ブレントフォード・コミュティ・スタジアムでの勝利によってプレミアリーグのアウェイ戦通算300勝をどのクラブより早く達成したマンチェスター・ユナイテッド。
週末は本拠地オールド・トラッフォードに戻り、今季もヨーロッパ圏内に安定して推移し着実にチーム力を増しているデイヴィッド・モイーズのウエストハムと対戦します。
前回のリーグ戦直接対決はあらゆる意味で注目を集めた試合。
決勝ゴールを決めたのは昨季アイアンズへのローンで目覚ましい活躍を見せたリンガードで、更にハマーズのキャプテンマーク・ノーブルが後半ATにそれまで7年間リーグ戦でPKストップを記録していなかったダビド・デヘアにセーブされるという劇的な最後で決着しています。
戦績
長年イングランドのトップフライトでしのぎを削ってきた両クラブ。
Tranfermarktのデータベースによればその対戦回数は122回に及び、これまでの戦績はマンチェスター・ユナイテッド61勝-ウエストハム31勝-引き分け30回。勝率にすると丁度レッズが5割という事で、どちらかと言えば今回のホームチームに有利なカードであると言えます。
また、この組み合わせでの最多得点者は現在ダービー・カウンティで監督を務めるウェイン・ルーニーで公式戦23試合15ゴール。
2位タイは8ゴールで3名。ボビー・チャールトンCBEとジェフ・ハーストCBE、共に1966年W杯優勝メンバーでサーの称号を与えられた両クラブの生ける伝説と、レッズの前指揮官オーレ・グンナー・スールシャールです。
カップ戦で衝突することも珍しくない両チーム。直近では9月22日のカラバオカップ3回戦で対峙しており、先述の試合から数日後に行われたこの対戦ではウエストハムがリベンジに成功しています。
過去10試合の内訳は
(17/18~21/22)
DLWLDWWWWL (5勝2分け3敗)
なんと見事に通算成績と同じ勝率50%に収束していますが、あくまでこれは数字遊び。
現状を素直に捉えるならばチーム状態はウエストハムに分があるでしょう。更にマンチェスター・ユナイテッドはルーク・ショー、アーロン・ワン=ビサカが引き続き欠場、更にヴィクトル・リンデロフも自宅が強盗被害に遭い、そのような状況で家族を残して試合に挑む事は出来ず次の試合には帯同しないとラルフ・ラングニック監督が明言。
ラインナップ予想
指揮官は連続して複数得点に絡んだブルーノ・フェルナンデスについて、10番(所謂クラシカルなトップ下)ではなく8番(少し低い位置で攻撃の起点役)が最適であると会見で話しており、ビーズ戦でも4-2-3-1と4-1-2-3の間のような立ち回りをしていました。
また、先ほど書いた通りバックラインはこの組み合わせかCBのどちらかがフィル・ジョーンズになる以外には選択肢を取れません。更に、私はスタメン想定にしましたがエディンソン・カバーニは間に合うかどうか微妙なところで、更にクリスティアーノ・ロナウドも首の問題で同様に出場できるか怪しいとされています。
どうやら、ラルフもユナイテッドには4-2-2-2よりも4-3-3が合っていると判断したようで実際に内容もその方が圧倒的に良いので、今後はこれがベースのシステムになると考えられ、逆足サイドでプレーする機会が増加し視野の確保がしやすくなったフレッジは今後アシストやキーパスが増加するかもしれません。また、マクトミネイも中央でのプレスの往なし方に関し向上の跡が見られ、ゆっくりではありますが彼にDMのタスクを安心して任せられるようになる日の到来にも一筋の光が見えてきました。