いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【試合レビュー】試合を決めたリンデロフのロングパス。一方で2ndLegは主力3名を累積で欠くことになり一抹の不安も

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

先週末のリーグ戦はホームスタジアムオールド・トラッフォードでブライトンに対しウェルベックの恩返し弾で先制されるも後半に2点を奪い逆転勝利を収めたマンチェスター・ユナイテッド

 

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

今回はスペイン、アンダルシア地方に位置するグラナダに本拠地を置くCFグラナダとのヨーロッパリーグベスト8の決戦。

下馬評はユナイテッド有利との見方が強いですがこのチームはトーナメントでナポリ、そしてスールシャール監督の古巣モルデを下してきた実力派チームなので油断せず臨まなければ足元を掬われるかもしれません。

 

 

 

試合プレビュー

 

第1戦はグラナダのホーム開催でベスト32のレアル・ソシエダ戦とは違いスペインに入国出来るという事でユナイテッドは彼らのホームスタジアム、ヌエボ・エスタディオ・デ・ロス・カルメネスに遠征します。

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そんなグラナダは現時点でラ・リーガ最多失点とお世辞にも堅いとは言えない守備なので引いて守るというよりは撃ち合いになる可能性が高くなると予想されます。

 

グラナダはモルデ戦セカンドレグから3試合連続敗戦中でチーム状況は下降線。

トップスコアラーはプレミアリーグにも在籍経験のあるレアル・マドリーカンテラ育ちのロベルト・ソルダード

ガレス・ベイルルカ・モドリッチの残した莫大な移籍金収益で加入したトッテナムでは活躍出来ませんでしたがラ・リーガでは二桁ゴール6度、通算123ゴールをマークするスコアラーなので警戒すべき選手。

 

怪我人はアルベルト・ソロ、ペペ・サンチェス、そして腓骨骨折で長期離脱中のネイデル・ロサーノ、筋肉系の怪我で1月から戦列を離れているルイス・ミジャ。

 

 

一方のマンチェスター・ユナイテッドU-23を主戦場にするウイングストライカー、アンソニー・エランガがこの試合に向けて新たにBリストに追加されアマド、ショレティレに続き出場機会を得る事になるかもしれません。

 

怪我人はフィル・ジョーンズアントニー・マルシャル。

2月より離脱していたフアン・マタはスペイン遠征のメンバーに入っているのでおそらくこの試合でスカッドに復帰する事になるでしょう。

 

 

スタメン

 

グラナダ

 

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 ベンチ入り

2フルキエ、3Nペレス、6G.サンチェス、7L.スアレス、8エテキ、11マチス、13エスカンデル、23J.モリーナ、31A.ファブラガ 

 

欠場も予想されていたLBのカルロス・ネバは先発出場。

プレミアリーグファンに馴染みがある選手はソルダードケネディ、そしてマン・シティが大量に抱えるローン選手の1人ヤンヘル・エレーラ辺りでしょうか。

 

リヨン、ローマ、セビージャと名門を渡り歩いたマキシム・ゴナロンもスタメン出場。

 

コンタクトの激しいフットボールが持ち味なのでユナイテッドの選手はそのプレッシャーに気圧される事のないように注意したい。

 

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

7カバーニ、8マタ、13グラント、17フレッジ、19アマド、26D.ヘンダーソン、27テレス、31マティッチ、33B.ウィリアムズ、34ファン・デ・ベーク、38トゥアンゼベ、56エランガ 

 

エランガは背番号56を背負い初のトップチームベンチ入り。

今シーズンはU-23で順調な滑り出しを見せたものの、1月のレスターU-23戦で鎖骨を骨折して長期離脱を余儀なくされていました。

まだ復帰したばかりで実戦感覚が伴っていない状況なので出場機会があるにしても殆どATの顔見せ程度だとは思いますが彼を出せるくらいの圧勝でこのアウェイマッチを乗り切りたい。

 

中盤の組み合わせはマクトミネイ‐ポグバ

俊敏さという意味ではやや不足しがちですがコンタクトの強さはナンバーワンの組み合わせだと思うので理にかなった選出。

 

 

試合内容

 

やはり序盤からアグレッシブな試合展開となり、キックオフからの最初のワンプレーでグラナダはユナイテッド陣内深い位置まで侵入し容易な試合にはならないと予感させる始まりでした。

 

対するマンチェスター・ユナイテッドは5分にポグバがカウンターで中央を持ち上がり左のやや真ん中寄りを爆走するラッシュフォードへ完璧なスルーパス

 

ようやくユナイテッドがらしい攻撃をみせたその直後、ふと画面を見渡すと全裸男がピッチに侵入していました。

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最初は目を疑ったのですが確かにそこには衣服を纏わず何の意図があったのかもよく分からない人間がピッチを横断していたので丁度グラナダスローインのタイミングという事もありしばらく試合は中断。

