いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【試合レビュー】エランガPL初ゴール!! 赤い悪魔はアウェイ無敗で20‐21シーズンを終える

*イングランドプレミアリーグ 第38節、モリニュー・スタジアムで開催されるウルブスvsマンチェスター・ユナイテッド戦に関する記事です。

 

 

 どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

マンチェスター・ユナイテッドオーレ・グンナー・スールシャール監督は最終節のウルブス戦に関して若手選手の積極起用、特にPL2(実質U-23)にてシーズンを通して活躍したショラ・ショレティレ、ハンニバル・メイブリらの起用を明言しているのでアウェイの無敗記録にこだわるというよりは来たるEL決勝に向けて万全の状態で臨む事を優先したようです。

 

 

 

試合プレビュー

 

ヌーノ・エスピリト・サント監督の今シーズン限りでの退任が既に発表されているウルブス。

今シーズンはラウールヒメネスの頭蓋骨骨折の長期離脱により得点源を失ったチームは欧州の舞台とは程遠い勝ち点45 12位という位置に甘んじていますがそれでも降格の不安とはほぼ無縁のまま緊急事態を乗り切ったのは流石の手腕といったところ。

 

ペドロ・ネト、ルベン・ネベスの2人には丁度ユナイテッド移籍のゴシップが流れている状況ですが前者は負傷中なのでおそらくスカッド外。

 

 

マンチェスター・ユナイテッドは前述の通りカップ戦に全力なのでこの試合はコンディション調整やワンダーキッドの顔見せがメインになると考えられます。

兎にも角にもハツラツとしたプレーを見せて欲しい。

 

 

怪我人/欠場者 ウルブス
ホニー
ラウール・ヒメネス
ダニエル・ポデンセ
ペドロ・ネト
オーウェン・オタソウィー

マンチェスター・ユナイテッド
ハリー・マグワイア
フィル・ジョーンズ
アントニー・マルシャル
スコット・マクトミネイ
フレッジ

 

 

スタメン

 

ウルブス

 

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ベンチ入り 2フーフェル、5マルサウ、12W.ジョゼ、18ギブス=ホワイト、20ヴィチーニャ、21ラディ、49キルマン、62ソンダゴール

 

シーズン最後まで怪我人に悩まされている事が伺える選出となり、前線2人のゴール数は合わせても僅かに6得点とスコアラー不在のスカッド

 

クラブレコードの3500万ポンドの移籍金で加入したファビオ・シウバは時折その才能の片鱗を見せるもののやはりプレミアリーグへ適応出来ているとは言えずここまで32試合4ゴールに留まっています。

 

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り2リンデロフ、10ラッシュフォード、11グリーンウッド、13グラント、29ワン=ビサカ、39マクトミネイ、46ハンニバル、48W.フィッシュ、74ショレティレ

 

ダニエル・ジェームズが4月25日のリーズ戦以来1ヶ月ぶりにスカッドに復帰。

EL決勝を前に抜群のスピードと高い運動量でサイドをカバーできる彼がチームに戻ってこれたのは非常に朗報です。

 

サブを見てもアカデミーのプレイヤーが3人出番を今か今かと待ちわびている状況なのでこの試合ではレギュラーメンバーに出番が回る可能性はアクシデント以外では考えにくいですね。

 

 

試合内容

 

ウルブスはやはりアダマ・トラオレにボールを集めてきてこの試合最初のシュートも2分に彼が記録しました。

一方のマンチェスター・ユナイテッドはエランガとアマドがかなり流動的にポジションを入れ替わり、6分にはテレスのロングフィードがライン裏を狙うエランガへドンピシャのスルーパスになり決定機を迎えますがトラップが大きくなってシュートまでは行けませんでした。

エランガは8分にもダニエル・ジェームズのパスからボックス内でシュートチャンスを貰いますが左足で蹴ったボールはゴールマウス遥か上空。

 

