いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #EURO2020 】ジンクスを維持したのはイタリア。トルコに枠内シュートを打たせず3得点の快勝

*プレビューはこちら

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

 

オープニングセレモニーではローマ開催という事もありASローマのアイコン:フランチェスコ・トッティラツィオヤープ・スタムと鉄壁のCBペアを組んだアレッサンドロ・ネスタが登場。 

 

キックオフのボールをラジコンカーが運んでくるなど祭典特有の仕掛けも。

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(イタリアの車メーカーなのかと思ったらそこは独フォルクスワーゲンでした😉)

 

 

 

スタメン

 

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ベンチ入り トルコ:1ギュノク、7ウンデル、8D.トキョズ、12バユンドゥル、14アンタルヤル、15カバク、16E.ウナル、19コクチュ、21I.カフヴェジ、22アイハン、25ミュルドゥル、26デルビソグル

イタリア:1シリグ、2ディ・ロレンツォ、9ベロッティ、12ベッシーナ、12エメルソン、14キエーザ、15アチェルビ、16クリスタンテ、20ベルナルデスキ、22ラスパドーリ、23バストーニ、26メレト

 

トルコは長身で今季は冬の移籍マーケット後の半シーズンプレミアリーグでプレーしたオカイ・ヨクシュルをアンカーに置いた4-1-4-1で中央のブロックを固めてきました。

平均身長も184㎝を越えているので単純な放り込みではまず彼らのバスをこじ開ける事は難しいと思われます。

 

 

イタリアはお馴染みの4-3-3で攻撃時にはフルバックもかなり高い位置まで顔を出してサイドから相手の陣形を崩していくのが理想か。

注目はファンタジーフットボールでもスカッドに選出したドメニコ・ベラルディ。

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試合内容

 

イタリアは攻撃時には左フルバックのレオナルド・スピナッツォーラがサイドハーフのように振る舞い3バックに可変して序盤から左サイドを中心に積極的な攻撃。

 

対するトルコはGKのチャクルから供給される高精度のロングフィードでカウンターの機会を伺いますが前線3人はそれほどスピードのあるタイプではないので有効打とはいかず開始15分は殆ど得点の匂いを感じないまま経過します。

 

その均衡が崩れるキッカケ或いは序章になったのが18分のインシーニェ。

中に入っていたベラルディとのワンツーで対面DFの裏を取るとフリーでコントロールシュートを狙います。

肝心のボールは枠の外へ消えていきましたがこのプレーは後半の得点の伏線になった重要な一場面。

 

 

ハンドの新ルールに戸惑う

 

44分のプレーはハンドに関する新たな規則の影響を強く感じさせるものでした。

ウイングのような高い位置を取っていたスピナッツォーラにキエッリーニから縦パスが入ると、対面するカラマンを交わしてボックス内に斜めに切りこむように侵入して最後はクロスを狙いますがこれがトルコ2番チェリクの腕に当たり阻まれます。

 

 これまでのルールならば間違いなくPKのジャッジですが、21-22シーズンからの新規則がこの大会では先行して適用されており、旧来のように腕が離れていれば全てハンドといった機械的判断ではなく審判の裁量によりその時の手の位置が不自然では無かったかを見極めるという方向性に変更されたので主審のDanny Makkelieさんはノーハンドの判定を下してプレー再開。

 

確かにチェリクの腕の一連の動きは明らかに不自然とまでは言えず開幕戦でレフェリーにも重圧がのしかかっている事を考慮すればまあそうなるかといった感想。

 

ただ、イタリアの選手が強く抗議していたようにプレーを行う側はまだこの新ルールに対応できていないように感じたので抗議に熱中するあまりカードを貰ったりカウンターを食らって失点する事がないよう今後初戦を迎えるチームには意識してもらいたい。

 

 

オフサイド誤判定

 

