どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
今回はFAカップ5回戦、デイヴィッド・モイーズ率いるウエストハムとの対戦。
試合プレビュー
マンチェスター・ユナイテッドからは喜ばしいニュースが1つ。
14歳で18-19UEFAユースリーグのバレンシア戦で試合に出場し、今シーズンは早くもU-23の主力としてプレーしているクラブ期待の神童、ショラ・ショアタイア(Shola Soretire)とプロ契約の締結に同意しました。
つい先日のプレミアリーグ2、対ブラックバーン戦ではアマド・ディアロと素晴らしいコンビネーションを発揮し首位に立つ相手にハットトリックを達成するなどそのポテンシャルの大きさは計り知れないものがあります。
そしてショアタイアはアマドと共に今回のウエストハム戦に向けたトップチームのトレーニングに帯同する事も明らかになっています。
マンチェスター・ユナイテッドはエリック・バイリー、ポール・ポグバ、フィル・ジョーンズの3名が負傷により起用できない状況。
CBの怪我人が増えてきているのは心配。
ウエストハムはマンチェスター・ユナイテッドからレンタル加入のジェシー・リンガードを規定により起用できず、他には左サイドのアルトゥール・マスアクを怪我で欠いています。
一方でフラム戦でレッドカードが提示されたトーマス・ソーチェクは試合後の審議の結果判定が覆ったのでこの試合に起用可能。
スタメン
マンチェスター・ユナイテッド
ベンチ入り
7カバーニ、13グラント、18ブルーノ、19A.ディアロ、21D.ジェームズ、23ルーク・ショー、33B.ウィリアムズ、38トゥアンゼベ、39マクトミネイ
トレーニングに帯同した2人のヤングスターのうち、アタランタから加入したアマド・ディアロはベンチ入りを果たしこの試合でのトップチームデビューも期待されます。
GKは予告通りヘンダーソンを起用して中盤はマティッチやファン・デ・ベークを先発出場でローテーションを行っています。
ウエストハム
ベンチ入り
4バルブエナ、9ベンラーマ、10ランシーニ、14F.アウヴェス、23ディオプ、24フレデリックス、31B.ジョンソン、34N.トロット、45オドゥベコ
クラブ生え抜きのベテラン、マーク・ノーブルがスタメン入り。
そしてエースFWマイケル・アントニオはスカッドから外れて休養。
冬の移籍市場でセバスティアン・ハラーをアヤックスに放出したものの、代わりの選手を獲得しなかったのでこの采配は妥当だと思います。
注目はトップ下起用のソーチェク。
彼は空中戦に強みを見せて得点力も備えているので、エバートン時代のマルアン・フェライニのタスクを任されると予想。
試合内容
寒空の下でキックオフを迎えたこの戦い、序盤は共に週末のリーグ戦の疲れからかあまり動きのない試合運びが続きました。
そしてこの厳しいコンディションの中で17分には1人目の怪我人が出てしまいました。
マルシャルのシュートをブロックしたウエストハムCBのアンジェロ・オグボンナがGKファビアンスキとマルシャルの間に脚を挟まれる形となり、脛あるいは足首を気にしながらピッチを後にしました。
DFリーダーを思わぬ形で失ったウエストハムはマンチェスター・ユナイテッドの前に防戦一方となり、以後15分間で6本のシュートを許しいつ失点しても不思議ではない状況がしばらく続きました。
中でも27分のコーナーキックはリンデロフのヘディングがドーソンの身体に当たり軌道が変化しながらゴールに向かうボールになりこれは決まったと思ったのですがファビアンスキがファインセーブ。
しかしながら主導権を握ったマンチェスター・ユナイテッドもブルーノ不在によるパスの出し手不足から決定的なチャンスは作る事が出来ず前半は両チームを通じて枠内シュート僅か1本という内容で折り返しました。
雪が舞う後半
後半のキックオフからしばらく経過した頃から何やら画面に白い何かが度々映るようになり、よく見ると試合会場には雪が降っていたようです。
46分のグリーンウッドのターンからのドリブル突破は正にファンタスティック😉
Mason Greenwood.
