*UEFAヨーロッパリーグベスト8グラナダ戦セカンドレグに関する記事です。
どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
先週末のプレミアリーグは因縁の相手トッテナムに1vs3で逆転勝利!!
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信じがたい判定によってエディンソン・カバーニの先制点になるはずゴールは取り消され、更に数分後にはスパーズのダイレクトプレーからゴールを許すなど前半は良いところなしでしたがハーフタイムのロッカールームでオーレが何か檄を飛ばしたのか後半は皆素晴らしい動きで終わってみれば3得点の快勝。
精神的には最高の状態で迎えるグラナダ戦、勝利して週末のバーンリー戦を迎えたい。
試合プレビュー
アウェイでの第一戦を2vs0で勝利しているマンチェスター・ユナイテッド
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この試合のレフェリーのジャッジにはいささか疑問符がつき、その結果としてマンチェスター・ユナイテッドはマグワイア、ショー、マクトミネイと主力3名をサスペンションで欠く事になりましたがプラスに捉えるならば彼らに良い休養を与える事が出来た。という事でセカンドレグも問題なく勝利してローマvsアヤックスの勝者と対戦したいですね。
怪我人はアンソニー・マルシャル。
グラナダはシュート精度を欠いた事も響いてチャンスメイクまではユナイテッドとそれほど差があるようには思えませんでしたが結局ファーストレグ無得点。
逆転での準決勝進出には最低2点必要になるので厳しい戦い。
週末のリーグ戦はレアル・バジャドリーに2vs1と勝利し公式戦連敗記録は4でストップ
怪我人は前回同様アルベルト・ソロ、ペペ・サンチェス、ネイデル・ロサーノ、ルイス・ミジャ。
更にCBのドミンゴス・ドゥアルテ、ファーストレグで致命的なPKを与えてしまったエテキがサスペンション。
スタメン
マンチェスター・ユナイテッド
ベンチ入り
8マタ、10ラッシュフォード、13グラント、19アマド、21ダニエル・ジェームズ、26D.ヘンダーソン、33B.ウィリアムズ、34ファン・デ・ベーク、48W.フィッシュ、56エランガ、74ショレティレ
マグワイアが不在なので代わりにキャプテンマークを巻いたのはポール・ポグバ。
以前チームキャプテンを務めていたデヘアに任されるとてっきり思っていましたがこの判断にはポグバへの期待、そして今後もチームに残留して欲しいというスールシャールの想いも込められていたのかもしれません。
エランガに続いて18歳ながらU-23不動のCBとなっているウィル・フィッシュがトップチームに初招集。
アマド、ショレティレは早くもトップチームの常連になりつつありますが彼らに負けじと居場所を掴める事を願っています。
グラナダ
ベンチ入り
3N.ペレス、7L.スアレス、10プエルタス、13エスカンデル、16V.ディアス、23J.モリーナ、28I.ルイス、30R.トレンテ、31A.ファブラガ
前回からそれほど大きな変更点はありませんが、19番モントーロと21番ヤンヘル・エレーラのポジションを入れ替えてきました。
守備の要ドゥアルテがいないので前回より攻めやすいのでは。
試合内容
最初のチャンスはユナイテッド。
4分、ポグバのキープからブルーノが初シュートを記録。
5分にもユナイテッドはカウンターのチャンスを得てカバーニがグリーンウッドへパスを出しますが前に出し過ぎてGKがカット。
エル・マタドールの逆足ボレーが炸裂
📸 Edinson Cavani volleys Manchester United ahead on the night ⚽️#UEL pic.twitter.com/7a0w0dpFXp
— UEFA Europa League (@EuropaLeague) April 15, 2021
6分、左サイドからの攻撃でLBのアレックス・テレスが前線にクロスを送るとこれをポグバがヘディングで後ろのカバーニへ落とし、エル・マタドールは利き足とは逆の左足でダイレクトボレー!!
