いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUNLEI 】上位勢が苦しむ中、4位以下を突き放す3得点

※22/23 イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsレスター・シティ戦の記事です。

 

 

選手のプレーの幅を広げていくという分野においてエリック・テン・ハフは世界有数の指導力を持っているに違いない、そう何度も思うことがありましたが、いよいよそれが確信に変化するような勝利でした。

Three goals = three points! 😍✔️#MUFC || #MUNLEI

— Manchester United (@ManUtd) February 19, 2023

 

 

 

 

【Match Review】

 

Starting lineup

 

(ヴェフホルストの背番号が28になっていますが、正しくは27です。)

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
12 Malacia, 19 Varane, 22 Heaton, 25 Sancho, 28 Pellistri,  29 Wan-Bissaka, 36 Elanga, 39 McTominay, 73 Mainoo

レスター
8 Tielemans, 9 Vardy, 18 Amartey, 20 Daka, 21 R.Pereira, 25 Ndidi, 26 Praet, 31 Iversen, 42 Soumaré 

 

 

前半

(ヴェフホルストの背番号が28になっていますが、正しくは27です。)

 

ヴェフホルストトップ下&ブルーノ右サイドはすっかりチームの形の1つになったようで、バルサ戦に引き続きの採用。バックスはリチャ-リンデロフの組み合わせでしたが、前者はいつも通りの信頼感、後者もカバーリングやフィフティフィフティのボールで殆ど勝利するなど、フィルター役不在の中で非常に優れたパフォーマンスを示した。

 

フレッジ-サビツァーの横並びはどうしても前前になって中盤がぽっかり空きがちで、一番守備面で信頼感があったのはボール保持者への挟み込みであったりサイドに追い込むようなプレスといった面でFW本職のヴェフホルストでした。これは喜ぶべきなのか憂うべきなのか……

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序盤は守→攻の切り替えが非常に素早いレスターにカウンターのチャンスが連続し、ユナイテッドはMF-DFライン間にポケットが頻発する事もあって強力なフォクシーズの前線をバックスだけで対処しなければならない場面が目立ち、特に8分のバーンズのシュートはデヘアのスーパーセーブで何とか失点を防いだだけで完全に崩されている。

 

また、左サイドではガルナチョのネガティブトランジションの遅さや背後に走り込む選手への守備のマズさからロブパス1本で深い位置に侵入されるケースも複数回、ゴール前で何とか凌ぐプレーが多くなり、振り返るとあれでよく失点しなかったものだと不思議にも思う程。

 

 

やはりカゼミロがいないと…… そんな心配をしながら迎えた25分、空気を一変させたのは今日もこの男でした。

 25分、ファースからナンパリス・メンディを狙ったショートパスがズレてユナイテッドがボールを奪うと、サビツァーからパスを貰ったブルーノはアウトサイドにかけたロブパスをファースの背後へボールを要求するラッシュフォードへ通し、赤い悪魔の背番号10はリーズ戦オフサイドにより取り消されたチャンスと瓜二つのシュートを見事決めきって先制!

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今回はしっかりオンサイドに留まっており、反対側のCB サウタ―はオフサイドトラップを狙ったものの結果的には裏目、これによってラッシュフォードはノンプレッシャーでフィニッシュワークに取り掛かる事が出来た。

 

失点の要因になったファースは前半終了間際にもブルーノを背後から削ってボックスに近い位置でファウルを与えるなど要所要所で相手にアシストするような所があり、前半のパフォーマンスで言えばユナイテッドのガルナチョ,フレッジと並んで良くなかったと個人的には考えている。

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逆に相棒のサウタ―はサイドチェンジや縦につけるパスの精度が高く、2m近い高身長からハイボールでも頼れる存在なので、レスターからすれば第2のマグワイアとしてこれ以上ない選手。ライン設定を高くせず、走力が求められにくい戦い方をするならば不動のスタメンになりそう。

 

 

後半

 

ハーフタイムでガルナチョに替えてサンチョ投入、配置も少し変化が入った。

 

開始数分のFKから生まれたリチャのヘディングシュートは惜しくもクロスバー直撃で得点にならなかったが、サンチョ投入とそれに伴いヴェフホルストに変わった事で中央の守備強度が上がった。

 

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サンチョは中央の厳しいプレッシャー下でも相手を背負いながら受け、ボールを持ち運んだり外の選手にパスを配球出来るのでトップ下以外にも4-1-2-3の2でも恐らく高い適性を示すでしょう。

