いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【試合レビュー】注意力散漫な失点から最下位に沈む相手に痛恨の敗戦

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

週末のFAカップは手に汗握る大熱戦となり、激闘の末マンチェスター・ユナイテッドが宿敵リバプールスールシャール就任以降では初となる勝利を手にして5回戦進出を決めました。

 

今回はミッドウィークのシェフィールド・ユナイテッド戦です。

 次節が一度敗れているアーセナル戦なのでそちらに焦点が集まりがちですが、この試合にまずは勝利できなければ元も子もありません。

 

 

 

試合プレビュー

 

マンチェスター・ユナイテッドではFWのオディオン・イガロがチームを離れレンタル元の上海申花へ復帰とのこと。

 このSNSのメッセージは目頭が熱くなりますね。

 

 クラブをこれほどまでに愛している選手と別れる事になってしまうのは大変辛い出来事ではありますが、今後のキャリアの幸運を祈ります。またどこかで会いましょう!!

 

ヨーロッパリーグのLASK戦のリフティングからのボレーで挙げたゴールは一生もの。

  

両チームの怪我人情報

 

マンチェスター・ユナイテッドフィル・ジョーンズ、ブランドン・ウィリアムズに加えエリック・バイリーも試合前日の練習で打撲を負いこの試合のスカッドから外れる事になるとのこと。

 

シェフィールド・ユナイテッドは前回対戦時に負傷交代したサンダー・ベルゲの他、ジャック・オコンネル、ベン・オズボーン、オリバー・マクバーニー、リース・ムセらも欠場が濃厚とされています。

 そしてCBのジョン・イーガンはイエローカードの累積で出場停止。

 

 

スタメン

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

2リンデロフ、7カバーニ、8マタ、17フレッジ、21D.ジェームズ、23ルーク・ショー、26D.ヘンダーソン、34ファン・デ・ベーク、39マクトミネイ

 

 

CBにはトゥアンゼベが1月9日のFAカップ第3回戦、対ワトフォード戦以来の先発出場となり、リーグ戦に限れば今シーズン初のスターティングラインナップ入りとなりました。

 

やはり注目はマルシャル。

 プレミアリーグの日程を半分消化していまだに2ゴールという体たらくなので、ここ最近はエディンソン・カバーニがファーストチョイスになりつつあります。

 そんな苦境の中でプレイヤーとして新たな境地に至るのかそれともこのまま腐ってしまうかどうかは本人の意識次第。

 

 

シェフィールド・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

11ムセ、13M.ロウ、14O.バーク、18フォデリンガム、20J.ボーグル、24R.ブリュースター

 

 

ジャギエルカ、シャープと2人の大ベテランを同時起用。

 

前回との変更点は中盤にオリバー・ノーウッドが戻ってきた事です。

 7歳からマンチェスター・ユナイテッドのアカデミー一筋でユースキャリアを過ごしたこのMFはブレーズの要の1人で昨シーズンはリーグ戦全試合に出場(うち37試合スタメン)したタフネス。

 

リーグ戦の勝ち点は僅か5とはいえ、期待値ではウエストブロム、バーンリー、ニューカッスルを上回っているので見た目よりは遥かに侮れない相手。

 

 

試合内容

 

開始しばらくの接触プレーでマルシャルが肩を痛めて一旦ピッチ外へ。

Embed from Getty Images  

 大きな怪我では無かったようでしばらく後にピッチに復帰したのでまずは一安心。

 

8分、ポグバのロングパスからDF裏を狙ったブルーノにパスが通りますがブルーノは珍しくボールコントロールが乱れて決定機にはならず(マルシャルに何かを叫んでいたのでもしかしたらパスだったのかもしれませんが……)

 

11分にはワンビサカのグラウンダークロスからペナルティエリア中央のライン上でラッシュフォードにフリーでシュートの決定機が生まれましたが、ノープレッシャーの中で放たれたシュートは枠外に外れこの好機を生かす事が出来ませんでした。

 

 

またしてもセットプレー。そして問われる審判の資質

 

23分、マンチェスター・ユナイテッドは大きな課題のセットプレーの守備でまたしても綻びが生まれてコーナーキックから失点を喫しました。

Embed from Getty Images  

 

