いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【考察】ラビオを狙う理由はデ・ヨング代役ではなく相方探しの可能性?

ここにきて一気に報道が増加し、成立寸前ともされるアドリアン・ラビオの獲得交渉。

プレミアリーグ開幕戦、オールド・トラッフォードでのブライトン戦の内容からスコット・マクトミネイに替わる右DMのレギュラー候補とする見方が強まっていますが、他のポジションとの兼ね合いを考慮するとまた違った答えが浮かび上がる。

 

【PL】 vs Brighton

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

 

【懸念】左サイドの空中戦

ブライトン戦 先発ラインナップ

開幕節のスタメンを見ると、右側の守備で主に働く3選手は全員180㎝越え、平均では190㎝。昨季のプレミアリーグ空中戦勝率も皆60%以上と優秀でハイボールへの耐性はかなり高い。

 一方で左側3選手はショーの185㎝が一番上で、残り2人はそれぞれのポジションで小柄に分類される。更にフレッジ,マルティネスの縦のラインが共にプレミア基準のエアバトルに不安を抱えているというのが今回のテーマのミソで、ブライトン戦でもダニー・ウェルベックに容易に後方からのロビングをコントロールされる場面が目立っていた。

 

また、ショーからマラシアへLBを変更する場合は3選手平均で171.0。流石に全員に空中戦の不安を残すというのは危険な組み合わせと思われ、分類するならば決してプレイメーカーとは言えないものの、メガクラブを渡り歩いたエリートプレイヤーかつ左利きで上背のある(188cm)ラビオをターゲットに選定した理由の一端が見えてくる。

 

 

ラビオは右にプレイメーカーを置くための布石?

 

現状、ユナイテッドの中盤はMcFredがファーストチョイスで、双方共にビルドアップの正確性・再現性や出し手としての信用度は高くありませんが、どちらかと言えばフレッジが攻、マクトミネイが守に分類される。

 

先程の話とリンクする部分が多いですが、左右のバランスを4-2-3-1ベースで考えるとLBのショーにトランジションのムラ、(サンチョ右を前提とした場合)LWに入る選手はいずれも守備貢献が薄く左CB一番手?のマルティネスは前述の通りという事で左DMにカバーリングやタックルに長けたBall winning midfielder、RWサンチョ,RBダロトと個というよりは連携で崩す選手の多い右DMにはボールプレーで輝くプレイメーカー適性の高い選手を配置するのが理想。

 典型的なBox-to-Boxかつ、スペースケアの意識が余りにも希薄で持ち場を離れる事が多いフレッジファーストタッチが堅くその後のプレーが良くも悪くも大味なマクトミネイはどちらも要求を満たす事が出来ない可能性が高い。

 

パーセンタイル値の比較(数字が見辛いかもしれません……)
〈対象:21/22 Domestic Leagues〉

過去シーズンのスタッツを見る限り、ざっくりと言えば左利きのマクトミネイと言える程度に(特に配球能力の部分で)彼と傾向が近く、ボールウィニングMFど真ん中のラビオは左DMの適役と考えられ、彼はフレンキー・デ・ヨングの次点では無く彼のような推進力とパスセンスを併せ持った選手の相方役としてのオファーではないか、そのように想定しています。

 

ただ、そのデ・ヨングは現実的にそう易々と獲得出来そうにない情勢と見られます。Skysports等主要紙は今でもユナイテッドが彼を諦めた訳ではないと報じていますが、引き入れる事が叶わなかった場合、代替案となり得る中でマーケットに出ている選手は正直に言って見当たりません。

 それ故、その場合ドニー・ファン・デ・ベークやジェームズ・ガーナー、果てにはプレシーズンで結果を出したイクバル・ジダン抜擢まで視野に入れつつ、誰かがフィットするまでは騙し騙し目の前の試合を消化していく事になるのではないでしょうか。

 

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赤い悪魔の隆盛を支えたKING エリック・カントナもフランスから半ば追い出されるような形でイングランドへ上陸しその後の活躍に至っているように、ラビオの性格、および親族の過干渉といった問題に関しては今のところそれほど深刻に捉えてはいません。所変われば品変わるとはよく言ったものです。

 

 

 

 

【 #MUNBHA 】今一つな生え抜き中堅。セントラルMF,ウインガーの補強はやはり必須か

22/23 イングリッシュプレミアリーグ 

マンチェスター・ユナイテッドvsブライトン戦の記事です。

 

 

 あのプレシーズンは一体何だったのだろうか? そう思わずにはいられない前半45分の体たらくが響きユナイテッドは1-2で敗戦。改めてDM、ウインガーを中心とする更なる補強の必要に迫られるような内容。

 

 

 

 

【Match review】

 

Starting lineup

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
7 Ronaldo,12 Malacia,19 Varane,22 Heaton,29 Wan-Bissaka,34 Van de Beek,36 Elanga,37 Garner,49 Garnacho

ブライトン
2 Lamptey,6 L.Colwill,8 Mwepu,9 Maupay,19 J.Sarmiento,21 D.Undav,22 三笘薫,23 J.Steele,29 Van Hecke

 

 

 

前半

 

戦前予想とは異なり、序盤から高い位置で厳しいプレッシングを行うブライトンの圧力に苦戦するマンチェスター・ユナイテッド。初っ端からバックラインでのパス回しが雑となってトロサールにサイドネット直撃のシュートを放たれたように、悪い意味でプレシーズンとは別チームになってしまっていた。

 

スコット・マクトミネイのボールプレー適正の低さも1つの理由として、ビルドアップではDM1枚を前に移して2-3での組み立てをフレンドリーマッチで採用してきましたが、そのマクトミネイの戻りの遅さをシーガルズは見抜いていたのか右DM-RB間のギャップを集中狙い。更にLBのショーも万全ではないのか全体的に鈍重でフレッジの負担が増大と1つ1つは小さくても積み重なったマイナスはチームから輝きを奪い、テーマとして取り組んできたポゼッションですらも相手にリードされる体たらく。

 

最初の失点は無理のあるキャリー失敗からの被カウンター→ダロト-マクトミネイの意思が合わずボールホルダーのトロサールお見合いのようになって半端な対応。仮にカイセドをフリーにしたとしても次のプレーはバックパスになるので、ここはシンプルにマクトミネイがボールに向かうか、ダロトが行く場合はDFライン全体で横に速やかにスライドする必要がありました。そういう意味でこれまで組んだことのないマルティネス込みの急造ユニットだった事も失点の一因だろう。

 

また、このプレー後に懸念通りマグワイア裏にスルーパスを通され、マルティネスのカバーorスペースを埋めるかの判断も曖昧となってしまい、ウェルベックからの折り返しをパスカルグロスが詰めてアウェイチームが先制。

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39分には右サイドでカイセド→グロスと縦に繋がれ、更に中央のララーナ→幅を取っていたマーチにボールが渡りカットインからの左足シュート。これをデヘアがライン外に出しきれずこぼれた所にグロスが押し込んで2失点目。

 前提としてカイセドの推進力が生んだ得点である事は確かですが、両WBに逆足の選手を置いたグレアム・ポッターの采配も光ったと思います。一方でシュートブロックに入ったショーは余りにも容易にシュートを打たせすぎた。

 

前半で負ったビハインドは2点。

これでもまだ運が良かった方で、25分のこの接触で厳しくジャッジされていれば一発退場、1人少ない状態になっていてもおかしくはなかった。

 そして、このファウル自体もその前段階においてマクトミネイがアタッキングサード中央でボールを受けたにも関わらず横に切り返して勢いを失い、その先にいたカイセドに捕まるという経緯なので個人戦術が圧倒的に足りていない事を自ら証明してしまった。

 

 

後半

 

キックオフから間もない段階でロナウドが準備をしている場面をカメラに抜かれ、53分には(実質的な)アンカータスクをこなす事が出来なかったフレッジとの入れ替えでピッチに登場。

