いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #BHAMUN 】失墜。リーグ戦勝ち点&失点のワースト記録更新が確定する

21/22イングリッシュプレミアリーグ

ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

 

オーレ退任の決定打となった1-4で負けたワトフォード戦を越え、今シーズンのワーストゲームとなったファルマーでのブライトン戦。マンチェスター・ユナイテッドというクラブが最早名ばかりの虚構であるという事を自ら全世界に発信してしまった。単に結果が付いてこないというだけでなく、築き上げたメンタリティに崩壊の兆候が見られるという点で、次の監督 エリック・テン・ハフは困難な船出を余儀なくされる事でしょう……

 

これでプレミアリーグ設立以降の1シーズンの勝ち点、失点の2項目で歴代ワースト記録の更新が確定し、最終戦で2点差以上の敗北を喫した場合得失点差もマイナスに突入するという危機的状況。

 

 

ハイライト

 

 

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{(疑い含む)怪我、病気、出場停止etc.}

ブライトン
ヤクブ・モデル
エノック・ムウェプ
ジェレミーサルミエント

マンチェスター・ユナイテッド
エリック・バイリー
ルーク・ショー
ポール・ポグバ
マーカス・ラッシュフォード
ジェイドン・サンチョ

 

 

 

スタメン

 

 

ベンチ入りブライトン
2ランプティ、4ウェブスター、9モペイ、14ララーナ、17アルザテ、23J.スティール、24S.ダフィ、57O.オファイア、58E.ファーガソン

マンチェスター・ユナイテッド
4ジョーンズ、5マグワイア、14リンガード、17フレッジ、21カバーニ、26D.ヘンダーソン、29ワン=ビサカ、74A.フェルナンデス、75ガルナチョ

 

ブライトンはぱっと見4バックに見える人選ですが、予想ではククレジャを3バックの左に配置した3-4-2-1になっているケースが多い。

 

ユナイテッドは予想通り前回と全く同じ11人でスタートし、前節同様早い時間帯に先制点を決めて試合を支配しながら進めたいところ。

 

 

試合内容

 

前半

 

常に数的不利の守備を強いられるフルバック

 

最初の10分でポゼッション7:3、完全にシーガルズの攻撃に対し後手に回ったユナイテッドですが、3-4-2-1に対し4-2-3-1で対応する場合よほどウイングの戦術理解が高くない限り相手のWBをフリーにしがち。

 

スピード・アジリティの部分で厳しいテレスの左サイドは攻守でブレーキとなり、エランガがククレジャに消され漂うだけのマクトミネイを抱える右はダロトがサポートの薄い中で単独でボールキャリーに成功する場面もあったがチームとしての連動は皆無。

 

15分、マタが自陣ミドルサードでボールを失いブライトンが高い位置でチャンスを得ると、トロサールのクロスはそれほど対処の難しいボールではありませんでしたがテレスが真上にヘディングしクリアミス。そこからグロスのボレーはブロックに成功しますがセカンドボールをモイセス・カイセドが拾いボックス外からの地を這うミドルシュートで先制はブライトン。

 

失点直前のリンデロフの対応も余りにも稚拙。これほど大きく股を空けていては単にGKの目線を遮っているだけで利敵行為に等しい。彼はカバーリングに長け基本的には完成度の高い選手だと思いますが、時折ボールへの勇敢さを欠いて中途半端な対応になる事があるので、今回はそれが裏目に出たシーンとも言えるかもしれない。

 

また、見事な一撃をお見舞いしたカイセドはかつてユナイテッドが獲得直前まで行ったとされる選手で、昨季冬のブライトン加入当初はセカンドチームでの出場が続き、一時は三笘選手のいるユニオンSGへローンが基本線という報道もありましたが今やクラブにとって欠かせない選手の1人に。

 

そういえば、彼についてはこんな記事も書いていました。

ブログ初心者時代の書き物なので今よりも更に稚拙文章ですが、彼がブレイクすると共に一定のアクセスを頂いているのはありがたい限りです。(アイキャッチ画像の意味不明さも今となっては懐かしい……)

 

 

ユナイテッドのチャンスと言えるプレーは20分のマティッチ-マタの来季いない2人の連携で左サイドからボックスに侵入したところくらい、徹底してサイドの数的有利を活かすブライトンに対するまともな対策を打てないまま前半を終え、42分にはロベルト・サンチェスのロングフィードにヴァランが対処を誤ってウェルベックの決定機を与えるなど、チーム・個人双方で相手に劣っていた。

 

 

後半

 

訳の分からない交代策、案の定膨れ上がる失点数

 

