いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #Euro2024 】Reijndersの活かし方が後半になって定まったオランダ

グループDは4チーム共に成熟されていて最も見どころがあり、なおかつ最もトーナメント進出の難易度が高いグループかもしれない。そして相変わらず塩試合をしているスリーライオンズ……

 

 

 

【Match Review】ポーランドvsオランダ

 

前半

ベンチ入り

ポーランド
3 Dawidowicz, 4 Walukiewicz, 6 Piotrowski, 7 Świderski, 8 J.Moder, 9 Lewandowski, 11 Grosicki, 12 Skorupski, 15 Puchacz, 17 D.Szymański, 18 Bereszyński, 22 Bułka, 23 Piątek, 24 Slisz, 25 Skóraś, 

オランダ
2 Geertruida, 3 De Ligt, 8 Wijnaldum, 9 Weghorst, 12 J.Frimpong, 13 Bijlow, 15 Van de Ven, 17 Blind, 18 Malen, 20 Maatsen, 21 Zirkzee, 23 Flekken, 25 Bergwijn, 26 Gravenberch

 

 

主導権を握ったのはオランダで、4-2-3-1をベースにダンフリースが右大外で幅を取りシャビ・シモンズが内側に入り実質No.8やシャドーとしてプレーする右肩上がりの可変でポゼッション。それ以外にも2~3人のポジションチェンジを頻繁に行って相手のマーク管理のズレを狙うが、5-3-2で2トップ+2CMが綺麗に2ラインを形成して中央を絶対に空けないという意思が明確なポーランドを序盤はなかなか崩す事が出来ず。

 

カウンターに徹しているとは言えゴール前にバスを止める訳ではなく前線から積極的にプレスをかけるポーランドはクラブチームを見ているかのような複雑な守備システムを破綻せず遂行しており、人というよりは立ち位置を基準にしたマンツーマンで相手の可変ポゼッションにも惑わされず対応。試合後のスタッツではチーム走行距離6キロ上回っていた事からも頷けるように、チーム全員がハードワークを厭わなかった事も好印象だ。

参照:Netherlands - Poland team comparison | Teams | UEFA EURO 2024 | UEFA.com

 

先制したのはポーランド。左サイドからのCKでレヴァンドフスキの代役として先発出場のチャンスを得たアダム・ブクサがゴール前→ニアへの斜めの走りでマーカーのフェールマンを剥がして技ありのヘディングシュートを決めている。

Embed from Getty Images  

 

29分のオランダは敵陣右サイド深い位置でダンフリースがザレウスキにプレッシャーをかけ、右足で対角線を狙ったクリアが短くなったところを待っていましたとばかりにアケがインターセプト。そこからワンタッチでガクポにはたき、DFラインから少し距離が生まれて前を向く余裕が出来た背番号11はボックス外から思い切りよく右脚を振り抜くと、CBのサラモンに当たって軌道が変化したボールはそのままゴールへ吸い込まれていった。

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ポーランドのチャンスの大半はジエリンスキ経由で生まれる為、彼がいないサイドではどうしても崩しのパターンが少なく相手のエラー待ちになってしまうが、レヴァンドフスキが復帰するとこれがどのように変化していくのかを注目ポイントとしたい。

 

オランダの方はアケ-ガクポの縦関係が強固でこれに絡むラインデルスやメンフィスとの3~4ユニットのコンビネーションが魅力的な左サイドが現状のところチームの強みであり、とりあえずダンフリースに右大外を取らせる、からの進展がイマイチ見えない右サイドを大会期間中にどこまで成熟させられるかが焦点になりそう。

 

後半

 

 

ポーランドはハーフタイムでシマンスキに代えて身体能力の高いモデルを投入。右サイドの攻撃力不足という課題に対してジエリンスキをこちら側へスライドさせる事で解答を用意。左はザレウスキの個で形を作れるのでこの交代は良かったと思う。

 

オランダも人員の入れ替えは無かったが左サイドからのクロスに対してダンフリースがファーポストでターゲットになりつつ折り返しや直接得点を狙うというように修正を加え、ラインデルスのプレーエリアを少し低めにして得意のボールキャリーが活きやすい環境を整えた。

 

ただ、時間と共にシャビ・シモンズがどんどんどんどん中央に寄って行くので右サイドにボールが行き渡らず、尚且つポーランドが外を捨てて中央を固める守備体制である事からかみ合わせが悪くなる。アケのカバーリングやフェルブルッへンのショットストップが無ければ一気にポーランドに流れを持っていかれても不思議では無かっただろう。

 

これを懸念してか60分過ぎにクーマンは外から単騎でブロックを崩すことが出来るマレンをRWへ投入し、メッセージがピッチ上の選手にも伝わったのか早速右サイドから得点に迫るチャンスを創出するなど采配が冴えていた印象。

 

