ポルトガル代表にこの男あり。
クラブのみならず代表戦でも数々の決定的なゴールを決めてきたクリスティアーノがまた1つ大記録を樹立しました。
ルクセンブルクに大勝、ロナウドは3得点
クリスティアーノ・ロナウドもアイルランド戦の劇的決勝ゴールなど4試合で3ゴールと相変わらずの牽引力を発揮しており、上述のゴール後のパフォーマンスでユニフォームを脱いだことによるイエローカード累積を消化して迎えたルクセンブルクとのホームマッチにおいて、またもや歴史に残る偉業を達成しています。
試合結果
開始8分に1度目、13分には自身の突破から獲得した2度目のPKで早々にハットトリックのリーチをかけたクリスティアーノ。
課題であったブルーノ-ロナウドの共存もパリーニャをアンカー,ジョアン・モウチーニョを低めのIHに起用したこの日は完璧といっていい結果を残し、ブルーノは1G1Aの活躍。更にはブラジルとの争奪戦を制したマテウス・ヌネスもW杯予選に初出場を飾るなど代表チーム全体にとっても素晴らしい1日となりました。
そして4点リードで迎えた87分。
途中出場ルベン・ネベスのインスイングのクロスに反応したロナウドはこれまでに何度も決定的な得点を生み出してきた自身の頭でこの試合3点目のゴールを達成!!
これまでのハットトリックを振り返る
🔟 International hat-tricks for Cristiano Ronaldo 💥 pic.twitter.com/ydUDlSNjgp
— B/R Football (@brfootball) October 12, 2021
ルクセンブルク戦のハットトリックはポルトガル代表における彼のキャリアで通算10度目のメモリアルでした。
今回はその偉大な功績を辿り、これまでの全10回から、印象に残ったものをいくつか振り返ってみようと思います。
最初の達成は2013年9月のブラジルW杯欧州予選、vs北アイルランド戦。
エウデル・ポスティガが前半の終盤にレッドカードで退場し、その影響もあって52分には相手に勝ち越しゴールを許したポルトガル。
絶体絶命の危機を救ったのは68分~83分の15分間に立て続けに3得点を記録したこの英雄でした。
最も有名なハットトリックは2回目、ブラジルW杯プレーオフ2nd Leg vsスウェーデン戦でしょう。
ズラタン・イブラヒモビッチとのエース対決でも注目されたこの試合では、クリスティアーノが先制点を奪えばこれに負けじとズラタンが2ゴールを奪い逆転させるという正に2人のプライドにかけた激戦が繰り広げられます。
北アイルランド戦同様に逆境に異常な強さを見せるのがロナウドという選手で、この1戦でもズラタンの2点目から僅か7分で2ゴールを挙げ、3点目はジョアン・モウチーニョのスルーパスに抜け出したストライカーの本能とも言えるポルトガルのW杯出場を決定づける一撃となりました。
6回目はW杯本戦で記録した記憶に新しい vsスペイン戦
(https://www.youtube.com/watch?v=Xhu5Bz1xDf0)
イベリア半島のダービーマッチでもあるこのマッチアップは、EURO2008-2010W杯-EURO2012と主要大会3連続制覇のスペインと直近の国際大会EURO2016優勝国ポルトガルの直接対決という事もあって実質決勝戦という見方もあった程の注目度を集めた試合でした。
内訳はPK→GKのファンブル→直接FKと幸運に恵まれた感も無くはないですが、当時世界最高のGKとされていたダビド・デヘアからハットトリックを達成した事は賞賛に値します。3点目のFKは終盤88分の劇的同点打だったので、日本では早朝にもかかわらず思わず大声を出してしまった事を未だに昨日の事のように覚えています。
デヘアの不振が始まったキッカケなので、マンチェスター・ユナイテッドのファンとしては非常に複雑な思いを抱く試合でもある……
他にもUEFAネーションズリーグのスイス戦やEURO2020予選のリトアニア戦でホーム&アウェイ両方でのハットトリック達成なども印象的。近年のハイペースからすると、まだまだあと3、4回くらいは代表でもハットトリックが見られそうなので過去の衝撃を超えるものを見せてくれるのではと期待しています。