いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【考察】ラビオを狙う理由はデ・ヨング代役ではなく相方探しの可能性?

ここにきて一気に報道が増加し、成立寸前ともされるアドリアン・ラビオの獲得交渉。

プレミアリーグ開幕戦、オールド・トラッフォードでのブライトン戦の内容からスコット・マクトミネイに替わる右DMのレギュラー候補とする見方が強まっていますが、他のポジションとの兼ね合いを考慮するとまた違った答えが浮かび上がる。

 

【PL】 vs Brighton

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

 

【懸念】左サイドの空中戦

ブライトン戦 先発ラインナップ

開幕節のスタメンを見ると、右側の守備で主に働く3選手は全員180㎝越え、平均では190㎝。昨季のプレミアリーグ空中戦勝率も皆60%以上と優秀でハイボールへの耐性はかなり高い。

 一方で左側3選手はショーの185㎝が一番上で、残り2人はそれぞれのポジションで小柄に分類される。更にフレッジ,マルティネスの縦のラインが共にプレミア基準のエアバトルに不安を抱えているというのが今回のテーマのミソで、ブライトン戦でもダニー・ウェルベックに容易に後方からのロビングをコントロールされる場面が目立っていた。

 

また、ショーからマラシアへLBを変更する場合は3選手平均で171.0。流石に全員に空中戦の不安を残すというのは危険な組み合わせと思われ、分類するならば決してプレイメーカーとは言えないものの、メガクラブを渡り歩いたエリートプレイヤーかつ左利きで上背のある(188cm)ラビオをターゲットに選定した理由の一端が見えてくる。

 

 

ラビオは右にプレイメーカーを置くための布石?

 

現状、ユナイテッドの中盤はMcFredがファーストチョイスで、双方共にビルドアップの正確性・再現性や出し手としての信用度は高くありませんが、どちらかと言えばフレッジが攻、マクトミネイが守に分類される。

 

先程の話とリンクする部分が多いですが、左右のバランスを4-2-3-1ベースで考えるとLBのショーにトランジションのムラ、(サンチョ右を前提とした場合)LWに入る選手はいずれも守備貢献が薄く左CB一番手?のマルティネスは前述の通りという事で左DMにカバーリングやタックルに長けたBall winning midfielder、RWサンチョ,RBダロトと個というよりは連携で崩す選手の多い右DMにはボールプレーで輝くプレイメーカー適性の高い選手を配置するのが理想。

 典型的なBox-to-Boxかつ、スペースケアの意識が余りにも希薄で持ち場を離れる事が多いフレッジファーストタッチが堅くその後のプレーが良くも悪くも大味なマクトミネイはどちらも要求を満たす事が出来ない可能性が高い。

 

パーセンタイル値の比較(数字が見辛いかもしれません……)
〈対象:21/22 Domestic Leagues〉

過去シーズンのスタッツを見る限り、ざっくりと言えば左利きのマクトミネイと言える程度に(特に配球能力の部分で)彼と傾向が近く、ボールウィニングMFど真ん中のラビオは左DMの適役と考えられ、彼はフレンキー・デ・ヨングの次点では無く彼のような推進力とパスセンスを併せ持った選手の相方役としてのオファーではないか、そのように想定しています。

 

ただ、そのデ・ヨングは現実的にそう易々と獲得出来そうにない情勢と見られます。Skysports等主要紙は今でもユナイテッドが彼を諦めた訳ではないと報じていますが、引き入れる事が叶わなかった場合、代替案となり得る中でマーケットに出ている選手は正直に言って見当たりません。

 それ故、その場合ドニー・ファン・デ・ベークやジェームズ・ガーナー、果てにはプレシーズンで結果を出したイクバル・ジダン抜擢まで視野に入れつつ、誰かがフィットするまでは騙し騙し目の前の試合を消化していく事になるのではないでしょうか。

 

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赤い悪魔の隆盛を支えたKING エリック・カントナもフランスから半ば追い出されるような形でイングランドへ上陸しその後の活躍に至っているように、ラビオの性格、および親族の過干渉といった問題に関しては今のところそれほど深刻に捉えてはいません。所変われば品変わるとはよく言ったものです。