いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #PL 】Joe Rothwell, 飛躍の時は来たり

7月も3分の1を消化。イングリッシュプレミアリーグの20クラブはそれぞれチームキャンプを開始し、構想外となった選手の放出や新戦力の補強にも精を出す日々が続いています。

 

毎年、他国トップリーグからスター選手がプレミアへ挑戦しに来ますが、忘れてはならないのがチャンピオンシップを筆頭とする下部リーグからのステップアップ組。

特にここ3,4年はコンスタントにクラブの主力になるような選手が誕生しており、昨シーズンはイヴァン・トニー、マルク・グエイといった所がその代表例となりますが、開幕まで一カ月を切っている22/23シーズンはチャンピオンシップ屈指のプレイメーカーが満を持して参戦します。

 

 

 

ジョー・ロズウェル(Joe Rothwell)

 

経歴

 

地元の盟主マンチェスター・ユナイテッドのアカデミーに6歳から所属し激しい生存競争を勝ち抜いたロズウェル。シニアデビューは(当時)チャンピオンシップのブラックプールへレンタルで加入していた2015年2月7日のノリッジ戦で2点ビハインドを負ったチームの攻撃札として後半頭からピッチに立っています。

 

プロキャリア序盤、レッズからローンに出ていた頃は出向先の深刻なクラブ事情(ブラックプール)などもあって順調とは言い難いものでしたが、完全移籍したオックスフォード・ユナイテッドでは在籍2シーズンで4分の3にあたるリーグ戦69試合(League 1は24クラブH&Aで46試合制)とチームの主力に定着し、この活躍が評価され2018年夏にブラックバーンへ引き抜かれて再びチャンピオンシップへの挑戦権を手にします。

Embed from Getty Images  

 

嘗てはシアラー/サットンの強力2TOP"SAS"でプレミアリーグ王者に輝いた事もあるローバーズでも1年目からセントラルMF、両ワイド、トップ下と複数のポジションを任され公式戦36試合に出場。リーグ戦先発は13試合とどちらかと言えばリザーブ寄りでしたが、後の本格化のカギとなるキャリー能力の高さの片鱗を見せています。

 リーグ戦の出場はその後36→39→41とシーズンを経る毎に増加し、先発も21→29→39とチーム内での依存度,言い換えれば重要度が高くなり、ローバーズでの集大成となった21/22シーズンは得点関与も3G10Aとキャリアハイを大幅に更新。20代後半に差し掛かり脂の乗った今、正に飛ぶ鳥を落とす勢いの選手。

Embed from Getty Images  

 

また、昨季冬の移籍ウィンドウの段階でボーンマス、フォレスト、WBA、シェフ・ユナイテッドらが獲得に関心を示すなど人気銘柄でしたが、ブラックバーンとは契約を更新しないまま今年6月末に契約満了を迎えるというタイミングでプレミアに帰還したチェリーズへの加入が明らかに。

 

 

特徴・強み

過去4季のスタッツ

 

ブラックバーン時代の結果が示すように得点力はそれほど高くはありませんが、アカデミー時代やシニアデビュー後主力としてプレーした2クラブで本職のセントラルのみならず2列目の起用が多数ある事からも伺える通りボールプレーに長けており、ドリブル/キャリー、ウォールパスからの持ち上がり等がもたらすゴール方向への推進力はプレミアでも問題なく通用する可能性が高いと思われます。特にドリブルに関してはエラーが非常に少なくタッチも細かいので、狭いスペースを抜いてフィニッシュワークまで持ち込める力を有している。

その①

 
その②

 

 

ロズウェルが加入するボーンマスはエディ・ハウ(現ニューカッスル指揮官)がクラブ初のプレミアに導いた頃より一貫して攻撃志向の強いチームで、昨シーズンはスウォンジー、フラムに次ぐリーグ3番目55.2%の平均ポゼッション率を記録。フォーメーションは4-1-2-3と4-2-3-1の2種類を主に採用していますが、ロズウェルのライバルとなる中盤3枚のレギュラー格はフィリップ・ビリング、ジェフェルソン・レルマ、ルイス・クックと比較的守備に強みのある選手が並んでいます。

 

昨季後半戦はノリッジでポジションを失ったトッド・カントウェルを買い取りOP付きローンで獲得したもののフィットせず。悩みの種となっているポゼッション適性の高い中盤として以前から興味を持っていたロズウェルが選ばれた形。

 スタッツやプレーを見た限り、国際的知名度の高い選手で言えばACミランのサンドロ・トナーリやアトレティコ・マドリーロドリゴ・デ・ポールに比較的似ていて。彼らのようにトップフライトでも違いを生み出すプレイヤーになる可能性は十分に有していると私は考えています。

 

ボーンマスは昇格組なので、現実的に残留を目標として戦う場合上述した守備的な選手の優先順位が高くなるかもしれませんが、彼はプレイメーカータイプの割に中央でのフィルター役もそつなくこなす事が出来ます。少しタイプは異なりますが、かつてこのクラブで戦術的な核を担っていたアンドリュー・サーマンのような活躍を期待。

Embed from Getty Images  

 

 

Once a red, always a red

22/23シーズンの活躍を心待ちにしています。

直接対決以外では大暴れして欲しい。

 

 

参考にした記事

theathletic.com