いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #NFOMUN 】ボールを持てる試合の方がかえって戦いにくい

※25/26 イングリッシュプレミアリーグ

ノッティンガム・フォレストvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

瞬く間に2失点を喫してから追いついた事を成長ととるか、あるいはリードを簡単に失った点からいまだ守備構築は整備されていないと捉えるか、人によって解釈に幅がありそうな試合。

 

 

 

 

【Match Review】

Starting lineup

ベンチ入りフォレスト
4 Morato, 6 Sangaré, 9 Awoniyi, 13 J.Victor, 15 Kalimuendo, 21 O.Hutchinson, 22 R.Yates, 23 Jair, 24 McAtee, 

マンチェスター・ユナイテッド
1 Bayındır, 3 Mazraoui, 5 Maguire, 7 Mount, 11 Zirkzee, 13 Dorgu, 25 Ugarte, 26 Heaven, 37 Mainoo

 

 

前半

 

単独記事にしようかと思ったくらいに衝撃的だったヌーノ解任及び180度哲学の異なるポステコグルー招聘という決断は案の定上手くいかず、10月のうちに3人目の指揮官がチームを率いる大混乱となっているフォレスト。ショーン・ダイチはフィジカル的資質と献身性を重視してとにかく規律のある守備からカウンターというスタイルをどのクラブでも徹底しているため比較的フォレストに合っている人物。正直アンジェ・ボールの状態で戦いたかったのはヒミツ。

 

リスクの高い戦い方を貫き散っていった前体制とは変わってボールを相手に持たせてプレスラインはボールプレーに不安を持つカゼミロに合わせてバックパスのタイミングでGKまでハイプレス、奪ってからはサイドに素早くボールを散らして準備の整わないうちにクロスと割り切ってくるホームチームに対してユナイテッドは最初の10分間で何度かゴール前に侵入しながらも先制点を奪えなかったのが後々痛手に。

 

一方、ホームチームもトラブルに見舞われ、10分が経過したタイミングでフォレストはドウグラス・ルイスが左もも裏を負傷し試合続行不可、代わりに昨季までのレギュラーであるライアン・イェーツがピッチへ送り込まれた。ドウグラスは元々右ひざにバンデージを貼った状態で出場していた為、そちらを庇う中で反対側の脚を痛めてしまった形だろうか。

Embed from Getty Images  

 

そしてユナイテッドの攻勢ムードもこの中断によってスッパリと切れてしまい、メリハリのない時間をしばらく過ごしてまさにフォレストの狙い通り試合は塩漬けになっていく。また、クーニャやアマドのプレス強度はブライトン戦よりも明確に低下しており、やはりムラっ気というのか相手によってやる気が大きく上下するタイプなのだろうと思わされる。前者が相手RBのパス&ムーブやオーバーラップを放置してしまったのが後半のパニックの一因に。

 

なお、シェシュコの獲得が決まった際に出した以下の記事で懸念したファーストタッチの質が高くないという部分が露骨に表れたのがこのシティ・グラウンドでの試合で、ミドルサードでのポストプレー、ボックス近辺でのフィニッシュワークと多くの場面でコントロールの乱れが見られた。

 

先述したクーニャの守備ムラ、更に怪我を疑うくらいにスプリントが出来なくなっているように見えてならないダロトという左サイドの守備不安に対して効いていたのはフォレストRBサヴォーナの攻撃参加。187㎝という長身ながら鈍重さは感じさせず、守備対応はかなり大雑把なシーンもあるが攻撃型FBとして名を上げそうな予感をプンプン感じさせる22歳はユベンティーノが放出を惜しむのも納得の大器だった。

Embed from Getty Images  

 

押されている訳ではないがかといってゴールの匂いも弱い、そんな展開の中で価値が上がるのは飛び道具。カゼミロのセットプレーにおける得点能力の高さは25/26シーズンも健在だったようで、34分のブルーノのCKにヘディングで合わせてマンチェスター・ユナイテッドに先制点が生まれた。正直これはフォレストの守備もかなり隙が多く、何故セットプレーで最も危険といってもいい選手のマークがあっさりはがれてしまっているのか、逆の立場だったら確実に怒りがこみ上げていた。

 

先制したユナイテッドだが相変わらずビルドアップの行き詰まりやカウンターへの守備対応に脆さが見え隠れして安泰と言える時間は無く、ダロトと並び不安を募らせるのは昨季終盤チーム内最高のDFだったヨロの乱調。ビルドアップでは明確にフォレストのプレスのハメどころとしてターゲットにされ、相手目線で出し先があまりにも分かりやすすぎるショートパスを出したり、守備では横スライドの遅れや裏のスペースを狙うランへの対処の遅れ、切り返しへの反応の鈍さなどスタメン落ちが続いていた訳を納得させられるシーンが頻発している。

 

 

後半

 

