いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #TOTMUN 】兆し。ウイングを置かない思い切った選手起用で3得点&完封勝利!!

21/22イングランド・プレミアリーグ第10節

トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です

 

 

守備崩壊の試合が続き窮地に陥るユナイテッドと攻撃の手詰まりが深刻なトッテナムの対戦はどちらにとっても今後の将来に大きな影響をもたらす大一番。

 

レッズにとっては勝利すれば首位までチェルシーまで5Pts、負ければ8Pts差がつき、優勝はおろかCL権争いでも大きく後退を余儀なくされる踏ん張りどころでもあります。

 

 

 

 

プレビュー

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ユナイテッドの一員としてはリーグ、カップ含め一度もスパーズに敗戦を記録した事がないクリスティアーノ・ロナウドの不敗神話が継続されるかどうかも注目ポイント。

 

欠場{怪我/病気(疑い含む)/出場停止}

トッテナム
ライアン・セセニョン
ブライアン・ヒル

マンチェスター・ユナイテッド
アントニー・マルシャル
ポール・ポグバ
アマド・ディアロ

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りトッテナム
2ドハーティ、3レギロン、6D.サンチェス、14ロドン、20デレ・アリ、22ゴッリーニ、23ベルフワイン、25タンガンガ、28エンドンベレ

マンチェスター・ユナイテッド
3バイリー、10ラッシュフォード、11グリーンウッド、14リンガード、20ダロト、25サンチョ、26D.ヘンダーソン、31マティッチ、34ファン・デ・ベーク

 

トッテナムの起用に大きな変更はありません。

 

が、ユナイテッドはCBを3人起用するサプライズで陣形は恐らく3-4-1-2。

サイドの守備に大きな欠陥を抱えていた今季ここまでを見れば妥当な選択ですが、あえて言うならばリバプール戦の段階でこれを試みても良かったのではないかとは思います

 

 

試合内容

 

前半

 

この日の試合は戦没者を追悼する「リメンバランス・デー(別名ポピー・デー)」が近いという事もあって、両クラブの選手が胸にポピーの花をモチーフにしたシールをプリントした特別仕様のシャツで行います。

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3CB+2WBと後ろの枚数が増えた事でストッパーとして時には間違った判断で場所を空けてしまうマグワイアやショーのスペースを常に他の選手でカバーする体制が整っており、逆に言えば彼らがボールに集中出来る環境となっていたのでバランスは非常に良いマンチェスター・ユナイテッド

 

これまではハイプレスなのか待ち構えてブロックを形成するのか曖昧な守備のルールで多くのピンチを招いてきましたが、今回はミドルプレスに意思を統一してカバーニやブルーノといった普段はボールを追いかけまわすタイプの選手もラインを整えてから対応することを徹底していたようです。

 

前の人数が減ったことによる攻撃力低下の懸念も圧倒的な個の力を有する今のスカッドには心配不要。更に、逆に低いブロックの副産物として前にスペースがある状態で攻撃が始まる回数が多いので、ワン=ビサカやマクトミネイが普段よりも活きやすいという相乗効果も。

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また、苦手としているゴールキックからのビルドアップにしてもパスコースが普段より多く、例えばフレッジやマクトミネイが前にパスを入れられない時でもこの日は後ろに3つ、4つの選択肢があるのでボールの動きが停滞せずに次の場所へ渡り、恩恵を受けた後者は試合を通してパス成功率が36/39で約92%。ロングパスも3/3成功と今までの不調が嘘のようなハイパフォーマンス。

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22分のマグワイアのボックス手前で与えたFKと、その後セカンドボールを拾われてルーカス・モウラのループパス→ソン・フンミンのシュートは危険な場面でしたが、他は殆ど数的有利の状態で相手の攻撃を迎え撃つことに成功していたので珍しく安心感すらあったように思います。

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この場面に限っては悪い意味でいつものユナイテッドが顔を出していました。
35分のソンがスルーパスで抜け出してワン=ビサカが好対応で防いだシーンも危うさはありましたが、そちらはオフサイドでした、。

 

 

39分、右のハーフスペースから左の大外に向けてマクトミネイのロングパスが通ると、ルーク・ショーのクロスから生まれたチャンスは一度跳ね返されますが、ボールをリカバリーしたユナイテッドはブルーノ→ロナウドへの斜めのロブパスが通り最後はCR7のお手本のようなダイレクトボレーで先制に成功!!

 シュートモーションに入る際の身体のブレなさが相変わらず異常

 

 

漫画から抜粋したかのような一撃でユナイテッドは前半を1点リードで折り返します。

経験豊富なカバーニロナウドの2人が前に行きたがるブルーノとフレッジに事細かくラインを守ろうと指示する場面が多かった事は、ある意味この日のユナイテッドを象徴しているかもしれません。

 

 

後半

 

47分、ボックスの外でパス回しに参加するなどこれまでとは違った面を見せていたデヘアがビルドアップのところでパスミスをして失点になっても不思議ではない危機を作りますが、そのインターセプトをしたルーカス・モウラが54分にピッチから下がったのはこちらにとって幸運でした。

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48分にはマクトミネイのボールキャリーからロナウドにスルーパスが通り、クリスティアーノはニアサイドに強烈なシュートを放ちますが惜しくもオフサイド

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McT→Ronaldoのラインは後半最初のプレーでも見られており、このフォーメーションでは今後生命線の1つになるかもしれない

 

 

時折危ない場面を作られながらも人数の余裕があるバックスが悉くそれを凌ぎ、64分にはホイビェア→スキップのパスが乱れたところをブルーノがボールを奪取しカウンター始動、最後はロナウドのパスを貰ったエル・マタドールがGKロリスの動きを冷静に見抜いたチップシュートでユナイテッド2点目!!

