いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #EURO2020 】選手交代の妙で終盤3得点の #POR 。ロナウドも2ゴールでEURO通算ゴール数1位に躍り出る

*EURO2020 グループF ハンガリーvsポルトガル戦の記事です。

 

 

往年の名選手の名が刻まれたブダペストはプスカシュ・アレナで開催されるEURO2020の4試合はスタジアムに満員の観客を収容して開催される事が決まっています。

殆どの選手にとってCovid-19パンデミック後では初の経験になるので、特にアウェイのポルトガルハンガリーサポーターの声量や迫力に気圧される展開も想像できます。

 

前回王者のポルトガルは大会開幕直前にRBのジョアン・カンセロが新型コロナ感染によりチームを離脱し代替選手はU-21 EUROでも全試合にスタメン出場したディオゴ・ダロトを招集。

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マンチェスター・ユナイテッドでの将来に関しては不透明であり、ローン加入していたACミランへの完全移籍も囁かれるダロトですがネルソン・セメドのパフォーマンス次第ではフル代表でも出番が回ってくるかもしれません。

ロナウドやブルーノだけではなく彼にも注目しています。

 

 

 

 

スタメン

 

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 *両チームの布陣が逆になっていました😢
   気付いたのが一足遅かった……

 

◆ベンチ入り◆ ハンガリー:2A.ラング、3ケチケシュ、7ネゴ、10タマーシュ・チェリ、12ディブス、17R.ヴァルガ、18シゲール、19K.ヴァルガ、22ボグダーン、23ニコリッチ、24S.シェーン、26B.ボラ

ポルトガル:6フォンテ、8モウチーニョ、9アンドレ・シウバ、12A.ロペス、15ラファ、16レナト・サンチェス、18ネベス、19P.ゴンサウヴェス、22ルイ・シルバ、23フェリックス、24S.オリベイラ、25ヌーノ・メンデス

 

ハンガリーは3-5-2でハーフスペースを相手に使わせたくないという意思が伝わると共に引き分けでも御の字、あわよくばカウンターからという狙いでしょうか。

 

ワンダーキッドのドミニク・ショボスライが冬のライプツィヒ移籍以降長く悩まされている筋肉系の怪我の影響でチームにおらず、もう1人中盤のジョルト・カルマールという代表チームでプレイメーカー的役割を担っていた選手も同じく不在。

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*ドミニク・ショボスライ

 

正直に言えばかなり苦しい台所事情だと思いますがホームの応援をバックに普段の実力以上プレーを引き出せればワンチャンス。

 

 

ポルトガルはウィリアン・カルバーリョ-ダニーロペレイラを3列目に同時起用してどちらかと言えば守備的な布陣で試合に臨みます。

ルベン・ディアスとペペがコンビを組み、ジョゼ・フォンテが控えているCBは大会1、2を争う堅さと安定感を持っているのでここまで守備的な構成にする必要は無かったのではないかとも思いますが、ハンガリーはホーム開催かつ満員のサポーターをバックに戦うのでそれを警戒したのかもしれませんね。

 

ジョアン・カンセロが直前にチームから離脱してしまったので右サイドの攻撃力は低下しているので懸念材料があるとすればそこですが、全体的なバランスは悪くない。

 

 

因みに、前回大会EURO2016でもハンガリーポルトガルは同グループでしたが、その時は3vs3と激しい乱打戦でした。

 

 

 

試合内容

 

ジョタ、空回り 

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最初の決定機は5分のポルトガル

ウィリアン・カルバーリョが倒れ込みながらも右サイドライン際にスルーパス

これに反応したベルナルド・シウバから中央に走りこむディオゴ・ジョタへチャンスボールが渡されると、ジョタは身体の向きを巧みに変えながら最後は左足でシュート。

 

しかし、この場面では左にいたロナウドが完全にフリーだったので得点期待値を上げるならば横にパスを出すのが妥当なプレー。

ジョタは自身初の国際大会で明らかに力が入り過ぎていて試合を通してこのようなセルフィッシュやトラップ・パスミスなど精彩を欠いていました。

 

 

前半のポルトガルはペペ-ディアスの両CBから供給されるロングフィードが主な攻撃手段でこの2人はどちらも高精度のロングパスを蹴れるのでポルトガルとしては中盤を省略しても問題なくチャンスを作り出せます。

ペレイラカルバーリョ同時起用による3列目の出し手不在は確かに足を引っ張っていましたが、それが致命的になっていなかったのは完全にCBの手柄。

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ジョタには37分にもセンターサークル付近からカルバーリョのロブパスが通りますがそれほど難しい球では無かったにも関わらずトラップが流れてしまい決定機に至る事が出来ません。

その後も動き出しやターンまでは完璧で最後のシュートが……という場面が続き、前半は良くも悪くもほとんどジョタしか印象に残りませんでした。

 

 

前半のハンガリーのシュートはFKに合わせたアダム・サライのヘディングのみ。 

 

 

ハンガリー幻の先制点をきっかけに目覚めたポルトガル

 

今大会では数多くの記録達成の見込みがあるクリスティアーノ・ロナウドですが、実はEURO本大会の試合出場がこのハンガリー戦で歴代1位になり、名実ともに欧州選手権のアイコンに。

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前半は守りに終始したハンガリーですが50分には対峙したブルーノのスリップもありアダム・サライがフリーになってミドルシュートを記録。

オープンプレーで初めてポルトガルゴールに迫ったホームチームは徐々に攻勢に転じていきます。

57分にはミドルサードでボール奪いロランド・シャッライのミドルシュート、ブルーノのミドルと直後のCKを凌いだ69分にも右サイドのクロスシャッライのシュートでこの時間帯はハンガリーが主導権を握っていたように見えます。