3度目のチャンスが訪れたのは13分のこと。

左サイドの連係からスペースに抜け出したジェームズがまるで先日プレミアリーグ殿堂に選出されたベッカムを彷彿とさせるような受け手に優しい完璧なクロスでエランガのヘディングシュートをアシスト。

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(https://twitter.com/brfootball/status/1396487636144037890)

 

エランガは今年1月に肩の怪我を負い、一時はシーズン中の復帰も危ぶまれた程の大きな負傷でしたが、その4ヶ月後にはトップチームでゴールを挙げることになるとは正直考えてもみなかったです。

PL2では16試合9G3Aと既にトップクラスの成績を残しているので来季以降は本格的にトップチームの一員に加わってくるかもしれません。

 

 

 その後はトラオレの個人技を中心にウルブスのチャンスが続きますがフィニッシュ精度に欠くホームチームはゴールまでの距離が見た目以上に遠くそのトラオレも25分に右サイドでトゥアンゼベと対峙した際に身体を痛めたようでそのままピッチを去ります。

Embed from Getty Images  

 

ユナイテッドは3列目の2人のパフォーマンスが良く、これまではこのポジションに全く適応出来ていなかったファン・デ・ベークも持ち前のターンでマークを外し数的優位を作り出すなど上々の出来で、後はパスの強さをプレミアリーグ仕様に慣らす事が出来れば来期以降序列を上げられるかもしれません。

 

 

39分にはマティッチのスリップからウルブスカウンターチャンス。

モウチーニョ→デンドンケル→ファビオ・シウバと繋ぎ最後は右WBのネルソン・セメドが滑りこみながらファーサイドにシュートを沈めて同点ゴール。

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43分にはマティッチからの縦のボールでフリーになったウィリアムズがゴールエリア右角付近まで侵入しシュートを放ちますが肝心のボールはGK真正面。

 

AT+1分にはボックス内でファン・デ・ベークがロメイン・サイスに足を引っかけられて倒れ、一度はプレーが流されたもののVARの結果PKのジャッジに変更。

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キッカーを務めたフアン・マタは3月に亡くなった母マルタ・ガルシアさんに捧げるGKの逆を突いた完璧なキックでゴールを奪い、ユナイテッドが再び試合をリード。

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後半はコーディやネベスのロングボールでウルブスのターンが続く展開となりました。

49分にはセメドのクロスから途中出場ウィリアン・ジョゼの枠内へのヘディング。その後もアレック・テレスの裏を集中的に狙いウルブスは右サイドから幾度もチャンスを作りますが最後の最後でCBの2人がブロックし続け、逆にユナイテッドは58分にアマドのスルーパスからジェームズに決定機が生まれますがチップキックでゴールを狙ったシュートは言葉では形容しがたい程酷かった😰

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そしてエランガ、ファン・デ・ベークと並びこの試合で高いパフォーマンスを見せたのがアクセル・トゥアンゼベ。

79分にはウルブス右サイドからのビッグチャンス、ユナイテッドにとっては失点の危機に連続してシュートブロックを記録してピンチを救っています。

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そして、82分には待望の2人が投入。

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PL2では文字通りキングだったハンニバル・メイブリは10分足らずの出場となったトップチームでの初出場機会でも足元の技術に関して既に通用する事を証明しました。

 

更に終了直前にはCBのウィル・フィッシュのプレミアリーグデビュー。

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試合はアウェイのマンチェスター・ユナイテッドが1vs2でウルブスに勝利

 

メンバーを落として挑んだ最終節でしたがここで勝ち点3を得た事でユナイテッドはアウェイのリーグ戦を無敗で終える事に成功。

これはイングランドトップリーグでは1888‐1889シーズンのプレストン、2001‐2002、2003‐2004(リーグ無敗優勝)と2度記録しているアーセナルに続き歴代3クラブ目となる快挙で、ユナイテッドの無敗記録は2019‐2020シーズンの第26節チェルシー戦から始まって現在26試合なので過去最長記録であるアーセナルの27試合無敗を越えるチャンスは直ぐそこまで迫っています。

