いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUFC 】秘密主義に移行しつつある移籍ウィンドウ

ここ10年程のマンチェスター・ユナイテッドのオフシーズンと言えば、まるでクラブ間や代理人との交渉の場に記者が同席しているのではないかというレベルで一挙手一投足詳細な情報がメディアに掲載されていたように思います。

 

しかし、2022年夏の移籍ウィンドウ開幕から約1ヶ月の動きを振り返るとタイレル・マラシアにしろ、先日口頭合意の一報が伝えられたクリスティアン・エリクセンにしろ噂レベルで名前が出た事はありましたが、交渉真っ只中であっただろう6月下旬には全くと言っていいほど情報が洩れず、我々ファンがそれを知るのは殆ど契約合意に達した後のタイミング。

 

 

 

まさかのエリクセン加入

 

エリクセンの補強に関してはCFを差し置いて比較的層の厚い(ように見える)8番or10番の選手という事で疑問符を浮かべるファンの方もいるかもしれませんが、心臓の問題を乗り越えてピッチに戻ってきたデンマークの英雄は同郷のトーマス・フランクが指揮官を務めるブレントフォードで見事に復活。

 実は、プレースタイルも兎に角ゴール方向への前進を好み高リスク高リターンのパスを躊躇せず繰り出すという点でブルーノ・フェルナンデスと共通点があり、CKや味方に合わせるFKのテイカーとしても非常に優秀。ブルーノの休養時や同時起用で中盤の支配力を高めるなど、どの起用法でも今のチームには大きな財産となるでしょう。

 

また、以前記事にしましたが、プレミアリーグでも22/23シーズンから交代枠が3→5へ恒常的に増加する事が決まっており、Covid-19後に先んじてこれを取り入れているフランス,ドイツ,イタリア,スペイン4か国を参考にすると、イングランドでもシーズン全体で起用される選手の数が1クラブ辺り2人~3人程増加する可能性が高いのでスカッドの層を厚くする事が例年以上に効力を発揮する事になりそう。

 

交代枠について

 

 

ペレイラがフラムへ

 

Fabrizio Romanoによれば、21/22シーズンは自身のルーツブラジルのフラメンゴへシーズンローンに出ていたアンドレアス・ペレイラがプレミア昇格を果たしたフラムへ£10M+£3Mのアドオンで完全移籍する事に合意したとのこと。

 

キャリア遍歴

主にベルギーのプロリーグでプレーしたマルコス・アントニオ・ペレイラを父に持つアンドレアスはPSVの下部組織から16歳の時に赤い悪魔に引き抜かれ、シニアデビューは2014年のEFLカップ2回戦 vs MKドンズ戦。

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同年代トップ級の評価を受けていた彼がプロで飛躍したのはグラナダへローンした16/17シーズンで、ラ・リーガ35試合2,832分に出場し5ゴール3アシスト。

 チームは降格したものの、この功績が認められ翌17/18はバレンシアに出向先を変えて引き続きスペインでのプレーを続けますが、シーズン中盤にアキレス腱の負傷で離脱するなど前年度を大きく下回る23試合1,075分出場1G4Aに留まり、ラ・リーガでのローン生活を終えてイングランドに帰還。

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復帰初年度はジョゼ・モウリーニョが12月に解任され、オーレ・グンナー・スールシャールが暫定監督に就任してから徐々に出場機会が増加。29節のサウサンプトン戦では1G1Aの活躍で、これが彼のユナイテッドでのベストバウト。

 

 しかし、如何せんプレーのムラが激しいことやセントラルMF、トップ下、両ワイドとどの場所でもハマりきらない器用貧乏な部分が災いして絶対的な地位を築く事が出来ず、特に2020年冬に加入したブルーノ・フェルナンデスがすぐさまチームの核となって以降は著しく序列が低下し、結局そのオフに再びローン生活に逆戻りする事に……

 

ラツィオへのローンではリーグ26試合に出場したものの、殆ど後半途中からの起用で出場時間は僅か530分程度。20代後半に差し掛かる2021年夏は母国ブラジルに新天地を求め、フラメンゴでは2シーズンに跨って(ブラジルは日本と同じ春秋制)50試合以上の公式戦に出場。コパ・リベルタドーレス21年大会では決勝で痛恨のミスを犯してしまったものの、彼のプロキャリアではグラナダ時代と同等かそれ以上に成功を収めた1年間であった事は間違いありません。

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フラムは既にスポルティングCPからメガクラブも動向を追っていたパリーニャを推定£20Mの移籍金で獲得しており、前年度にイヴァン・トニーが更新したレコードを10点以上越えるチャンピオンシップ43ゴールという大記録を達成したミトロビッチをサポートする中盤を優先的に集めているのかもしれない。

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 ペレイラがどの位置で使われるかは不明ですが、恐らくシーズン序盤はリバプールに引き抜かれたワンダーキッド ファビオ・カルバーリョの後釜として4-2-3-1の1、所謂10番の位置で起用されるのではないかと現段階では予想しています。

 

ユース時代の前評判に比べると、思うようにはいっていない彼のプロキャリア。

その原因の一端は遂に彼の適所を見つけられなかったユナイテッドにもあると私は思っていますが、それでも最後に1000万ポンドを越える移籍金をクラブに残してくれるのはそれだけ彼のポテンシャルが高く評価されている証左。

 

コテイジャーズでの幸運を祈っています!!