いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #EURO2020 】ポルトガルのドイツアレルギーは健在。WBにまるで対応できず4失点

*EURO2020 グループF Matchday 2 ポルトガルvsドイツ戦の記事です。

 

 

先に行われた試合ではW杯王者フランスが勝ち点を落としたように満員のサポーターと強度の高い守備で手堅い試合を進めるハンガリー相手にラッキーな先制点をキッカケにして3得点を奪ったポルトガル

 

2戦目の相手は最早トラウマと言っていいくらいの相性の悪さで知られているドイツ。

国際大会では毎度のようにポルトガルの前に立ちふさがっている彼らですが、1戦目はマッツ・フンメルスオウンゴールでフランスに敗戦。

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追い詰められたドイツというポルトガルにとってはラスボス級の相手なので正直に言えばかなり不利な試合になりそうですが、いい加減このアレルギーをどうにかしないと国際大会で安定した成績を残すことは出来ないでしょうから是非とも勝利でグループステージ突破を決めてもらいたいものです。

 

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りポルトガル:6フォンテ、8モウチーニョ、9アンドレ・シウバ、12A.ロペス、15ラファ、16レナト17ゲデス、18ネベス、19ゴンサウヴェス、20ダロト、22ルイ・シルバ、26パリーニャ

ドイツ:3ハルステンベルク、9フォラント、11ヴェルナー、12レノ、15ズーレ、17ノイハウス、18ゴレツカ、19サネ、22トラップ、23E.ジャン、24コッホ、26C.ギュンター

 

 

試合内容

 

ここで敗北すればグループステージ突破がほぼ絶望的になるドイツが序盤から主導権を握る展開となり、ポルトガルはキミッヒ、ゴセンスの両WBに対してシステム的にミスマッチを起こしていました。更にはセメドとゲレイロのフルバック2人、とりわけセメドのポジショニングの悪さも相まってゴセンスがフリーになるシーンが異常に多かったです。

 

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更にいえばウィリアン・カルバーリョダニーロペレイラのDM2枚はクラブレベルで不調なシーズンを送っていて身体も重く、特にウィリアンはカバー範囲が畳一畳レベルに狭まっていた事も相手WBが自由になってしまう欠陥に拍車をかけていました。

 

 

大外大外また大外。思い出したくもない地獄がそこにはあった

 

開始早々の5分に比較的高い位置に顔を出すドイツ右CBのマティアス・ギンターのクロスに左WBロビン・ゴセンスがフライングボレーを決めてドイツ先制。。。かと思われましたが直前に中央のニャブリがオフサイドポジションでプレーに関与したとしてノーゴールで試合再開。

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対するポルトガルも前線の破壊力は健在。

15分にはドイツがコーナーキックでかなり前掛かりになった隙をついてベルナルド・シウバがカウンターからディオゴ・ジョタに浮き球の決定的なパス。

ジョタはパスを選択し最後はロナウドが目の前の無人ゴールへ丁寧にボールを送り届けてポルトガル先制。

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とはいえ、このゴールは事故のようなものだったのでポルトガルがリードを守るには戦術的修正が不可欠。

具体的に言えばパリ・サンジェルマンでCBをこなすようになったダニーロを一列下げて5-4-1で大外に人員が回らない問題をケアすべきだったと思います。

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しかし、フェルナンド・サントス監督はこの深刻な問題に何も手を打つことが出来ず、35分にはキミッヒ⇒ゴセンスとWBからWBのサイドチェンジに成す術なくサイドを破られ最後はディアスのオウンゴールで同点。

 

 

ネルソン・セメドは一度たりとも首を振らずボールしか見ていないので勿論彼が最も責任を追及される立場である事は明確ですが、彼が対人全振りで戦術理解に難のあるプレイヤーである事は当然指揮官のサントスも把握しているでしょう。

30分以上表面化していた問題を放置した代償は大きかった。

 

 

更に39分には同じようにDM2枚が全くスライド出来ていない所をドイツに利用され、再びゴセンスにフリーでボールが渡り今度はラファエル・ゲレイロのオウンゴール

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ATにはカウンターからニャブリが決定機を迎えますがルイ・パトリシオのビッグセーブにより何とか1点ビハインドに留めて前半を終えます。

 

 

運のツキもあり致命傷にはならずにハーフタイムに入ったポルトガル

ここで陣形や各選手の役割を修正し、ウィリアンかダニーロ或いは両方を下げて中盤に動ける選手を加えればまだ得意の高速カウンターから十分に巻き返し可能な範疇だったと思いますが……

 

 

不可解な入れ替え、失点はまだ続く

 

後半に入りポルトガルレナト・サンチェスを投入。

 

これ自体は妥当な判断。

しかし交代でベンチに下がったのはベルナルド・シウバでDM2枚にはテコ入れせず、更にはレナトもベルナルドの役割をそのまま受け渡されていたのでセンターラインのダイナリズムは皆無で何の意味も持たない交代になってしまいました。

 

ベルナルド自体の調子はあまりよくなく先述のATのピンチも彼のらしくないパスミスからだったので替えること自体はまだ理解できますが、それならばブルーノを一列上げるかペドロ・ゴンサウヴェスの投入がベターだったのではないでしょうか。

