いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #WorldCup 】Day4、ハーフタイムのシステム変更がもたらした歴史的勝ち点3

2日連続で下克上が起きました。

 

4試合中2戦目のドイツvs日本でサムライブルーはミスマッチを放置し続けた絶望的な前半を相手のフィニッシュワークの問題もあって何とかPKによる1失点で凌ぎ、システム変更で高い位置を取るダヴィド・ラウムへの対処を明確にした。

 更に、右ハーフスペースのギャップに頻繁に顔を出し田中碧を釣り出していたミュラーが早めに退いた幸運もあって65分以降はペースを奪い返した日本チーム。試合後でもまだ是々非々だった三笘LWBもユニオンSGで何度も経験しているのでぶっつけ本番という訳ではなく、目立ちにくい所ではあるが、他にはスプリント回数で60を越えた酒井,遠藤,伊東,前田らのハードワークにも賛辞を送りたい。

 

 

 

 

ロッコ vs クロアチア

 

コンディション管理が中心でトレーニングの時間を確保しにくい代表戦において、構築に時間のかかる連携…ビルドアップ等はクラブチームのものをそのまま流用する事がままあります。それは国内の強豪である事が専らですが、クロアチアの場合はモドリッチが慣れ親しむレアル・マドリー流を取り入れているように見受けられる。具体的にはCB2枚のサポートにモドリッチコバチッチが入り、DMのブロゾビッチは2者の為に空間を作るような動き。

 

一方、モロッコの撤退守備は4-5ブロックで最前線のエンネシリが1人でCBをケアする形で、攻撃の中心は主にクロアチアの左、モロッコの右と同一のサイド。また、守備時の縦の圧縮はモロッコがタイトでクロアチアはやや余裕ある形で、そうチャンスの多くないゲームでしたが主導権争いという意味では見どころの多い90分だった。

 クロアチア代表の不安要素としては主力の高年齢化が著しく、消耗戦になった場合やトランジションゲームにおいて一歩遅れるような危険性を感じる部分。実際、この試合のスターティングラインナップの平均年齢は29.1歳とモロッコより2歳程高齢です。

 

最大のハイライトとしては前半ATのヴラシッチの近距離からのシュートに対するボノの対応。慌てる事無くシューターの動きを見続けて、ボールが自分に向かって来る瞬間に水平に身体を大きく広げて失点の可能性を大きく減少させた。日本代表の2点目でノイアーが身体を後ろに捻ってしまっていた事との比較を含め、目立ちにくい所ですがこういった好プレーにはどんどんスポットが当たって欲しい。

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ドイツ vs 日本

 

前半の日本がドイツにやりたい放題にされた理由は正にこれで、4-4ブロックに対して最前線5で常に一枚余らせるドイツの位置取りに対応が全く出来なかったから。これは4-2-3-1採用のチームがよくハマる落とし穴の1つで、EURO2020のポルトガルvsドイツや昨季までのマンチェスター・ユナイテッドなど、ウインガーがWB位置まで下がる事が出来ずやられた試合が幾つも記憶に残っています。

 

参考例

 

ドイツのフィニッシュ精度不足の問題でPKによる1失点で済んだ日本、HT明けにセンターバックを1枚増やして5-2-3(3-4-2-1)へシステムを変更し、相手の前線5に対しシンプルに5枚で見るように修正を加えます。

 

スプリントし続けた前田や、酒井長友のWBからより攻撃的な人選にシフトしたり細かい変化は入れていますが、根幹にあるのはこのような考えでしょう。そして、勝因としてはドイツがミュラーギュンドアンを下げてポゼッションの滑らかさが消えたこと、ズーレ vs 三笘の1on1で常に優位を取れたこと、そして板倉のリスタート時にドイツDF陣に一瞬の油断が生まれた事などが挙げられるでしょう。

 

 完璧なファーストタッチからニア上をぶち抜くシュート。散々苦しめられたセルヒオ・アグエロの十八番を思い出せるような見事なフィニッシュワークでした。もう一回やれと言われても再現出来ない程に芸術的。

 

 

スペイン vs コスタリカ

 

2強とそれを追いかける2チームと思われたグループEですが、我らがサムライブルーが勝利を収めた事で、勝ち点6で3チームが並ぶ可能性も十分に出てきた事から得失点差の重要度が高まりました。

 

よって初戦にコスタリカ戦を戦うラ・ロハはここで1つでも多くのゴールを積み上げて安全圏に到達したいという想いが強くなり、序盤から芸術的なティキ・タカと素早いカウンタープレスで相手を圧倒。フルバックが横幅をとってスペースを確保し空いた所に飛び込むアタッカーと中盤、本職DMのロドリを一列下げた事で低い位置からの持ち上がり→その後の中盤へ吸収され局所的数的優位を作る動きもスムーズと弱点らしい弱点が見当たらず、強いて言えば強烈な個を持つアタッカーがいない事くらいしか懸念材料が無い。

 

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コスタリカは1本たりともシュートを記録出来ず、スペインは7得点というラ・ロハの完全試合になってしまったので中々参考にならない部分も多いですが、日本視点で見ると三笘の所で1on1の所謂アイソレーション、或いは高く上がったLBの裏に伊東純也か横に流れた前田大然を走らせての高速カウンターか。もっとも、日本がコスタリカに勝利しスペインがドイツに引き分けor勝利で3戦目を前にトーナメント進出を決めてしまっているのが最善である事には変わりありません。

 

 

ベルギー vs カナダ

 

同じ3バックながら、中盤以降の構成に若干違いの見られた4日目最後の試合。チャンスの数と質は明らかにカナダが上回っており、ベルギーは前線に人数を残さないのでボックス内に6,7人を配置するかなり前掛りな攻撃で序盤からゴール前を陥れますが、最終局面でのベルギーCB陣の強さと一番後ろに聳え立つクルトワがそれを阻み続ける。10分にはカラスコハンドボールからカナダにPKのチャンスが訪れたものの、それすらも防いでしまう赤い悪魔の守護神。

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右で密集を作り左はディヴィスの突破力とゲームの組み立ては完全にカナダに分があったが、いくら崩されようがGKが全部止めてしまえばモーマンタイという元も子もない状況の前に一向に得点できないThe Canucks。すると、前半終了が近づく44分にアルデルヴァイレルトのロブパスからバチュアイがボックス内で裏をとって縦ポン一発でベルギー先制。

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 強いチームが勝つのではなく勝ったチームが強い、という典型例の試合。ピッチ外では前後半でAbema解説者が入れ替わるという前代未聞の出来事もあったが、後半の途中からは寝落ちしてしまい今のところしっかりと見れていないので今後振り返りたいと思います。