いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUNTOT 】GOAT!! CR7復帰後最初のハットトリックでPLホーム戦400勝達成!!!!

※21/22イングランド・プレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsトッテナム戦の記事です。

 

 

待ちに待ったクリスティアーノ・ロナウドの第2次ユナイテッド時代における最初のハットトリックでスパーズに勝利し、11/12以来となるシーズンダブルを達成!!

まさにGreatest of All Time

 

プレミアリーグのホーム戦クラブ通算400勝という節目でこの大仕事をやってのけるのが彼がスターである事の証左なのかもしれません。

 

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{(疑い含む)怪我、病気、出場停止etc.}

マンチェスター・ユナイテッド
スコット・マクトミネイ
ルーク・ショー
ブルーノ・フェルナンデス

トッテナム
オリバー・スキップ
ジャフェット・タンガンガ
ライアン・セセニョン


直前になってブルーノ欠場の情報が流れ込み、ユナイテッドにとっては余りにも大きな痛手です。更に、この試合だけでなく来週ミッドウィークのCLに関しても出場が危ぶまれる状況……

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
2リンデロフ、3バイリー、4ジョーンズ、8マタ、14リンガード、21カバーニ、26D.ヘンダーソン、29ワン=ビサカ、36エランガ

トッテナム
6D.サンチェス、8ウィンクス、12E.ロイヤル、14ロドン、22ゴッリーニ、23ベルフワイン、27ルーカス・モウラ、42H.ホワイト、44スカーレット

 

ブルーノを欠くユナイテッドはマティッチ、フレッジ、ポグバの中盤3枚体制。

恐らくマティッチが底に入ってその前に2名が入ると思いますが、過去には左利きDM2枚で4-2-3-1をこなした経験もあり、どうなるかはキックオフ後のお楽しみ。

 

トッテナムは前回対戦でユナイテッドが見せたような5バック濃厚の11人。

ソン・フンミン、ハリー・ケインの個でも組織でも厄介なアタッカーをどれだけ試合の傍観者に出来るかがホームチームの力の見せ所。

 

 

試合内容

 

前半

 

マティッチがCBに近い位置で動き、フレッジが右、ポグバが左の恐らく4-1-2-3でスタートしたマンチェスター・ユナイテッド。攻撃時にはポグバが中央でターゲットマンを担い、ロナウドセカンドトップのように振る舞う形。

 

2分、マグワイアが前に出てケインへのパスをカット。その後再びスパーズボールになって右サイドへ流れたケインへパスが出ますがヴァランが時間を稼ぎつつライン際からの反転カットインを冷静に見抜いて対処。4分にはホイビェアから前方にロブパスが出てソンがこれに反応しますがデヘアが前に出てクリア。

 

続く5分にもベン・デイビスからタッチライン際の縦パスを受けたソンがそのまま中央へカットイン。中央でケインにボールが渡りますが、反対側のサイドを駆け上がってきたドハーティを狙ったケインのパスをテレスがカットしこのピンチを脱します。

 

7分、ここまで押し込まれる展開が続いたホームチームは初めてポゼッションからチャンスを作り、右サイドラッシュフォードからCB-WB間を狙うスルーパスがポグバへ通り、ポグバは足裏タッチで味方の上がる時間を稼ぐと最後はマイナスのパスを受けたロナウドがダイレクトでループシュート

 

9分、マグワイアからサンチョを狙ったロブパスにドハーティが目測を誤ってスルー。

そのままボックス内に侵入したサンチョはロナウドへショートパス。ロナウドのダイレクトシュートはエリック・ダイア―の身体の中心から離れた左手に当たりますが、主審のジョナサン・モスはハンドボールを取る素振りもなく試合続行。

 

12分、ヴァランから縦パスをDFを背負った状態で受けたフレッジはアウトサイドフリックでロナウドへ意表をついたパスを通すと、ある筈の得点機会を取り上げられたクリスティアーノは怒りをぶつけるかのようなミドルシュートをゴール左上部へ蹴り込んで先制ユナイテッド!!

