いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #WorldCup 】Day12、奇跡を実績に。偶然から必然への昇華

 

 

後半、リスクを負って一気に前線のプレッシングに参加する人数を増やしあのラ・ロハをパニックに陥れたサムライブルー。相手の詰めの甘さに多分に助けられたドイツ戦とは異なり、一瞬マークの受け渡しが曖昧になった先制点を除けばスペインに隙をほぼ見せない会心の勝利でした。

 

 

 

 

カナダ vs モロッコ

 

好みの選手が多く個人的に注目しているチームの1つであるモロッコ。サイドで局面打開できる選手を抱え、GK-CB-DM-CFのセンターラインに全て強力な軸がある事も今大会の好調ぶりに繋がっているではないでしょうか。

 先制点はカナダのバックパスが短くなり、慌てて処理したGKのキックも半端になった所をツィエクが頭上を抜くという少し予想外な内容。

 

追加点はハキミからの斜めのロングボールで完全に裏を取ったエン=ネシリの強烈な右足で奪い、この少し前にもGKからショートパスを繋いで中央でプレスを回避しながらアタッキングサードまで侵入とまるでスペイン代表のようなパスワークからチャンスを創出していた事から決勝トーナメントでもお株を奪うような攻撃を見せてくれるのではと密かに期待している。

 

40分、自陣からのリスタート(モロッコオフサイド)から左サイドのライン際で縦にパスを繋ぐカナダは3番のアデクグベが裏街道でハキミを突破。クロスボールに足を伸ばしたアゲールのオウンゴールで一点差に。

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自国開催の4年後に向けて、ここで勝ち点を奪って弾みをつけたいカナダはCKからハッチンソンのヘディング、こぼれ球にジョンストンと決定機が生まれるも同点ならず。

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クロアチア vs ベルギー

 

引き分け以上でトーナメントの扉が開くヴァトレニとほぼ勝利必須のレッド・デビル、欧州勢同士のビッグカードは4-2-3-1で1つ内に入るデ・ブライネのスペースをムニエが使うベルギーが押すような序盤の展開。一方のクロアチアもFKからのボックス内の競り合いでPKを獲得したかに見えたが、その前にオフサイドの反則があって取り消される。

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後半開始と共にルカクを投入しCFルカク,シャドーにデ・ブライネと位置関係を少し変化させ、まずは4分にCKのセカンドボールからこのホットラインで1つ目のチャンス。

 

クロアチアはチャンスになりそうな所でボルナ・ソサのキック精度に欠ける場面が目立ち、中盤も間延びしている状況。60分のベルギーはルカクに2度目の決定機もヴァルディオルがしっかりコースを消してギリギリを狙ったシュートはポストに阻まれる。

 

87分にはムニエの折り返しにワンタッチ、コースを変えてゴールを狙うも僅かに枠外。更にAT突入直前にもゴール前の決定機を逃し4度目のビッグチャンスのエラー。正直後半はルカクが外し続けていた事しか記憶に残らないくらい酷かった。

 

ポジティブな話をすると、ゴールレスドローで終了したベルギー側の要因がルカクだとすればクロアチアはヴァルディオル。ボールキャリーや配球能力の高さは兼ねてより注目していましたが、このような大舞台でこれだけ球際の勝負に勝ち続けるとなるといよいよ一億€の壁を越えるようなディフェンダーになる可能性も。

 

 

日本 vs スペイン

 

前半と後半、一気に変わったチーム状態を象徴するような2つの守備をベースに試合を見ていきます。

 

前半はエンゲージラインを低く設定し殆ど5バックでプレー。前の選手やDMの田中碧等が前から行きたいというような素振りを見せても後ろの意思はそうではなく、パウ・トーレスとロドリが自由にボールを持てるので幾らブスケツを封じているとはいえ然程スペインはボール保持に苦労せずに試合を優位に進める事が可能だった。

 