— Emirates FA Cup (@EmiratesFACup) February 9, 2021
Wow.#EmiratesFACup pic.twitter.com/eKCaZgTOk6
一方でその後のパスはもう少し周りの状況をみて冷静な判断が必要でしたね。
53分にはラッシュフォードに決定機が訪れますが、左足で合わせたシュートは上手くミートする事が出来ずこの好機を逃しました。
この後はまた試合がトーンダウン。
ウエストハムもカウンターの場面で数的優位の局面を活かしきれずにチャンスをフイにするなどどう見ても延長戦突入コース。
しびれを切らしたマンチェスター・ユナイテッドは73分にブルーノ、マクトミネイを投入して試合を決めにかかりますが得点は生まれずスコアレスのまま勝負は延長戦へ。
得点力が開花したか?
優勝争い、あるいは欧州カップ戦出場権争いの真っただ中にいる両チームにとっては出来れば避けたい消耗戦となったこの試合ですが、得点が生まれたのは97分。
左サイドからのカウンターチャンス、フレッジが挙げたクロスは相手にクリアされますがそのボールはペナルティエリア内に留まり、マルシャルとソーチェクが競り合ったボールはラッシュフォードの足元へ。
そしてラッシュフォードがワンタッチでスペースに落としたボールに詰めていたのはスコット・マクトミネイでした!!
Super Scott McTominay 🔥#EmiratesFACup @ManUtd pic.twitter.com/ZG3w6Sjhyg
— Emirates FA Cup (@EmiratesFACup) February 9, 2021
このシュートもそれほど簡単なものではないと思いますが彼は本当にボレーが上手ですね。
このままラッシュフォード、マルシャル、グリーンウッドのシュート精度不足が続くようであればマクソースのFW起用などという話も出るかもしれない(笑)
試合はマンチェスター・ユナイテッドがウエストハムを延長戦のゴールで1vs0で下し、FAカップベスト8入りを決めました。
(https://twitter.com/ManUtd/status/1359263004316094465)
動画ハイライト
ゴール⚽
96分(ET):マクトミネイ(👟ラッシュフォード)
交代選手
73分 in:ブルーノ、マクトミネイ out:ファン・デ・ベーク、マティッチ
86分 in:カバーニ out:グリーンウッド
90分 in:ウィリアムズ、ルーク・ショー out:ワン=ビサカ、テレス
16分 in:ディオプ out:オグボンナ
46分 in:フレデリックス、B.ジョンソン out:ディオプ、ボーウェン
54分 in:オドゥベコ out:ヤルモレンコ
88分 in:ベンラーマ out:フォルナルス
112分(ET) in:ランシーニ out:オドゥベコ
データ
(xG:Manchester United vs West Ham United Predictions & H2H | FootyStatsより)
マンチェスター・ユナイテッドは17本のシュートを放ち枠内はうち5本、ビッグチャンスは1回と最終局面での精度不足に苦しめられた試合でしたが何とか勝利。
対するウエストハムはシュート僅か3本と中々相手ゴールに近づくことが出来ない試合展開となりました。
両チーム合わせて27回のファウルを犯しながらイエローカードが0というのは驚き。
そしてxGでもマンチェスター・ユナイテッドが2.27と相手を大きく上回っていたので、本当ならば90分の間に決めておくべき試合でしたね。
ウエストハムのシュートが殆どゴールを脅かさなかった事もあり、ディーン・ヘンダーソンにとってはあまり仕事が無い試合でしたが、それでもクロス対応やマグワイアからの危険なバックパスに対してプレスをドリブルで往なしてピンチを脱するなど随所に良いプレーが散りばめられていました。
このパフォーマンスならば次戦のプレミアリーグ、対WBA戦も彼にゴールマウスを任せる決断をして欲しい。
あとがき
ウエストハムにとっては単なる1敗以上に重くのしかかる試合となってしまいました。
先述のオグボンナ、そして先発起用のヤルモレンコも足を痛めて途中交代。
更にはオグボンナに代わって入ったイッサ・ディオプも39分にマルシャルと頭同士で接触する危険なプレーの影響か前半いっぱいで退いたので一気に3人を怪我人を出す今後に響く1日に……