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ロナウドはCFに入り、前半フォルスナインとして振る舞っていたエリクセンが中盤の底に入り陣形は4-1-4-1のような形に変更。

 組み立てはCB2枚+エリクセンといずれもボールプレーの得意な選手が集まり、フルバックを斜め前に押し上げるようにした事でそれまでウイングバックというよりはむしろサイドハーフと呼称するのが相応しいくらい高い位置を取っていたブライトンの両サイド裏に圧力がかけられるように。

 

相手のロングボールを処理し最後方からデヘア→ダロト→ロナウドとテンポ良く繋いでラッシュフォードの決定機を生んだ一連の流れはこのフォーメーション変更が功を奏した場面。

 

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残念ながら10番はシュートをGKに当ててしまい、その後ダロトからロナウドへの縦のパスでオフサイドフラッグが上がりますが、もしゴールネットを揺らしていればVARによるより鮮明なライン判定で覆っていたかもしれない千載一遇のチャンスでした。

 ラッシュフォードは65分にも右大外からのアーリークロスにタイミングを合わせられずにシュートを枠の遥か上に飛ばす等、予測が足りていないのではと疑わせるプレーがその後も続く。マクトミネイ含め、生え抜き選手はインテリジェンスが水準を下回っている割合が多いように感じる。。。

 

 67分、エリクセンの地を這うミドルシュートから得たCKで、ダロトの背中に当たった後にゴール方向へ転がったボールをGKと交錯する形でマック・アリスターが押し込んでしまいラッキーな得点で1点差に。

 

80分手前でようやく右DMの選手交代を行い、ファン・デ・ベークが入ってから右サイドが活性化しますが、次の1点は遠く最終スコア1-2でマンチェスター・ユナイテッドは敗戦。オールド・トラッフォードでブライトンに負けたのはこれが初めての事で、またしても負の歴史を1つ更新する事になった。

 

ハイライト

 

 

 

データ

 

Standard

 

ポゼッションは6:4で上回りましたが、シュート数で殆ど差がない事から分かるように試合を効率的に進めたのはアウェイチーム。

 

昨季辺りから顕著に表れているように思いますが、対ユナイテッドではハイクロスを入れられたとしてもターゲットになるのはロナウド1人。コーナーキックを与えても明確なパターンはこれと言って存在しないので、サイド攻撃はカットインさえ許さなければいいという守り方でほぼ脅威を削ぐことができる。

 プレシーズンではCFがハーフスペースで受けたり、ダロト-サンチョラインの発展も見られ解消気味に見えたものの、現時点ではマルシャルの欠場のみで根底から崩壊するような脆いものでした。

 

 

xG

参照:

Manchester United 1 - 2 Brighton (August 07 2022) | EPL | 2022/2023 | xG | Understat.com

 

ゴール期待値もブライトンが0.3程リードして終了。

彼らの2つの得点はいずれも直前にボールがゴール前を横切るような形になっているのである意味当然ですが、ホームチームはこれ以外にもオフサイドとなったラッシュフォードの決定機、仮にネットを揺らしていればVARで判定が覆って何らおかしくない際どいものだったので、あれが決まっていれば期待値は逆転していたかも。

 

 時間帯毎に試合を振り返ると前半はブライトン、後半はマンチェスター・ユナイテッドと綺麗に試合を優勢に進めたチームが分かれており、振り返れば急造のラインナップで挑まざるを得なかったユナイテッドの状況を見透かし序盤からフルスロットルでマンツーマン気味のオールコートディフェンスを仕掛け逃げ切ったポッターの作戦勝ちだったように感じています。

 

 

あとがき

 

 この結果への危機感からか、早速試合翌日に比較的信用度の高いDavid Ornstein記者からクラブがアドリアン・ラビオとの契約を狙っているという報道が出てきました。

 ラビオとユベントスとの契約は2023年6月で満了を迎え、比較的移籍金を抑える事が可能なビッグネームという事でリンクされているだけかもしれませんが、誰が見ても分かる大穴が空いている中盤を埋める為にはパスレンジ,視野の広さを備えたプレイメーカーが必要。この取引はエリクセンが一列下がった後のチーム全体のプレー良化を見てもある程度納得できる。

 

 

【 #PremierLeague 】チェリーズが前評判を跳ね除ける勝利。 #MUNBHA 予想も。

開幕節10試合のうち7試合を消化した22/23 イングリッシュプレミアリーグ

現地時間8月6日分までに勝ち点3を手にしたのはアーセナル,ニューカッスル,ボーンマス,リーズ,トッテナム,チェルシーの6クラブで、その内訳はホームチーム4勝,アウェイチーム2勝となっています。

 

 開幕直前の順位予想で20位に置いたチェリーズがアストン・ヴィラを2-0で下し順調な出だしに成功した他、昨季堅守を誇ったウルブスからリーズが10本以上のシュートを記録しラヤン・アイト=ヌーリのオウンゴールが決勝点となって白星発進、フラムはミトロビッチの2ゴールでリバプールから勝ち点1を得るなど早速逆神っぷりを発揮する自分がいる🙄。

 

 

 

Red Devilsの初陣

 

さて、日本時間7日22時にオールド・トラッフォードでブライトンとのオープニングゲームを迎えるマンチェスター・ユナイテッドについてですが、DFを背負って後ろからのボールを受ける事が出来たマルシャルを負傷で欠く事が濃厚。難しいのはそのNo.9とLWの選出で、私はエリクセンを左に持ってきてボール保持の質に拘ると予想しましたがテン・ハフはどのような選択を取るでしょうか。

 

 

また、ロナウドorラッシュフォードの取捨選択では恐らくコンディションがまだ整い切っていないと見られる前者ではなく、(CFでの経験不足からか?)動きがあまり良くないとはいえ後者を選ぶ可能性の方がが高いと考えられます。

 

昨季冬のマーケットでダン・バーン,今夏にはマルク・ククレジャとポリバレント性の高い左利きDFを相次いで失い、更にボールハンターのイヴ・ビスマをトッテナムに£30Mで放出するなど戦術の核を複数失ったとはいえ、前回は4失点で惨敗している対シーガルズ戦です。

 ↪【BHAMUN (21/22) 】

 

エリック・テン・ハフ vs グラハム・ポッターの指揮官同士の化かし合いという側面も含んだ90分になりそうですが、最少得点でも構わないので兎に角勝ち点3を得る事が最優先事項。ちょっとした注意で避けられるようなエラーからの失点だけは防がなければいけない。

 

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日本のフットボールファンの多くは恐らく三笘薫がどのようなインパクトを残すかどうかに注目していると思いますが、そんな彼と対面するであろうサンチョ-ダロトのラインが公式戦でどれだけ相手に脅威を与えられるかどうかに私は着目したい。

 

 

 

【 #PremierLeague 】22/23 開幕直前順位予想

最も開催の速いセルハースト・パークのロンドンダービー(Crystal Palace vs Arsenal)は日本時間の8月6日早朝4時~。22/23シーズンのイングリッシュプレミアリーグ開幕は目と鼻の先まで来ています。

開幕節の全日程

(全て日本時間)

8月6日
  4:00 Crystal Palace vs Arsenal
20:30 Fulham vs Liverpool
23:00 Bournemouth vs Aston Villa
          Leeds vs Wolves
          Leicester vs Brentford
          Newcastle vs Forest
          Spurs vs Southampton

8月7日
  1:30 Everton vs Chelsea
22:00 Man Utd vs Brighton

8月8日
  0:30 West Ham vs Man City

 

ワールドカップの影響で11月中旬から一カ月の中断を挟み、リーグ戦の開催スケジュールが例年とは大きく異なるシーズンで予想するのもいつも以上に困難となりそうですが、出来る限り最終結果に近い予想になるように努力する所存。

 

 

 

 

昨シーズンの答え合わせ

 