 

 

動画ハイライト

 

 

ゴール⚽13分:アンソニー・エランガ(👟ダニエル・ジェームズ)
39分:ネルソン・セメド(👟ファビオ・シウバ)
45+4分:フアン・マタ(PK)

 

交代選手

ウルブス

27分 in:ウィリアン・ジョゼ out:アダマ・トラオレ

60分 in:ギブス=ホワイト out:デンドンケル

83分 in:マルサウ out:アイト=ヌーリ

 

マンチェスター・ユナイテッド

82分 in:ハンニバル、ショレティレ out:マタ、アマド

90+5分 in:W.フィッシュ out:ダニエル・ジェームズ

 

 

データ

 

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特に後半はウルブスが主導権を握りスタッツを見るとホームチームが優勢だったことが分かりますがシーズンを通しての課題であったゴール欠乏症はヌーノ体制ラストマッチでも彼らを苦しめました。

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それでもLose-Loseの取引と言われ、マット・ドハーティのトッテナム放出に伴ってバルセロナから加入したネルソン・セメドがこの試合では両チーム通じてもユナイテッドのエランガと並びトップのパフォーマンスを見せるなど一部明るい兆しも見え始めています。

 

WOLMUN 個人的TOP3(ユナイテッド)
  1. アンソニー・エランガ
  2. ドニー・ファン・デ・ベーク
  3. アクセル・トゥアンゼベ

先制点のエランガは守備でも献身性をアピールし、タックル4回はチーム最多。

トゥアンゼベは7度のクリア、2回のシュートブロックなど最後の壁として印象的な強さを見せてバイリーとのEL決勝スタメン争いをややリードしたか。

そしてファン・デ・ベークは遂にチームにフィットし始めたかと思わせる出来で課題の1つだったデュエル勝率も66%とこの試合では中盤のプレイヤーとして十分に合格を与えられる内容でした。

 

 

xG

 

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(参照:Wolverhampton Wanderers 1 - 2 Manchester United (May 23 2021) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)

 

xGは0.70-2.05。

ユナイテッドは少ないシュートチャンスをそれぞれゴール期待値の高いプレーに昇華させていたようでPKの0.76を引いてもアウェイチームの方がスコアで上回るという意外な結果となりました。

 

 xG+xAで計0.96を記録したジェームズはキーパス3度とチャンスメイクでは素晴らしいパフォーマンスを見せていただけにあの決定機を逃してしまいケチがついてしまった事が悔やまれます……

 

 

あとがき

 

終わってみるとあっという間だった20‐21プレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドは首位マンチェスター・シティに勝ち点12差を離されて74Ptsでフィニッシュし、ファーガソン退任後ではジョゼ・モウリーニョ2年目の17‐18に次ぐ2番目に高い勝ち点で38試合を終えました。

 

攻撃力という意味ではファギーが去った後では一番の得点数を記録しているのでオーレに一定の評価を与えたいですが、一方で守備面では特にオールド・トラッフォードで28失点を喫し、これはリーグで54失点と守備崩壊が囁かれた18‐19よりも悪いスコアなので正直かなり物足りない出来。

オフの補強ではCBに関して噂が過熱していますが個人的には失点増の要因はCBではなく前線から中盤の守備の散漫さとセットプレー対応が大きな要因を占めていると思うので特にセットプレーを指導出来るコーチの補強を一番にして欲しいところ。

 

ポーランドグダニスクで行われるEL決勝については勝利すればオーレ体制初タイトルとなる事に加え来年のチャンピオンズリーグでポッド1に入れるので負けられない試合です。

マンチェスター・ユナイテッドが最後にタイトルの獲得してからは早4年が経過してしまっているのでそろそろトロフィーが欲しいという切実な願いもあります🙏