いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【試合レビュー】3戦連続得点。止まらないダニエル・ジェームズ

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

プレミアリーグ第25節、マンチェスター・ユナイテッドvsニューカッスル・ユナイテッドの1戦についての記事となります。

 

 

 

試合プレビュー

 

マンチェスター・ユナイテッドはミッドウィークのカップ戦でレアル・ソシエダから4得点を奪い快勝

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

しかしながら後半途中に負傷交代でピッチを後にしたスコット・マクトミネイはニューカッスル戦のスカッドに含まれず、怪我の詳細が知りたいところ。

 

トップチームの負傷者はそのマクトミネイに加えポール・ポグバフィル・ジョーンズ、ドニー・ファン・デ・ベーク、エディソン・カバーニの計5人。

 

 

オールド・トラッフォードに乗り込むニューカッスルフェデリコ・フェルナンデス、ファビアン・シェア、ハビエル・マンキージョ、カラム・ウィルソンがこの試合に欠場する見込み。

 

特にクラブ総得点25のうち60%の15点に直接絡む活躍(10G5A)を見せているウィルソンを怪我で欠いているのは非常に痛手でしょう。

 

 

スタメン

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

3バイリー、8マタ、11グリーンウッド、19アマド・ディアロ、26D.ヘンダーソン、27テレス、33B.ウィリアムズ、 38トゥアンゼベ、74ショレティレ

 

ダニエル・ジェームズが1ゴール1アシストのレアル・ソシエダ戦に続きスタメン。

 

そのほかは現状のレギュラーを揃って起用し出来れば複数得点で得失点差を伸ばしたい試合です。

 

また、17歳のショレティレと18歳のアマドも引き続きベンチ入り。

"Shoretire"の発音に関しては少し議論が起こっており、ルーツであるナイジェリアに合わせるならばショレティレ(Shor-ay-ti-reh)になります。

マンチェスター・ユナイテッドの日本語公式サイトでも表記がショレティレに訂正されたので、今回からはショレティレで統一していこうと思います。

 

ニューカッスル・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

1ドゥブラフカ、3ダメット、7キャロル、11リッチー、12ゲイル、16ヘンドリック、21フレイザー、23J.マーフィー、36S.ロングスタッフ

 

メディア予想は4‐3‐1‐2

 

サン=マクシマンとジャマール・ラッセルズは新型コロナウイルスの後遺症に苦しみ、一時は30分外に出歩いただけでその後動けなくなるほどに体力が落ちてしまっていたようですが、年明けからは両者共に試合に出場できるまで回復したようなので本当に良かったです。

 

インサイドハーフのシェルヴェイにフリーでボールを配球できる状況を作らない事が大切になりそうな予感。

そしてサン=マクシマンはワン=ビサカとジェームズの2人がかりで自由を与えないように徹底したいところ

 

試合内容

 

この試合の前に開催されたフラムvsシェフィールド・ユナイテッド戦でフラムが1vs0で勝利し降格圏までの勝ち点差が3に縮まった事も影響したのかニューカッスルは試合開始直後から積極的なハイプレッシング戦術を採用してきました。

 

この記事の通り、マンチェスター・ユナイテッドは前半の早い時間帯で多くの決定機や失点を相手に与えている傾向があるのでマクパイズの選択は正しいと思います。

 

実際に最初の10分のデータを比較すると、マンチェスター・ユナイテッドはシュートを1本も打てていないのに対してニューカッスルは3本放っているのでこの時点ではアウェイチームの思惑通りの展開になっていました。

 

 

ラッシュフォードが個人技でゴールを奪う

 

30分、左サイドタッチライン際でボールを受けたラッシュフォードは目の前のニューカッスルRBクラフトをドリブルで置き去りにするとそのまま斜め方向に進みペナルティエリア内に侵入。

 ゴールラインに近づいたところで一度内に切れ込むターンを入れると、その直後に右足一閃!!