21/22シーズンはピッタリ当たったのが3位チェルシー、7位ウエストハムの2クラブのみ。降格圏の組み合わせに関しては2/3で合っていますが、パトリック・ヴィエラクリスタル・パレスを過小評価していた事を猛省しなければいけません。

 

全20クラブの順位予想

 

 

マンチェスター・ユナイテッドを有無を言わさず一番上に置いている事に関してはある種恒例のようなものとして見て欲しい。しかし、少なくとも昨シーズンよりも上位陣に対し良い戦いが出来そうな事は確か。

 但し、開幕直前のこのタイミングでアントニー・マルシャルが怪我で離脱しNo.9はようやくプレシーズン最終戦で45分出場したばかりのCR7かラッシュフォードを無理やり真ん中で使うかの2択。ブライトン戦に関してはかなり苦戦すると思われます。

 

4位~7位のロンドン勢に関しては決定的な差というのを見出す事が出来ず、最後は直感頼りです。

 補強のインパクトではスターリング,クリバリ,イーグルスでブレイクし出戻りのギャラガー,更に数日中にククレジャの取引が纏まりそうなチェルシーが頭一歩抜けているように見えますが、脂の乗ったエリートプレイヤーが一気に増えた事によるチーム内序列の流動性が増し、トーマス・トゥヘルにとってはこれが大きな悩みの種になるのではないかとして評価を差し引きしました。

 

中位ではレスターに黄色信号が灯っているような印象を受けます。

オーナーのキングパワーはタイの免税店であり、新型コロナパンデミックの前後で売上高が3分の1程度まで減少している事も影響しているのか現在までにトップチームの補強は0。更にローンながら26試合6ゴールを記録したアデモラ・ルックマンやクラブの象徴的存在であったカスパー・シュマイケルが去り、更にはウェズレイ・フォファナにもチェルシー移籍の噂が持ち上がる等チーム崩壊に至りかねない危うさ。

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パフォーマンスは下降気味だったとはいえこの放出は本当に驚いた

 

降格3チームはフラム,エバートン,ボーンマスと予想。

 

まずはフラムですが、昨季チャンスクリエイトの大半を担っていたファビオ・カルバーリョとハリー・ウィルソンに関し前者はリバプールへ移籍、後者は膝の怪我で全治2ヶ月程度の離脱でリーグ中断前までは持ち前の攻撃力も大きく減退すると想定されます。

 トシン・アダラバイヨの相方となるCBをまだ加えられていない部分もマイナス。

 

エバートンはピッチ内での不振、フットボール・ディレクターの唐突な解任、オーナーが対ロ制裁の対象となるなど昨シーズンは全く良いところがないままギリギリで残留を勝ち取りましたが、今季も最後まで苦しいシーズンを送ると想定。

 プレシーズンもミネソタ・ユナイテッドに4失点で大敗するなど脆さが見え隠れ。

 

今季の躍進を期待すると記事にしたジョー・ロズウェルが加入したボーンマスは戦力の質・量ともに他クラブに見劣りしてしまうというのが正直なところで、エース ドミニク・ソランケが劇的な進化を遂げてトップスコアラー争いに顔を出すというようなちょっとした奇跡でも起きない限り、序盤からボトム圏内を彷徨うのではないでしょうか。

 

おまけ

 

負傷や対戦カードを考慮してFPLの陣容をスカッド編成の記事から大きく修正しました。やっぱりジョゼ・サは外せない。

 

 

 

 

【 #MUFC 】22/23 Man Unitedプレシーズン振り返り



 

 

 

プレシーズンマッチ

 

【in Bangkok】 vs Liverpool

 ↪ 4-0  Win( 2022-07-12 )

 

-短評-

30人以上の選手を起用した試運転のリバプールとはいえ、ライバルから4得点を奪い無失点とこれ以上ない滑り出し。特にリザーブ組vs主力組の構図となった残り30分をペリストリの得点で1-0リードという状態で終えたのは見事。

 

 

 

【in Melbourne】 vs Melbourne Victory

 ↪1-4  Win ( 2022-07-15 )

 

-短評-

良い意味で予想を裏切ったマルシャルの連続ゴールや、サンチョ-ダロトの右サイドが先の試合のフロックでは無かった事が明らかになるなど攻撃面での収穫が多かった。

 また、ビルドアップから除外されているマクトミネイには物足りなさを覚えるものの、フレッジ日本代表vsセレソンの試合で再評価された部分をそのままクラブで発揮し新体制でもDM1人目のレギュラーとしての立ち位置を確かなものに。

 

 

 

【in Melbourne】 vs Crystal Palace

 ↪3-1 Win ( 2022-07-19 )

 

-短評-

この日のピッチは試合中の大雨の影響もあってスリップによる脚の怪我を心配しなければいけない程にタフなコンディションだったが、高い強度で臨んできたクリスタル・パレスから3得点を奪い勝利。特にアタッキングサードでのフルバック間のサイドチェンジをキッカケに生まれた先制点には単なる1得点以上の価値がある。

 

 

 

【in Perth】 vs Aston Villa

 ↪2-2 Draw ( 2022-07-23 )

 

-短評-

中央偏重のフォーメーションで来たヴィランズの狙いを察知し、試合中にポジションを入れ替えて早い時間帯の内に対応できた事はプラス要素。しかし、後半早々にレオン・ベイリーの個人突破から失点を許したように強烈な個に対して一抹の不安が残った。

 また、昨季以前から続くコーナーキック守備の稚拙さに関してもその一端が現れるような終盤の失点で連勝がストップ。

 

 

 

【in Oslo】 vs Atlético Madrid

 ↪0-1 Lose ( 2022-07-30 )

 

-短評-

フレンドリーマッチらしからぬダーティーなプレーを仕掛けてくるアトレティコに対し前半は優勢に進めたものの得点を奪えず、それまで多くのチャンスを生み出していた右サイドもサンチョが病気で離脱しただけで一気に質が低下するなどスカッドの層に深刻な穴が開いていると改めて実感させられた。

 終盤にジョアン・フェリックスの見事なフィニッシュワークで失点し敗戦。

 

 

 

【in Manchester】 vs Rayo Vallecano

 ↪1-1 Draw ( 2022-08-01 )

 

-短評-

長いツアーの旅を終えてTheatre of Dreamsでの幕開きとなったプレシーズンマッチ最後の試合。新戦力のリサンドロ・マルティネスは最初のパスで技術的に並外れている事をファンに証明。移籍を希望しているとされるロナウドはようやくチームに合流したが、45分の中でらしさが見えたのは10分過ぎのシュートまでの一連くらい。

 また、ユナイテッドではあまり活躍出来なかったファルカオも敵として相まみえるとやはり脅威で、コントロールショットがポストに直撃するピンチも。

 

 

 

個人的選手採点

 

●対象はプレシーズンマッチに出場した選手。

●1~10までの範囲で0.5点ずつの20段階評価。

 

 

GK

 

ダビド・デヘア David De Gea

 採点:6.5/10

想像したよりもテン・ハフのポゼッションフットボールに適応したように見えるが、細かく見ると繋いで欲しい場面でクリアしてしまったりハイボール対応には依然大きな不安が見え隠れするなどシーズンに向けて課題は残る。

 

トム・ヒートン Tom Heaton

 採点:6.5/10

プレシーズンのパフォーマンスのみを見ればどちらが正GKでも不思議ではないというくらい非常に安定したパフォーマンスを続けた。2ndGKとしては申し分ない。

 

 

DF

 

ディオゴ・ダロト Diogo dalot

 採点:8.5/10

ビルドアップ時の複雑なポジショニング、オーバーorアンダーラップの使い分けとテン・ハフ流で難しいタスクを請け負うフルバックのポジションをほぼ完璧にこなした。

 高配点はサンチョとのユニット単位ありきではあるが、2者が揃った試合ではいずれもこの場所から得点が生まれているのでシーズンでも大いに期待したい。

 