11分、スペインはニコ・ウィリアムズのクロスにモラタが合わせて先制するが、日本としてはその前にボックス内にパスを通された所の守備対応の緩さが致命的で、マークの受け渡しがハッキリしない鎌田とハーフスペースのボールに一歩遅れた谷口、危機を察知してカバーに入れなかった守田(正直これは難しいと思うので注釈をいれたい)とガビの近くに3選手居ながら何も出来ていない。

 試合後の選手,監督のコメントを見るに、このゲームの日本は数日前に鎌田提案でフランクフルト流をベースにした対ティキタカの3-4-2-1システムを採用すると決断したようなので、このような細かい決めごとに関しては手が回らなかったのだろう。

 

ただ、それ以外は個で崩せる選手が不足しているスペインに対し明確な得点チャンスは与えず1失点で折り返した日本はハーフタイム明けに2枚交代。長友🔁三笘,久保🔁堂安とドイツ戦の逆転勝利に直接絡んだアタッカーを入れ、ピッチ上の選手に対し明確な"前から行け"というメッセージを与える事に成功した。

:ハーフウェーより後ろは映っていないので前後から分かる範囲で推測……

 そして、同点弾の前のハイプレスこそ正にこの思惑通りという場面で、日本は6,7人を高い位置に集めてショートパスで繋げる場所を悉く潰している。中長距離のパスで打開される恐れもあったが、それはしてこないだろうというスカウティングからの確信があったと見て間違いない。

 

スーパーゴールの興奮冷めやらぬ中、権田のフィードを見事にトラップした伊東起点に右サイドでゴール方向に前進しながらパスを回し、先ほどのシュートでカットインを相手に意識させている堂安は縦からの右足クロスでゴール前を通過したボールはライン上ギリギリで三笘がもう一度中に折り返して最後は田中碧が詰める!!

 

流石に40分以上の時間を無失点で乗り切るというのは簡単では無いミッションだったが、最終盤になるまで引いてではなく応戦して守り続けたサムライブルーの奮闘が最高の結果をもたらしてくれた。2戦目の失点で批判を浴びた権田や吉田に関しても名誉挽回の好守備があったりとチームの雰囲気がもう一度最高潮に戻るような完璧のゲーム。

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コスタリカ vs  ドイツ

 

やはり5-4-1を貫いてきたコスタリカに対しもう一方の対戦カードの結果次第で大量得点が必要になるドイツは押し込んだ際に5トップ,時には6トップにもなるかなり攻撃的な配置で序盤から攻め立てる。すると10分にここまで不振だったニャブリの技ありヘディングシュートで先制に成功。

 

攻め込まれ続けたコスタリカも42分にロングボールの処理をラウムが誤った所から同点のチャンスが生まれたが、日本戦の決勝弾を決めたフレールのボレーはドイツ守護神ノイアーのワンタッチで枠の上。

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後半に入ってしばらく、丁度日本が一気に2点を奪って試合をひっくり返したという情報がアル・バイト・スタジアムにも伝わると、コスタリカイレブンが躍動し始める。58分、CBのワストンのインターセプトでカウンターのチャンスを得たロス・ティコス(コスタリカ代表の愛称)は外→中へのランニングでフルバックセンターバックの間を取ったフレールにパスを通し、折り返しに合わせたジョエル・キャンベルのヘッドはノイアーが防ぐもこぼれ球を押し込んで同点。

 

更に70分には左サイドからのFK、ファーを狙ったストレート系のキックをワストンが折り返すと、ゴール前の混戦からドイツゴールラインをボールが越えて勝ち越し。(公式記録はノイアーオウンゴール)

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この時点でトーナメント進出には勝利+あと7得点という絶望的条件を突き付けられたドイツは3分後のハヴァーツ同点ゴールを歯切りに怒涛の波状攻撃を続けたが、積み上げた30本のシュート、xG6.00越えに対して4点止まりと最後の最後までフィニッシュワークの問題を払拭出来ずにまさかのグループステージ敗退。ハヴァーツのこの表情が全てを物語っているだろう。