デヘアの飛び出しが悪かったように感じたのですがよくリプレイを見るとブレーズ10番ビリー・シャープがGKに背中からタックルをかけているので本来ならばVARを適用するなり何なりでしっかりファウルを取るべきプレーでした。

 この後に起こったプレーで一層審判に対する不信感が強まる事になるのですが。。。

 

問題のプレーは30分。

右サイドからのコーナーキックから生まれたチャンスでマグワイアとブレーズGKのラムズデールが競り合いボールがこぼれた所をマルシャルが流し込んで同点ゴールかに思われたのですが、今度はマグワイアのファウルを取られて得点は認められず。

Embed from Getty Images  

 

マグワイアは1月13日のバーンリー戦でも誤審でファールを取られてゴールを取り消される事があったのですが、彼に関して他の選手より厳しい基準でファウルを取られているように思っているのは私だけですかね?

 

このプレーがファウルならシェフ・ユナイテッドの先制点もファウルを取るべきでしょうから、やはり審判の質に問題があるという国内外からの指摘には完全に同意せざるを得ません。

 何せジョナサン・モスのように明らかに試合展開に身体が追いついていない不適格な審判を長年トップリーグでジャッジさせているリーグですから……

 

 

41分にはテレスのペナルティエリアに侵入する対角線のロブパスに右足一本で反応したブルーノがジャンピングボレーで中に待つマルシャルに完璧に合わせた漫画のようなプレーでチャンスを作りますが、この絶好球にマルシャルはタイミングを合わせる事が出来ませんでした。

 

前半は自陣低い位置でブロックを形成するシェフィールド・ユナイテッドの壁に中々有効打を打てず0vs1のビハインドで折り返しました。

 ポゼッションは77:23とマンチェスター・ユナイテッドが圧倒したのですが、かねてから言われている通り今のチームはボール保持の攻め方が苦手なのでこの支配率を結果に生かす事が出来ないまま相手の思い通りのまま45分を消費してしまった形。

 

 

今度はケチのつけ様がない完璧なゴール

 

後半に入って最初のチャンスは49分、ブルーノのラストパスからグリーンウッドの右足シュート。

Embed from Getty Images  

 このシュートはゴールから外れる軌道で残念ながら好機を逸してしまいましたが、後半開始からの右サイドはワン=ビサカの持ち上がりなど得点の匂いを感じられる内容だったと思います。

 

 

その後はマクゴールドリックの抜け出しなど危うい場面にも瀕しながらまたゴールから遠ざかる時間がありましたがようやく試合を振りだしに戻したのはキャプテンの執念でした。

 

64分、左からのコーナーキックでマティッチが上手く相手の注意を引き、フリーとなったマグワイアの強烈なヘディングシュートでマンチェスター・ユナイテッドが同点に追いつくことに成功。

Embed from Getty Images  

 シェフィールド・ユナイテッドは彼にとってはユースキャリアを過ごしプロデビューを飾った古巣クラブなので、普段以上に闘志を燃やしていたのかもしれません。

 

 

致命的ミスだらけの1分間

 

この映像だけでも数多くのミスが連鎖するように発生している事がお分かり頂けると思いますが、この杜撰な失点のキッカケもまたエラー絡みでした。

 

まずはマルシャルが背負いながらボールキープしようとするも相手にボールを奪われカウンターのピンチに突入すると、左サイドを攻め込まれてボールはゴール前へ。

 

デヘアの前にボールが転がるのを見てこれでひとまず危機を脱したと安心したのもつかの間、デヘアは何故か無人の左サイドのスペースに弱いキックでボールを蹴ってピンチは継続。

 

  その後は最初の映像の通り、棒立ちするマルシャルやプレスに行かないマグワイア、トゥアンゼベと関与したプレイヤー全員が見事にミスを積み重ねて最後はシュートのディフレクションがそのままゴールに入る不運もあり、マンチェスター・ユナイテッドとしてはあまりに不用意で痛恨の失点となりました👿

 

何も言う事はありません。

集中力の欠如と捉えられても致し方のないプレーだったので猛省して。

 

試合はアウェイのシェフィールド・ユナイテッドが1vs2で勝利しています。

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(https://twitter.com/premierleague/status/1354566874860814339より)

 