イーサン・レアード Ethan Laird

 採点:6.0/10

プレシーズン序盤はただバックパスをする機械といった印象で持ち前のキャリー能力が鳴りを潜めていたが、ラージョ戦の後半で遂にらしさを出す事に成功。ただ、今すぐトップチームの水準をクリアできるかと言えば首を縦には振りずらく、報道の通りもう1年ローンで試合経験を積むのが得策か。

 

アーロン・ワン=ビサカ Aaron Wan-Bissaka

 採点4.5/10

端的に言えば11人制の中で1人少人数のストリートフットボールを行っているようなシーンが目立ち、良くも悪くもあらゆるプレーが彼個人で完結してしまっている。対ドリブラーへの強さは魅力だが、一向に周りとの呼吸が合わずプレシーズンでも評価を落としRB3番手評価。

 

ルーク・ショー Luke Shaw

 採点:7.5/10

あまり話題に上らないが、トラップの安心感はチームでも1,2を争うと思っている。オンボールのクオリティに関しては最早心配不要という所まで来ているが、採点が伸びきらなかった理由はタフネスの部分とネガティブトランジションのムラの大きさ。 

 

タイレル・マラシア Tyrell Malacia

 採点:7.5/10

初出場となったリバプール戦では肉弾戦で後手に回る場面も多く、プレミアリーグのコンタクトに耐えられるかどうか不安になったが、出場する度にパフォーマンスを向上させており、ショーのスタメンも安泰とは言えなくなるかもしれない。

 今となっては£15Mの移籍金はバーゲンにすら思える価格。

 

アレックス・テレス Alex Telles

 採点:6.0/10

ショー、マラシアの出来が良く、構想外に近い立ち位置となってしまったが、それでもめげずに本職以外にCBやDMにも挑戦。 結果としてそのプロフェッショナルな姿勢がセビージャへのローン移籍を勝ち取ったとも言える。

 ラ・リーガとの相性は抜群だと思うので新天地で居場所を掴んで欲しい。

 

ハリー・マグワイア Harry Maguire

 採点:8.5/10

昨シーズンは心身ともに入団以降ワーストと思えるほどの状態で出場すれば毎試合のように致命的なエラーを重ねていましたが、心機一転の今プレシーズンは最後の壁として失点を直接阻止したシーンや持ち前のフィード力を取り戻しMVP候補の1人に。

 テン・ハフ体制ではそれまでの左ではなく右のCBとして固定される。

 

ヴィクトル・リンデロフ Victor Lindelöf

 採点:7.0/10

ユナイテッド加入前は攻撃センスの高さを買われていたアイスマンマグワイアとの兼ね合いで左に配置転換されましたが何らパフォーマンスを落とすことなく安定したプレシーズンを送った。 若干の気がかりはマグリンデユニットの機動力の低さと時折出る彼自身の勇敢さに欠けたプレー。

 

リサンドロ・マルティネス Lisandro Martínez

 採点:7.0/10

出場したのは最後の1試合のみだが、想像以上に低く見える身長のデメリットを覆い隠すパス能力の高さやカバーリングを見せる。綺麗なバックスピンをかけたロングレンジのパスはアタッカーにとって次のプレーに移行しやすい最高のプレゼントになり得る。

 

ラファエル・ヴァラン Raphaël Varane

 採点:5.5/10

自陣深い位置でボールを保持している際の縦パスをカットされピンチに繋がった場面が何度もあり、守備面でもらしくない対応が散見されるなど大きく評価を落としてしまった選手の1人。今のままでは出場機会は激減してしまうだろう。

 

エリック・バイリー Eric Bailly

 採点:7.5/10

リバプール戦、メルボルン・ヴィクトリー戦と連続でアシストを記録し後方からの大胆な攻撃参加でアピールに成功。ただ、それが赤い悪魔での今後に繋がるのかと問われると微妙なところで、恐らくは現在も換金候補の1人としてみなされているだろう。

 

ウィル・フィッシュ Will Fish

 採点:4.0/10

短い出場時間だったが、トゥアンゼベ負傷によってチャンスを得た試合で一発レッドカードを提示され退場するという悪夢を経験。ストックポート・カウンティへローンした昨季前半は全く出場機会を得られなかったが、20歳も近づきそろそろプロフットボールで経験値を積まなければいけない。

 

 

MF

 

ジェイドン・サンチョ Jadon Sancho

 採点:9.0/10

最後の2試合は病気で欠場したが、文句なしでプレシーズンのMVP。右サイドでどれだけやれるのかという疑問があったが、ダロトとのユニットはリーグ1番の縦関係になれるポテンシャルを感じる程。昨季のプレーを見るに最大限の力を発揮できるのは左サイドだが、補強がうまく進まない場合はこのままRWに落ち着く予感。

 

ファクンド・ペリストリ Facundo Pellistri

 採点:6.5/10

プレーの幅は広くないが、リバプール戦で見せたようにフィニッシュワークの落ち着き様には大物感。それ故にラ・リーガへのローンで全くゴールが生まれていない事が不思議なくらいだが、このクラブで生き残るには大外からの斜め侵入以外の得意パターンを確立したいところ。

 

タヒス・チョン Tahith Chong

 採点:4.5/10

RWとして自身に求められている事が何なのか分からないといった印象で、単純なトラップのズレなど粗が目立ってしまった。1人のプロフットボーラーとして岐路に立つ年齢でもあり、今後のキャリアを考えるとバーミンガムでプレーしたBox-to-Boxへの本格転向も手段の1つ。

 

スコット・マクトミネイ Scott McTominay

 採点:6.5/10

控えにいてくれると心強いがレギュラーとしては物足りない、そんな評価を覆すことは無かったが、現スカッドでは彼が最も右DMのスタメンに近い事は確か。ウォールパスを使った攻撃参加や時折見せる中央でのキャリーは魅力だが、ビルドアップ時には2列目に配置されるように組み立て能力には現状期待できない。

 

ドニー・ファン・デ・ベーク Donny van de Beek

 採点:6.0/10

どのポジションで使われても気づくと中央やや左に寄っている、そんな印象を受ける選手で、確かにボールプレーの得意な選手が周りに集まった際のダイレクトプレーは他にはない長所なのだが4-2-3-1の2としては使いづらいのが正直なところ。

 また、攻→守の切り替えで手を抜くケースにちらほら出ているのもマイナス。

 

ジェームズ・ガーナー James Garner

 採点:6.5/10

本来ならばもっと多くの時間を使ってチームに残すかローンかを判断したかったであろう選手ですが、小さな怪我もあって思うようなプレシーズンとはいかなかった。

 ラージョ戦では闘志溢れる守備で一定のパフォーマンスを発揮したが、フォレストで見せた得点に直結するようなパスは見られなかった。ガーナーの実力はまだまだこんなものでは無い。

 

フレッジ Fred

 採点:8.0/10

豊富な運動量は勿論のことですが、このプレシーズンではロブパス一本でチーム2点目のゴールをお膳立てしたように得点に直結する貢献が目立つ。ビルドアップではサリーダして最終ラインに入りボールを前に運ぶ役目を担い、これまでに見られた突発的なエラーも殆ど無かった。

 

ジダン・イクバル Zidane Iqbal

 採点:7.0/10

物怖じせず積極的にドリブルでボールを運ぶ度胸とそれを可能にする技術の高さ、トップチーム定着を狙うアカデミーの選手ではガルナチョと並び自己アピールに成功した選手の1人。strengthの面で更なる向上は必須だが、フレンキー・デ・ヨングの加入が見込めなくなりそうな気配を感じる右DMにおいて推進力の高さを買われ抜擢される可能性も十分にありそうだ。

 

チャーリー・サヴェージ Charlie Savage

 採点:6.0/10

リバプールの主力組に対峙しても平静さを失わない10代らしからぬ肝の据わり具合は魅力的。出来ればチャンピオンシップかリーグ1のクラブへのローンでプロフットボールの出場経験を積ませていきたい。

