ out:エゼ

 

マンチェスター・ユナイテッド

74分 in:マクトミネイ out:フレッジ

76分 in:ダニエル・ジェームズ out:カバーニ

 

データ

 

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戦前の予想通りブロックを固めるクリスタル・パレスの前にマンチェスター・ユナイテッドは決定的なチャンスを1つも作り出せず、試合を通して枠内シュートは13分のマティッチのシュートただ1つ

 

ポゼッションは60%ありますが、ペナルティエリアにはほとんど侵入する事が出来なかったので所謂"持たされているだけ"状態。

 

連続スコアレスドローの3試合で放った枠内シュートは合計で9本(ソシエダ戦4つ、チェルシー戦4つ)とシュート精度に大きな課題を抱えているユナイテッド。

この深い霧を晴らしてくれるのは一体誰になるのでしょうね。

 

 

xデータ

 

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(参照:Crystal Palace 0 - 0 Manchester United (March 03 2021) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)

 

xGは両チーム1点未満の塩試合で、クリスタル・パレスとしては作戦通りの90分だったのではないでしょうか。

 

マンチェスター・ユナイテッドとしては27分~67分までの空白の40分間が本当にもったいなかったですね。

試合の4割以上もシュートを撃てない時間が続いていたのですからそりゃあスコアレスになっても仕方がないという感じ。

 

この試合で一番良かったのはマグワイアだと思います。

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迂闊なパスミスで一度失点に繋がりかねない場面を作ってしまったマイナスを差し引いてもクリア6回、インターセプト4回と守備の要としては大きな貢献を見せ、空中戦もベンテケやクヤテなどフィジカルの強い相手と戦って8回中6回競り勝ったのは良し。

 

 

あとがき

 

次節は大一番、エティハド・スタジアムに乗り込んでマンチェスター・ダービーです。

ぶっちゃけてしまうと既にマン・シティの優勝はほぼ確実になってしまいましたが同じ街のライバルとしてここは是非連勝街道に乗っている相手に土をつけて赤い悪魔の意地を見せて欲しい。

 

個人的な事情というすこし不安な理由でチームを離れる事が先んじて明らかになったデヘアでしたが、お子さんが生まれるのでスペインに帰郷するという理由だったのでほっと一安心。

 彼自身はギリギリまでチームに残る意思だったそうですが3月には代表ウィークの中断もあるのでそれならば出来るだけ期間を長くとって家族と一緒に過ごしてはどうかというスールシャール監督のアドバイスによりこのタイミングになったそうです。

 

オーレ、移籍した選手からも全く悪評を聞かないので本当にいいひとなんだろうなぁ

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しばらくはディーン・ヘンダーソンのスタメンが続くでしょうから彼にとってはレギュラー奪取の大チャンスでもありますね。