最後の8試合を無敗で乗り切り2022年を迎えたマンチェスター・ユナイテッド。
引き分けに終わったニューカッスル戦の悔しさを押し殺して迎えた30日のバーンリー戦では、スコット・マクトミネイのミドルシュートが冴えわたってリーグ戦では4試合ぶりの複数得点を記録。
中3日のウルブス戦でも同様にゴールラッシュを期待したいところですが、ここ数年のデータを見るとその思惑通りにはいかない予感がプンプン漂っています。
過去の戦績
イングランド・フットボールリーグの創設メンバーの1つで、歴史は1892年にセカンドディヴィジョンの一員として加わったマンチェスター・ユナイテッド(当時は前身ニュートン・ヒースというクラブ)よりも古いウルブスことウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ。11vs11.comによれば初対戦となった1892年10月から今日に至るまで108回の対戦経験があり、戦績はユナイテッド52勝-ウルブス36勝-引き分け20回と赤い悪魔がおよそ5割の勝率を持つカードです。
プレミアリーグ設立後はトップリーグに上がれない日々の方が圧倒的に長かったウルブスですが、クリスティアーノ・ロナウドやジョゼ・モウリーニョの代理人として広く知られるジョルジュ・メンデスの仲介で中国企業の複製国際がクラブを買収すると、メンデスのコネクションを活用して次々と有力選手を集め今ではプレミア常連クラブの1つとなっています。
そして、過去10戦(18/19~21/22)の成績は
DLLDDWDWWW (4勝2敗4分け)
この結果でも相性は拮抗している事が分かりますが、更にこの10試合は全て1点差以内の決着となっており、ユナイテッドとウルブス共に最高スコアは2点どまり。
3バックを主体に守備的を第一にチームを構成したヌーノ・エスピリト・サント前監督から攻撃志向の強いブルーノ・ラージに指揮官が変わり、単純な比較はできないかもしれませんが、それでも8月のモリニューではなぜ勝てたのか今でも分からないような苦しい試合を経験しており、今回もこのジンクスが継続する可能性は高いと言わざるを得ない。
対戦ログ
①(2020年12月)
irohasesun-fm-foot.hatenablog.com
②(2021年5月)
irohasesun-fm-foot.hatenablog.com
③(2021年8月)
irohasesun-fm-foot.hatenablog.com
ラインナップ予想
上述したジンクスを破れという期待と共に予想したラインナップ。
ラルフ体制になってからはよりダイレクトに相手ゴールを狙うようになり、ロングパスの割合も増加しているので2列目は対角線のボールを高精度で蹴れるかどうかを判断材料にしました。
メイソン・グリーンウッドとクリスティアーノ・ロナウドには未だ化学反応が起きず、互いの意図が合わない場面も多いですが、配置距離が開くことによって問題が解決することもあるので、出来れば前者のスルーパスに後者が反応して得点を奪い外野の声をシャットアウトして欲しい。
ユナイテッドにとってウルブスで最も警戒しなければいけないのはアダマ・トラオレのドリブル。それ故にRBにはダロトではなくワン=ビサカがバーンリー戦に引き続き起用されると思います。全体のバランスを見てもこの11人は比較的守備の意識の高く走力で負けない選手が揃っているので、アウェイチームのカウンターにも対処できるはず。