ロナウドチョップ!!久々に完璧に決まったところを見れました!!! 

 

 

確実な勝利を必要とするオーレは71分にロナウド🔁ラッシュフォード、76分ブルーノ🔁マティッチと手堅く完璧な交代を行い、フォーメーションも変則の3-5-2(攻撃時3-4-3、守備時5-3-2)からCM3枚のシンプルな5-3-2へ移行。

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ボールを落ち着かせられるマティッチ、得点が必要で後方にスペースが生まれがちになる相手に万全な状態のラッシュフォードというのはの面で見ても非常に有効的な采配で、結果的に86分の3点目はこの2人で奪っています。

 

 

最後は全員でスパーズの攻撃を凌ぎ切って久々のクリーンシート達成。

更に、被枠内シュートも0に抑え今季目立つ事の多かったデヘアにシュートストップの仕事を全くさせずに済んだのもフィールドプレイヤーにとっては大きな自信となったに違いない。

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ハイライト

 

 

ゴール⚽39分:クリスティアーノ・ロナウド(👟ブルーノ・フェルナンデス)
64分:エディンソン・カバーニ(👟クリスティアーノ・ロナウド)
86分:マーカス・ラッシュフォード(👟ネマニャ・マティッチ)

 

選手交代

 

トッテナム

54分 ルーカス・モウラ🔁ベルフワイン

66分 スキップ🔁エンドンベレ

73分 ロ・チェルソ🔁デレ・アリ

 

マンチェスター・ユナイテッド

71分 ロナウド🔁ラッシュフォード

76分 ブルーノ🔁マティッチ

82分 カバーニ🔁リンガード

 

 

データ

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ポゼッションを放棄したので支配率こそ42%に留まっていますが、その反面スパーズの強力なカウンター攻撃を殆ど封じ込めており、相手が最もゴールに近づいたのは前半ATのCKでした(勿論、セットプレー守備は改善が必要)

 

今後の不安要素としては、

今季、ユナイテッドはプレミアリーグ10試合で24枚のイエローカードを提示されており、これはニューカッスル(28枚),ブライトン(25枚)に次ぐリーグ3番目に悪い数字。

 

注意が必要な選手

4枚

ルーク・ショー、ポグバ、フレッジ

3枚

ブルーノ、マグワイア

 

マンチェスター・シティとのライバルマッチでは激しい球際のバトルが繰り広げられるのは必至と見られ、既にレッドカードで3試合BANの真っ只中にあるポグバを除く4人には全員イエローカードが提示される未来も十分に考えられます。

 

 

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これは今季のリーグ戦日程ですが、マンチェスター・ダービーを超えてもアウェイのワトフォード戦を挟みチェルシーアーセナルとの厳しい連戦が待っているので、コンディションだけではなくカードの管理も重要となってくるでしょう。

 

 

xG

 

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参照:

Tottenham 0 - 3 Manchester United (October 30 2021) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com


xGでは現実のスコアほど差がついておらず、一見するとトッテナムもそれほど悪い試合では無かったのではないかといわれそうですが、中身を見るとその内xG:0.50がCKの1プレーで、understat.comの区分ではオープンプレーでたった3回、計xG:0.18しか期待値を稼いでいないので、ユナイテッド視点で見れば流れの中の守備はほぼ完璧だったと言えると思います。

 

また、攻撃面では2つのビッグチャンスをしっかりとゴールに繋げているのも評価できるポイント。ラッシュフォードはアタランタ戦こそ決定機のミスが目立ちましたが、復帰後をトータルで見ると左斜め45度の難しいシュートパターンを完璧に自分のモノにしており、今後も継続的な得点を期待出来そうです。

 

 

あとがき

 

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ポピーには思いやりという花言葉があるそうですが、正にその通りこの日のユナイテッドはそれぞれが他のプレイヤーをフォローしお互いの欠点をカバーし合う見事な戦いぶりでした。

 

リバプール戦後には、クラブ側の失態で管財手続きを余儀なくされて勝ち点-12という厳しい状況下のダービー・カウンティで健闘を続けるウェイン・ルーニーから喝が飛びましたが、その効果もあったのかもしれませんね。

 

 

ミッドウィークのアタランタ戦、そして日曜日にはマンチェスター・シティとのダービーマッチが予定されており、そちらを考えるとCLでは思い切ったターンオーバーも必要だと思われます。

 

今回は出場機会の無かったメイソン・グリーンウッド、ジェイドン・サンチョ、ドニー・ファン・デ・ベークといった選手達の奮起を期待。