 

たまたま何も武器を持っていない変質者だからまだよかったものの、もしこれがテロリストであったならば大問題に発展しかねないので会場の警備はもっと強化して……

 

 

その後はミドルサードでの主導権争いで事前予想通りラフプレーとも言えそうなくらい激しいコンタクトを仕掛けてくるグラナダの前にユナイテッドはやや押され気味の展開が続きます。

 

その中でも27分のチャンスはマクトミネイの楔のボールがキッカケとなり左サイドを崩して最終的にはラッシュフォードにペナルティボックス角の位置からチャンスが生まれて久々のシュート。

直後のプレーでグラナダはカウンターからワン=ビサカの背後を狙ったロブパスでケネディがやや角度のない位置からボレー。

 

30分、グラナダの攻勢は続き、カウンターからユナイテッドの左サイドを崩すとベテランFWソルダードに決定機が生まれますがシュートはサイドネットでほっと一息。

 

 

リンデロフ、やればできる男

 

ソルダードのシュート後のユナイテッドのゴールキックで始まったプレー。

リンデロフがボールを保持すると同時にラッシュフォードは裏抜けの準備を始め、次の瞬間にはこのスウェーデン代表CBのロングパスが前へ駆けるラッシュフォードの元へ。

 

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ボールを受けたラッシュフォードのトラップも見事なもので、次のシーンではあっという間にユナイテッドの先制点が生まれていました。

 

今シーズンのリンデロフは昨年12月17日のプレミアリーグ第13節、シェフィールド・ユナイテッド戦でもラッシュフォードへのロングパスでアシストを記録しているのでこのプレーは計算されたものである可能性が高いと思います。

 

 

また、丁度2日前のチャンピオンズリーグベスト8レアル・マドリーvsリバプール戦でのヴィニシウスの1点目と状況が似通っていたので、SNS上ではそのパスを出したト二・クロースとリンデロフを比べるような声も挙がっているようです。

(動画内最初の得点シーンが該当プレー)

 

 

セットプレーは相変わらず怪しい

 

先制に成功したユナイテッドですがグラナダのセットプレーの豊富さにてんやわんやという場面が幾度も見られ、41分にはユナイテッド陣内左サイドのやや遠めの位置からのFKで大外の選手目掛けてフィードが送られそのままポスト直撃のシュート性クロスを打たれた危ないシーンもありました。

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更にこの直ぐ後のコーナーキックでもクリアミスからソルダードにフリーでシュートを撃たれる(なお枠外)などグラナダもセットプレーに関してのユナイテッドの脆さという一点を集中狙いするような形で準備してきた事が頷ける時間帯でした。

 

前半終了間際のラストプレーではユナイテッドにカウンターチャンスが生まれるも、ラッシュフォードからボールを受けたグリーンウッドはシンプルにシュートを撃てばいい場面でドリブルを選択して結局この好機を生かせず。

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ショー→テレス、アタッカー陣のポジション等変化を加えて後半開始

 

この試合の主審ディアス氏は普段ポルトガルリーグで審判をしている人物で今シーズンは1試合平均イエローカードを4.43枚出しているかなりカードの出やすいレフェリーで、実際に前半もユナイテッドのファウルはかなり厳しく取られてポグバ、マクトミネイ、ショーの3名にイエローが提示されています。

 

試合後のスールシャール監督のインタビューによれば”万が一を考えた”とのことで後半頭からショーに替えてテレスを投入。

更にブルーノを除く前線3人の配置も変化を加え、ラッシュフォードが1トップ、ジェームズを左に移して空いた右サイドにグリーンウッドを持ってきていました。

 

ブライトン戦ではスカッドから外れていたテレスですが、52分にジェームズが獲得したFKのチャンスで早速得意のプレースキックからゴールを脅かすボールを供給して長所をアピール。

 

58分にはマグワイアが中央をスルスルとドリブルで駆け上がり最後は自らミドルシュートでこの日ユナイテッドCBにあまりプレッシャーをかけてこなかったグラナダを牽制。

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前半はユナイテッドを押し込む時間帯も多かったグラナダですが後半はあまり良いところがなく、折角チャンスが訪れても主に左サイドのケネディがセルフィッシュで無茶なシュートを放ってフイにするなど自滅するシーンが目立ちました。

 

そして彼らにとって最大の不運だったのはこの日のリンデロフ‐マグワイアのハイパフォーマンス。

グラナダの選手には純粋な速さ・強さを持っている選手がいなかった事もあり、この両CBはそれほど苦労せずに対処出来た事も作用したのか素晴らしい安定感を90分通して発揮していました。

 

 

