いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #Euro2024 】2戦2勝でGS突破一番乗り、勢い止まらぬMusiala

グループAはドイツが抜け出す形でノックアウトステージ進出を全出場国中最初に確定させた。2試合7得点と攻撃陣の好調はいったいどこまで続くだろうか。

 

 

 

【Match Review】ドイツvsハンガリー

 

前半

ベンチ入り

ドイツ
3 Raum, 5 Groß, 9 Füllkrug, 11 Führich, 12 O.Baumann, 13 T.Müller, 14 M.Beier, 15 Schlotterbeck, 16 W.Anton, 19 L.Sané, 20 Henrichs, 22 Ter Stegen, 24 Koch, 25 E.Can, 26 Undav

ハンガリー
2 Á.Lang, 3 Balogh, 4 A.Szalai, 7 Négo, 9 M.Ádám, 12Dibsuz, 15 Kleinheisler, 16 Gazdag, 17 C.Styles, 18 Z.Nagy, 21 Botka, 22 Szappanos, 23 Csoboth, 25 Horváth, 26 M.Kata 

 

 

ドイツは開幕戦と基本的には同じでクロースが左下に降りる3-1-6でポゼッション。ハンガリーが5-2-3でライン間を圧縮したコンパクトな守備陣形で対するので1stプレス3枚の間にアンドリッヒが顔を出し、ギュンドアン,ムシアラ,ヴィルツもMF-DFライン間にポジションをとって縦パスを受けられる準備をしつつ、自分に視線を集めて大外や背後のスペース拡大を狙う。

 

ハンガリーはソボスライに少し自由を与えられている以外は全員がトランジションの速さとブロックを崩さずに我慢強く守る事を徹底しており、左サイドのケルケズは心臓が2つついているのかという位に高強度のスプリントを終盤まで続けた。

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22分のドイツはミドルサードルーズボール処理合戦を制してショートカウンター気味のチャンスを掴むと、右に流れていたヴィルツから中央に居るムシアラにパスが通り、更にギュンドアンがサポートのランニングでムシアラからフリックパスを引き出すと、一度はカバーリングに入ったオルバンにボールを奪われるが、彼がバランスを崩して再びこれを奪い返し、最後は若き10番が押し込んで先制。

 それにしてもギュンドアンのライン間でのオフボールが洗練され過ぎていて怖ろしい。

 

ハンガリーも失点後のキックオフでケルケズが長い距離を運んで獲得したFKからソボスライの右足でゴールに迫るなど、セットプレーやカウンターで虎視眈々と相手の隙を伺っており、ソボスライの止まったボールに対するキック精度は常に脅威となっていた。

 

実際、オフサイドではあったがATには彼のFKにオルバンが合わせ、こぼれた所をロランド・サライが詰めてゴールネットを揺らしており、ケルケズのファウル獲得力と合わせて展開に左右されない武器がある所がチームとしての強み。

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後半

 

先に動いたのはリードしているドイツ。ボックス内の最終局面をこじ開けるパワーが欲しいというところでハヴァーツに代えて初戦で2ゴールを奪っているフュルクルクを投入し、存在感の薄かったヴィルツを下げて外から斜めに侵入する逆足アタッカーという事でレロイ・サネもピッチへ送り込んだ。

 

67分、ドイツはアタッキングサードに押し込んだポゼッションから、複数人で対処しないと止められないムシアラが左サイドに流れてきた事で警戒が緩くなった左WBミッテルシュタットが余裕のある状態でクロスを上げ、グラウンダーのラストパスを冷静に左足でギュンドアンがが流し込み2点目。

 

ハンガリーも決して悪くないどころかかなり内容の濃い戦いをしているのだが、最後の所でどうしても個の圧の差が響いてしまうのはフットボールの性。ドイツとしては2人,3人で対応しなければいけないムシアラというゲームチェンジャ―を上手くチーム戦術の中に落とし込む事が出来たという意味で嬉しい追加点だったのでは。

 

リードを広げた開催国はアンドリッヒ,ムシアラ,ギュンドアンと担っているものの大きい選手を様子を見ながら下げつつ、70分以降オープンプレーではハンガリーに1本もシュートを打たせずに完封勝利でノックアウトステージ進出を1番乗りで確定させた。

 

 

【Match Review】スコットランドvsスイス

 

前半

ベンチ入り

スコットランド
9 Shankland, 12 Liam Kelly, 14 Gilmour, 16 L.Cooper, 17 S.Armstrong, 18 L.Morgan, 19 Conway, 20 R.Jack, 21 Z.Clark, 22 R.McCrorie, 23 K.McLean, 24 G.Taylor, 25 J.Forrest, 26 S.McKenna

スイス
2 Stergiou, 4 Elvedi, 7 Embolo, 9 Okafor, 11 R.Steffen, 12 Mvogo, 15 Zesiger, 16 Sierro, 18 Duah, 21 Kobel, 24 Jashari, 25 Amdouni, 26 F.Rieder

