歴史的には、イングリッシュフットボールでタイトルを2分してきたといっても過言ではないマンチェスター・ユナイテッドとリバプールの因縁の対決、プレミアリーグでは通算59度目となるノースウエストダービーが開催されます。
前回の対戦、20/21 第34節では、グレイザー体制への不満が爆発したユナイテッドサポーターがオールド・トラッフォードで蜂起したことで試合が延期され、当初の予定から10日後に行われた試合ではハリー・マグワイアを欠いた事も影響したか、4失点の大敗を喫しています。
あれから5ヶ月、リベンジを果たす時がやってきました。
ラファエル・ヴァランの負傷離脱、更にはアタランタ戦後に報道された主力選手の相次ぐ負傷疑惑など、ここにきて満足にメンバーを組めない恐れも出てきましたが、それは積年のライバルにみすみす勝ち点3を与えていい言い訳にはなりません。
ラインナップ予想
ダービーの出場が微妙とされている選手は
ブルーノ、フレッジ、ラッシュフォードの3名。
Bruno Fernandes and Marcus Rashford are with the #mufc squad tonight.
— Samuel Luckhurst (@samuelluckhurst) October 23, 2021
Manchester Evenning Newsのユナイテッド番記者Samuel Luckhurst(@samuelluckhurst)氏によれば、ブルーノ・フェルナンデスとマーカス・ラッシュフォードは今夜のリバプール戦に帯同するとのことなので、逆にいえばフレッジは厳しいという見方をされているようです。
対強豪、特にリバプールのようなプレッシングスタイルのチームと対戦する際にはフレッジの運動量と広いカバー範囲が不可欠なのでかなりの痛手。
他のCDMで一定以上の走力を期待できるのは実質ドニー・ファン・デ・ベークただ1人なので、今回はぶっつけ本番でMcTBeekの組み合わせを選択するのではないかと予想しました。
勿論、フレッジの状態さえもブラフで全員起用可能な状態である事が最も望ましいですが、今ある材料で最大限の料理を提供するのも指揮官に求められる能力の1つなので、この緊急事態にオ―レがどのように対処するかにも密かに注目しています。
ロナウドのインタビュー
大一番を前にSky Sportsの取材に応えたクリスティアーノ・ロナウドのインタビューが発表され、ユナイテッドの公式サイトでも日本語訳が掲載されているので紹介します。
インタビュー動画
①新入団選手の恒例となっている歌唱をせず、代わりにスピーチをした理由
②モチベーションを保ち続ける秘訣
③ポルトガル代表でのキャリアに関して(引退を考えているのかどうか)
④タイトルへの意欲、チームの成功に必要なこと
⑤(守備貢献に関する)批判に対してのアンサー
⑥エバートン戦終了後に見せたフラストレーションを露わにした態度の裏側
⑦スーパースターでありながら若い選手の助言を受け入れ、チームプレーを大切にしていることについて
⑧アタランタ戦で勝ち越し弾を奪った時、いつものように興奮をおぼえたか
リバプール戦に向けてもホットな話題である前線からのプレッシングに関して、「勿論、守備も私に求められている仕事ではあるが、一番大事なのは得点を挙げてチームを勝利に導くこと(意訳)」という回答は非常に彼らしさが出ていると思います。
とはいえ、フットボール界でも一番の負けず嫌いだと思われるクリスティアーノ。
ライバルに勝利するためならば普段以上に守備に精を出す可能性も十分に考えられ、ブルーノが起用出来ない場合はフラット4-4-2、カバーニとのユニットで高い位置から相手のCB,DMを追いかけまわす普段とは違う一面を目の当たりにするかもしれない。