いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUNWOL 】何故WBの順足起用に逆戻りしたのだろうか

※25/26 イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦の記事です。

 

新年あけましておめでとうございます。

 

さて、2025年のマンチェスター・ユナイテッド終戦はいい波を引き寄せながら悪い方向に道を進んでいくアモリム政権でのフラストレーションの溜まる日々を象徴するような試合になってしまいました。2026年は正しい選択を続けられるような一年であって欲しい。

 

 

 

【Match Review】

Starting lineup

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
1 Bayındır, 12 Malacia, 15 Yoro, 32 Chido Obi, 33 Fredricson, 38 J.Fletcher, 39 T.Fletcher, 61 Lacey, 70 Mantato

ウルブス
6 Møller Wolfe, 9 Strand Larsen, 26 Hoe+ver, 28 F.López, 30 E.González, 31 Johnstone, 57 Ojinnaka, 59 Olagunju, 60 E.Sutherland

 

 

前半

 

ウルブスは完全なミラーではなく、5バックベースであるものの対クーニャへのダブルチーム徹底とコースブロックが成立すれば相手CB3枚を2人のFWで十分対処出来るという算段からかそれ以降の並びは3-2で中盤の厚みを重視した。アリアスとマテウス・マネはアタッカーの選手だが横スライドと縦ズレがが速く、とにかく無駄走りを厭わないのでFWとしてのオンボールや裏抜けの嗅覚という強みを生かしながら守備面でも一定以上に機能。

 

対してユナイテッドはカゼミロ-ウガルテのポゼッションに不安を持つCMデュオをジルクゼーの中盤化でカバーしようとしたが、前節-マグパイズ戦で何故ドルグの悪い面が普段より目立たなかったかという理由を理解していなかったのかあるいは軽視したか、WBを順足起用に戻した事もあってパス回しのスピードとプレス耐性が大幅に削がれ、カウンターでクーニャにオープンな形でボールが入りモスケラとの1on1対面を作れた時くらいしか得点の匂いが感じられない状況。

 

ウガルテはボール保持の際に大きく右サイドに流れ、前述のようにジルクゼーが空いたスペースを利用し、残るダロトは内側に位置取りしながらロングボールが出る場面で前線に上がり裏抜けを狙うという大きな旋回が生まれていたが、相手の守り方がマンツーマンでは無い+それぞれの個としての脅威が足りず、配球の要になるワイドCBが厳しい台所事情もあって左利きのヘヴンなのでどうしてもスタートが内向きになり外側へのパスがワンテンポ遅くなり、更にマネの守備強度と連続性が非常に高い事もあってカオスを生み出すには至らなかった。

Embed from Getty Images  

 

また、シェシュコも散発的にはドルグからのロブパスを引き出した裏抜けから紙一重のフィニッシュまでもっていった15分のプレーのように良いオフボールを見せるものの、それ以上に相手DFライン前で脚を止めている場面が多く、縦に守備ブロックを間延びさせるという意識がもっと欲しい。

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CBへのプレッシャーがやや甘い相手の守備もあってミドルサードまではそれほど苦労せずにボールを前進出来たユナイテッド。ただしそこから先は前述の事情なども影響して中々ゴール前でのチャンスを生み出せずに序盤が経過。

 

動きがあったのは27分。ドルグの右足クロスは狙いが定まらずにジョゼ・サにキャッチされ、左サイドに流れるファン・ヒチャンへのスローイングで被カウンターのピンチになりかけたところ、前にスライドしてこれに反応していたヘヴンが1on1でストップして逆にユナイテッドのショートカウンターのチャンスへ。ヘヴンはそのままペナルティアークまで中央へ斜めに進路を取りながら侵入し、そこから足元でボールを受けたジルクゼーが鋭い切り返しでドハーティを交わして左足でシュート。クレイチーにディフレクトしたボールにGKは反応出来ず、運も味方につけたホームチームが先制した。

 

リードが生まれた事による精神的な余裕なのか、その後はゴールにあと一歩まで迫るケースが増えていくがドルグのミドルもCKからのシェシュコのヘディングも僅かなズレで得点には結びつけられない。

 

こうして足踏みをしていると前半終了間際にはCKでクロス対応の緩さを再確認させられる失点を喫し試合は振り出しに戻る。クレイチーを当初マークしていたウガルテは流れの中でもターゲットマンになっていて明らかに競り合いに自信を持っているアロコダレに釣られ、その後瞬時に次のプレーへの準備へ移行出来ずフリーズして自由を与えてしまった。ちなみに、CKを与えたのはドルグのコミュニケーションエラー的なクリアだったのでチームとしても個人としてもやはりクロスへの苦手意識は払拭し切れていない。

 

 

後半

 