 

5バック同士の対決で配置もミラーになったこのゲームだが動きが異なっていたのは5-2-1-2のトップ下に該当するシャキリ、マクトミネイ。前者はデンマークの初戦におけるエリクセンのように守備負担を減らしながら攻撃時にフリーマンとしてボールに絡む機会を多くしたいという意図であり、後者はトランジション時のチャンスでクロスボールのターゲットとしてボックス内に確実に入り込めるようにしたいという狙いが強く出ていると感じた。

 

13分、スイスのCKを凌いだスコットランドはギルモアがルーズボールの落下地点に一番最初に入ってボールを収め、素早いトランジションで左サイドを駆け上がるロバートソンへパスを送りカウンター始動。ロバートソンはそのままボックス内までキャリーして相手DFの目線を集め、更にその外側に走っていたマクレガーに後を託し、セルティックの主将の折り返しをマクトミネイが左足で合わせたシュートはブロックに入ったファビアン・シェアに当たって軌道が変わりそのままゴールネットへ突き刺さっている。

 

先制したスコットランドだが、バックラインでのパス回しで不必要にリスキーなパスを狙ったり、或いは展開を考えずにスピードアップを試みた結果ボールロストに繋がるケースが散見され、中々落ち着いてボールを持つことが出来ない、スイスが前からのプレッシングを強めていた為、確実に広がるDFライン裏へのロングフィードで追加点を狙えばよかったと思うのだが。

 

26分、チャンネル(CB間)から背後のスペースへ走るこむシャキリを狙ったリカルド・ロドリゲスの縦パスはハンリーにカットされるが、クリアボールを収めたギルモアからラルストンへのバックパスが少し厳しくなり、尚且つラルストンが周りの動きを確認出来ておらず勘に頼って横パスを出し、更にヘンドリー,ハンリーが2人共バックパスの出し先になる為に後ろに位置取りを修正することを怠り、おまけにティアニーも自分のマークを一瞬緩めた、という小さなエラーが積み重なってシャキリのゴラッソが生まれた。

 

ただ、上記の要因を差し引いてもシャキリのシュートが上手すぎただけと言えなくもないようなゴールだったので、彼の大舞台の強さには改めて驚かされる。国際大会のパフォーマンスをクラブでも恒常的に発揮出来ていれば今頃フットボール界の王は彼だったかもしれない。

 

スイスはCK直後の混戦から、アカンジのバックヘッドでのパスにダン・エンドイェが抜け出して得点を奪ったかに見えたが僅かにオフサイドラインを出ていたとして得点取り消し。このシーンは事情が異なるものの、エンドイェはシュートまでのプレーに光る物を持っているが、最後の一押しが物足りないといういわゆる師匠タイプに見えた。

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後半

 

交代を両チーム行わず後半キックオフ。

 

基本的には前半同様にスイスがボールを持つ時間が長くなり、スコットランドはクリアする際の場所や人が明確ではないので中々その後のカウンターにまで繋げられる機会が巡ってこない。

 

58分、ヘンドリーのロブパスをリカルド・ロドリゲスがはじき返してスイスのカウンター。左ハーフスペースでボールを収めたルベン・ヴァルガスは高弾道のパスを中央に落とし、エンドイェが完璧なファーストタッチで反転して自分のマークについていた相手と入れ替わりシュートを放つも最後の質がやはり不足していた。

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なお、エンドイェに対応したDFであるティアニーは一連のプレーの中で左足の着地の仕方が悪く、もも裏を抑え込みながらその場に座り込んだ後担架で運ばれてピッチを後にした。その後のスコットランド代表チームからのアナウンスによると、代表から離脱してロンドンで精密検査を受ける予定との事なので、症状は重いかもしれない。

 

 アクシデントで止まっていた試合が再開されたタイミングで両チーム選手交代を行い、スイスはシャキリを下げてエンボロ投入。これによって2トップ+フリーマンから純粋な3トップに前線の並びを変え、ウイングがサイドでボールを持つケースが増えたのでWB、特に左のアエビシェールは流れの中で中盤化するようになった。

 

スコットランドはロバートソンのFKからハンリーのヘディング、スイスはカウンターからエンボロが決定的チャンスを迎えたが、前者はポストに阻まれ、後者はオフサイドでそれぞれ得点を逃し、試合終盤はハードなコンタクトプレーも増えて両チーム何とか次の1点をもぎ取りに向かったものの、1-1のドローで終了。

 

スコットランドで気になったのは右利きのセットプレーテイカーの一番手がマクトミネイである事。マッギンやギルモアにキッカーを任せてターゲットとしての役割やこぼれ球への反応で得点に直結させられるマクソースを待ち構える側に入れるべきというのは誰でも辿りつきそうなものだが、何か特別な事情でもあるのだろうか。