Embed from Getty Images  

 GKダーロウも予測外のシュートだったか反応が一瞬遅れてニアサイドを襲ったシュートはそのままゴールイン。

 

ドリブルから最後のシュートまで1人で完結してしまったのですからこれには脱帽するほかありません。

最近はシュートを撃てる場面でもボールを保持して結局チャンスを逃している場面も多く見受けられたのでこの得点をキッカケに思い切りの良さを取り戻して欲しい。

 

 

セットプレーの弱さが今宵も露呈

 

36分、ニューカッスル視点右サイドからのショートコーナーペナルティエリア外右45度付近からウィロックが挙げた何でもないクロスをマグワイアがクリアミス。

 

Embed from Getty Images  

こぼれ球をサン=マクシマンがハーフバウンドボレーでゴール上段に突き刺して試合は同点に逆戻りしました。

 

正直に言えばこの失点は欲を出さずマグワイアが素直に前方に大きくはじき返すかそれが無理ならばコーナーに逃げれば発生しなかった失点なので次からは安全パイを選択して欲しいですね。

 

 

前半は1vs1で折り返し。

ポゼッションは約7:3でユナイテッド優勢でしたがシュートの数は5:6とニューカッスルの方が多かったので前線からの厳しいプレスでユナイテッドのビルドアップを制限しに来たニューカッスルにとっては作戦通りの45分だったと思います。

 

 

3戦連続ゴールのジェームズ

 

ハイペースで飛ばしていたニューカッスルは大方の懸念通り後半に入り疲労したかプレス強度や1つ1つのプレーの精度が落ちてマンチェスター・ユナイテッドが特にミドルサードの左半分でボールを保持しやすくなり、勝ち越しゴールが生まれたのもこの場所からでした。

 

57分、高い位置を取るマグワイアから斜めのボールがサイドに張るラッシュフォードに入ると、アンダーラップでフォローに入ったマティッチがペナルティエリアの角付近でボールを貰い、一瞬間を作ってニューカッスルDF陣の油断を誘うとパスではなくドリブルを選択して中に切り込みます。

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そして中にいるブルーノにグラウンダーのパスを送るとブルーノは身体を倒しながらフリックで大外のジェームズにラストパス。

ジェームズはニアサイドを抜くインステップシュートでサウサンプトン戦、レアル・ソシエダ戦に続き出場した3戦連続ゴールを記録。

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この試合でも対面するサン=マクシマンの脅威から守備に奔走する時間が多かったのですがきっちり結果を残して閉塞感が漂っていたチームに風を起こす活躍でサイドアタッカーのポジション争いを活性化させています。

 

 

そしてもう一つ復調の兆しを見せたプレーは60分のマルシャル。

スローインのリスタートでフレッジがボールを奪取すると、パスを受けたマルシャルがDFを背負いながらドリブルでボックス内に侵入してそのまま右足を振り抜き久々に自身のストロングポイントを見せてくれました。

 

彼は70分にグリーンウッドと交代でベンチに下がりましたが、このプレーはとても良かったので継続して下さい。

 

 

マティッチまたもゴールを演出。ラッシュフォードのPK奪取でトドメ

 

3点目が生まれたのはこれまた左サイドから。

左サイドに流れたボールをリカバリーをしたマティッチがそのままスルスルとゴール方向へ持ち運んで中にいるラッシュフォードにパス。

 

ラッシュフォードはタックルに来たニューカッスル28番ウィロックをシュートフェイントで交わし、このプレーで接触がありマンチェスター・ユナイテッドはPK獲得。

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そしてブルーノがペナルティキックを難なく決めて試合を決定づける3点目が生まれています。

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  余談ですがダーロウの予備動作がトイレを我慢する人のような動きであれにどのような意図があったのかどうかはこの試合の謎の1つ。

 

 

ショレティレがプロデビュー

 

試合も大詰めの89分、2点リードで前半から高い運動量で試合に臨んだニューカッスルの余力を考慮すれば比較的余裕がある状況になったのでスールシャール監督は先日17歳を迎えてプロ契約を結んだばかりのアカデミー期待の逸材、ショラ・ショレティレをピッチに送り出しました。

 

17歳19日でのリーグ戦デビューはあのライアン・ギグスよりも早く、The MUFC Academy氏(@mrmujac) によると長いクラブの歴史の中でも史上7番目の若さであったとのこと。

 

プレミアリーグ創設後の選手ではエンジェル・ゴメス{現ボアヴィスタ所属(リールよりローン)}の16歳8ヶ月と20日に次ぐ早期デビュー。

 

