二桁カルテット(純粋なポイントベースでは3人)で前回の大きなマイナス分はある程度穴埋めできましたが、全体アベレージも67Ptsという高水準なので他との差という意味ではまだまだ厳しい。
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スカッド
スタメン選手の半数以上が個人的な基準点としている5Ptsを越えた事もあって大分ポイントを加算する事が出来た。
記事タイトルでは二桁カルテットとして目立ちやすい貢献をしたダロト、ソン、トリッピアー、ブルーノを讃えているが、安定感という意味では欠場した1試合を除いて非常にブレの少ない加算の仕方をしているサカも縁の下の力持ち的な心強さがある。
◆出場試合での獲得ポイント:58Pts(GW9まで)
中央値:7Pts、1試合平均:7.25pts
クラブ
(スタメン)
マンチェスター・ユナイテッド:ダロト、ブルーノ、ホイルンド
トッテナム:ソン
マンチェスター・シティ:ハーランド
アーセナル:サカ
アストン・ヴィラ:ディーニュ
ニューカッスル:トリッピアー
ブライトン:三笘
ブレントフォード:イェンセン
フォレスト:マット・ターナー
(リザーブ)
アレオラ、モリス、ストーンズ、パターソン
IN:ルカ・ディーニュ
OUT:ペルビス・エストゥピニャン
復帰までもう2,3試合かかりそうなエストゥピニャンを手放して対戦相手の比較や所属クラブの好調さからアストン・ヴィラのディーニュを選択。彼はチームでセットピースのキッカーも任されているのでそちらにも期待している。
なお、ブライトンはその後ダニー・ウェルベックとソリー・マーチの主力2名が中長期の離脱を強いられる負傷を負っていた事も判明しており、全くの偶然だがシーガルズの比重を軽くしたのは結果的に吉となりそうだ。
対戦カード
リバプールvsエバートン
↪2-0 リバプール勝利
フォレストvsルートン
↪2-2 ドロー
ニューカッスルvsクリスタル・パレス
↪4-0 ニューカッスル勝利
マンチェスター・シティvsブライトン
↪2-1 マンチェスター・シティ勝利
ブレントフォードvsバーンリー
↪3-0 ブレントフォード勝利
ボーンマスvsウルブス
↪1-2 ウルブス勝利
チェルシーvsアーセナル
↪2-2 ドロー
シェフィールド・ユナイテッドvsマンチェスター・ユナイテッド
↪1-2 マンチェスター・ユナイテッド勝利
アストン・ヴィラvsウエストハム
↪4-1 アストン・ヴィラ勝利
トッテナムvsフラム
↪2-0 トッテナム勝利
毎年のようにG-xGで大きなプラスを積み上げていくソン
「今のプレミアリーグで一番シュートが上手い選手は誰だと思いますか?」
そう聞かれた場合、幾人かの候補を思い浮かべながらも私は『ソン・フンミン』と答える事になると思う。何をもってシュートが上手いと定義するのかは人によって"殆どの選手が決められない距離から得点を奪う”、"巡ってきた決定的な得点機会を確実にモノにする"、"その人固有の絶対的なゴールパターンを有している"etc. 様々な考え方が有るはずだが、ソンを選んだ理由として最も大きな要素は『毎シーズンのようにゴール期待値を大きく越えるゴール数を記録している』という点だ。
understat.comに蓄積されたシーズン毎のxG(集計開始は2014/2015)を見ていくと、ブンデスリーガ、プレミアリーグの2つのリーグに跨ってこれまでに121ゴールを記録しているが、それに対して累積xGは88.31。
※後述するデータは全て2023-10-27時点のもの。
つまりゴール期待値よりも32.69得点も多く奪っている計算となり、ハリー・ケイン:29.43(得点:219,xG:189.57)、ジェイミー・ヴァーディ:6.20(得点:136,xG:129.80)、セルヒオ・アグエロ:6.03(得点:133,xG:126.97)、モハメド・サラー:9.37(得点:179,xG:169.63)といった2010年代中盤~20年代初頭にかけてのプレミアリーグを代表するスコアラーとして名を挙げられる選手達との比較でもその数字の秀逸さがよく分かると思う。
なお、今季のFPLでは丁度記事投稿日の朝に行われたクリスタル・パレス戦でもゴールを奪って2節連続で10Pts越えを達成し、近5試合で48Pts(1試合辺り9.6Pts)と素晴らしいペースでポイントを加算していて正に絶好調の最中にある。
ワトキンス、今回の好調こそは一過性でなく本物なのか?
裏抜けもポストプレーも中盤に降りてのパスワーク参加も何でもそつなくこなしていくコンプリートFWタイプのオリー・ワトキンス。ゴールが奪えなくても一定の貢献度を見込める使い勝手のいい選手ですが、こと得点奪取という部分においては連続して加算する好調期と1ヶ月以上収穫無しの不調期を繰り返していくように不安定さも抱えていました。
ただ、38節という長いスパンで見ればブレントフォードから個人昇格して一足先にトップフライトでのデビューを果たした20/21シーズン以来3期連続で二桁ゴールをクリアしており、中でも3年目の昨季はゴール・アシスト共にプレミアでのキャリアハイを更新して最初がピークで後は沈んでいくというよくいるタイプの選手とは一味違う事を証明している。
プレミアでの4季目ともなれば既に彼の名声は他クラブにも広く知れ渡っており、以前にも増して警戒されるような試合が増加していくと考えられるものの、そんな中で迎えた23/24シーズンの9試合では得点関与の無い試合の最長間隔が2戦、ブライトン戦のハットトリックから分かるように最大出力の高さは維持しつつ、更にゲーム単位での継続性も向上しているように見える。
実際、これまでの3シーズンで全てマイナスに振れていたG-xGも僅かではあるが現時点でプラスに転じており、アシスト数は既に例年の水準並みの5つ、いよいよもう一段上の進化してワールドクラスと言われる選手の仲間入りをしようという最中なのかもしれない。
私個人のスカッドにおいては、ゲーム内価格£14.0のハーランドをFW3枠から外すという選択肢を中々取りづらい事から、同ポジション内でポイントリーダーでありながら£8.4Mとそこそこ値の張るワトキンスはどうしても手が届き切らない存在になってしまっているが、それでも大好きな選手の1人である事に変わりはないので、常に動向をチェックしていくつもりだ。
あとがき
次節に向けた移籍はストーンズを放出して好調のスパーズからクリスティアン・ロメロを選出する事に。
→クリスタル・パレス戦は1-2とクリーンシート達成とはいかなかったものの、彼個人は出場時間の基準点+ボーナス2Ptsで4Ptsと悪くはない結果。