 

イサク・ハンセン=アーロン Isak Hansen-Aarøen

 採点:none

僅か10分足らずの出場だった為採点は無しとしたが、出場直後にスルスルっとボックス内に進出してハンニバルのパスからシュートを放つなど才能の片鱗を見せる。何と言ってもボールを持っている際の間合いが良い。

 

ブルーノ・フェルナンデス Bruno Fernandes

 採点:7.5/10

ブルーノ依存からの脱却はマンチェスター・ユナイテッドの1つのテーマだと考えているが、プレシーズンを見る限りビルドアップ~フィニッシュワークまで全てに関与させるという状況は解消されつつあると思う。スペシャルでは無かったが相変わらずパスのアイディアには度肝を抜かされる場面が多く、今季も10G10A以上を期待したい。

 

クリスティアン・エリクセン Christian Eriksen

 採点:7.0/10

低弾道でどこまでも伸びていきそうなポール・スコールズを彷彿とさせるロングパスでデビュー直後から観客を沸かせたエリクセン。彼に関しては10番でも6番でもコンディションさえ整っていれば何の心配もなく、このレベルの選手をフリートランスファーで獲得出来たのは本当に幸運だと思います。

 

ハンニバル Hannibal

 採点:5.5/10

彼に関してはプレー面よりも感情のコントロールが一番の課題。熱くなる事は一概に悪いという訳ではありませんが、U-23でもカードコレクターっぷりを発揮しているようにこのままでは必要以上に審判からも警戒されて毎試合のように警告が積み重ねってしまいかねない。プレイメーカータイプにしては守備も懸命にこなす部分は長所。

 

アマド Amad

 採点:6.5/10

アマドもラージョ戦で一気に評価を取り戻した選手で、先制ゴールは勿論のことですが自身でボールを奪ってから相手のタックルを受け流しペナルティボックス手前でFKを獲得したプレーが本当に素晴らしかった。フォルスナイン起用が多かったですが、左利きのアタッカーという事でRWのバックアップにハマってくれるとチーム事情的にはありがたい。

 

ショラ・ショレティレ Shola Shoretire

 採点:5.5/10

14歳でUEFAユースリーグのリストに入り、ここまで順調に各カテゴリーをパスしてきた期待の選手でU-23ではエース格だが、プレシーズンではイクバルやガルナチョの後塵を拝してしまった。これは昨年から考えている事だが、パサーとして資質が高いので後ろのポジションにコンバートしても面白いと思う。

 

マーカス・ラッシュフォード Marcus Rashford

 採点:7.5/10

シーズン前のEURO2020のPK戦に始まり、リーグでも4ゴール2アシストに終わった悪夢の1年から再起を図る我らが10番。身体のキレはコンディション良化を伺わせるもので、プレー選択の甘さはありますが昨季のような体たらくに終わる事は取り敢えず避けられそう。クラブを今後10年背負って立つべき存在なのは明らかなので、サンチョを左に回す必要がないくらいの活躍を見せて欲しい。

 

アンソニー・エランガ Anthony Elanga

 採点:5.5/10

使われる側かつオープンな試合展開で輝く選手で、今のところポゼッションでは消えてしまう時間帯が多く出場機会の確保に苦戦すると考えられる。持ち前のスピードと献身性は残しつつ、ボールプレーの改善に期待できる環境にローンさせたい。

 

アレハンドロ・ガルナチョ Alejandro Garnacho

 採点:7.5/10

正にワンダーキッド。先発したラージョ戦では対面のRBを手玉に取るかのようなテイクオン(仕掛けのドリブル)を連発しオールド・トラッフォードのユナイテッドサポーターを魅了させた。この逸材をクラブに残す為に必要なのはトップチームでの出場機会、早急に契約延長を成立させつつ将来のプランを綿密に練り上げなければいけない。

 

 

FW

 

アントニー・マルシャル Anthony Martial

 採点:8.0/10

セビージャへの半シーズンローンでも結果を残せず、放出が既定路線と思われていたがプレシーズンの活躍で信頼を勝ち取ったように見える。安定してゴールを奪いポストプレーもよくこなし、課題の守備でも今のところ精力的。一先ずは合流の遅れたロナウドを差し置いてNo.9のファーストチョイスに収まる事はほぼ間違いない。

 

クリスティアーノ・ロナウド Cristiano Ronaldo

 採点6.0/10

フットボール史上最高の選手でもいきなり新体制に適応する事は難しいというのが良く現れたラージョ戦。パサーとしての資質をアピールするスルーパス等もあったがライバルとなるマルシャルの出来が現時点でより優れている為昨季リーグ18得点を挙げたエースも無条件のスタメン確保とはいかない。

 

【 #MUNRV 】プレシーズン最終戦。キラリ光る若き才能

オスロからマンチェスターに戻り中0日で臨んだプレシーズン6試合目、シーズン開幕前の最後の試合はラ・リーガラージョ・バジェカーノオールド・トラッフォードに迎え1-1のドロ―で終了。

 アトレティコ戦からはガラッとメンバーを入れ替え、新加入や若手選手中心のスカッドで始まったこの試合ではあのヤングスターが印象的な活躍を披露。

 

 

 

 

【Review】際立ったのはガルナチョのドリブルのキレ味

 

新加入のリサンドロ・マルティネス、家族の問題でプレシーズンに参加していなかったクリスティアーノ・ロナウドが合流しオールド・トラッフォードでの今シーズン最初の試合となったこのラージョ戦。

 

ヴァランのビルドアップ時のエラーや、全般的に粗が目立つチョンなど序盤からネガティブな時間が続きますが、エリクセン-ファン・デ・ベーク-ロナウドのダイレクトプレーやガルナチョの縦横斜めなんでもござれのテイクオンといった良い材料もちらほら。

 特にガルナチョは昨季ラ・リーガで35試合に出場したイヴァン・バリウを完全に手玉に取るような小気味いいドリブル、詳しく言えば脚の回転が速く一歩が細かいピッチ走法が生み出す瞬間的な加速力と大胆なボディーフェイントで何度もチャンスを生み出し、37分のチョンへのラストパスに至るまでの一連のプレーはLWのレギュラーを任せてもいいのではないかと思わせるものでした。

 

一方で反対サイドはレアード、チョンが共に大外を使いたい選手なので被りがち。更にヴァランやファン・デ・ベークもボールキャリーやレンジの長いパス1つで展開できる訳では無い事からこちら側から連携プレーで相手ディフェンスを崩せた場面はほぼ無かった。

 

 

得点の生まれぬまま前半を折り返し、この日はフィニッシュワークよりもチャンスメイクが目立ったロナウドはHTで交代。そしてエースに替わってピッチに入ったアマドが後半開始早々にテレスのミドルシュートのこぼれ球に詰めて先制。

 

得点シーン以外にも前線からのプレスでボールを奪い、そのままゴール方向に進みボックス手前でFKを得たこの67分のプレーも印象的だったアマド。左利きのテクニカルなアタッカーという事で、未だ埋まり切っていないRWのリザーブ枠に食い込みたい。

 

囲い込みプレスに失敗し、イスマイラ・シスの完璧なサイドチェンジから左サイドを崩されたアルバロ・ガルシアのゴールで試合は1-1のドロ―に終わっていますが、先述の2名以外にも途中出場のジダン・イクバル、オープンな展開となり持ち前の推進力が活きたイーサン・レアードらは指揮官に好印象を与えたかもしれない。

 

 現時点で今すぐトップチームで通用するかと言えば違うかもしれませんが、ここ数年怪我に苦しんだイクバルはその遅れを一気に取り戻しプレシーズンでは安定して良いパフォーマンスを見せてくれました。今後への期待が膨らむ選手の1人。

 

 

プレシーズン6試合の結果は3勝2分け1敗。

後半の3つで一度も勝てなかった事は引っかかりますが、課題の右サイドもサンチョ-ダロトのファーストチョイス組に限れば劇的に改善され、燻っていたマルシャルが輝きを取り戻すなど収穫の多い期間だったと思います。

開幕が待ち遠しい!!

