アーセナル戦の余韻冷めやらぬ中、再びオールド・トラッフォードでロンドンのクラブ、今度はクリスタルパレスとの対戦が予定されている日曜日のマンチェスター・ユナイテッド。
前節のキックオフは日本時間12月3日AM5:00。
HT込みで試合が終わるのはおよそ2時間後なので、前の試合からの間隔はおよそ64時間という事になります。
先に行われた他会場のMatchday15を見てみると、首位チェルシーはウエストハムとのロンドンダービーに敗れ9月25日の対マン・シティ戦以来の黒星を喫し、リバプールもウルブスに後半ATまでゴールレスで最後の最後に何とか勝利と上位クラブが苦戦。
そして、ユナイテッドにおいてはアーセナル戦の消耗度も考えた場合、前のラインナップを11人そのまま起用するとは考えづらく、MF~前線、そしてフルバックに関してターンオーバーをするのではないかと予想してみました。
ラインナップ予想
考慮した点
- CR7のチャンピオンズリーグ連続得点記録
- マティッチのコンディション
- フルバックとウインガーの疲労
- 試合をコントロールする為の布陣
来週の日程を見ると、水曜日には既に首位通過を決めたCLグループリーグの最終戦、ホーム開催のヤングボーイズ戦が予定されており、第1戦から連続得点のクリスティアーノ・ロナウドはこの記録の更新が期待されています。
ロナウドに休息を与える事を考えると、タイミング的にも理由付けの面でも完璧なタイミングなので、FWが飽和気味なことを考慮しても恐らくベンチスタートになるのではないかと推測しました。
本来、ある程度主導権を握れそうな試合ではネマニャ・マティッチが最もDMの中で使い勝手が良いのですが、クラブ公式サイトによれば彼はハムストリングにトラブルを抱えているようなので、元々枚数に不安のあるDMの状況を見てもポグバに続く離脱は何としても避けたいはず。苦渋の決断ですが引き続きメンバー外ということも十分あり得る未来。
アレックス・テレスとディオゴ・ダロトは特に試合後半プレッシャーに晒され続け、精神的にも肉体的にも負担が大きかったでしょうからここは疲労をケアしたい箇所。
ワン=ビサカにはチェルシー戦で負った手の怪我がありますが、それほど深刻ではない事をキャリックが示唆していたので古巣イーグルス戦には間に合うのでは。
そして、ラングニックの好む4-2-2-2スタイルに関してですが、どの時代でもウイングを非常に重視してきたユナイテッドの伝統とは本来相性が良くありません。
しかし、プレスに奔走したジェイドン・サンチョを休ませると仮定した場合、ウインガーよりも攻撃的MFの方が起用出来る選手が多く、スムーズにこの陣形を試す事が出来るというのも事実。前線に関してはメイソン・グリーンウッドが新型コロナからどの程度体力を取り戻せているか次第なところもありますが、前2試合ではベンチ入り、そろそろ試合復帰できる状態ではないかと希望も込みでこのフォーメーションを予想。
※この記事を書いた後になってルーク・ショー、アントニー・マルシャル、ジェシー・リンガードが招集メンバーに入っていないのではないかという情報が出たのでそれも吟味しつつ、修正を加えています。
過去の戦績
Transfermarkt.comによれば、プレミアリーグ開設以前も含め両クラブは全コンペティションで計50戦、ユナイテッド31勝-パレス8勝-引き分け11回という戦績。
直近10試合(16/17~20/21)
WWWWDWLWLD 6勝1分け2敗
昨シーズンは一度もパレスに勝利出来ておらず、開幕ダッシュ失敗の象徴となったMachday2(Machday1は順延していたのでユナイテッドにとっては開幕戦)の敗戦は未だに多くのファンの脳裏に強く焼き付いているかもしれません。
得失点をみてもここ2、3年はほぼ互角の内容で、今回もそう一筋縄ではいかぬ90分が予想されますが、中盤を支えるベテランのジェームズ・マッカーサー、昨季フラムでプレミアリーグへの対応力を示したCBのヨアキム・アンデルセンは怪我の影響で欠場濃厚、そしてRBのジョエル・ウォードはイエローカード累積で出場停止と相手も決してフルメンバーを組むことは出来ない状況。
イーグルスのパトリック・ヴィエラ監督はアタッキング志向の強い監督ですが、対BIG6でもブロックを形成するというよりは真っ向勝負を好む傾向にあります。
試合が膠着した後半に対パレス4ゴールと相性のいいフアン・マタを投入するというのは1つ有効策になりそう。