ハーフタイム明けマンチェスター・ユナイテッドはマティッチに替えてカバーニ、エランガに替えてフレッジの2枚交代を行い、4-2-3-1から4-2-2-2へ。

 

しかし、DMに手を加えるならば明らかにマクトミネイを下げるべきでしたし、WB対策を放り出してカバーニを入れ、更に中央偏重を推し進め寧ろサイドの穴を広げるというこの判断。本当にラルフがこれを良しとしたのか、そうだとするならばその手腕には極めて厳しい評価を下さざるを得ない。

 

元々中央,もといボールに集まっていくマタとブルーノの両サイドはボールロスト後に大きなスペースを晒し、ブライトン2点目、ククレジャのゴールは正にスローイン時にマタが左サイドまで寄ってしまいダロトが1人で2人をマークせざるを得ない状況に追い込まれた事、そして中盤のスライドが遅くシューターをフリーにした事が原因。

ダロトのポジショニングを批判する人もいますが、仮にサイドの選手に比重を置いた場合、最初のクロスで13番のグロスに中央の決定機が生まれるのでハッキリ言って彼1人ではどうしようもない場面。

 

57分にはGKから右サイドにロングボールを振られ、そこから中央の相手をがら空きにし最後はトロサールがデヘアとの1on1を制し3失点目。

 

60分には畳みかけるように左サイドから崩され、ヴァランがグロスの縦のスルーパスをクリアミス。最後はウェルベックの折り返しをダロトが懸命にクリアしようとしますがトロサールが詰めて遂に4失点。

Embed from Getty Images  

 

65分にも被カウンターからマック・アリスターに決定機を許しますが、ただ1人気迫のこもったプレーを見せるダロトがギリギリでつま先を伸ばしポストにも助けられクリアに成功。アジリティに優れたククレジャ相手に裏街道を成功させて単独でボールを運ぶなど身体的なところでこの日の彼はよくやっていたと思う。

Embed from Getty Images  

 

終盤に入る所でマタに替えてマグワイア、ビハインドでアタッカーとディフェンダーを入れ替えるというのは通常試合を諦めるような交代ですが、皮肉にも3CBになってミラーマッチ化した事で攻守が安定し、それ以降はシュート数2:6、ポゼッション3:7と初めてアウェイチームが主導権を握る展開となった。

 

ただ、この日のサンチェスのシュートストップは悉く赤い悪魔の前に立ち塞がってゴールが生まれる事はなく、ビルドアップ、セービングの両方でラ・ロハのライバルデヘアを圧倒。

 

スコアラー⚽15分:モイセス・カイセ
49分:マルク・ククレジャ(👟レアンドロ・トロサール)
57分:パスカルグロス(👟レアンドロ・トロサール)
60分:レアンドロ・トロサール

 

 

データ

 

 

被シュート17本、これでリーグ戦では3-2で勝利したノリッジ戦から6試合連続となる10本越えで、同期間内では1試合平均約15.3本のシュートを相手に許しているという計算となる。

 

この数字を他クラブのシーズン通算のデータと比較するとノリッジ(16.17)、バーンリー(15.77)に次ぐリーグワースト3に入る水準なので、勝ち点を思うように積み上げられない事に関しては"そら、そうよ"としか言いようがない。

 

原因の全ては分かりませんが、一因として考えられるのが中盤,特にDMが全くフィルター役になれていない事。マティッチは運動量の継続と元々バックラインに吸収されがちというプレーの性質、マクトミネイはこの試合において単純にデュエルで負け続けたのとネガティブトランジションで手を抜く場面の多さ……

 

ユナイテッドの試合を多く見ている方ならよくわかっていると思いますが、最終ラインが5~6枚いるにも関わらずその前でプレッシャーをかける選手が皆無。結果として相手が容易にシュートまで行けるというケースが余りにも多発しています。

 

xG

 

xGは2.75:0.72。

(表記が乱れているので画像は後で)

 

ブライトンには得点シーン以外にもヴァランのミスから生じたウェルベックのループ、ダロトがぎりぎりで止めたマック・アリスターのチャンスと複数回決定機があり、スコア差以上にユナイテッドは何も出来ず茫然自失で時間を費やすのみでした。

 

 

あとがき

 

 

振り返りたくもないし思い出したくもないというゲームで、文を書く手も中々進みませんでしたが、更に2週間試合が空くというのも心にダメージが残り続けるのでファンにとっては辛い。

 

あれだけ#oleoutと声高に叫んでいた層もスールシャールを懐古し始めたというのが一番今の状況を物語っているかもしれません。そもそも私はギリギリまでオーレ続投(参謀役をスタッフに加えるという条件で)を望んでいましたが、彼の人心掌握術はもっと評価されるべきだと今でも考えています。