いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #EURO2020 】印象に強く残った選手(準々決勝まで)

6月11日(日本時間だと12日早朝)から始まったEURO2020も佳境に入り残すところは準決勝、決勝の計3試合。

 

今大会もフットボールファンの記憶に残るような印象的な場面が数多くありましたが、今回は個人的に素晴らしいプレーを見せてくれたと感じる選手をベストイレブン方式で発表していきたいと思います。

 

 

 

スカッド

 

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*一応3-4-2-1想定ですが、右のWBには競争相手の多かったアタッキング・ミッドフィルダーからプレーエリアが右サイドに寄っているダムスゴーを選んでいます。

 

スタメン

 

GK

ルーカス・フラデツキー(フィンランド)

 

DF

ルーク・ショー(イングランド)

ハリー・マグワイア(イングランド)

アンドレアス・クリステンセン(デンマーク)

 

MF(WB含む)

シュテフェン・ツバー(スイス)

ジョルジーニョ(イタリア)

エミル・フォルスベリ(スウェーデン)

セルヒオ・ブスケツ(スペイン)

ミッケル・ダムスゴー(デンマーク)

 

FW

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)

パトリック・シック(チェコ)

 

Sub

ヤン・ゾマー(スイス)

レアンドロ・スピナッツォーラ(イタリア)

ケビン・デ・ブライネ(ベルギー)

カリム・ベンゼマ(フランス)

 

 

選出理由

 

スタメン

 

GK・DF

 

GKはヤン・ゾマーとの2択で悩んで最終的にはEURO初出場のフィンランドで3試合続けて見事なセービングを続けたルーカス・フラデツキーを選出。

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デンマーク戦ではホイビェアのPKをストップするなど獅子奮迅の活躍で後に準決勝まで勝ち進むダニッシュ・ダイナマイトから勝ち点3をもぎ取り、同試合ではエリクセンのアクシデントがあったとは言え遥かに格上の相手に得点を許さず完封勝利。

fbref.comのPSxG±/90(シュートが放たれた後のゴール期待値から90分辺りの実際の得点数を引いた指標)でも同じくPKストップを記録したスロバキアマルティン・ドゥブラフカに0.16の差をつけて断トツ1位。

 

 

ルーク・ショーはクラブでの活躍を見事スリーライオンズに持ち込み、大会が始まる前はベン・チルウェルのバックアップという見方が強かった中、自身のパフォーマンスでLBのポジションを不動にしています。

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今大会ではここまで334分(な阪関)に出場して3アシスト。90分辺り0.81Aという数字はスイスのシュテフェン・ツバー、ハンガリーのアダム・サライに次ぐ第3位でDFとしては破格のスタッツと言えるでしょう。

 

この活躍を受け、インターネット上では元ブラジル代表で悪魔の左足を持つと恐れられたあのロベルト・カルロス氏(Roberto Carlos)にちなんでショーベルト・カルロス(Shawberto Carlos)という愛称が広まっています。

 

 

マンチェスター・ユナイテッドのプレイヤーでは、5月のアストンヴィラ戦で負った負傷の影響でグループステージ3試合目からの復帰となったハリー・マグワイアもショーに負けず劣らずの大活躍。

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怪我の影響を恐れて個人的には彼の選出に関してサウスゲート監督を批判するような記事(【 #ThreeLions 】万全ではない選手を招集する判断の是非)も出しましたが、これに関しては完全に私の方が間違いだったようです🙇‍♂️。

 

特に終盤のパワープレーに対する絶対的な強さが目立っており、デュエル勝率は地上・空中合わせて88%、エアバトルに限れば100%勝利という特筆すべきスタッツを記録。

 

 

DF3人目は準決勝でイングランドと対戦するデンマークアンドレアス・クリステンセンを選出。

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グループステージ第3戦のトルコとの試合ではボックス外からの強烈なミドルシュートを決め、カフヴェジのゴラッソで一点差になっていた試合を再びデンマーク優勢に引き戻すこのゴールは今大会デンマークの天国と地獄を分けた重要な瞬間。

 

また、スプリントスピードでは今大会全体7位タイとなる33.3km/hを記録し、今大会CBとしてプレーした選手の中では現状彼が最速。

 

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MF(WB込み) 

 

今大会はWBが猛威を振るい、その中でもスイスのシュテフェン・ツバーは現時点で大会最多の4アシストを記録しその名を広く轟かせたプレイヤーの1人。

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所属クラブ(アイントラハト・フランクフルト)ではフィリップ・コスティッチの控えである彼ですが今大会のプレーはコスティッチを凌駕するレベルでスイスの準々決勝進出には間違いなく彼の貢献が不可欠でした。

 

スイス代表と言えば得点の半数以上にゼルダン・シャキリが絡むシャキリFCとして彼への依存の強さが問題視されている事も多いですが、EURO2020に限って言えばジャカ、ツバー、セフェロビッチといった周りのプレイヤー達も彼に負けず劣らずの素晴らしい活躍だったので今回の躍進はある意味当然なのかもしれない。

 

余談ですが今大会は右利きの左WBの活躍が目立つトーナメントで、彼の他にもイタリアのレアンドロ・スピナッツォーラ、デンマークのヨアキム・メーレ、ベルギーのトルガン・アザールらが傑出したプレーを披露しています。

(メーレは本当に最後までスカッドに入れるかそうでないかで迷いました)

 

 

DM1人目はイタリアのジョルジーニョ

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プレミアリーグでは激しいコンタクトプレーに苦戦する場面も度々見られ、一部サポーターからは厳しい批評も聞こえてくる彼もこのEUROでは新生アズーリの核として毎試合安定したパフォーマンスを続けています。