 

そして、DM問題を放置したことにより更に大外フリー失点地獄は続きます。

 

51分、三度ゴセンスがドフリーになって折り返しからハヴァーツがドイツの選手として今大会初得点を記録。

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最早言及する必要のないくらいに同じ形からの失点だったので詳細は省きますが、RWに配置されたレナト・サンチェスも大外を警戒して最終ラインに戻る素振りが無かったので、彼を投入する際にフェルナンド・サントス監督が適切な指示を出したかどうかにも疑問を抱きたくなります。

 

 

その後、58分になってようやくウィリアン・カルバーリョを下げてラファ・シウバを投入。レナトが中央へスライドしラファがRWへ入ります。

 

それでもなおポルトガルの守備の欠陥は変わらず60分にはここまで再三にわたりチャンスメイクを行ってきたゴセンスが自らヘディングシュートを決めてとどめの4点目。

ラファは前任者2人とは違いある程度ゴセンスを見ていましたが最後はマークを離してしまいアタランタで二桁ゴールのダイナモはフリーでシュートを放っています。

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ダニーロを一列落として5バックにすべきだったのではとサントスに聞いてみたくなるくらい全てWBを空けたことに起因する失点なので明らかに戦術的敗戦。

 

ドイツが第3戦を見据えて主力を続々とベンチに下げ、やや気の緩んだところにFKからのチャンスでロナウドのプレゼントパスからジョタが決めてポルトガルは一点を返しますが反撃はここまで。

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レナト・サンチェスのタイガーショットもポストに嫌われゴールにはならず。

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試合は2vs4でドイツの勝利。

 

Matchday 2を終えてグループFの順位表は以下のようになりました。

グループF順位表

    フランス:勝ち点4 得失点+1
       ドイツ:勝ち点3 得失点+1
ポルトガル:勝ち点3 得失点+1
ハンガリー:勝ち点1 得失点-3

 死のグループハンガリーの奮戦もありEURO史上に残る大激戦。

最下位のハンガリーも最終戦でドイツに勝利すればトーナメント進出が狙える立場で逆に一番厳しい立場に追い込まれたのがポルトガル

 

フランスとの相性は27戦6勝2分け19敗とドイツほどではありませんが苦手にしており、昨年2020年はUEFAネーションズリーグで2戦1分け1敗。

長年銀河系軍団で共に戦ったジダンフィーゴの最終対決である2006年ドイツW杯の準決勝からは全ての試合が1点差ゲームなのでロースコアの展開になると思われます。

2006 ポルトガルvsフランス

 

 

 

   

選手交代

ポルトガル

46分 in:レナト・サンチェス out:ベルナルド・シウバ

58分 in:ラファ out:W.カルバーリョ

64分 in:モウチーニョ out:ブルーノ

83分 in:アンドレ・シウバ out:ジョタ

 

ドイツ

62分 in:ハルステンベルク out:ゴセンス
63分 in:E.ジャン outフンメルス

73分 in:ゴレツカ、ズーレ out:ハヴァーツ、ギュンドアン

88分 in:サネ out:ニャブリ

 

 

データ

 

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 シュート数はポルトガル8-ドイツ13。

以外にもファウル数はドイツが3倍以上多く、彼らの守備は決して盤石なものでは無かった事が示唆されているスタッツの1つ。

 

勝敗を分けたのはタレントの質でも決定力の差でもなくシステムのミスマッチとフェルナンド・サントス監督の修正力の低さでした。

 

ベンチにはセルジオオリベイラやパリーニャなど、動けるセントラルの選手が居ましたが彼らに出番が回ってくる事はなく、結局最後までドイツのWBを自由にさせてしまったのは末代までの恥といっても過言ではない大失態。

 

 

フランス戦にはダニーロ、ウィリアンの2人ではなく機動力のある選手を使っての陣で欲しいところです。

 

 

個人的に見てみたいと思う組み合わせをいくつか考えてみました。

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①:4-3-3
   ②:4-2-2-2
   ③:3-4-2-1

 

①は4-3-3ベースでアンカーにスポルティング・リスボンでフィルター役として開花したパリーニャを置いた形。

フランスのサイドアタックの脅威には左はゲレイロを前に出してヌーノ・メンデスとLB2枚体制、右はIHにレナトを置いて走り回って貰う+ダロト抜擢で大幅な人員入れ替え

 

②はネーションズリーグで機能していた4-2-2-2。

フェリックスは脚に不安があるようなので代わりにアンドレ・シウバを起用してセンター中心の攻撃。ルベン・ネベスのロングパスから一発もあるので劣勢でも得点に結びつくチャンスが生まれそう。

 

③は練度もほぼ0なので実現することは無いと思いますが3CBで守備強度を上げたフォーメーション。

ハンガリーvsフランスの試合から着想を得たのとブルーノ、ベルナルドがよりバイタルに近い場所で仕事をしやすいので役割的にはアリ。ゲレイロ、セメド、ダロトと今大会のフルバックは守備に不安を抱えていて攻撃型の選手ばかりですが、WBなら彼らの短所もカバーしやすい。