 

そして、80分には右からのカウンターチャンスに交代で入ったばかりのサボルチ・シェーンが見事ニアサイドを撃ちぬいて先制点を奪ったかに見えましたが、シェーンにパスが出た段階でポルトガルDFラインは適切にラインコントロールを行っておりオフサイドでこの得点は幻に消えます。

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国際大会ではエンジンがかかるのが遅く、前回のEUROではグループステージで1勝も出来なかったポルトガルですが今回は違ったようです。

 

フェルナンド・サントス監督は71分にベルナルド・シウバ🔁ラファ・シウバ、81分にウィリアン・カルバーリョ🔁レナト・サンチェス、ディオゴ・ジョタ🔁アンドレ・シウバと終盤にかけてオフェンシブな交代カードを続々と切り、84分にはブルーノのスルーパスに反応したラファの折り返しをのラファエル・ゲレイロが左足のつま先で合わせたシュートがハンガリーDFにディフレクションしてそのままゴールイン。
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続く86分にはレナト・サンチェスが中盤でボールを奪い、そこからフィジカルを活かしたドリブル突破で1人でアタッキングサードまで進出して最後はパスを受けたラファがボックス内で倒されPK獲得。

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クリスティアーノ・ロナウドのキックは名手グラーチの逆をつく強烈な一撃でポルトガル2点目!!

 

更にAT2分にはラファ-レナト-モウチーニョ(ブルーノに替わり88分から出場)-ロナウドの4人が右サイドで鳥かごのようなパス交換を続け、最後はラファのパスを受け取ったロナウドが冷静にグラーチのタイミングを外してがら空きのゴールへダメ押し。

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終盤までは無得点のまま膠着状態にあった試合でしたが終わってみればポルトガルが3vs0で快勝。

 

 

動画ハイライト

 

 

ゴール⚽84分:ラファエル・ゲレイロ
87分:クリスティアーノ・ロナウド(PK)
90+2分:クリスティアーノ・ロナウド(👟ラファ・シウバ)

 

 

選手交代

ハンガリー

65分 in:ネゴ out:A.シェーファー

77分 in:サボルチ out:R.シャッライ

78分 in:シゲール out:クレインヘイスレル

88分 in:R.ヴァルガ、K.ヴァルガ out:ナギ、フィオラ

 

ポルトガル

71分 in:ラファ out:ベルナルド・シウバ

81分 in:レナト・サンチェス、アンドレ・シウバ out:W.カルバーリョ、ジョタ

88分 in:モウチーニョ out:ブルーノ

 

 

データ

 

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3-5-2で粘り強く守備の時間を続け、残り10分まで前回覇者相手に無失点だったハンガリーですが最後は力負け。

80分のゴールはオフサイドにより幻となってしまいましたがブダペストの大声援をバックに戦う彼らは想像以上にタフなチームでした。

 

次戦の相手は同会場でW杯王者フランス。

ドイツとの初戦を手堅く勝利してきた彼らも油断すれば足を救われかねないので逆にハンガリーとすれば自国を応援するサポーターに歓喜をもたらしたい。

 

 

ポルトガルからすればスコアほどの余裕は無い試合だったと思います。

ラファ投入までは決定機を作っても得点に結びつけられない歯がゆさばかりが印象に残る試合でした。

フェルナンド・サントス監督の交代策がピタリとはまった形。

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  • ラファは1アシスト、1PK WonでMoM級の活躍
  • レナトも2点目の起点になったドリブルと9分間でタックル成功2回と攻守に躍動

 

 

2得点を挙げたクリスティアーノ・ロナウドはEURO本大会での通算ゴール数でミシェル・プラティニの9ゴールを抜いて単独1位となる10ゴールに記録を更新。

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更に代表戦のゴール数も"106"とし、イランの英雄アリ・ダエイ氏の持つ世界記録まであと3ゴールに迫っています。

 今大会での記録達成も現実味を帯びてきたロナウドですが、話題は完全にコカ・コーラ騒動に持っていかれてしまった……

 

 

最後に1つ、疑問に感じたのがブルーノ・フェルナンデスのポジショニング

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-Sofascoreより-

フェルナンド・サントス監督の指示なのかもしれませんが前線に張っている時間が長く、ユナイテッドの時のようにピッチ上を駆け回って兎に角ボールに積極的に絡むことは無かったのでクラブでの活躍に比べるとかなり大人しい試合でした。

 

実際にタッチ数を比較してもマンチェスター・ユナイテッドではリーグ戦90分辺り78.6回のボールタッチを記録しているのに対しハンガリー戦では89分で53回と大幅に数を減らしています。

(data:Bruno Fernandes Stats - All Competitions | FBref.com)

 

確かにゴールゲッターとしても一流の能力を持っていますが、彼の本当の凄みはチャンスクリエイトの安定感だと思っているのでもう少し中央でのプレーを増やして欲しいというのが私の願い。

 そんな中でもキーパス3つ、ビッグチャンス創出1回(共に試合最多)というスタッツは彼のプレイメーカーとしての能力の高さを示しています。

 

 

あとがき

 

ハンガリーの選手を見ていくとSzalaiSallaiと紛らわしい名前が多く、細かく言えば表記も日本やコートジボワールと同様に名字→名前の順番なので正直頭が混乱しそうになりました。

 

WOWOWではSzalaiをサライ、Sallaiをシャッライとして差別化を図っていましたが正直実況の方も大変そうでしたね……

 

 

それはさておき、スコア上ではポルトガルの快勝になったのでFantasy Footballの獲得Ptsという面では最高の形。

ブルーノとロナウドどちらをキャプテン(点数2倍)にするか悩み、前者にしたことだけが若干の後悔ですが

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