(えんじ色とスカイブルーの組み合わせ大好きです😊)
今季ここまでのリーグ戦で一番のサプライズといえばヴィラの躍進だと思います。
10月4日に行われた第4節、リバプール戦では7得点を奪い大勝し、世界中に衝撃を与えました。
リバプール戦ハイライト
昨シーズンはVARのエラーによってギリギリ残留だったこのチームに一体どんな変化があったのかといえば、チャンピオンシップから獲得した二人のスター候補生の存在が非常に大きいです。
今回はマティ・キャッシュ、オリー・ワトキンスの2名についての記事となります。
マティ・キャッシュ(Matty Cash)
彼の加入によって昨年はウィークポイントであったRBのポジションは今やチームの心臓へ変貌を遂げました。
1997年8月7日、主にイングランドの下部リーグで選手キャリアを送っていた父スチュアート氏の息子として産まれたマティ・キャッシュ。
ウィコム・ワンダラーズ、FABアカデミーを経由してノッティンガム・フォレストの下部組織に2014年に加入したキャッシュは16-17シーズンにトップチームへ昇格します。
プロキャリアの始め数年はサイドハーフとして起用されて、18-19シーズンにはリーグ戦36試合で6ゴールとクラブの中心選手に成長しました。
転機が訪れたのは昨シーズン。
チームの右サイドバックに怪我人が続出したこともあり、ポジションを一つ後ろに下げる事になったキャッシュはスター階段を一つ飛ばしで駆け上がる事になります。
冬の移籍市場ではイタリアの名門ACミランが獲得に興味を持つなどその評価はうなぎ上り
結局このシーズンはクラブサポーターが選出した年間最優秀選手に輝きました。
終盤までプレミアリーグ昇格のラスト1枠を巡るプレーオフ争いに参加していたものの、残念ながらノッティンガム・フォレストはそこから溢れ7位でシーズン終了。
キャッシュは自身のSNSで移籍を示唆するコメントを残すと、2020 年9月3日にはアストンヴィラに5年契約で加入した事が発表されました。
移籍金は1418万ポンド(ソース:Matty Cash - Transfer history | Transfermarkt)
背番号は2番。
ヴィラでのデビュー戦は9月21日に開催された第2節、対シェフィールド戦。
これ以降はここまで全試合でスタメン出場を果たしています。
先日行われた第8節、対アーセナル戦でも攻守に躍動しチームの勝利に大きく貢献しています。
攻撃面では81%のパス成功率に2つのロングパスを成立。守備では空中戦に3回競り勝ち3つのタックルを成功させる等、ビッグクラブ相手にもその力を存分に発揮しています。
なんと言っても彼の魅力はその攻撃性能。
先述の通り元々はアタッカーだったので、クロスやシュートのセンスも上々。
今のところプレミアではゴール・アシストを記録していませんが、そう遠く無いうちにその日はやってくるのではないでしょうか。
イングランドはRBが人材豊富過ぎて代表のサウスゲート監督もスカッド構成に悩むのではないでしょうか。
キャッシュも大半の国ではレギュラーになれるパフォーマンスをしていますが、トリッピアー、アーノルドに加えワンビサカも控えている今の状態では中々チャンスが巡ってこないかもしれませんね。
キャッシュの母はポーランドとのハーフなので、息子である彼もポーランド国籍を所有しています。
もしかしたら代表はそちらを選択するかもしれません
オリー・ワトキンス(Ollie Watkins)
今季ここまでリーグ戦6ゴールは素晴らしい。
しかも内5ゴールはリバプール、アーセナル相手のものですから既にファンの間では英雄になっているのでは。
1995年12月30日生まれのワトキンスは2003年、エクセター・シティの下部組織に入団します。
育成年代はエクセター一筋で2013年には17歳でトップチームデビュー。
ノンリーグへのレンタルを経てトップチームの主力として定着すると、以降の2シーズンで21ゴールを挙げ、リーグ2(実質4部)有数のスコアラーへ成長していきました。
そんな彼に目をつけたのが革新的なクラブ経営で有名なブレントフォード。
2017年夏に180万ポンドで2つ上のカテゴリーであるチャンピオンシップに所属するチームへ加わると、初年度からポジションを掴み45試合10ゴール。
翌18-19シーズンも41試合10ゴールと完全に主力として定着した中で行われた昨シーズン、彼は進化を遂げました。
リーグ戦46試合で26ゴールを挙げ得点王に輝き、終盤までプレミアリーグへの自動昇格圏内である2位をキープし続けたブレントフォードの大躍進にも大いに貢献しました。(チームは最終盤の急ブレーキが響き、結局3位でその後のプレーオフにも敗れてしまいましたが)
ブレントフォードではベンラーマ(今季ウエストハムへ加入)、エムベウモと共にBMW(それぞれの頭文字から)と称される強力な3トップを組んでチャンピオンシップの脅威となっていました。
ゲームをプレイしている中でも彼らには散々苦しめられました🙄
irohasesun-fm-foot.hatenablog.com
そんなワトキンスですが、やはりプレミアリーグのチームが放っておく訳もなく、2020 年9月9日、クラブ最高額を更新する2772万ポンド(それまでの最高額は前年に獲得したブラジル人FWウェズレイの2250万ポンド)でアストンヴィラへ加入しました。
(ソース:Ollie Watkins - Player profile 20/21 | Transfermarkt )
こちらもキャッシュ同様5年契約で背番号は11
選手としての特徴は優れた決定力とフィジカルコンタクトの強さです。
取り敢えず彼目掛けてボールを蹴ればそこで基準点になってくれるのでDFや中盤の選手にとってはとても良いパートナーだと思います。
身長は180cmなのですがとにかく当たり負けが少ない。
プレミアリーグの190cmが当たり前のCB陣と対しても寧ろ優位に立つくらいなので、身体の強さと使い方も上手いのだろうと思います。
今季のアストンヴィラはバークリー加入によってボールの配球元が増えたので、彼のような決定力の優れた選手が加わったのはまさに駆け馬に鞭と言った感じで最後のピースが埋まった感がありますね。
あとがき
これだけ活躍しているにも関わらずマティ・キャッシュの日本語記事が見当たらなかったので、それなら自分で残しておこうと思い記しました。
チャンピオンシップのスター達がこうやってプレミアリーグでも結果を残すというのは理想的な事だと思っているのでこの2人の活躍は本当に嬉しい😊
ダービーからシェフィールド・ユナイテッドへ移籍した2人も頑張って下さい