 

 

 

【 #MUTOUR22 】浮き彫りとなるサンチョ依存。プレシーズン初敗戦

週末のフレンドリーマッチは休養日無しで2試合を予定しており、1試合目はノルウェーオスロにある同国の国立競技場、Ullevaal Stadionで昨季CLトーナメントでも相対したアトレティコ・マドリーと数カ月ぶりの対戦。

 

ユナイテッドは今季のプレシーズン初となる無得点に終わり、終盤のジョアン・フェリックスのゴールが決勝点となり敗戦。それまでの美しい攻撃の数々は特定の選手に大きく依存していた事が明確となった。

 

 

 

 

【Review】更なる補強の必要性を試合で証明

 

90分で行った交代は4。相手17番サウール・ニゲスの悪質なレイトタックルで負傷したペリストリのアクシデントを除けば交代のタイミングも昨季までの交代枠3(今季からは5)に基づく実戦に近いものだったので、その分だけ浮き彫りになった問題点もシーズンで想定される内容に等しかったと思う。

 フレンドリーマッチらしからぬ非常に荒っぽい試合となり、終盤にはフレッジが2枚目のカードで退場となりましたが心情的には理解できる程度にコルチョネロスは悪辣なコンタクトプレーが多かったのでそれにつられてしまったのかもしれない。

 

遠征メンバーに入っていながらベンチ外となったジェイドン・サンチョは指揮官によれば病気による欠場という事で、RWにはアンソニー・エランガが入りましたがこれまでのプレシーズンで多くのチャンスを生み出した右サイドのコンビネーションは激減。

 

現時点のエランガはタメを作ったりプレイメーカーとして得点に繋がるパスを出すという使う側のプレーが少なく、スコット・マクトミネイもご存じの通り使われる側の選手なのでRB-RDM-RWの三角形はバランスが悪化していたように見えます。

 ユナイテッドでのデビュー戦となったクリスティアン・エリクセンは初っ端からポール・スコールズ顔負けの低弾道で球足の速いミドルレンジのパスを成立させたように能力に関して疑いの余地はなく、ウインガー補強に失敗した場合はサンチョ不在時or彼が左に回る際にエリクセンのRW起用も有力な選択肢として考えられるでしょう。

Embed from Getty Images  

 

また、ルーク・ショーを欠いたLBは新加入のタイレル・マラシアが穴を埋める出来栄えでひとまず安心ですが、ディオゴ・ダロトに頼り切りのRBはサンチョのケース同様に欠場≒致命傷という状況で依然としてテコ入れは急務のまま。

 

 

渦中のエースが遂に合流

 

 1年前にはアイドルの帰還に歓喜し興奮状態にあったマンチェスター・ユナイテッドのサポーター。しかしながら今日ではオフシーズンの行動に辟易といったところで愛が冷めきっているという人が大半かもしれません。

 

クラブ発表によれば家族の問題で合流が遅れ、フットボール記者達によればチャンピオンズリーグ出場、補強の進展具合を主な理由として水面下で移籍を模索していたとされるクリスティアーノ・ロナウドは、今季のオールド・トラッフォード幕落としとなるプレシーズン最終戦-ラージョ・バジェカーノとの試合に出場する見込みであるとエリック・テン・ハフが明かしています。

 

さて、No.9についてですが、プレシーズン中はアントニー・マルシャルの復調さである程度覆い隠されているもののロナウド込みでようやく2枚。Benjamin Šeško,Saša Kalajdžićといった体格に優れたCFが噂になっている事を踏まえると、テン・ハフは後ろからのボールを収め次の機会に繋げられる懐の深さ、ポストプレーの資質を重要視しているようにも思えます。

 実際にプレシーズンのマルシャルはそういったプレーが以前よりも目立っており、この分野において第一人者ではないCR7は純粋な得点能力で周りを納得させる必要がある。

 

プレシーズンマッチの得点推移は4→4→3→2→0。シーズン仕様に近づくにつれゴールが減少しているので、彼の類いまれなる嗅覚が発揮されれば依然としてチームにとって大きな助けとなる事は間違いない。チーム残留を決めここでプレーすると再び決意してくれるならば私はあなたを引き続き応援したい。

 

 

【 #FPL 】22/23シーズン開幕に向けて始動

今シーズンは11月中旬からワールドカップが始まる影響で、プレミアリーグの開幕は普段より早い8月第一週。

あと1週間で38節のリーグ戦が幕を開けるという所まで来ています。

 

普段の感覚のままでいると開幕戦にスカッド編成が間に合わない恐れもあるので、7月中に大枠を決めてしまいました。

皆さんもどうかうっかりにはお気をつけて。

 

 

 

 

暫定スカッド

個人的ルール

その1
ユナイテッドの選手を常に3名

その2
好みでない選手はいくら世界的スターでも補強しない

その3
BIG6以外の選手を少なくとも半数程度はチームに在籍させる

その4
(今季こそは)各種ボーナスを確実に使い切る


プレイヤーリスト

GK

ディーン・ヘンダーソン(Forest)

ロベルト・サンチェス(Brighton)

DF

ディオゴ・ダロト(Man Utd)

ラヤン・アイト=ヌーリ(Wolves)

リース・ジェームズ(Chelsea)

リカルド・ペレイラ(Leicester)

ジョアン・カンセロ(Man City)

MF

ジャロード・ボーウェン(West Ham)

ジェシー・リンガード(Forest)

ブルーノ・フェルナンデス(Man Utd)

ジョー・ロズウェル(Bournemouth)

ジェイドン・サンチョ(Man Utd)

FW

アレクサンダル・ミトロビッチ(Fulham)

ハリー・ケイン(Spurs)

オリー・ワトキンス(Aston Villa)

Data

最多選出:Manchester United(3人)
チーム総コスト:£98.0m(残り予算£2.0m)
最高値:ハリー・ケイン(£11.5M)

 

チームコンセプト

 

 

あくまで暫定の15人ですが、Pointとして挙げた4つは陣容が変わってもシーズンを通して継続される予定。

センターバックを嫌ったのはクリーンシートのボーナスがフルバックと同一であり、攻撃貢献の高いフルバック(例:Trent Alexander-Arnold,João Cancelo)には基礎ポイントで置いていかれがちという理由が最たるもの。

 

ポルトガル人選手が多いのはやはり思い入れの強さでしょうか。ニューカッスルアーセナルブレントフォード辺りはキープレイヤ―になる選手をその内加えていく可能性があります。

 今季の私のチームで根幹となるのはヘンダーソン、ダロト、サンチョの3名。彼らの更なるブレイクスルーを前提にラインナップを組んでいます。

 

FPLプレイヤーの皆さん、シーズン開始後にまた会いましょう!!