 

シュートはただ一言、お見事!!

さて、チャンスメイクのキーとなったフレッジに関してですが、この試合ではブルーノ不在の影響から普段よりゴール前まで進出する頻度が多く、CM,IHといった単語では言い表しきれないオールラウンドな働きをピッチ上で体現していました。

 

ディフェンシブサードでは主にソンへのマークを担当、ミドルサードではアタッカーへのつなぎ役としてパス、ドリブルで前への推進力を発揮。最後の部分ではワンツーを多用しDF裏を積極的に狙い、1点目のシーンでも彼はロナウドからのリターンを想定して走り込んでいます。

 

(別角度から)

参照:@GonzAlexxTK_10

 

 

キックオフ再開直後のユナイテッドはラッシュフォードとダロトの連動したプレスでセルヒオ・レギロンからボールを奪い、そのまま中央をダイレクトプレーで突破。

その後、フレッジが右サイドへ展開し受け取ったラッシュフォードのクロスはブロックされますが前線からの守備→トランジションの速さ→パスの精度と速度どれを取っても内容の濃い攻撃でした。

 

追いつきたいトッテナムは4バックのユナイテッドに対し両WBが高い位置を取って5枚で数的優位を作り、CBからのロングボールで局面打開を試み16分~18分の3分弱で3つのチャンスを作りますがいずれも得点には至らず。特に18分の攻撃は左CBのベン・デイビスが果敢に高い位置まで走り込みゴールネットを揺らしますが僅かにオフサイドラインを越えノーゴール、紙一重でした。

Embed from Getty Images  

 

 

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スパーズは前節マン・シティのように高い位置から組織的プレスを仕掛けるような事はありませんでしたが、構造上の強みを活かして手数の少ない攻撃でゴールを狙ってきました。対するユナイテッドは試合を通じてこれに有効な対策を打てたという訳ではなく、更に上を目指すならこれは致命傷たり得る部分。

 

20分台もスパーズ優勢、ユナイテッドシュート1本に対しあちらは4本と苦しい時間が続きます。この傾向は30分を越えても変わりなく、32分には右サイドラッシュフォードがケインをケアせず前を向いてボールを持たせてしまい、ワンツーをされた後マティッチがゴール正面25m強の位置でケインを倒しFK。

 

このキックは壁に当たり難を逃れますが、跳ね返りのボールを収めたクルゼフスキが左サイドを抉り、放たれたクロスに対してテレスがアンラッキーな形で手にボールを当ててしまいこれがハンドボールの判定。

正直、ロナウドの場面がノーハンドでこちらだけを取るジョナサン・モスのジャッジには不信感しか抱きませんが、PKの名手ハリー・ケインのキックは左隅のネットに吸い込まれこれで試合は振り出し。

Embed from Getty Images  

 

それでも38分、バックラインでボールを繋ぐユナイテッドはマティッチ→サンチョへオフサイドラインギリギリの完璧なタイミングで縦のパスが通り、サンチョからプレゼントパスを貰ったロナウドがロリスの動きを見ながら冷静に決定機をモノにして2点目‼

 このシーンではマティッチからボールを引き出したサンチョのオフザボールも秀逸で、一度後ろに寄ってドハーティを釣り出し背後のスペースを作って後のチャンスに繋げています。技巧派ながらこういった賢いプレーも出来るのが彼の優秀なところ。

 

42分、スパーズCKからの一連の攻撃をゴール前で何とか凌いだレッズは右サイドからカウンター開始。ロナウドフレッジ、サンチョの3名で1タッチでボールを前に運び、サンチョが左サイドへパスを送り有利な形でポゼッションに移行しますがスパーズの5-4ブロックが形成されてからは手詰まりとなり得点機会に繋がらず。

 

AT1分にはダロトの斜めのパスが右ハーフスペースに位置するフレッジへ通り、ロナウドとのワンツーを経由しフレッジは左サイドのサンチョへ展開。サンチョは得意の形から右足でファー狙いのコントロールショットを打ちますが、少し内に入り惜しくもロリスの範囲内。