後半開始前にユナイテッドは選手の入れ替えがあり、先制弾を奪ったジルクゼーに代えてジャック・フレッチャーが投入された。確かにジャックはその年齢らしからぬ知性を感じる有望な若手だが、何としても勝ち越したいこの展開で入れる選手として最適解だったのかは甚だ疑問。そもそもジルクゼーを変えるのが間違いだったかもしれない。ただ、彼のオフボールの緩慢さは確実にアモリムの嫌いなタイプなのでそれが影響している可能性があるのか。

 

変化としては右サイドの大旋回が無くなった代わりにクーニャが中央でのプレーを増やしほぼトップ下化、そして左大外をドルグに任せるように。ただ、この変化によってサイドでの個としての優位性はより一層損なわれる事となり、相手をボックス内まで押し込むような攻撃が減った事でボールを失った際の被カウンターにおけるリカバリーの難易度も上昇。

 

60分過ぎには同点弾を奪ったクレイチーに再び決定機を与えラメンスのビッグセーブで首の皮一枚繋がった危機を許すなど不安定な試合運びでいつリードを奪われてもおかしくない情勢に。正直このモスケラのリバウンドは何故決められずに済んだのか今でもよく分からない。

Embed from Getty Images  

 

モスケラ晒しのようになってしまって申し訳ないが、彼は82分にもアタッキングサードでのチャンスに繋がりそうなスローインで誰がみても一目瞭然というファウルスローを犯して得点機会を潰したりフットボールIQの部分に大きな課題を持つ選手に見える。一方で左CBのクレイチーはコーチングが盛んでスキャニングも多く、セットプレーで脅威となり、なおかつ元々攻撃的MFの選手だったというキャリア遍歴もあってボールスキルが高い。今季のウルブスの降格は避けられないと思っているが、彼に関しては個人残留或いは上位クラブへのステップアップがほぼ確実にあるのではないか。

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アディショナルタイムの直前にはカゼミロの身体の向きで騙す巧いパスでボックス内ゴール正面のシェシュコの得点機会が生まれ、そのシュートのこぼれ球をドルグが押し込んで勝ち越しかと思われたがオフサイド。ギリギリではなくその前からほぼずっとオフサイドポジションにいた事から分かるように彼に細かいポジション修正を求めても現状それに応えてはくれない。基本的には右サイドで仕掛け・走りの量で質を凌駕してくれという運用が現状でのベターだろう。

 

オールド・トラッフォードで最下位相手にドロー、文字面を見ると悲惨過ぎるがスカッドとスターティングラインナップを見た時点で予想できた結果となり、ユナイテッドはリーグ戦の半分を消化した段階で勝ち点30、CL圏獲得には大幅な巻き返しが必須だ。

 

データ

 

Standard

 

シュート数とオンターゲットの数だけ見ればそれほど悪いように見えず、表面的な内容はパス成功率も90%に迫っていたりイエローカードが0であったりむしろ優秀。それでいて何故こうなったかと言えばひとえにファイナルサードでの個・ユニット・チーム全体の全てにおけるオンボールの脅威とオフボールの質量が不足していたからであり、個人打開についてはクーニャ頼りの現状では無理なものは無理なので、レイオフやペナ角からバックポストへのクロスなど連携で崩すような攻撃でカバーしなければならない。

 

xG

参照:

Manchester United 1 - 1 Wolverhampton Wanderers (December 30 2025) | EPL | 2025/2026 | xG | Understat.com



ゴール期待値も蓋を開けてみればウルブスにリードされており、いかにユナイテッドの攻撃の迫力が不足していて効率も悪かったかというのが一目瞭然。モスケラが60分台前半のビッグチャンスを普通に決めていれば負けていた試合。また、ドルグやウガルテはミドルレンジ・ロングレンジのシュートを好んでいるが全く結果に繋がっておらず繋がりそうな気配も乏しいので控えた方がいい。彼らの良さは違うところにある。

 

 PASSING NETWORKは前線がスカスカでエンベウモ、アマドというタレントを欠く上にリンクプレイヤーとして優秀なマウントもおらず、更には大黒柱のブルーノまで怪我で不在という苦しい状況が目に見える形で反映されている。率直に言えばリチャ以外に配球役がいない。

 

あとがき

 

三が日はしっかり休むタイプのブログです。

 大晦日の朝にこのような爽快感の対極に位置する試合を見てしまったものですから、正直年明けの気分はあまり良くありませんでした🙄

 

チェルシーのエンゾ・マレスカが解任されているように、純粋な試合結果から判断すればアモリムも危険水域なので、ジム・ラトクリフから信用を得ているうちに組織的な守備の改善と適切な選手起用を求めたい。今はともかくメンバーが揃っている状態ならば攻撃については十分上位勢ともやり合える。