 

 

 

 

【 #MUFC 】2022年夏、退団した選手の移籍先

 

📝MEMO

22夏、退団したシニアチームの選手(随時更新)

アマド・ディアロ→Sunderland(Loan)
アレックス・テレス→Sevilla(Loan)
アンドレアス・ペレイラ→Fulham(€9.5M)

アルバロ・フェルナンデス→Preston(Loan)
イーサン・レアード→QPR(Loan)
エディンソン・カバーニ→Valencia(Free transfer)
エリック・バイリー→Marseille(Loan)
ジェシー・リンガード→Forest(Free transfer)
ジェームズ・ガーナー→Everton(€10.4M)
タヒス・チョン→Birmingham(移籍金非公開)
ディーン・ヘンダーソン→Forest(Loan)

ネマニャ・マティッチ→AS Roma(Free transfer)
ハンニバル・メイブリ→Birmingham(Loan)
フアン・マタ→Galatasaray(Free Transfer)
ポール・ポグバ→Juventus(Free transfer)
リー・グラント→Retired

 

 

 

完全移籍

 

 

21/22シーズン途中に既にクラブ退団を明らかにしていたマティッチは恩師ジョゼ・モウリーニョのローマに加入。昨季のローマは最も年齢の高いフィールドプレイヤーがko今オフインテルにフリー移籍したムヒタリアンの32歳とかなり若いチームでした。

 セリエA挑戦はこれが初めてですが、ゼキ・チェリク、パウロ・ディバラとエリートプレイヤーを着々と補強するチームにベテランの経験をもたらしたいところ。

 

 

ポグバは2度目のユベントスへの移籍かつポグバック。

 

エリック・テン・ハフのフットボールにもかなり適性が高かったのではないかと後悔する気持ちもありますが、ユナイテッドではどの監督の下でも時間が経つにつれてプレスバックを怠る,低い位置でリスキーなプレーを選択する頻度が増えるなど扱いずらい一面も持っていました。30も近づきそろそろいい意味で落ち着きが出てくれば世界一のMFになれると今でも思うが……

 

 

 

リンガードはローン移籍のヘンダーソンに続き、久々にトップフライトへ帰還したノッティンガム・フォレストに1年契約で加入が決定。ご存じのように昨季はこのクラブでジェームズ・ガーナーがローンプレイヤ―としてチームの中心選手として君臨していました。

 赤い悪魔からの2名の他にも、以前当ブログで取り上げたオマー・リチャーズなど7月25日時点でトップチームの補強を11人完了させているフォレストは来季のダークホースになるかもしれません。

 

 

今のところ唯一移籍金収入を得ている取引がアンドレアス・ペレイラのフラムへの完全移籍。

 

ヨーヨークラブからの脱却を図りたいコテイジャーズで自身の居場所を確保したい。冬の移籍ウィンドウまでが最初の勝負所。

彼に関しては下記記事で詳しく触れています。

 

 

退団が決まった直後から噂が鳴りやまなかったものの、中々今シーズンのクラブが決まっていなかったエル・マタドールが次の場所に選んだのはバレンシアCF

 

ラ・リーガ初挑戦となるカバーニ。ユナイテッドでも加入初年度には途中出場からの高い得点率で評価を上げ、マルシャルからNo.9のレギュラーを奪取するに至りましたが、2季目となった21/22シーズンは代表戦後の中期離脱が複数回あったり、ロナウド加入による出場機会減少などもあって不完全燃焼のまま契約切れを迎えた。

 

今シーズンはインターナショナルキャリアの集大成となるであろうカタールW杯を控える年なのでクラブレベルでどれだけ試合に出られるかどうかという疑問を抱きますが、昨季のチーム内トップスコアラー ゴンサロ・ゲデスをウルブスに放出したバレンシアはエースストライカー候補として彼を選んだに違いない。スペインでもお馴染みの弓矢のパフォーマンスを沢山見せて欲しい。

 

 

タヒス・チョンは昨季ローンで在籍したバーミンガム・シティへ非公開の移籍金で完全移籍。

 

ユースでは縦の速さや得点力を発揮しエース級の働きを続けていた選手ですが、ブレーメン,クラブ・ブルッヘと2度のローンは失敗に終わり、気づくと新戦力の加入や自身の加齢もあってトップチームでの未来が閉ざされてしまった。

 ここまでのキャリアでは圧倒的にウインガーでの出場機会が多かったチョン。昨季バーミンガムではインサイドハーフにコンバートされ、負傷離脱するまで上々のパフォーマンスを見せていたので今回もそちらにポジションを移すのではないかと予想。まずはチャンピオンシップで自身の評価を上げ、トップフライトに華々しく復帰してくれることを願っています。

 

 

生え抜きのセントラルMFとして育成年代からトップクラスの期待をかけられ続け、フォレストへのローンでチャンピオンシップでは既にリーグ有数の実力を有していると証明したジェームズ・ガーナーは最終日にエバートンへの完全移籍が発表されました。

 

キックの種類・質は元より光るものがあり、更にフォレストで守備面,特にタックル・インターセプトを向上させて優秀なBox-to-Boxに成長したガーナー。彼自身の将来を考えれば出場機会の増加が見込まれるこの取引は良かったと思いますが、個人的には10年以上チームの中盤を支える選手になってくれると信じていただけにこの別れは本当に悲しい。移籍金収入も年齢やホームグロウン持ちである事を考慮すれば低く、ある意味ではクラブに後悔させるくらいの活躍を見せて欲しい……

 

 

一時はリーズへの加入が濃厚と報道されながらも、マンチェスター・ユナイテッドとのライバル関係も考慮したのか話は流れ、結局マーケット閉幕までどこにも所属が決まらなかったフアン・マタ。模範的プロフェッショナルであり続ける彼が新たな挑戦に選んだのはガラタサライSKでした。

 

昨季国内リーグでまさかの13位フィニッシュとなったガラタサライは新戦力として国内外からビッグネームを集め、中でもドリース・メルテンス,マウロ・イカルディ,そしてマタとフットボール界で世界的知名度を誇る選手を補強できた今シーズン。ファンダムは4季ぶりのタイトル奪還に高い期待を寄せている事でしょう。そんな中で彼にはリーダーシップを発揮してチームメイトを牽引してもらいたい。

新天地での活躍を祈っています!!

 

ローン

 

 

ヘンダーソンの移籍形態は買い取りオプション無しのドライローン。尚且つダビド・デヘアの契約が22/23限りで満了を迎える(1年の延長op有)事を踏まえ、来年夏には守護神の世代交代が行われる可能性が高いと仮定し彼にはいくつかのクリアして欲しい課題を設けたい。

 

  1. リーグ戦2700分以上出場(試合勘の回復)
  2. PSxG±/90をプラス収支で終える(ストッパーとしての能力)
  3. ボックス外での守備回数で上位半分入り(スイーパー適性)

1に関してはガーナーの再ローンの可能性を捨ててまでフォレストが彼を選んだという事を踏まえても何かアクシデントさえなければ達成できるはず。

2はFbrefが算出している指標で"Post-Shot Expected Goals minus Goals Allowed per 90 minutes"の略。つまり、キーパーがセーブする可能性に基づいた得点期待値から実際の失点を引いたもの(通常のxGとは違いシュートを放った後)。プラスの数値が出ている場合は一時的な運の良さorシュートストップの能力が高いという事になります。

3はポゼッション時にラインを高く設定し、3-2,2-3といった攻撃型ビルドアップを採用するテン・ハフのフットボールにおいて重要な縦のプレー範囲を推し量る目安。勿論パス精度やプレッシャー回避の能力も判断したいところですが、それらはチームの戦い方にも左右されるので今回はそれほど重要視しません。

 

 

現時点でトップチームの一員と見なせるかどうかは微妙なところですが、次世代のLBとして将来を嘱望されるアルバロ・フェルナンデスはチャンピオンシップのプレストン・ノースエンドへローン加入。

 

リリーホワイツの愛称で知られるプレストンは1888年フットボールリーグ創設メンバーで、リーグ戦とFAカップの両方を優勝した初のクラブでもある歴史あるクラブですが、60年以上トップフライトからは遠ざかっています。

 アルバロにとってスペイン語圏の選手がいない事が不安材料ではあるが、ロビー・ブレイディ、マシュー・オロスンデ、ジョシュ・ハロップ(居場所を失い今夏放出候補……)、ベン・ホワイトマンと元ユナイテッド戦士が多く在籍しているクラブでもあるのでそんな先輩たちのサポートに期待したい。

 

 

タイレル・マラシアの加入及びプレシーズンの彼のパフォーマンスによってLB3番手に位置付けされたアレックス・テレスは昨シーズンのマルシャルに続き、ラ・リーガの強豪セビージャへローン加入。年俸の支払いについては今季の給与のうちセビージャが€2M、残りをユナイテッドが支払う形。

 

 

新天地ではアルゼンチン代表40試合を越えるキャップ数を持ち、同じ攻撃型フルバックのマルコス・アクーニャとのポジション争いが待っていますが、背番号3という番号を与えられている事からもレギュラー獲得の期待がかけられている事が伺えます。

 尚、クラブはジエゴ・カルロス、ジュール・クンデの2枚看板を共に完全移籍で他クラブへ放出しているので、もしかすればプレシーズンで出場したCBとしての出場もモンチSDや指揮官フレン・ロペテギの脳内では構想の1つとして入っているかもしれない。この移籍は出場機会増加の大チャンスなので、苦しい立場でも腐らずにプレシーズンの試合を懸命にこなした彼に幸運があらんことを!