余りにも美しいゴールだったので思わず声を出してしまいました(リアルタイム視聴じゃなくてよかった 😂)
先制点を演出し、本来ならばどのクラブでもレギュラーになれる能力があると見られるテレスですがルーク・ショーが異次元なので少し可哀想な役回りになっていますがやはりいい選手ですね。
キックの種類はテレスがドライブ回転をかけて鋭く落ちるボールを得意にしていてショーはフワッと浮かす軌道が多いので両者にはそれぞれ違った良さがあります。
キャプテンを任されてやる気MAXのポグバもアシストという目に見える結果がついたので最高の出だしとなりました。
それにしてもこのカバーニ、創作上の人物なのかというくらい完成されたカッコよさ
やっぱりセットプレー守備は大の苦手
マンチェスター・ユナイテッドはこの時点で2戦合計3点のリードを奪い(アウェイゴールを考慮すれば実質2点差ですが)余裕をもった試合運びをしたいところでしたがやはり弱点はセットプレー対応。
一度目の危機は先制直後の8分。
グラナダのコーナーキックから21番ヤンヘル・エレーラに後10㎝左に逸れていればゴールになっていたかもしれない際どいヘディングシュートを許します。
そして20分にはユナイテッドからみて左サイドからのグラナダFKのチャンスにまたもやヤンヘル・エレーラのヘディングシュートが炸裂。
リンデロフとポグバ間のマークの受け渡しがスムーズに行かなかった所を突かれた形になりましたが2度目となるとエレーラの方を褒めるべきなのかもしれない。
彼はマン・シティからのレンタル選手で親クラブでの未来があるかと問われると怪しいですが、5大リーグで息の長い選手になりそうな予感がします。
反撃の機会を伺うグラナダでしたが不運な事に中盤のマキシム・ゴナロンが32分に肩を負傷してピッチを去る事になり、替わって入ったのはベティス、ヘタフェで継続してゴールを重ねラ・リーガ有数のFWとして活躍してきた大ベテラン、ホルヘ・モリーナ。
年齢を重ねてフィジカル的には劣勢を強いられながらも得点を重ねるベテランストライカーが大好物なので彼の投入は嬉しかったです。
先発しているソルダードも1985年生まれなのでベテランの範疇に入っていると思いますが彼にはあまり惹かれなかった(ごめんなさい)。
試合に話を戻すと30~40分の間はネマニャ・マティッチが目立っていました。
34分にはブルーノにドンピシャのロブパスを送りブルーノのボレーを演出。
38分にも彼のロブパスでチャンスに繋げているようにこの日のマティッチは当たりの日でした。
彼を起用するとビルドアップ時にDFまで下がって3CBのような形になるのでパスコースが増えて安定感が増します。
年齢を重ねるごとに試合毎のムラが激しくなり、今オフにはデクラン・ライスの補強も取り沙汰されている事から不安定な立場にいると考えられる彼ですがまだまだユナイテッドで活躍して欲しい。
前半は1vs0で折り返し。
久々にCBで先発出場したアクセル・トゥアンゼベはオープンプレイでグラナダがあまり効果的な攻めが出来なかった事もありますが非常に安定した45分間だったのでは。
積極性が出てきたファン・デ・ベーク
スールシャール監督は前半の内にイエローカードを貰っていたポグバ(疑惑の判定でしたが)に替えて後半頭からドニー・ファン・デ・ベークを投入。
選手同士の距離感がアヤックスと比較するとマンチェスター・ユナイテッドは広い傾向にあるので狭い範囲でのダイレクトプレーを好むファン・デ・ベークはどうしても消えてしまいがちでしたがこの試合では別人になったかのような積極性を見せてくれました。
前半はポグバ‐カバーニのワンツーが主な攻撃パターンだったのでポグバを下げた事による攻撃力の低下を懸念していましたが大丈夫でした。
59分、グリーンウッドの中央突破のカウンターチャンス。
切り返しのターンが大きくなったところに詰めていたファン・デ・ベークがミドルシュート。
一見何の変哲もないプレーでしたがこのシーンを見て少し彼の未来が開けてきたような感覚に。
今までならば自分でシュートを撃たずに周りの味方へパスを選択していたと思う。
マタ復帰、追加点はオウンゴール
2月22日のニューカッスル戦以降怪我の影響で試合から遠ざかっていたフアン・マタがブルーノに代わって73分より途中出場。