待望の追加点はグラナダのラフプレーから

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起点になったのは途中投入エディンソン・カバーニポストプレー

彼のボールキープからテレスにボールが渡り、黄金の左足から放たれたクロスは得点に直結しませんでしたが一連の流れの中で86分にピッチに入ったばかりのグラナダ8番エテキがブルーノの顔を手で突き飛ばすボーンヘッドでユナイテッドはPKを獲得。

 

ブルーノのキックはこの日も方向を読まれてしまいましたがボールはGKの脇下をすり抜けてゴールネットを揺らしています。

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マンチェスター・ダービーでも左に蹴ってエデルソンにコースを予測されていましたが、確かにブルーノのPKは左に強いグラウンダーを蹴る事が多い気がするので彼のPKのコースに関して一度注目して見ようと思います。

 

試合は0vs2でアウェイのマンチェスター・ユナイテッドグラナダに勝利。

 

動画ハイライト

 

 

ゴール⚽

31分:ラッシュフォード(👟リンデロフ)

90分:ブルーノ・フェルナンデス

 

交代選手

グラナダ

54分 in:G.サンチェス out:ドゥアルテ(負傷交代)

74分 in:フルキエ out:C.ネバ

75分 in:マチス out:ケネディ

86分 in:エテキ out:ゴナロン

87分 in:L.スアレス out:ソルダード

 

マンチェスター・ユナイテッド

46分 in:テレス out:ルーク・ショー

66分 in:カバーニ out:ラッシュフォード

74分 in:マティッチ out:ポグバ

85分 in:ファン・デ・ベーク out:グリーンウッド

 

 

データ

 

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シュート数はグラナダ11本、ユナイテッド13本で枠内は共に3つと表面上はそれほど差が無いように見えますが先ほども言及した通りホームチームはゴールから遠い位置でも強引にシュートを選択しているシーンが多くxGを見ると0.3:2.0と差が開いています。

 

そしてMVPは文句なしでヴィクトル・リンデロフ

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先制点のアシストは彼の視野・パスレンジの広さがもたらしたゴールでした。

マグワイア加入後はあまり攻撃的なボールを供給しなくなっていましたが今シーズンは以前のように後方から得点に繋がるキラーパスを出す積極性が戻りつつあります。

守備面ではグラナダが彼を警戒したのか或いは偶々なのかデュエルは殆どありませんでしたがクリア4回はまずまずの数字。 

 

 

そしてマーカス・ラッシュフォードはこの試合の先制点で今シーズンの公式戦通算ゴール数が20に達し、ユナイテッドで2シーズン続けてこれを達成したのは08-09、09‐10のウェイン・ルーニー以来11年ぶりとのことで名実共にクラブ史に残るスコアラーになりました。(リーグ戦10ゴール、チャンピオンズリーグ6ゴール、ヨーロッパリーグ2ゴール、FAカップ&カラバオカップ:1ゴール)

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あとがき

 

スコア的には快勝のマンチェスター・ユナイテッドですが気がかりなのは主力の累積警告がここにきて積み重なったこと。

 

オールド・トラッフォードで行われる2ndLegにはマグワイア、ショー、マクトミネイの不動のレギュラー3名を欠くことになり、アウェイゴール2つのリードがあるので殆ど可能性は無いと思いますが試合の入りで緊張感のないプレーを連発してしまうようならもしかしたらがあるかも。

 

逆にCB4番手とバックアッパーに甘んじているアクセル・トゥアンゼベにとっては再び信用を取り戻す絶好の機会なのでCLパリ戦のような輝きを見せて欲しい。

 

 

一方でホームで敗戦してしまったグラナダの方もCBの要ドミンゴス・ドゥアルテが後半序盤のアクシデントで負傷交代してしまったので元よりこのポジションの怪我人を多く抱えている状況に更なる試練が降りかかる形に。

 

 

ユナイテッドの次の試合は日本時間4月12(月)0:30キックオフ予定のプレミアリーグ第31節トッテナム戦。

前回対戦ではマルシャルがエリック・ラメラの挑発に乗ってしまい、試合の3分の2を1人少ない状態で戦わざるを得なかったユナイテッドは1vs6で大敗しているので何としてもリベンジを果たしたい1戦です。

 

早速トッテナムの指揮官で前ユナイテッド監督のジョゼ・モウリーニョは舌戦を仕掛けている様子。

www.nikkansports.com

彼は監督もプロフットボールというショーの一員である事を意識したコメントを発してくれるので記者やファン目線で見ると見ていて飽きない魅力的な人物ですね。

個人的にトッテナムで注目しているのは前節ニューカッスル戦で2つの致命的ミスを犯したダビンソン・サンチェスを起用するのかそうではないのかという判断。

 

日程的には相手側が大きく有利ですが絶対に勝たねばならない試合。