83分のオランダは途中からDMにポジションを下げていたラインデルスがデ・フライが相手の1stプレス後方で縦パスを受け、更に1人マークを釣り出した所で足先の僅かな動作だけでアケにフリック。アケはドリブルでボールを運びながらダイアゴナルランで中央からボールサイド側へ動くワイナルダムへラストパスを狙い、相手DFにディフレクトしたボールはゴール正面に居たヴェフホルストへの絶好のお膳立てとなった。

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決勝点を決めたヴェフホルストはどちらかと言えば足元でプレーしたいタイプではあるがロングボールのターゲットになり、尚且つ攻守でボールを持っていない時の献身性が高い選手なので終盤のカードとしてはどんな局面でも需要がある優秀な1人。フリンポンについてはダンフリースとの比較でStrengthに劣るものの、アジリティやインテリジェンスで上回っているので次の試合では彼をスタートから見てみたい。

 

 

【Match Review】スロベニアvsデンマーク

 

前半

ベンチ入り

スロベニア
3 Balkovec, 4 Blažič, 5 J.G.Stanković, 7 Verbič, 8 Lovrić, 12 Belec, 14 Kurtić, 15 Horvat, 16 Vekić, 18 Vipotnik, 19 Celar, 23 Brekalo, 24 Žugelj, 25 Zeljković, 26 Iličić

デンマーク
4 Kjær, 5 Mæhle, 7 M.Jensen, 8 Delaney, 11 Skov Olsen, 12 Dolberg, 13 Zanka, 14 Damsgaard, 15 Nørgaard, 16 Hermansen, 20 Y,Poulsen, 22 Rønnow, 24 Dreyer, 25 R.Kristensen, 26 J.B.Larsen

 

 

スロベニアはフラット4-4-2でシンプルに相手WBの背後を狙うか、スポラル,シェシュコのスピードを活かすスルーパスやロブボールでチャンスを狙う。ロングフィードの精度という意味では左CBビヨルのキックは並みのプレイメイカーが霞むほどに高品質のボールが安定して発射される為、対スロベニアを考える上では彼に時間・空間的余裕を与えない事をまず第一に考える必要がある。

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デンマークは3-2-5(3-2-2-1-2)でピッチ上にバランスよく選手を配置しながら、インテンシティを求めると長い時間持たない&短期間でもプレー精度が低下するエリクセンになるべく負荷をかけない為に彼をフリーマンとして運用し、その分ヒュルマンドやウィンドは広範囲に顔を出す。

 

3CBが足元にある程度自信のある事とその前のMF2枚がしっかりと相手の1stプレスの後ろで空いている空間に顔を出してパスを引き出せる選手である事で後方でのポゼッションは安定感があった。

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先制点は今大会のベストゴール候補に入るであろう華麗なコンビネーションで生まれた。17分、ホイルンドがバーからの縦パスを右外で受けてタメを作りながらスローインを獲得し、リスタートではバーが素早くボックス内の味方へ投げて、これを受けたウィンドは意表を突くダイレクトヒールフリックでゴール前にボールを落とし、最後はエリクセンがハーフバウンドにつま先で合わせてタイミングを外す冷静なシュートで名手オブラクの手の及ばないサイドネットへボールを送り込む。

 

 

後半

 

先述したロングキックのみならず、65分のホイルンドの決定機を寸前で防いだように球際の守備でも印象的なプレーを見せるビヨルの国際的評価がますます高まって行く中、試合が動いたのはスロベニアが2枚の選手交代を行ったすぐ後の事だった。

 

試合も佳境に入りスロベニアはLBヤンザの左足からチャンスが生まれるようになり、75分には彼のフィードからシェシュコがゴールまで25mはあろうかという距離から強烈なミドルシュートでポストを叩いた。

 

上記のプレーで生まれたCKから、ボックス外にこぼれてきたボールをヤンザが迷うことなく振り抜いた結果として、シュートがブロックに入ったヒュルマンドの左臀部に当たり軌道が変化し、GKシュマイケルにとってはノーチャンスのボールがデンマークゴールに到達。

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正直、今大会までこのエリック・ヤンザという選手の事を全く知らなかったが、プレースキックミドルシュートが蹴れる左利きのフルバックは常に需要に対し供給が追い付いていない為、31歳という高齢はネックだが大会後にステップアップのオファーが届く可能性も十分に考えられるのではないか。

 

終盤はそのままスロベニアペースでヴェスターゴーアのアジリティ不足や局面打開出来るドリブラーの不在など、組織的完成度は高くても勝ち切れないデンマークの弱点もいくつか炙り出されたが、そのままドロー決着でタイムアップを迎えている。

 

グループCはイングランド含めどんぐりの背比べ状態なのでまだまだどの国がトーナメントに進むか分からない。なお、イングランドvsセルビアについては悪い意味で想像通りのしょっぱい内容が90分間続いたので省略。