マンチェスター・ユナイテッドはホーム、オールド・トラッフォードではシェフィールド・ユナイテッドに対して実に1973年12月以来約47年ぶりとなる敗戦を喫し、最下位に沈む相手にまさかの取りこぼしとなってしまいました。

 この敗北により1試合消化が少ないマンチェスター・シティに勝ち点で抜かれて首位陥落となってしまいました。

 

動画ハイライト

 

 ゴール⚽

23分:キーン・ブライアン(SHU)

64分:ハリー・マグワイア(MUN)

74分:オリバー・バーク(SHU)

 

交代選手

 

マンチェスター・ユナイテッド

66分 in:カバーニ out:グリーンウッド

82分 in:ファン・デ・ベーク、ルーク・ショー out:トゥアンゼベ、テレス

 

シェフィールド・ユナイテッド

53分 in:ジェイデン・ボーグル out:キーン・ブライアン

70分 in:オリバー・バーク out:ビリー・シャープ

80分 in:ブリュースター out:マクゴールドリック

 

 

データ

 

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マンチェスター・ユナイテッドはボールを持たされる格好となり、得意の高速カウンターを封じられて中々有効的なチャンスを作る事が出来ませんでした。

 16本のシュートを放ちながら枠内に飛んだのは僅かに4本で、ラインを低く設定した5バックでスペースを埋めてきたシェフィールド・ユナイテッドの想定通りの試合展開となってしまいました。

 

このような試合では狭いスペースでワンタッチパスなどで局面打破出来るマタ、ファン・デ・ベーク辺りのプレイヤーの投入が有効的な手段だったと思いますが、実際に82分に後者が投入されてからは何度か可能性を感じるプレーもあったので今回のブレーズやウエスト・ブロムなど所謂ドン引きで対応するクラブ相手には彼らオフザボールの上手いアタッカーを一斉起用する事をオススメしたい。

 

 

xデータ

 

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(参照:Manchester United 1 - 2 Sheffield United (January 27 2021) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)

 

xGでもマンチェスター・ユナイテッドは0.99とそもそも期待値の低い攻撃ばかりだったので、例えるならば先日のリバプールvsバーンリー戦のような内容ですね。

 

1番のチャンスは49分のグリーンウッドのシュートでxG:0.28。

 彼はカバーニと交代するまでの66分間で4本のシュートを放ったように決定力には課題がありましたがこの試合で最もゴールに近づいたアタッカーだったので交代するならばセンターFWで先発しながら試合を通じて1本しかシュートを撃てなかったマルシャルが妥当だったと私は思います。

 

 

一方のシェフィールド・ユナイテッドは5本のシュートでxG:0.69から2得点と幸運も味方しましたが効率よく得点をあげました。

 それでもやはり攻撃力が不足している感は否めないので、出来れば中盤に得点に絡む能力の高いアタッカーを加えたいところではありますが予算的な事情を考慮すると中々良い案が思い浮かばない……

 FWに関しては夏にクラブレコードの移籍金を支払って獲得したリアン・ブリュースターに望みをかけるしか無いですね。

Embed from Getty Images  

 

ビリー・シャープはクラブレジェンドではありますが年齢的なフィジカルの衰えを見るとプレミアリーグの点取り屋としては厳しいのでマクゴールドリックの相方にはやはりこのリバプール出身の若手アタッカーの本領発揮が一番望ましい。

 

 

試合後には人種差別が問題に

 

自らのミスで試合を落としたマンチェスター・ユナイテッドですが、試合後には追い打ちをかけるようにSNS上でファンから多数の批判を浴びせられる事になり、過熱した一部の人間からは人種差別と受け取れる発言が飛び交うという残念な状況になってしまいました。

 

その的になってしまったのはアクセル・トゥアンゼベとアンソニー・マルシャル。

 共にこの試合では2失点目に絡むエラーをしてしまった選手ですが、このような形で矢を向けて欲しくは無かった……

 

日本語のアカウントでも同様の発言をしているものをいくつか私自身も見かけましたが、今回のプレーの質と人種には何の因果関係もありませんからこういった攻撃的で卑怯な言動は控えていただきたいですね。

 マルシャルで攻められるべきはピッチ上のプレーの問題、例えばオフザボールの質やチェイスの甘さであって彼の境遇や家族に矛先を向けるのは見当違いも甚だしい。