週末のフレンドリーマッチは休養日無しで2試合を予定しており、1試合目はノルウェーはオスロにある同国の国立競技場、Ullevaal Stadionで昨季CLトーナメントでも相対したアトレティコ・マドリーと数カ月ぶりの対戦。
ユナイテッドは今季のプレシーズン初となる無得点に終わり、終盤のジョアン・フェリックスのゴールが決勝点となり敗戦。それまでの美しい攻撃の数々は特定の選手に大きく依存していた事が明確となった。
⏹ The Reds are narrowly beaten in Oslo.#MUFC
— Manchester United (@ManUtd) July 30, 2022
【Review】更なる補強の必要性を試合で証明
90分で行った交代は4。相手17番サウール・ニゲスの悪質なレイトタックルで負傷したペリストリのアクシデントを除けば交代のタイミングも昨季までの交代枠3(今季からは5)に基づく実戦に近いものだったので、その分だけ浮き彫りになった問題点もシーズンで想定される内容に等しかったと思う。
フレンドリーマッチらしからぬ非常に荒っぽい試合となり、終盤にはフレッジが2枚目のカードで退場となりましたが心情的には理解できる程度にコルチョネロスは悪辣なコンタクトプレーが多かったのでそれにつられてしまったのかもしれない。
遠征メンバーに入っていながらベンチ外となったジェイドン・サンチョは指揮官によれば病気による欠場という事で、RWにはアンソニー・エランガが入りましたがこれまでのプレシーズンで多くのチャンスを生み出した右サイドのコンビネーションは激減。
現時点のエランガはタメを作ったりプレイメーカーとして得点に繋がるパスを出すという使う側のプレーが少なく、スコット・マクトミネイもご存じの通り使われる側の選手なのでRB-RDM-RWの三角形はバランスが悪化していたように見えます。
ユナイテッドでのデビュー戦となったクリスティアン・エリクセンは初っ端からポール・スコールズ顔負けの低弾道で球足の速いミドルレンジのパスを成立させたように能力に関して疑いの余地はなく、ウインガー補強に失敗した場合はサンチョ不在時or彼が左に回る際にエリクセンのRW起用も有力な選択肢として考えられるでしょう。
また、ルーク・ショーを欠いたLBは新加入のタイレル・マラシアが穴を埋める出来栄えでひとまず安心ですが、ディオゴ・ダロトに頼り切りのRBはサンチョのケース同様に欠場≒致命傷という状況で依然としてテコ入れは急務のまま。
渦中のエースが遂に合流
Working in progress…💪🏽 pic.twitter.com/E2G5ZEayeG
— Cristiano Ronaldo (@Cristiano) July 30, 2022
1年前にはアイドルの帰還に歓喜し興奮状態にあったマンチェスター・ユナイテッドのサポーター。しかしながら今日ではオフシーズンの行動に辟易といったところで愛が冷めきっているという人が大半かもしれません。
クラブ発表によれば家族の問題で合流が遅れ、フットボール記者達によればチャンピオンズリーグ出場、補強の進展具合を主な理由として水面下で移籍を模索していたとされるクリスティアーノ・ロナウドは、今季のオールド・トラッフォード幕落としとなるプレシーズン最終戦-ラージョ・バジェカーノとの試合に出場する見込みであるとエリック・テン・ハフが明かしています。
さて、No.9についてですが、プレシーズン中はアントニー・マルシャルの復調さである程度覆い隠されているもののロナウド込みでようやく2枚。Benjamin Šeško,Saša Kalajdžićといった体格に優れたCFが噂になっている事を踏まえると、テン・ハフは後ろからのボールを収め次の機会に繋げられる懐の深さ、ポストプレーの資質を重要視しているようにも思えます。
実際にプレシーズンのマルシャルはそういったプレーが以前よりも目立っており、この分野において第一人者ではないCR7は純粋な得点能力で周りを納得させる必要がある。
プレシーズンマッチの得点推移は4→4→3→2→0。シーズン仕様に近づくにつれゴールが減少しているので、彼の類いまれなる嗅覚が発揮されれば依然としてチームにとって大きな助けとなる事は間違いない。チーム残留を決めここでプレーすると再び決意してくれるならば私はあなたを引き続き応援したい。