 ゴメスは”ナニ”の甥という事でティーンの頃からとんでもなくうまい選手がいると有名でしたがサイズの問題もあってユナイテッドでは才能を開花させる事は出来ませんでしたが、今シーズンはポルトガルリーグで17試合4ゴール6アシスト(2021年2月22日時点)と下位に沈むチームで総得点の半数に直接関与する活躍を見せているので今後のキャリアに期待がかかるところ。

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試合はマンチェスター・ユナイテッドが3vs1でニューカッスル・ユナイテッドを下して勝利しています。

 

 

ゴール⚽

30分:マーカス・ラッシュフォード(👟ハリー・マグワイア)

36分:サン=マクシマン

57分:ダニエル・ジェームズ(👟ブルーノ・フェルナンデス)

75分:ブルーノ・フェルナンデス(PK)
 

動画ハイライト

 

 

交代選手

マンチェスター・ユナイテッド

70分 in:グリーンウッド out:マルシャル

88分 in:マタ out:ダニエル・ジェームズ

89分 in:ショアタイア out:ラッシュフォード

 

ニューカッスル・ユナイテッド

55分 in:フレイザー out:ジョエリントン

77分 in:J.マーフィー out:サン=マクシマン

79分 in:ゲイル out:アルミロン

 

 

データ

 

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ポゼッションは先述の通りマンチェスター・ユナイテッドが7:3で主導権を握る展開となったものの、特に前半はニューカッスルのアグレッシブな守備の前に苦しい時間帯が続きました。

 

しかしながら後半は一転して赤い悪魔が躍動する事となり、15本のうち10本のシュートは後半の45分間で記録しました。

また、詳しい内訳を見ていくと10本中7本がペナルティエリア内から放たれたもので、主に左サイドのコンビネーション(マグワイア‐ショー-マティッチ-ブルーノ‐ラッシュフォード)で多くのシュートチャンスを作り出しています。

 

MVPは1ゴール1PK奪取のラッシュフォード

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他にもGCA(ゴールに繋がった直前2つのプレー)を2回記録したマティッチや1ゴール1アシストのブルーノ、更に3試合連続ゴールで今シーズンの総得点をチーム6番目の5ゴールに伸ばしたダニエル・ジェームズなどもこの試合で高い評価ができる選手。

 

出場した選手を見てもあまり実力を発揮できなかったのは試合途中で背中を痛めたヴィクトル・リンデロフくらいだったので、終わってみれば非常に充実した90分でした。

 

 

xデータ

 

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(参照:Manchester United 3 - 1 Newcastle United (February 21 2021) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)

 

xGを見るとマンチェスター・ユナイテッドが大きく差をつけてスコアを積み重ねており、ニューカッスルはビッグチャンスを作る事が出来なかったのでこのような結果となりました。

 

個人で最も数字を稼いだのはブルーノ・フェルナンデスで、xG+xAは貫禄の1.18。

プレミアリーグ通算39試合23ゴール18アシストと未だに1試合1つ以上得点又はアシストを記録するハイペースも頷ける結果。

 

そしてブルーノは得点ランキングとアシストランキングの両方で2位につけているので、アーセナルのインヴィンシブルズ時代のティエリ・アンリですら叶わなかった得点王&アシスト王の同時受賞にも大きな期待がかかります。

 

 

あとがき

 

先日のソシエダ戦に続き今節でも若い才能がトップデビューを果たし、彼らがクラブ未来を背負って立つ日が待ち遠しくなってきました。

 

また、現状のトップチームの怪我人状況を鑑みると、U-23で主力としてプレーするイーサン・ガルブレイスやアルナウ・プイグマルもミッドウィークのラ・レアルとのセカンドレグで出場機会が回ってくる可能性があるかもしれません。

 

もっとも、スールシャール監督はインタビューで(ショレティレ、アマドについて問われ)「それはありそうにない」と答えているので若い選手の先発起用は流石に無いだろうと考えられますが、ある程度試合が落ち着いていれば後半にチャンスが巡ってくる予感。

 

4点のアウェイゴールの余裕がある中での試合になるので普段はあまり出場機会に恵まれない選手達が先発出場するのは間違いないと考えていますが、更に昨シーズンのヨーロッパリーグ、アスタナ戦やAZ戦のようにティーンエイジャーを何人も見る事が出来れば普段あまりユースの試合を見る機会がないファンにとっても彼らの現在地を把握できる絶好の機会になるはず。