 

そして56分、自陣でショーがルーズボールを収めた所からユナイテッドの攻撃。リチャからデューズバリー=ホールの裏を取ったフレッジへ縦パスが入り、フレッジオフサイドラインとの駆け引きをするラッシュフォードにスルーパスを送ると、ラッシュフォードはGKの動きを見極めながら左足の横を抜いて追加点。

 

 1点目に続きオフサイドラインとの駆け引きから生まれたゴール。

フィニッシュに至るまでの強力なパターンをドリブルからのパワーショット以外に確立出来た事が今の活躍に繋がっており、ヘディングの向上含め武器の数が増えているのは非常に心強い。

 

更に61分には後方からの縦パスをリチャがカットし、ショートカウンターからサンチョがダメ押しの3点目。

 この映像の1つ前の場面においてヴェフホルストがファースを誘うデコイランで右にスペースを作り、サンチョが前向きで仕掛けられる環境作りをしている所は見逃せない隠れたナイスプレー。

 

また、得点の数分前にレスター側がDM2枚をティーレマンス+スマレの機動力に難のある組み合わせに変更した事も小さくない影響があり、特に後者のトランジションは出場時間を通してあまりに惨いものであった。

 

3点差になった後は相手の出方を伺いながらプレー出来る展開になったので、ポゼッションしながら時間を潰しつつ、レスターが前掛りになった所からのカウンターでも数多くのチャンスを生み出した。

 

印象的だったのはそれまで精力的にプレッシングを続けてきたヴェフホルストに対してチームメイトがゴール前でプレゼントパスを出す場面が少なくとも2度あった事で、精神的な意味でも彼の献身は良い循環をもたらしていると実感させられる。得点にこそ見放されてはいるが、夏以降も残留して欲しいと強く思う。

 

 

 

データ

 

Standard

 

マン・ユナイテッド26本、レスター19本で合計45本のシュート数が記録されたが、これは2016年10月のユナイテッド - バーンリー戦以来の多さで、自分たちのチャンスが多かったのは良い所だが、相手に隙を与えすぎた前半の出来には課題が残る事をよく表している思う。

 

最終的にはほぼ全員良いパフォーマンスと評する事が出来るゲームであるものの、守備面で約束事が抜け落ちているかのようなプレーが目立ったガルナチョはデュエル勝率1/6とHTで交代されるのも仕方なしといった内容。

 途中出場からの方が明らかにパフォーマンスが高い理由も、細かい制約というよりもスピードを活かした個の突破に比重が傾く展開になり易いからなのかもしれない。今はフットボール脳を鍛えていくフェーズにある。

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xG

 

参照:

Manchester United 3 - 0 Leicester (February 19 2023) | EPL | 2022/2023 | xG | Understat.com

 

ゴール期待値は後半の圧倒具合もあって4.25 - 1.40と大差でユナイテッドが上回った。

レスターとしてはフレッジ-サビツァーの構成でバランスを取る選手のいないホームチームの中盤に狙いをつけ、自陣に引き込んでから素早いカウンターで前半は互角以上の推移にも見えたが、サンチョ投入でバランスの良くなった赤い悪魔の破壊力に残り45分は手も足も出ず。

 

キーパス9本,2アシスト,決定機創出3回と文句のつけようがないパフォーマンスを見せたブルーノは1試合でxA2.09を稼ぎ出し、understats算出のシーズン単位のアシスト期待値でもデ・ブライネに次ぐ2番手まで浮上。出場時間でもフィールドプレイヤーではフラムのリーム、スパーズのケインに次ぐ3位と相変わらずの鉄人っぷりを顕示している。

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あとがき

 

次の1週間はミッドウィークにバルセロナとのプレーオフ2ndleg、週末にはニューカッスルとのカラバオカップ決勝とビッグマッチが連続します。

 

カンプ・ノウでの戦いぶりを見ればホームに戻る2戦目は確実にモノにしたいゲームで、リーグカップでもマグパイズは守護神ニック・ポープをリバプールとのリーグ戦でのレッドカードによって欠くとこちらに風が吹いている状況。

 (更に、マンチェスター・ユナイテッドにローンされていたマルティン・ドゥブラフカは異なる2クラブでの出場が出来ないという規定によって除外されるので、3rd以降のキーパーを使わざるを得ない)