 

 

10歳から赤い悪魔一筋の生え抜きのRBで、プレシーズンでも一定の出場機会を得たイーサン・レアードはこれで3季連続となる国内下部ディヴィジョンへのローンが決定。

 

恩師ラッセル・マーティンの元を離れ昨季1月のウィンドウへ再ローンの形で加入したボーンマスでは、怪我の影響もあって殆どトップチームの戦力になれないままシーズンを終えてしまいましたが、今季加入したQPRではスピードを活かしたアンダーラップからアシストを記録し戦力上位のワトフォード撃破に貢献。非常に幸先のいいスタートを切っていて今後にも期待が高まります。 

 

 

持ち前の攻撃参加をプレシーズンでも発揮したものの、CB5番手~6番手という厳しい状況にあったバイリーはフランスの名門,OMことオリンピック・ドゥ・マルセイユへ買い取りOP付きのワンシーズンローンで加入。

 

Romanoによれば、 マルセイユが今季のリーグ・アンで翌23/24シーズンのCL出場権を獲得する事を条件に£6M前後とされる買い取り義務が発生するとのことで、元レッズのアレクシス・サンチェス、今夏獲得の噂が出たジョナタン・クラウスを筆頭に10人以上の新戦力を獲得したOMでまずはレギュラー獲得、次に怪我無くシーズンを戦い抜いて自身の価値を高めて欲しい。

 CBとしてはリスキーなプレーも多く使いどころを選ぶ選手ではありますが、健康体ならば必ず重要な戦力になれるはず。

 

 

16歳でASモナコから加入した後、ここまで比較的順調にカテゴリーを駆け上がってきたハンニバルのローン先はバーミンガム・シティに決定。また、ハンニバル・レクターになぞらえ、羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs) をオマージュしたポスターで入団が発表されています。

 

アカデミーでも抜擢されたトップチームの試合でも彼はどうしても審判と喧嘩をしてしまう傾向にあり、カードコレクターとしての印象がすっかり定着してしまっているのが現状ですが、持っている才能を正しく発揮する為にも精神面の成長が待ち望まれる。

まずはブルーズでレギュラーポジション獲得を目指し頑張って!!

 

 

アマド・ディアロが自身2度目のローン先として選んだのは5季ぶりにチャンピオンシップへ戻ってきたサンダーランド

 

レンジャーズではデビュー戦でゴールを決めて幸先のいいスタートを切ったものの、ヨーロッパリーグで決勝まで進んだ完成度の高いチームで継続した出場機会を得る事は容易ではなかった。今シーズンはリーグ1から昇格したブラック・キャッツで安定したプレータイム確保とタフなスケジュールへの適応、更にゴール+アシストで10~15程度を期待したいところ。ユナイテッドでもEL ミラン戦でバックヘッドからゴールを決めたように不思議な勝負強さを持っている選手なので、来季こそはトップチーム入りを!!

 

引退

 

 

緊急時のバックアップとして2018年夏から4シーズン在籍したリー・グラントは21/22シーズンをもって現役を引退。ユナイテッドでは殆ど出番が回ってくる機会が無かったものの、6クラブを渡り歩き500試合以上の公式戦に出場したグラント。

 セカンドキャリアは共にオーレ政権をコーチとして支えたキーラン・マッケンナとマーティン・パートに続く形(2者は昨年12月にそれぞれ監督とアシスタントマネージャーとして就任)イプスウィッチ・タウンのファーストチームでGKコーチを務める事が決まっています。

 

 

【 #MUFC 】初ドロー。CK守備は相変わらずの低水準

メルボルンからパース、東から西へオーストラリア大陸を移動したマンチェスター・ユナイテッドアストン・ヴィラプレシーズンマッチを行い2-2のドローで試合を終えています。

 

人工芝と天然芝を混ぜたハイブリッドのフィールドに加え、試合途中にはスコールのような大雨が降り注ぐなどこれまでとは全く異なる過酷な状況で90分を戦った赤い悪魔はプレシーズン4試合目にして連勝がストップ。

 

 

 

 

【Review】華麗な先制点も……セットプレー守備の改善は優勝争いに必須



 

前半

 

スターティングラインナップは右のDM、左のCBなど一部を除きシーズンでもこのまま決まるのではないかという程にお馴染みの面子になりつつある22夏プレシーズンのユナイテッド。序盤からパスサッカーと相性の悪い荒れたピッチに苦しむような仕草を時折見せますが、マティ・キャッシュのロングショット以外は殆どヴィランズに得点に至る機会を与えず。

 

試合前のクラブ発表では4-2-3-1ですが、実際には意図してなのかそうでないかは分かりませんがファン・デ・ベークが比較的高い位置を取るので中央3枚はフレッジを真ん中に置いた逆三角形で4-1-2-3に。これは恐らくアストン・ヴィラが4-3-1-2で中央を固めてきた事への対策だと思われます。(にすればCF込みで相手中盤4枚ダイアモンドに対しミラー配置となるので対応しやすい)

 また、フルバックの位置もこの日はそれまでよりも抑え目でイーグルス戦の2-3ビルドアップではなく主にLBのショーが吸収されて最後方3枚の形を頻繁に採用するなどアヤックス時代に見られた多様な戦術パターンの一端が見て取れる試合でもあった。

 

 先制点は25分、GKからボールを繋ぎダロト→マルシャルの斜めにつけるパスで一気にギアを上げると最後はショーのクロスをサンチョが待っていましたとばかりに軸足を地面に突き刺したボレーシュート。お見事!!

 

42分にはフレッジのピンポイントのロブパスがサンチョに通り、ラストパスを受けたラッシュフォードのミスショットがキャッシュにディフレクションして追加点。

 丁度この数分前からゲリラ豪雨のような激しい雨粒がハイブリッド芝に打ち付けられており、視界や足元が急激に悪化した事も味方した得点だったかもしれません。

 

 

後半

 

7割近いポゼッションも加えシュート数も5:1、支配した前半とは打って変わり、中央ではウッドチップが剥き出しになる箇所も現れるなど、中々リーグ戦では味わう事のない特殊なピッチコンディションに苦戦。

 

49分にはレオン・ベイリーの強烈な個の力に何も出来ずカウンターから失点。

 これは彼がスペシャルだったとしか言いようがない。

 

 

67分にフィールドプレイヤーを全員入れ替えてからはポゼッションの質が著しく低下し、この中でも主力組に近い位置にいると思われていたワン=ビサカとヴァラン、特に前者は攻守にまるで良いところが無く動きも緩いと散々なパフォーマンスでした。。。

 

また、セットプレー、コーナーキックの守備においてデヘアの前に選手を配置されてなされるがままというシーンが複数回見られ(1度目は主力が出ていた63分)、ATにはユナイテッド視点で左からのCKからカラム・チェンバースに同点弾を許し試合は2-2ドローで終了。

 ゾーンとマンツーマンの併用で守ること自体には反対しませんが、少なくともこのケースではバイリーorワン=ビサカのどちらか一方がGKを守る為に間に入るべきで、2者やデヘアいずれもそのケアに気が向かなかったのは正直に言って残念でならない。元々デヘアのハイボール対応に懸念がある事も踏まえ、CK守備をもう一度組み直す必要があるように感じます。