 

1試合辺りのインターセプトは3.5回でチェルシーのチームメイト エンゴロ・カンテと並び大会最多をマーク。文字通り中盤のフィルターとして今大会このポジションのトップランカー。

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sofascoreより

 

 

DM2枚目は新型コロナ感染からグループステージ3試合目に復帰すると、それまで2戦連続ドローでグループステージ敗退の危機にあったラ・ロハを救ったセルヒオ・ブスケツがリスト入り。

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守備での貢献は勿論ですがハーフスペースでCBから縦のボールを引き出し少ないタッチで前線の選手にボールを繋げる潤滑油としても貢献が大きく、彼が去った後のスペイン代表は苦戦必至でしょうから今の内に後継者を選定するか別のシステムを構築する必要がありそう。

 

ツバーの項で今大会は右利きの左WBの大会と評しましたが、もう1つ途中からスタメン入りした主力選手というのもキーだったかもしれません。

イングランドマグワイア、そしてこのブスケツは共に3戦目から試合に出場し、ラウンド16、準々決勝で共にチームのベストプレイヤーだったベルギーのトーマス・フェルマーレンも信用を掴んだのは主力を休ませて臨んだ3試合目フィンランド戦でした。

国際大会は連戦が続き厳しい日程が続くのでこのように途中からチームにフィットして疲労の少ない選手の存在は勝敗を分ける要素になり得るのかもしれない。

 

 

攻撃的MFではエミル・フォルスベリが特筆すべきパフォーマンス。

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フルバックにもCB兼任の選手を起用し4-4ブロックで守備を固めるスウェーデン代表において彼のチャンスメイクは得点の大半を占める欠かせない要素。

スウェーデンのEURO2020本戦の全得点の内80%が彼が関与したものなので、彼がチームを牽引したといっても過言ではありません。

 

その内訳はスロバキア戦のPKに始まりポーランド戦では2ゴール、ラウンド16ウクライナ戦でも同点弾となるミドルシュートを決めて4試合4ゴールの目覚ましい活躍。

 

 

 

クリスティアン・エリクセンの痛ましい出来事で悲嘆に暮れていたデンマークを救ったヤングスター ミッケル・ダムスゴーもやはり強く印象に残る選手。

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流動性の高い今大会のデンマークにおいて彼は左右中央問わずアタッキングサードの広範囲にプレーエリアを有しており、準々決勝チェコ戦では相手の中盤トマーシュ・ホレシュがマンマーク気味で彼をマークするなどその脅威は相手チームにも強く認識されているようです。

 

 

FW

 

PKでの3得点を含むとはいえ、ラウンド16で敗退していながら未だに大会トップスコアラーに名を連ねるクリスティアーノ・ロナウドは欠かす事の出来ない名前。

 

また、今大会はロナウドにとって記録づくしの大会でもあり、通算5度目の本戦出場は歴代トップ、更に大会通算ゴール数もミシェル・プラティニの9点を大きく更新する14ゴールに記録を更新。

更にポルトガル代表における通算ゴール数でもイランの英雄アリ・ダエイに並ぶ109得点に達し、こちらに関しては惜しくも今大会中の更新とはなりませんでしたが、仮にフットボール史の教科書があるとすれば間違いなく今大会のロナウドは太字で名が刻まれることでしょう。

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そのロナウドに並び得点ランキングトップに位置しているのがチェコのパトリック・シック。

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スコットランド戦の約45mの超ロングシュートは世界に強い衝撃を与え、ゴールを許したGKデビッド・マーシャルはコラージュの素材にされ一種のmemeにもなりましたがそれ以外にもオランダ戦やデンマーク戦などノックアウトステージの重要なゴールをチームにもたらしています。

 

かつてユベントス移籍が破談になった原因である心臓の問題はエリクセンのケースを考えると気がかりではありますが、間違いなく大会後は多くのクラブから関心を集めるはずなので動向にも注目したいところ。

 

 

Sub

 

GKはスペイン戦のビッグセーブ連発に心を動かされたヤン・ゾマー。

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DFはイタリアの攻撃のエンジンでLBながらウイングのように高い位置をとって対面のディフェンダーに強いプレッシャーを与え続けたレアンドロ・スピナッツォーラ。

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彼はベルギー戦でアキレス腱断裂という重い怪我を負ってしまいましたが、一刻も早い復帰を心より祈っています。

 

 

MFは2戦目からチームに復帰しいきなり1G1Aの活躍、フィンランド戦では7つのキーパスを記録したベルギーのケビン・デ・ブライネ。

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FWはセックステープ恐喝事件から6年ぶりに代表復帰のカリム・ベンゼマ

最初はあまりチームにフィットしていない印象でしたがポルトガル戦スイス戦の活躍はお見事。

 

 

あとがき

 

準決勝に残ったチームを見ると、いずれも3バックをプランの1つとして採用している(イングランドデンマーク、スペイン),或いは試合中の可変フォーメーションでそのような形を採用(イタリア)という面白い結果が出ています。

 

また、バックスを見るとポルトガルのペペ(38歳)を筆頭にキエッリーニ(36歳)、フェルマーレン(35歳)とベテランCBの活躍も目立ちました。

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ブルーノ・フェルナンデスがイマイチ居場所を見つけらないまま大会を去ってしまった事は心残りではありますがマンチェスター・ユナイテッドの選手は概ね上々の結果が出ているのでそちらに関しては素直に嬉しい。