若い選手の多い今のユナイテッドでは長老のような役割を担っている彼の復帰はブルーノ、ラッシュフォードと攻撃の要に疲労によるパフォーマンス低下の節が見られる現状においてこれ以上ないプラス要素。
そして待望の2点目が生まれたのは90分。
ボックス内でDFの背後を狙うマタ目掛けてテレスが放ったクロス
遠目ではマタがドンピシャで合わせたように見えましたが実際には彼はボールに僅かに届かず、軌道の先に居たヘスス・バジェホに当たってオウンゴールでした。
しかしながらこのチャンスを作ったマタのオフザボールは流石の一言。
試合は第1戦同様マンチェスター・ユナイテッドが2vs0で勝利。
2戦合計4vs0で準決勝進出を決めています。
動画ハイライト
ゴール⚽
6分:エディンソン・カバーニ(👟ポール・ポグバ)
90分:オウンゴール〔ヘスス・バジェホ〕
交代選手
46分 in:ファン・デ・ベーク out:ポグバ
60分 in:ダニエル・ジェームズ out:カバーニ
73分 in:マタ out:ブルーノ
82分 in:アマド、ウィリアムズ out:グリーンウッド、ワン=ビサカ
32分 in:J.モリーナ out:ゴナロン
46分 in:L.スアレス、プエルタス out:ソルダード、ケネディ
74分 in:V.ディアス out:C.ネバ
82分 in:N.ペレス out:G.サンチェス
データ
グラナダは第1戦でも11本のシュートで枠内シュート3つだったのでデジャブか?
xGを見て分かるようにあまりチャンスの多い試合ではありませんでした。
全体的にユナイテッドのDFのパフォーマンスが優れていたのも一因。
ユナイテッドの選手で好パフォーマンスだったのはデヘア、トゥアンゼベ、ワン=ビサカ、マティッチ、ポグバ、そして先制ゴールのカバーニ。
個人的MVPはアクセル・トゥアンゼベ
2月26日のヨーロッパリーグベスト32、対レアル・ソシエダ戦2ndleg以来の出場で試合勘の欠如を心配されましたが全くそれを感じさせない安定感でした。
特筆すべきはシュートブロック3回という数字でエリック・バイリー同様身体能力の優れた彼のポテンシャルの高さの一端を見たような気がする。
ただ、不用意なファウル、特に手の使い方があまりうまくないのでそちらに関しては改善しなければいけませんね。
今回のパフォーマンスならば週末のバーンリー戦でも通用する筈なので、マグワイアのイエローカードをケアする為にも彼のスタメン継続を希望。
あとがき
試合の結果よりも話題になっているのは恐らくこちらのニュースでしょう
ポグバがモウリーニョとの関係、そして先週の試合でのソン・フンミンを巡る一連の騒動に対するモウリーニョの発言に対し冷めた目線のコメントを残し、「オーレ(スールシャール)は起用しない選手に対して存在していないかのような態度を取る事はなく、むやみに衝突する事はない。」。
そしてモウリーニョがスールシャールを批判するようなコメントを発した事に対しては「我々は試合に勝利した。そして自分たちの事だけに集中している。彼は試合の事について話したがらないがそれがモウリーニョのやり方さ」(意訳)。
これに対するモウリーニョの返しは『彼(ポグバ)が何を言おうと興味はない。』と一言残したのみでやはりこの2人の関係は冷え切っているようです。
トッテナムは日本時間金曜深夜にエバートンと対戦し2vs2のドローに終わりましたが、この試合で2ゴールを挙げたハリー・ケインが後半ATに負傷交代しているのでスペシャル・ワンも相当ストレスを溜めていそうです。
上記のインタビューにもそのような背景が存在していると考えるとまた見方が変わってくるのでやはりフットボールは面白くて奥が深い。
そしてヨーロッパリーグ準決勝はアヤックスを2戦合計3vs2で撃破したASローマとの対戦になりました。
🤩 The semi-finals are 𝘀𝗲𝘁! 🤩
— UEFA Europa League (@EuropaLeague) April 15, 2021
Who will contest the final in Gdańsk? 🏆#UEL pic.twitter.com/WxoEC80WAj
反対側の山ではアーセナルvsビジャレアルのエメリダービーとなり、こちらも楽しみなカードです。
ユナイテッド、アーセナル共にこの準決勝を突破し決勝戦はプレミア勢対決になるのが理想。