いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

せめてE2ならば…… W杯本戦の日本代表について考えてみる

少し時間が経過していますが、カタールはドーハで行われたワールドカップ本戦の組み合わせ抽選会と強敵揃いのグループになった日本代表チームについて書いていこうと思います。

 

 

 

 

抽選会を振り返る

 

 

トッテナム等で活躍し現在は解説者のジャーメイン・ジーナス、イギリスでスポーツジャーナリストを務めるサマンサ・ジョンソン、元女子フットボール選手でアメリカ代表300キャップ以上を誇ったスーパースター カーリー・ロイドの3名が抽選のプレゼンターを担当。

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CLでもお馴染み抽選のボールコロコロは黄金期のセレソンロベルト・カルロスと共に左右で支え、一時はJリーグ移籍の噂も持ち上がったカフー、小刻みにステップを入れる特徴的なドリブルで魅了したジェイジェイ・オコチャ、W杯5大会出場の鉄人ローター・マテウスら総勢8人のフットボール界のレジェンドが行いました。

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これ程までに見事な笑顔は中々見れないだろうというくらいにカフー氏の表情は終始明るかった。

 

 

A~Hまでの8グループの組み合わせはこのようになりました。

 

ポット分けを振り返った記事でも言及しましたが、やはり今回も死の組と言われるようなタフなグループがいくつか生まれ、日本もその当事者となってしまった。。。

 

〈ポット分けについて〉

 

政治的な意味ではイングランド、イラン、アメリカ、欧州プレーオフ(ウェールズウクライナスコットランドのいずれか1チーム)のグループBが飛びぬけて火種を抱えているように見え、前回大会と4か国中3か国(スイス、セルビア、ブラジル)が同じ顔ぶれのグループGには奇妙な縁があった模様。

 

 

グループE、日本代表が取るべき対策は?

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さて、グループEに関してですが、FIFAランキング7位のスペイン、12位のドイツ、23位の日本、31位コスタリカor101位ニュージーランドと上位勢が並ぶ厳しい組み合わせ。

ドイツやスペインのメディアがどのように報じているかは詳しく知りませんが、第3者目線で見た場合、過去5大会3度のノックアウトステージ進出の日本はPot3の中でセルビアセネガルに次いで嫌な相手と言えるでしょう。4チーム目もコスタリカは2014年大会でイングランド、イタリア、ウルグアイとの死の組を1位通過した実績があります。

 

ドイツチームのボス ハンジ・フリック監督は日本代表について「ブンデスリーガでプレーする選手も多く、高いクオリティを持っているチーム」と評し、本来は大会前にテストマッチを組むつもりだったと明かしていますが、サムライブルーの視点で仮想ドイツを考えてみるとハイラインハイプレスかつ攻撃的なクラブチームと練習試合を組みたいところだろう。

(各国リーグ戦休止からワールドカップ開幕までには大体1週間強の間があるので1試合は出来ると思う)

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vsドイツ

 

直近のフレンドリーマッチ オランダとの試合では3バックを試していますが、ベースはフリックがバイエルンでも好んで使用した4-2-3-1。新指揮官になってからの試合でシュート数が10を下回った事は1度もなく、ポゼッションも全試合で60%越えと攻撃力は世界3本の指に入る強さ。

 

ただ、現時点で強豪国との経験は上述のオランダ戦のみ。劣勢になった場合の経験が不足している事はマイナスで、更にドイツ平均気温は夏の一番暑い時期でも20℃を少し越える程度である事を考慮すると気候への対処に思わぬ落とし穴があるかもしれない。

 

彼らにポゼッションで主導権を奪う事は困難なので、やはりベースは守備になるのですが、これまでの試合で明らかになっているようにただラインを低くしてバスを止めるだけでは耐えきる事が出来ず、試合を何分割かに区切って”ここではアグレッシブに前から戦う”というタイミングを見極める必要があります。

(選手とコーチ陣の連携が円滑に進まなければ成立しないので、正直不安で仕方が無いですが。。。)

 

 

一方、ルイス・エンリケのラ・ロハはペドリ、ガビといったティーンエイジャーの台頭もあってチーム内の勢力図が正に現在進行形で変化していますが、日本としては基本的に5-4,4-5ラインでバスを止める覚悟で攻撃を凌ぎ、伊東純也,古橋亨梧といったスピードのある前線の一突きにかけるという展開を狙うことになると思います。コアであるセルヒオ・ブスケツにはマンツーマンでプレッシャーを与え続けたい。

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代表常連の選手で言えば、堂安を8番か10番の位置において守備時に張り付かせるのがベターだろうか

 

vsスペイン

 

エンリケ体制になってからは今年で4年目、ワールドカップ予選では8試合15ゴール5失点とかつてのような得点力は鳴りを潜めており、エースとして期待されるアルバロ・モラタの好不調の波が激しいCFの人選には数年来苦しんでいます。

 

EURO2008~EURO2012までの国際大会3連続制覇はペップ・バルサの黄金期と重なっており、その中核メンバーが引退orキャリア晩年に差し掛かる2020年代の苦戦はその当時から一部で危惧されていたものでした。

 

採用するフォーメーションはほぼ100%4-3-3(4-1-2-3)。

つけいる隙があるとすればCBのネガティブトランジション。特にラポルトは時間を稼いだ方が良い場面でもアグレッシブにボールに突っ込む事がままあり、パウ・トーレスとのユニットの場合左利き同士になる事も不安要素といえる。

そして、そのケースでは基本彼が右側に配置されるので、ボールの奪いどころ,コースを切って追い込む先は右サイドタッチライン際がベスト。

 

 

コスタリカニュージーランドは共に守備に強みを持つチームで、上記2か国との比較で過小評価されているような気がしますが、絶対に勝たなければいけない相手と断言できるほど日本チームとの差は無く、日本が伊東への依存度を弱められず彼を徹底的に潰された場合を考えると縦のスピードが上がらないまま気づけば笛が鳴るという結末も十分あり得ます。それ故に大会までの期間で左サイドの攻撃の質を上げる必要があり、長友or中山というフルバック問題だけでなくウインガーやセントラルを含めユニットとしての相性、どのようなスタイルを採用するのかなどを詰めていかなければならない。

 

対戦順は①ドイツ→②コスタリカorニュージーランド→③スペイン。過去のデータから言えば勝ち上がりには初戦で勝ち点1以上が求められますが、個人的な感覚では日本が勝ち点を奪える可能性が高いのは②→③→①の順番に見えるのでそういう意味では抽選会の時点でE4になってしまったのは不運。

(フリックのコメントにもある通り、ドイツとスペインの比較では自国リーグでプレーしたプレイヤーの数からいっても前者の方が日本人選手への理解、対処が進んでいるので、③→①→②の順番になる大陸間プレーオフ勝者にあてがわれたE2が理想でした。)