 この試合の審判団は私たちにフットボールの規則を再確認させるという意味では極めて優れた仕事をしてくれました。

 

これは後半開始すぐのイタリアのコーナーキックですが、ゴールキックスローインと並びコーナーからの最初のパスに関してはオフサイド適用外なので本来ならこれはオンサイド。

最終的にイタリアが快勝したのでまだよかったですがこれが試合結果に大きく反映されていたならば一大事だったかもしれない……

 

 

珍事連発にも動じずアッズーリは3得点

 

先制ゴールはデミラルのオウンゴール

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ロカテッリ→バレッラ→ベラルディと左から右に展開したイタリア。

ペナルティエリア右角付近でパスを受けたベラルディは得意の左足カットインではなく縦の突破を選択し目の前のウミト・メラシュに尻もちをつかせて置き去りにすると最後は高速クロスでOGを誘発。

 

前半は力んでいるのかあまり試合に入れていない様子だったサッスオーロの象徴でしたが後半頭に後ろがフロレンツィ⇒ディ・ロレンツォへ替わり守備が安定した事でバレッラからのサポートが良くなり後半は全得点に絡む見事な活躍でした。

 

 

2点目はベラルディのクロスにスピナッツォーラが難しい体勢からボレーシュートを枠内へ飛ばし、GKチャクルが精一杯のブロックで前方へ弾いたところをチーロ・インモービレが押し込むチーム全体で奪った得点。

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左サイドタッチライン際で1vs1を悉く制してクロスにつなげていたスピナッツォーラはシュートでもゴールへ決定的な関与をして試合後にはMoMを獲得しています。

 (今大会のMoMはスポンサーであるハイケネンへの配慮でStar of the Matchという名称になっています)

 

 

ドロー狙いであわよくばカウンターから1点という戦い方だったトルコにとってはこの2点目が大きくのしかかり、更に79分にはチャクルのパスミスから招いたピンチでロレンツォ・インシーニェに前半のリベンジとなる同じ左45度からのシュートを決められてダメ押しの3点目。

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その後85分にはベラルディがルーズボールの競り合いで太もも裏を痛めて交代するアクシデントもありましたが、全体的にはイタリアはほぼ満点、トルコは思うような結果を残せず開催国相手に全勝というジンクスは脆くも敗れ去りました。

 

ほぼイタリアオンリーの振り返りになってしまいましたがそれもそのはずトルコは試合を通して僅かシュート3本、枠内は0という結果なので……

 

 

動画ハイライト

 

 

ゴール⚽53分:オウンゴール(メリフ・デミラル)
66分:チーロ・インモービレ
79分:ロレンツォ・インシーニェ(👟チーロ・インモービレ)

 

 

交代選手

トルコ

46分 in:ウンデル out:ヤスジュ

64分 in:アイハン out:O.トファン

65分 in:I.カフヴェジ out:O.ヨクシュル

76分 in:デルビソグル out:K.カラマン

 

イタリア

46分 in:ディ・ロレンツォ out:フロレンツィ

74分 in:クリスタンテ out:ロカテッリ

81分 in:キエーザ、ベロッティ out:インシーニェ、インモービレ

85分 in:ベルナルデスキ out:ベラルディ

 

 

振り返り

 

2018年10月から無敗記録を継続しているイタリアはやはり強かったというのが率直な感想ですが、スピナッツォーラとフロレンツィで臨んだ前半は両フルバックが上がり過ぎて2バックのような状態になっているシーンが時々見られたので快速アタッカーを多くそろえるウェールズ、特にダニエル・ジェームズのようなプレイヤーにその穴を突かれるのではないかという不安も見え隠れしている気がします。

 

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マンチェスター・ユナイテッドとローマがELで対決した際にも思いましたがスピナッツォーラの攻撃性能は図抜けていますね。

彼がファーストレグであっさり負傷交代していたのもあれだけ一方的な展開になった大きな要因の1つなのかと実感しました。