 

前半、主導権を握ったのはトッテナムですが、攻撃の質で上回ったユナイテッドは1点リードで折り返し。WB対策と中盤で容易に縦パスを許した部分の修正が後半に向けた改善点。

 

 

後半

 

47分、サイドチェンジを起点に左サイドをスパーズに突破され、マグワイアの裏を狙うケインにボールが通りますがケインからの折り返しの先には誰もいません。

 

48分、この試合では前プレスを自重気味にして上手くスパーズの攻撃に対処していたフレッジの唯一ともいえる軽いプレーから中央を突破されカウンターを喰らいますが、クルゼフスキのクロスをダロトが頭でクリアして危機を回避。

 

55分、ケインへのパスをマグワイアがタックルで潰してカウンター。ラッシュフォードとのワンツーからロナウドへの縦パスでフレッジが3枚のマークを交わすと、ロナウドの落としをポグバがダイレクトで左へ展開しそのままサンチョが斜めにボックス内へ侵入。ラストパスはラッシュフォードへの浮き球を選択しますが、10番にボールが渡る直前で何とか追いついたレギロンがゴールラインへボールをクリア。

 

61分、カウンターに移行するところでサンチョ-フレッジのパスが噛み合わずディフェンシブサードでボールを失ったユナイテッド。ケイン→クルゼフスキと渡り最後はソンがペナルティースポットやや右で決定的なゴールチャンスを得ますが、シュートは僅かにゴールマウスの外側で首の皮一枚失点を回避。

 

66分のユナイテッドはフレッジの自陣からのドリブルで一気に中央を駆け上がり、左サイドにボールを展開。ポグバのクロスをブロックされて逆にスパーズのカウンターを受けますがボックス内に入ったボールをダロトがはじき返すと、再びフレッジが中央を突破し今度は右サイドからサンチョ→ロナウドと縦にバトンを繋いで最後はロナウドが角度の厳しいところから強烈な一撃もロリスがパンチングで対処。

 

72分、クリスティアン・ロメロにケインへのロブパスを通され、ケインはヴァランを背負いながらも上がってきたロメロにパスを繋ぐとそこからソンを経由しレギロンのクロスボールに足を伸ばしたマグワイアが痛恨のオウンゴール

クロスの先にいたロメロはオフサイドだったので触らなけれ失点にはならず、それを判断できなかった事は残念でしたが、それよりもロメロのこの反スポーツマンシップの態度に腹が立ったのが正直な感想。

Embed from Getty Images  

 

自滅に近い失点で再び同点にされたユナイテッドは、77分に右サイドサンチョとのワンツーでボックス内へ入ったロナウドのシュートをロリスの好セーブに阻まれ試合は80分台へ突入し残り10分少々。

 

81分、ポグバが中央やや左よりでマークを背負いながらボールキープを続け右サイドへ展開。サンチョのクロスはDFに弾かれCKになりますが、そのセットプレーでテレスからのボールをニアサイドでロナウドが強烈ヘディングシュート。

衝撃のハットトリックで再びリードはマンチェスター・ユナイテッド!!!

 

批判への答えはゴール。

それを世界で一番理解しているであろうCR7のユナイテッド復帰後初の3得点はここぞという最高のタイミングで飛び出しました。

 

興奮冷めやらぬオールド・トラッフォードですが、ラルフ・ラングニックは冷静に試合を閉めにかかり殊勲のクリスティアーノに替えてリンデロフを投入。やられ続けていたWB対策としてこちらもCB3枚体制に移行。

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終盤、ATの追加点のチャンスは逃してしまいましたが、スパーズの選手もスタミナ切れかトラップが乱れる場面も目立ち、そのまま試合はホームチームが3-2で勝利。

これでマンチェスター・ユナイテッドプレミアリーグでホーム戦400勝一番乗りを達成し、クリスティアーノ・ロナウドチェコの伝説的ストライカー、ヨゼフ・ビカンを抜いてFIFAが認定するゴール記録で歴代単独1位に躍り出るなどレコード祭り。