48分、フォレストはハドソン=オドイの緩急を上手く使ったボールキープで時間を稼ぎ、そこから攻守の核となっているエリオット・アンダーソンの高精度のサイドチェンジで一気に右大外のダン・エンドイェにボールが通る。その後、ボックス角で待っていたイェーツがバックパスを受けると、ファーを狙ったアウトスイングクロスにギブス=ホワイトがカーブをかけた技ありのヘディングで応えてホームチームが追いつく。

 

シュート自体はギブス=ホワイトを褒めるしかないが、クロス対応という意味ではやはりアマドのブロックや体勢を崩させるファウルにならない程度の妨害が足りておらず、本職のDFではないので責められない部分もあるが、中長期的に見れば改善していかなければならない要素である。また、クーニャについてもダロトと挟み込んでいくならばよりタイトにそこで確実に奪いきる守備でなくてはならず、今回の場面ではただイェーツを楽にしてしまっただけだった。

 

更に、左サイドの守備の緩さを突き続けるフォレストはエンドイェのクロスがクーニャに当たり高弾道のドライブ回転という守備側にとって厄介なクロスからチャンスを得て、イゴール・ジェズスとヨロの空中戦のこぼれ球にサヴォーナが俊敏性を見せつける身のこなしから勝ち越しゴールを奪う。

 

ここでもクーニャのプレスが半端でエンドイェがゆっくりとクロスを蹴れる状況だった点が尾を引いており、その気になれば高い守備意識を終盤まで継続出来る選手と分かっているだけに彼には献身性という所での安定感を求めたい。

 

81分、右サイドの2人で右サイドを侵攻しコーナーキックを獲得していたユナイテッドはそのセットプレーのこぼれ球にボックス外で反応したアマドがダイレクトボレーを沈めて同点に追いつく。

 

オドイに右側をブロックされているのでコースはゴール左隅の僅かな空間、そこにコントロールせずにワンタッチで正確に叩き込んでしまうのだからこれは守備側としては打った方を褒めるしかない。

 

なお、上述の通りキッカケになった攻撃もエンベウモとのホットラインから生まれているが、両者ともに一カ月後にはAFCONでチームを離脱するという点を考えると今の内からリプレイスメントとまでは行かなくても最低限の働きが出来る左利きの選手(ドルグ,レオン辺りか)を確保しておかなければならない。ドルグのポゼッションでの異物感を醸し出す原因の多くは利き足サイドで自陣側を向いた状態でのボールレシーブが常態化している事柄にあると思っている為、リードした試合終盤などのタイミングで右WBの経験を積ませた方が良いのでは。

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アマドのボレーはアディショナルタイムにも正確にゴールマウスを捉えたが、今度はGKのいないバックポスト側を守っていたムリーリョの好判断および正確なクリアに阻まれて2度目とはならず、ユナイテッドは勝ち点1で手痛い足踏みとなった。

 

 

データ

 

Standard

 

シュート数は1本差とほぼ差が無く、お互いに相手にシュートを打たせ過ぎているようにも見える。ポゼッションはフォレストがプレスラインを低めに設定してバックパス以外ではそれほどユナイテッドのディフェンダーに圧をかけなかったのでこのような内容に。アウェイチームはやはりボールを持てる試合の方が得点を積み重ねられない傾向にあり、長年直面している緩急の緩を活用出来ないという課題が継続中。

 

 

xG

参照:

Nottingham Forest 2 - 2 Manchester United (November 01 2025) | EPL | 2025/2026 | xG | Understat.com

 

ゴール期待値は1.55-0.92でフォレストがリード。サヴォーナの得点がディフレクションからのゴール真ん前という内容だった事も効いているが、徹底したバックポスト狙いのクロス攻撃でゴールエリア内にコンスタントにボールを送り込んでいたのでホームチームが上回ったのも納得がいく。一方ユナイテッドはボックス外からのミドルが多すぎるきらいもあり、なおかつGKまで到達せずにディフェンダーにブロックされたものが殆どだったので効率が悪かった。

 

 PASSING NETWORKを見るとフォレスト内でエリオット・アンダーソンが如何に重要な存在であるかが一目見て分かる。バックスからのパスの出し先となり、更にパスとキャリーの両面でボールの前進を促進し守備面でもボールリカバリーやデュエル勝率も優秀。ブルーノの隣に置くCMとして今最もフィットしそうな存在とすら思う程に完成度が高く、実際次の冬や来年夏のマーケットでは確実にメガクラブの注目を集める選手になっているはず。

 

あとがき


やはりフォレストは堅守速攻路線の方が合っていると分かる試合。何故アンジェ政権のうちに対戦できなかったんだと逆恨みしたくなってしまう。そしてダロト、ヨロと昨季の功労者のパフォーマンスがそれぞれ要因は異なるが低空飛行なのも個人的には気がかりであり、特にフィジカル面の問題がありそうな前者は休ませたいとすら思うが来月にはマズラウィが国際大会で離脱するという中でそれが叶う訳もなく。