 

 

ハイライト

 

 

 

ゴール⚽12分:クリスティアーノ・ロナウド(👟フレッジ)
35分:ハリー・ケイン(PK)
38分:クリスティアーノ・ロナウド(👟ジェイドン・サンチョ)
72分:ハリー・マグワイア(オウンゴール)
81分:クリスティアーノ・ロナウド(👟アレックス・テレス)

 

選手交代

マンチェスター・ユナイテッド

68分 ラッシュフォード🔁エランガ

80分 マティッチ🔁カバーニ

83分 ロナウド🔁リンデロフ

 

トッテナム

78分 クルゼフスキ🔁ルーカス・モウラ

87分 ベン・デイビス🔁ベルフワイン

88分 ベンタンクール🔁ウィンクス

 

 

データ

 

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スタッツはシュートほぼ互角、ポゼッションはスパーズ優勢という結果。

 

MoMは世界中の意見が一致すると思いますが、勿論クリスティアーノ・ロナウド

Embed from Getty Images  

枠内シュート5本は断トツの試合最多で、ソン、ケインといった1990年代生まれの脂ののった年齢のアタッカー達にまだ俺の時代は終わっていないと強烈にアピールして見せました。

 

そこに続くのが共にCR7のゴールをアシストしたフレッジ、サンチョ。

自陣ゴール前から相手ゴール前までコートの全範囲に顔を出したフレッジはドリブル4/4、ロングパス4/5、キーパス3回と普段よりも攻撃面での影響力を強めブルーノを欠場という大ピンチをカバーする見事な活躍。サンチョもキーパス4回に加え、これでリーグ直近6試合で5回の得点関与、遂に大器のお目覚め。

 

他にはCKからエリック・ダイア―のヘディングシュートをライン上でクリアしたダロトもワン=ビサカとのRB争いにおいて再びリードを奪ったかもしれない。ただ、最後のプレーで不用意なパスミスがあった事は要反省。

 

 

xG

 

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参照:

Manchester United 3 - 2 Tottenham (March 12 2022) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com

 

xGで上回ったのはトッテナム

しかし、ユナイテッドにも本来PKがあった筈で、PKのゴール期待値0.76を追加すれば逆転するのでそれを深刻視する必要は無いと思います。

そして、ペナルティ以外の被xGは0.86と1点未満に抑える事が出来たのでソンケイン封じは概ね成功したと捉えていいのかもしれない。

 

また、ハットトリックロナウドxGは0.91。1点目と3点目は共にxG0.02というゴールになりづらい難しいシュートシーンだったので、流石としか言いようがない。

 

 

あとがき

 

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記憶にも記録にも残る試合となった21/22シーズン2回目のスパーズ戦。

プレビューで触れたように、10年ぶりのリーグ戦ダブル達成となりましたが、この試合は他のスポーツのレジェンドの心にも強い衝撃を与えたのしれません。

 

というのも、たまたまこの日はユナイテッドと同じグレイザーファミリーがオーナー務めるタンパベイ・バッカニアーズで現役時代の最後を過ごし、昨季限りで引退を表明していたアメリカンフットボールのスーパースター トム・ブレイディが観戦していました

 

そして試合から一夜明けて3月14日、ブレイディは2022シーズンもバッカニアーズで現役を続行すると発表。

 

試合後にはピッチに降りてロナウドと談笑する場面もカメラに映されていたブレイディ。もしかするとこの会話が復帰を決める最後の一押しか?

 

 

出来ればいつまでもこの幸せに浸っていたいものですが、火曜日にはアトレティコ・マドリーとのCL2ndLeg、必勝の試合が待っています。残念ながらブルーノ、ショーはここでも欠場が続くとの見方が強く、柱を2枚欠いたまま臨むレッド・デビルズ。

ロナウドの連続ハットトリックに期待すると共に、スパーズ戦では心を入れ替えたのか精力的にプレッシングを続けたラッシュフォードの得点に直結する活躍も見たい。